HB-PLAZA 入門者にやさしい銃器の話 › フォーラム › 実銃掲示板 › ライフリングピッチについて
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ハヌマにより1ヶ月、 1週前に更新されました。
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ハヌマ
ゲストいつもお世話になっております。
223レミントンのM193とSS109では弾頭が重い=弾頭が長いのでライフリングピッチが違いますよね。
ハンティングライフル等では状況に応じて各種重さ(長さ)の弾頭を使いますが
それで不具合があるとは聞いたことがありません。
わざわざライフリングピッチを変えるのは小口径・高速弾ならではの問題があるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。ポル
キーマスター適切なライフリングピッチ(ツイストレート)は飛翔中の弾頭を安定させるために必要で、これは口径の大きさに関わらず影響します。
弾の回転が遅すぎると横転し命中精度低下やキーホールが発生し、逆に回転が速すぎても命中精度が悪化する他、銃身命数低下やジャケットの空中分解が発生するリスクがあります。
ですが、許容できる回転速度の範囲は大口径ほど余裕があり、小口径ほど許容範囲が狭い傾向があります。
口径が小さい場合、弾頭重量の増減による全長の変化が大きいですが、口径が大きいと少し全長が変化するだけで必要な弾頭重量を得られやすいため、全長の変化が少ない大口径は小口径ほど回転速度の変化を必要としません。
ただし、その許容範囲を超えるような弾頭重量(長い弾頭)を必要とする場合は、やはりそれに適合した回転速度が必要になります。
仮に長距離射撃において高度に命中精度を高めたいと考えた場合は、弾頭重量(弾頭の全長)だけでなく、気温、湿度、標高、弾頭形状による空気抵抗なども考慮して回転速度を決定する必用があります。
また、狩猟においてはビッグゲームハンティングなどで通常より重い弾頭重量を必要とする場合は回転速度の変更が必要になるケースもありますが、一般的な狩猟では殆ど考慮する必要がありません。
軍用モデルでは銃身の損傷を低減させるために可能な限り低速回転で発射するように考慮された歴史がありますが、時代と共に空気抵抗が小さい弾頭が開発され、昔と比べると回転率の許容範囲は広くなっている傾向があります。
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ハヌマ
ゲストとても詳しい説明をありがとうございます
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