元Navy SEALスナイパーのクリスカイル(Chris Kyle)はなぜ殺されたのか?

元Navy SEALスナイパーのクリスカイル(Chris Kyle)が昨日2日、テキサス州のシューティングレンジで射殺されました。

イラク戦争に従軍し160人の殺害記録(自己申告は255人)を持ち、2100ヤードの距離で狙撃を成功させた彼は「ラマディーの悪魔(The Devil of Ramadi)」と呼ばれたアメリカンヒーローでした。

まさか米国内で殺害されることになるとは驚きました。

Craft Internationalでタクティカルシューティングインストラクターとしてレンジを利用しており、現場もそのレンジのようです。

クリスの他にもう一人が殺害されており、犯人(25歳男)は既に逮捕されていますが、動機など詳細はまだわかっていません。

ご冥福をお祈りします。

追記:なぜクリスカイルは殺されたのか

Springfield Armory TRP クリスカイル記念モデル Photo via springfield-armory.com

Wikipediaでは殺害に至る状況を次のように説明されています。

2013年2月2日、PTSDを患う元海兵隊員エディー・レイ・ルースの母親からの依頼で、同じく退役軍人のチャド・リトルフィールドと共にテキサス州の射撃場でルースに射撃訓練を行わせていたところ、ルースが突然カイルとリトルフィールドに向け発砲、両名は撃たれたことで死亡した。ルースは現場から逃走したものの保安官によって逮捕された[30]。

クリス・カイルを射殺したエディー・レイ・ルースは、カイルと同じテキサス出身者であった。2001年9月11日、当時13歳だったルースはテレビでアメリカ同時多発テロ事件を目の当たりにし、「将来は軍隊に入りたい」と父親に告げたという。その後、奇しくもクリス・カイルが10年前に卒業した高校に入学し、卒業後にアメリカ海兵隊に入隊した[31]。問題児であった息子が新兵訓練を終えて凛々しくなった姿を見て母親は誇りを持ったが、イラクに派遣されたルースは戦場で精神に大きな影響を受けてしまう。迫撃砲による攻撃を受けたり、パトロール中に銃を発砲する子供を目撃し、母親に動揺した様子で「もし僕が子供を殺したらどう思う?」と問いかけてきたこともあったという。帰還し、姉の結婚式に出席した際には、ネイルガンの音に反応してその場に這いつくばると「伏せろ」とわめき散らし、家族は彼がおかしくなっていることに気付き始めた。2010年、ハイチ大地震の救援活動に参加したルースは、乳児を含む大量の遺体の処理作業に当たった。この際、被災して空腹に苦しむ子供から食料を求められたが、軍の規則に従って自分のレーションを与えなかった。ルースは母親に「僕は強かった。あの子は食べ物を欲しがっていたけど、僕は与えなかった」と告げたが、そのことをずっと悔やんでいたという。その年の6月にルースは海兵隊を除隊した。[32]

海兵隊を除隊した後のルースは頻繁にパニックに襲われるようになり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断された。苦しみから逃れるために酒と薬物に溺れ、自殺未遂や異常行動を繰り返すようになったルースを救うため、ルースの母親は自分が勤務する小学校に通っている生徒の父親、イラク戦争における活躍から「伝説の狙撃手」と呼ばれ、帰還兵のセラピーをしているクリス・カイルに助けを求めた。カイルはルースと会いセラピーをすることを快諾し、ルースと母親も喜んでいたが、2013年2月2日、ルースによって射殺された[33]。

ルースの父親は取材に対して、彼の幼少期から撮っていた写真や海兵隊に入隊した際に誇らしげにしている写真を公開し、遺族に対する謝罪をすると同時に、息子を失い生活が崩壊してしまったことや息子が戦争で精神を病み帰国後別人になってしまったこと、息子が死刑を望んでいること等を明かしている[34]。

2015年2月にルースの裁判が開始され、ルースの弁護側は「心神喪失状態だったため、責任能力がなかった」と主張したが、2月24日に仮釈放なしの終身刑が言い渡された[35]。

SIG Sauer P226 Mk.25 Photo via sigsauer.com

事件当時、ルースは.45口径の1911ピストルをカイルに向け発砲、殺害し、カイルの友人であるリトルフィールドをSIGの9mmピストル(SIG Sauer P226 Mk.25 Mod 0)で殺害しました。

どちらのピストルもカイルが所有する銃だったとのことです。

このときカイルとリトルフィールドが装備していた1911ピストルはホルスターに収まったままで、セイフティはオンの状態でした。

カイルとリトルフィールドは二人とも応戦する間もなく突然襲われたと考えられます。

射撃場に向かう途中、カイルはリトルフィールドに 「This dude is straight-up nuts(この男は頭がおかしい)」と携帯メールを送り、リトルフィールドは、「Watch my six(気を付けて俺を見守っていてくれ)」と返信していました。

ルースの証言

事件から4か月後、留置場のルースは元アース郡保安官代理ジーン・コールに次の様に語っています。

“I was just riding in the back seat of the truck, and nobody would talk to me. They were just taking me to the range, so I shot them. I feel bad about it, but they wouldn’t talk to me. I’m sure they’ve forgiven me.”

「俺はただトラックの後部座席に乗っていて、誰も俺に話しかけようとしなかったんだ。ただ俺を射撃場に連れて行くだけで、だから彼らを撃ったんだ。悪いとは思っているが、彼らは口をきいてくれないんだ。彼らはきっと(撃ったことを)許してくれていると思うよ。」

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