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【実銃Q&A】新型リボルバー コルトパイソンの変更点とは?

ギリースーツライフル画像

銃に関するあらゆる疑問に答えるQ&Aです。

皆さんからいただいた質問と回答をまとめました。

新コルトパイソンの変更点とは?

コルトパイソン Image courtesy of rockislandauction
Q
コルト・パイソン2020は、旧コルト・パイソンの構造を少し改良したという情報を聞いたのですが、具体的に何が変わったのですか?
A

2020年版パイソンの変更点は以下の通りです。

  • CNCマシン加工により公差減少
  • グリップデザイン変更
  • フレーム構造変更
  • トリガー形状変更
  • トリガープルの重さが増加(SA時3ポンドから4ポンドへ)
  • サイドプレート上のシリンダーバンパー廃止
  • トップストラップの厚みが30%増加
  • フロントサイトはユーザーによって変更可能(2ピンによる固定を廃止)
  • リアサイト構造変更
  • マズルクラウン追加変更
  • ハンマースパーのチェッカリングをセレーションに変更
  • バックストラップグルーヴ廃止
  • シリンダー(エジェクター)形状変更
  • ラチェットティース形状変更

500 JRHの評価とは?

Q
500JRHは市場でどう評価されていますか?
A

用途にもよりますが、おおむね良い評価が得られています。

.500JRHは.500S&Wより僅かに口径が小さく短い弾薬で、.500S&Wと.500スペシャルの間を埋める、.500ラインバウに近い性能を持つ弾薬です。

フリーダムアームズM83のコンパクトなシリンダーに最適化された弾薬ですが、S&W M500やマグナムリサーチBFRでも使用可能なところも良い点です。

ですが、価格が1発あたり4~5ドルと高価なこともあり、ファクトリーアモの流通量が少なく入手しやすい弾薬とは言えないため、ニッチで趣味性の強い弾薬です。

500S&Wはマグナムではない?

Image courtesy of guns.com
Q
357マグナムは、もとになったスタンダートの38SPがあり、44マグナムにも44SPがあります。

500S&Wは、もとになったスタンダートの500SPはないですよね?
A

.500S&Wスペシャルは存在します。

しかし、.357マグナムや.44マグナムの例とは異なり、.500S&Wマグナム(2003年)のあとで.500S&Wスペシャル(2004年)が登場しました。

一般的にマグナム弾は同口径の通常弾薬より高圧な弾薬に名付けられる名称ですが、これは絶対の法則や定義ではありません。

その判断はメーカーに委ねられるため、メーカーがマグナム弾と銘打てばそれはマグナム弾です。

CCWにおけるアメリカ国民の銃への関心度

Q
ガンプロフェッショナルズ2020年9月号において、クリップドロウを付けたルガーLCPをポケットに入れた男性が紹介され、ライターさんが「銃に詳しい人でなければ分からないだろう」と書いていました。

そこで疑問に思ったのですが、アメリカ国民は特にCCWにおいては関心度はどれくらいなのでしょうか?

ズボンや腰が少し膨らんでいるだけでも「あの人は銃を持っているな」と勘付かれてしまうのでしょうか?

それともそのくらいでは「スマホか何かだろう」と思われて特に何とも思われないのでしょうか?

アメリカで生活の中に銃があった管理人様の見解をぜひとも聞きたいです。
A

地域差もあると思いますが、ほとんどの人は銃だと確信しない限り、気にしないと思います。

日本でもポケットの膨らみを見て「ナイフを所持しているかも」と考える人は少ないでしょう。

私の場合、ズボンやポケットの膨らみよりも、表情や挙動が不審な人の方が注意を引かれます。

Lehigh defense Xtremeは軍で使用可能?

Q
Lehigh defense Xtreme series はFMJとHPの中間の貫通力で、かつ潰れないので軍で使ってもなんら問題ないと思いますが、法的にはどういう扱いになりますか?
A

アメリカの場合、国内法で軍によるホローポイント弾使用を禁止していないため、使用可能です。

また、国際法上もアメリカはダムダム弾禁止宣言に署名していないため、ホローポイント弾やXtremeはどちらも使用可能です。

一部のドットサイトが軍不使用の理由

Q
オープンタイプのドットサイトが軍や警察でほとんど採用されない理由を教えて下さい。
A

ドットサイトは発光部からレーザーやLEDの光をレンズに投射してレティクルを映し出す構造です。

オープンタイプのドットサイトは発光部が露出しているため、そこに砂や水滴などが付着するとレティクルが不鮮明になったり、視認できなくなります。

スポーツ用途では、クリーンな環境で使用され、仮にドットサイトが使用不能になっても大きな問題ではありません。

しかし、ドットサイトが使用不能になると命に関わるような軍や警察の現場では問題となるため、発光部とレンズが密閉されたドットサイトが好まれます。

ガスチューブレイルの放熱問題

Q
UltiMAK社のレイルなどが有名ですが、ときおりガスチューブそのものにレイル・インターフェイスを設置するものが見受けられます。

そこで質問なのですが、ガスチューブの構造上、とても熱をはらみやすいと思うのですが、そういった熱周りの問題は、このタイプのレイル・システムにはないのでしょうか?

位置関係的にライトやドットサイトなどを載せやすいのは分かりますが、熱のせいで機器が変形したりしそうなものですが。
A

レイルと光学機器が加熱されますが、早いペースで大量に発射しないかぎり問題ありません。

ほとんどのユーザーはそういった撃ち方をしないため、サイトの限界温度を下回ります。

例を挙げると、Aimpoint T1は保管時の温度を71度以下としていますが、通常の使用ではここまで温度は上昇しません。

しかし、大量発射で意図的に温度を上昇させて光学機器を破損させることは可能だと思われます。

ルガーGP100の耐久性とは?

Q
スターム・ルガー GP100の構造について質問がありますので、ご回答をよろしくお願い致します。

管理人さんのGP100の写真を拝見させて頂きました。

トリガーユニットやシリンダーのクレーン内のフロント・ラッチのアイデアは素晴らしいと思いますが、他のメーカーのリボルバーと比べて構造が複雑で沢山の細かいパーツで構成され、小さなスプリングが多く使われているので耐久性は、どうなんだろうと感じました。

グリップ側面又は底面の一本のネジを外した後はスプリングで押し出されたパーツを押し込んでトリガーユニットを外す事が出来て簡単にクリーニングが出来ることは良い思いますが、シリンダーの分解もフロント・ラッチの小さな部品があり構成が複雑な印象があります。

フレームは堅牢でも細部のパーツの耐久性は高いのでしょうか?
A

ルガーGP100は壊れないことで有名なリボルバーです。

もし破損がある場合はスタームルガー社が生涯無償修理を保証するほどで、相当な無茶をしない限り破損しませんし、「数十年間使用して一度も問題がない」という話はよく耳にします。

トリガーやシリンダー周辺は構造的に大きな負担が掛かる場所ではありませんし、長期の使用でも十分な耐久性があると言って良いでしょう。

「他のメーカーのリボルバーと比べて構造が複雑で沢山の細かいパーツで構成」とのことですが、私は逆に他のリボルバーと比較してもシンプルな構造だと思います。

ルガーGP100やセキュリティーシックスのパーツ総数は約60個ですが、S&W M586は76個、S&W M29は73個です。

GP100が特別に細かいパーツが多いという印象はありません。

テフロン加工で貫通力が変わる?

Q
テフロン加工が施された弾頭は、通常のFMJと比較して貫通力はどれほど変わる物なのでしょうか?
A

「テフロン加工だけ」で貫通力が向上することはありません。

「テフロン加工と硬い弾頭の組み合わせ」により、ソフトボディーアーマーに対する貫通力が向上します。

繊維を編み上げたボディーアーマーは摩擦力を利用して弾を受け止める構造のため、摩擦力の小さいコーティングされた弾頭を受け止めにくくなるという原理です。

しかし、貫通しやすくなるとはいえ、通常レベルIIIAのボディーアーマーを貫通できない弾にテフロンコーティングを施しても、レベルIIIAを貫通することはできません。

ルガーARXの回転方向

Image courtesy of ruger.com
Q
ルガーARX弾ですが形状からすると右回転の銃身用みたいですが、左回転の銃身から発射した場合効果があるのでしょうか?
A

ルガーARXは着弾後の流体の対抗を受けて回転する設計のため、着弾前の回転方向の影響は受けないと考えられます。

メーカーは、ライフリングの回転方向について言及していません。

口径変更キットとは?

Q
旧式の機関銃の口径変更キットは、購入後に銃本体の調整にどんな加工が必要ですか?

以前アメリカに行った人から99式機関銃を射撃した際に、マガジンがAKの物を使って居たので大丈夫かスタッフの方に聞いたところ、オリジナルの弾がなかなか手に入りにくいので口径変更キットを使用したと言われたそうなんです。

これを聞いて思い出したのが月刊GUN誌で、バンザイシュートアウトの記事で紹介された機関銃でした。

なんでもかなりの数が改造されていると紹介されていたと思います。
A

加工の必要性は、キットの内容や銃の状態によります。

加工が必要な場合もありますし、マイナーフィッティングのみで装着できる場合もあります。

九九式軽機関銃のコンバージョンキット(口径変更キット)は、7.62x39mmや.308winなど複数の口径バリエーションが存在します。

恐らく7.62x39mmバージョンが最も多く流通していると思われますが、これらのキットは加工済みの銃身とAK対応マガジンアダプターがセットとなっており、交換すれば発射可能な状態になります。

九九式軽機関銃に使用される7.7x58mmは、Normaなど一部メーカーが製造するのみで高額なうえ入手困難なので、実射を楽しみたいユーザーは銃を7.62x39mm化させたり、.30-06のケースを7.7x58mmに成形してリローディングされるのが一般的です。

もしオリジナルの銃身を一から加工する場合は、7.62x39mmのチャンバーインサートを銃身に入れ、ガスポートの加工が必要となりますが、これは一般人には難しく、ガンスミスの技術と機材が必要です。

弾倉の取り違えはある?

Q
同じモデルのハンドガンで口径違いのバリエーションを用意したとき、装填する弾倉を間違えても装填できてしまうこと、例えば9mmモデルに間違えて.40を装填した弾倉を押し込んでしまったりといったことはあり得るのでしょうか。

それとも、口径違いでは装填できないようにパーツの寸法が違うなどの安全策があるのでしょうか。
A

マガジンのボディサイズはモデルによっても異なりますが、9mmと.40S&Wはマガジンが同サイズのことも多いので、入れ間違えるというミスはあります。

また他にも、「9mmピストルを射撃中に反動が軽くなったので調べたら.380ACPだった」ということや、「.45ACPの銃口から.40S&Wが滑り落ちてきた」ということもあります。

安全性については、最大腔圧を比較すると.40S&Wは35,000psi、9mmは34,084psiですが、大きな口径の銃身(.40S&W)から小さな口径の弾(9mm)を発射した場合、隙間からガスが抜けるため銃が破裂するような深刻な事故になる可能性は低いです。

逆に9mmピストルに.40S&Wのマガジンを銃に装填しても、ケースサイズが大きいため薬室には装填できません。

ですが高圧になる状態は危険性が高まります。

+Pやマグナムカートリッジを使用する場合など、口径が近いカートリッジで設計上の想定圧力を超えるような場合は注意が必要です。

例えば低圧の.30マウザー(7.63x25mm)の銃に高圧の7.62x25mmトカレフを使用してしまうといったミスは、使用する銃や弾薬についての知識が無ければ起こしがちです。

多銃身グレネードランチャーが少ない理由

Q
多銃身のグレネードランチャーがあまり作られないのは、なぜなのでしょうか?
A

多銃身グレネードランチャーは、

  • RGS-33
  • アバランチMSGL
  • MRG-1
  • FHJ-84
  • DP-64
  • DP-65

・・・等々が存在します。

ですが、銃身の数が増えるほど重くなるため、携帯性が悪くなります。

携帯式グレネードランチャーにおいて速射性、携帯性、装弾数を考慮すると回転式シリンダーやボックスマガジンを採用する方が効率的です。

車載によって重さが問題にならない場合は、ベルト給弾のオートマチックグレネードランチャーの方が実用的です。

長射程と速射性が必要とされる特殊な目的では、多銃身グレネードランチャーも効果的な場合がありますが、そういった需要は多くありません。

東側武器供給メーカーは公表される?

Q
以前、不正に高額なAKシリーズの減音器を納品して捕まった人の話を知ったので、この計画はどうなんだろう、と感じたので質問させてください。

アメリカ合衆国国防省で旧ワルシャワ条約機構の兵器を生産して友好的な国家や組織に供給する計画があるそうなのですが、そうした兵器の生産を委託された企業はやはり合衆国政府の官報などで公表されるのでしょうか?
A

アメリカはイラク軍やクルド人部隊を支援するためにルーマニア製AK(WASR)やアメリカ製AR15などの武器を供与しています。

この供与は政府と委託契約されたSOCなどのセキュリティーサポートやインフラ構築を請け負う民間業者が行っており、過去の例を見ても政府と銃器メーカーの間に直接的な契約は無いと思われますので、官報には載らない可能性があります。

私は官報の隅々まで調べたことがないので詳細はわかりかねますし、載っている可能性もあるかもしれません。

Jフレームの耐久性とは?

S&W M36の画像
Image courtesy of Wikipedia
Q
Jフレームリボルバーの耐久性について質問させて頂きます。

現行のJフレームは、M36などの旧モデルと比べ.357マグナムを発射できる強度を有しているものがほとんどだそうですが、実際にはどの程度の耐久性があるのでしょうか?
A

使用される装薬や弾頭重量などによっても異なるため一概に言えません。

Q
日常の練習は38スペシャルで、実際に携帯するときは.357マグナムを装填するような使い方をしても問題ありませんか?
A

問題ありません。

むしろ軽量フレームでは手を傷めないためにも、本番以外(日常の射撃練習)は.38スペシャルを常用する方がお勧めです。

Q
9×19ミリをリボルバーに使うと.357マグナムよりも高圧だから負担がかかってしまう、というお話を聞いたのですが真偽のほどはどうでしょう?
A

9mmはテーパードケースで.357マグナムのケースボディより直径が大きいため.357マグナムの薬室には装填できません。

マルチキャリバーリボルバーなど、9mmの使用を想定されているシリンダーでは、問題なく9mmも使用可能です。

最大腔圧については9mmと.357マグナムはどちらもSAAMI規格で最大35,000psiとなり、同等レベルです。

9mm+Pの場合は、.357マグナムを上回る最大.38,500psi程度になります。(9mmNATOは36,500psi)

発砲音の要因とは?

Q
発砲音の大きさは、弾薬の種類以外の要因で変化しますか?
A

サプレッサーやマズルブレーキなど、マズルデバイスの種類の違いや、銃身長の違いによって変化します。

通常、長銃身よりも短銃身の方が発射音が大きくなります。

これは、銃身長が短いほどガスが高圧状態で放出されるのが原因です。

訴訟で倒産した銃器メーカーとは?

Q
以前、北米で子供がいたずらで親が護身用に購入していた安価な拳銃をいじって自分の顎から脳にかけてを撃ってしまう事故があり、この子供の家族と有志の訴訟により倒産したメーカーがあったと記憶しているのですが、名前がわからないのです。

何という名前だったでしょうか?

最近、アメリカで10歳の子供に猟銃を所持する事を認める法律が決まった州があるそうで、こうした事故が増えるかもと思い質問させていただきます。
A

私が知る限り、一件の事件事故の訴訟が原因で倒産したケースは無いと思いますので、恐らく複数の訴訟の中の一件が子供による事故の訴訟ではないかと推測します。

レミントンアームズ社の倒産に関しては、サンディフック事件訴訟の影響が大きいので該当する事例に近いですが、セールスの落ち込みやパンデミックの影響も倒産の要因になっています。

アメリカでは銃器メーカーに対する訴訟や子供による誤射死亡事故はよくあることですが、一般的に、複数の被害者による集団訴訟や、複数の訴訟を抱えて倒産に至ることがあります。

ご指摘の事故の件は記憶がないので詳細が分かりませんが、北米、安価な銃、拳銃、訴訟、倒産と聞いて思い当たるのは、デイビス・インダストリーズ(Davis Industries)と、ローシン・エンジニアリング・カンパニー(Lorcin Engineering Company)です。

どちらも安価なピストルを製造しており、複数の訴訟によって倒産しています。

銃には銃で対処が正解?

Q
銃を持っている敵と戦う場合、こちらも銃で応戦するのが正解なのでしょうか?

射程外から狙撃したり、盾などで敵弾を防ぐのも重要でしょうけど。
A

正解は目的や状況によって異なるでしょう。

銃を持つ敵の排除が目的であれば、敵の射程外からミサイルや爆弾で攻撃する方が安全で確実です。

しかし、敵1人に対して数千万円のコストを掛けるのは、コストパフォーマンスが悪いと言えます。

また民間人が混在する街を制圧する場面で敵のみを排除する目的の場合は、ターゲットの「撃ち分け」が必要になるため、銃を持って一軒ずつ確認する必用がありますが、敵の射程内のため味方の損害リスクが大きくなります。

狙撃は敵の銃よりも長射程の銃を使用すると有利ですが、近距離では不向きです。

盾は近接戦闘で有効ですが、見通しの良い場所ではデメリットになるため使用されません。

銃使用に必要なルールとは?

Q
銃やエアガンを使用するうえで必須なルールを教えてください。
A

注意するべきことは多いですが、これだけは気を付けたい注意点は以下の通りです。

  • 【銃口はターゲット方向以外に向けない】常に銃口が向いている方向に注意します。
  • 【銃は常に弾が装填されているものとして扱う】弾が装填されていなくても、常に装填されているものとして扱います。装填されていないと勘違いして起こる誤射による死亡事故は毎年起こっています。
  • 【撃つ瞬間までトリガーガードの中に指を入れない】トリガーに触れないだけでなく、撃つ瞬間までトリガーガードの中に指を入れてはいけません。トリガーを引く指は、銃のフレームの上に置きます。
  • 【ターゲットの後ろに何があるのか注意する】ターゲットの背後に岩などの硬いものがあれば跳弾する可能性がありますし、或いは見えない場所に人がいるかもしれません。弾がターゲットを貫通するか否かに関わらず、常にターゲットの背後に注意します。

.45ACPは廃れていく?

Q
.45ACPは今後、軍隊、警察のコンバットシューティングの分野では廃れていってしまうのでしょうか?
A

NATO加盟国では9mmNATOがスタンダードの軍用ピストル弾ということもあり、一部の部隊を除き、軍用として.45ACPの採用が増えるとは考えにくいと思われます。

軍用としての.45APCが廃れる要因には、次の点が影響しています。

  • 大口径である.45APCは反動が強く、トレーニングに多くの時間とコストが必要
  • 技術向上により9mmの性能が向上した
  • 9mmの携帯性と装弾数に優れる点が評価されている
  • .45APCは維持コストが高い

また、法執行機関においても、「コスト」「装弾数」「反動」「速射性」「速射時命中率」などを考慮すると9mmが優位になり、.45ACPのシェアは減少すると考えられます。

しかし、民間市場では個人が自分のスキルや好みに合わせて弾薬を選択できるため、今後も.45ACPは一定のシェアを維持することでしょう。

特殊部隊はグロックを選択する?

グロック19
グロック19 Image courtesy of us.glock.com
Q
今後の特殊部隊のサイドアームとしてはグロックがメインになるのでしょうか?
A

グロックがメインとなるか分かりませんが、ポリマーフレームのストライカー方式ピストルは今後もシェアを伸ばすと考えられます。

ステアー社やSIG社がトリガーをシャーシに収めてモジュール化したように、部品点数を減らしてシンプルな構造にすることでコスト削減とメンテナンス性を向上させたピストルは、グロックの強力なライバルになるかもしれません。

H&K製ピープサイトの使い方

Image courtesy of Vickers Tactical
Q
昔持っていたMP5かG3のエアソフトガンに、リアサイトがVノッチと丸穴が大中小の4パターンを回して切り替えられるものが有りました。

丸穴のサイトはピープサイトというものだということはわかったのですが、穴径の違いは実際には狙う距離に応じて使い分けたりするものなのでしょうか?

これくらいの距離ならこのサイズといった目安はあるのでしょうか?

それとも単純に個人個人の見易さで自由に変えれば良いものですか?

貴稿 https://hb-plaza.com/rear-sights/も拝見しましたが、距離による使い分けまでは言及されていなかったので気になった次第です。
A

サイトはメーカーやモデルによって使用方法が異なります。

H&K MP5では大きさの異なる4つの穴がありますが、これはどれを使用しても着弾点は同じです。

H&Kでは9x19mmNATOを使用し25メートルでゼロインしており、25~100メートルでの使用を想定しているため、これ以上の距離を狙うことは想定していません。

どのサイズの穴を使用するかは、「射手の好み」や「周囲の明るさ/暗さ」に合わせて使用します。

最も精度が高くなるのは小さな穴ですが、穴が小さいほど暗い場所では視認性が悪くなります。

「Vノッチ」または「スクエアノッチ」は、100メートルまでの距離で使用されます。

また、ライフルで1~4の数字が刻印されている穴は、それぞれ100、200、300、400メートルを意味します。

H&Kのピープサイトは、フロントサイトのリングの周りに「明るい輪」が現れるようにして狙うのが正しい方法です。

Image courtesy of H&K

中指でトリガーを引く?

Q
たまにサバイバルゲームに参加することがあるのですが、M4ベースのライフルにダットサイトをバレルの先端側(フロントサイト付近)につけて、中指でトリガーを引いている人をたまに見ます。

実銃の世界でもそのようなスタイルはあるのでしょうか?
A

特にそのような決まったスタイルはありません。

視野角の狭いダットサイトを前方に配置すると視界を広くとれるという利点がありますが、モデルによっては重心位置が前方に移動すると銃のバランスが崩れて扱い難くなる場合があります。

反対に視野角の狭いダットサイトを目の近くに配置すると広い視界を保てないため、こういった場合は前方に配置させた方が有利ですが、有名高級ブランドのダットサイトでは、目の近くに配置しても問題無い視界を得られる場合が多いです。

中指でトリガーを引く方法は、昔ながらのポイントシューティング・テクニックとして存在しますが、現在はあまり多く見かけません。

なかには中指の方が扱いやすいという人もいるので、これは個人の好みによります。

また、ボルトアクションライフルではボルトを素早く操作するテクニックとして、親指と人差し指でボルトハンドルを操作し、中指でトリガーが引かれることもあります。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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