
この記事の要約:
- .45口径は一般的に11.43mmとされるが、弾種によって微妙に異なる。
- .45 ACPや.45 Auto Rimなど、歴史的背景や用途に応じた多様な派生弾薬が存在する。
- 代表的なピストルやリボルバーの特徴を挙げつつ、用途別の性能差を詳しく解説している。
一般的に、「.45口径は11.43 mm」と説明されますが、実際はそうとは限りません。
本記事では、.45 ACP弾を中心に、.45口径弾に関する様々な疑問を解決します。
どのような基準で測定されるのかといった基本的な知識から、歴史的背景、代表的な銃の種類、そして実際の使用例まで、筆者の実射経験も含めて徹底解説します。
.45口径は何ミリ?
.45口径とは、銃身の内径が0.45インチであることを意味します。
ミリ換算すると約11.43mmに相当します。
ただし、例外もあるため、.45口径だからといって必ずしも銃身内径が11.43mmとは限りません(後述します)。

銃身(バレル)とは、弾を加速させるための筒状の部品です。
火薬の燃焼によって高圧ガスが発生し、ガス圧によって弾が加速して発射されます。
口径とは?

口径とは銃身の内径です。
銃の種類によっては銃身内部にライフリングが備わっています。
ライフリングとは、銃身内に斜めに彫られた溝で、溝に沿って弾が回転します。

回転した弾はジャイロ効果によって姿勢が安定し、空中での直進性が高まり、高い命中精度を得られます。

ライフリングが備わった銃身は、「山」の部分(図A)と「谷(溝)」の部分(図B)で内径が異なります。
専門用語で山は「ランド」、谷は「グルーブ」と呼ばれます。
.45口径の銃では、谷径(グルーブ・ダイアメーター)を口径としています。
1911ピストルなどで使用される.45 ACP弾は、一般的に「1:16」のツイストレート(転度)を持つ銃身と組み合わされます。
1:16とは、弾丸が16インチ(約40.6cm)進む間に1回転することを意味します。
この設定は、比較的重く低速な弾丸を安定させる目的で最適化されています。
代表例として、230グレイン弾で初速約830フィート毎秒が挙げられます。
- 山と谷の寸法
.45 ACP弾では、ライフリングの山(ランド)の内径は約0.442インチ(約11.23mm)です。
谷(グルーブ)の内径は約0.45インチ(約11.43mm)になります。 - 精度への影響
.45 ACP弾は低速であるため、過度な回転を与えなくても安定します。
その結果、M1911などのピストルで高い精度が得られる要因となっています。 - 空気抵抗
ライフリングによる回転で、弾丸表面には微細な傷が生じます。
これにより空気抵抗はわずかに増加します。
ただし、.45 ACPピストルが想定する近距離射撃では、実用上ほとんど問題になりません。
口径については以下の記事で詳しく解説しています。

.45口径が11.43mmとは限らない

.45 ACP弾は、谷径が口径に該当し、ミリで換算すると、「11.43 mm」です。
しかし、.45 Auto Rim(.45オートリム弾)は、谷径が11.46 mm(0.451インチ)となっています。
| 弾薬 | 山径 | 谷径 | 弾頭直径 |
|---|---|---|---|
| .45 ACP | 11.23 mm | 11.43 mm | 11.405~11.481 mm |
| .45 Colt | 11.23 mm | 11.43 mm | 11.43~11.582 mm |
| .45 GAP | 11.23 mm | 11.43 mm | 11.405~11.481 mm |
| .45 Win Mag | 11.23 mm | 11.43 mm | 11.405~11.481 mm |
| .45 Auto Rim | 11.28 mm | 11.46 mm | 11.329~11.481 mm |
| .454 Casull | 11.25 mm | 11.48 mm | 11.418~11.494 mm |
両者にはどんな違いがあるのでしょうか?
.45 ACP弾は「ピストル用弾薬」、.45 Auto Rim弾は「リボルバー用弾薬」という違いがあります。

第一次世界大戦時、アメリカ軍はM1911ピストルが不足したため、S&W社とコルト社に対して.45 ACP弾を使用可能なM1917リボルバーの製造を依頼し契約を結びました。
S&W M1917とコルトM1917が製造され、どちらも.45 ACP弾を使用しますが、.45 ACP弾は自動で装填と排莢を行うピストル用に開発されたリムレス・カートリッジです。そのため、リボルバーには不向きでした。
薬莢(ケース)は、弾薬の種類や使用される銃の構造によって形状が異なります。

.45 ACP弾に使用されるリムレス・カートリッジは、薬莢後部のリム(起縁)がケースボディと同じ直径で設計されています。
これにより、オートマチックピストルの薬室へスムーズに装填できる構造となっています。

一方、リボルバーに使用されるリムド・カートリッジは、薬莢後端のリムがケース径より大きく作られています。
このリムがシリンダー後部で薬莢の位置決めを行い、エジェクターがリムを押すことで確実に排莢できる仕組みです。

M1917でリムレスカートリッジである.45 ACP弾を使用すると、リボルバーに備わった薬莢排出用のエジェクターが利用できないため、S&W社は「ハーフムーンクリップ(半月クリップ)」を発明しました。

ハーフムーンクリップは、3発の.45 ACP弾を保持する半月状の金属板で、これによりヘッドスペース※の確保と、弾薬の装填と排出を容易にしました。
ヘッドスペースとは、薬室内で薬莢(カートリッジ)が正しく収まるために設けられたクリアランス(空間)のことです。弾薬の基準面(リム、ショルダー、ケースマウスなど)と、薬室側の対応する基準面との間の距離を指します。適切なヘッドスペースが確保されていない場合、不発や薬莢破裂、精度低下などの問題が発生します。

一般的なリボルバーでは、リムドカートリッジのリム厚がそのままヘッドスペースとして機能します。
M1917リボルバーの薬室には、オートマチックピストルと同様に、薬莢先端(ケースマウス)で停止するヘッドスペースが設けられていました。そのため、ムーンクリップが無くても射撃自体は可能でした。ただし、排莢時にはシリンダー前方から棒で突き出す必要があり、実用面では手間がかかる方式でした。
ところが、戦後、民間市場でムーンクリップは不評でした。
通常のリボルバーと同様の「素早い装填と排出」が困難(スキル次第)なうえ、変形すると不発や作動不良の原因になります。
そこで、1920年に登場したのが、.45 ACP弾にリムを追加したリムドカートリッジの「.45 Auto Rim弾」でした。
.45 Auto Rim弾の登場により、従来通りのリボルバーの操作方法でM1917を扱えるようになりました。
.45口径リボルバーのライフリングが浅い理由

.45 Auto Rim弾と.45 ACP弾の弾頭直径は、ほぼ同じ「0.452インチ(11.5 mm)」です。
しかし、ライフリングの溝の深さを確認すると、.45 Auto Rim弾の方が浅いことがわかります。
実は、.45 ACP弾を使用するM1917のライフリングの溝も、通常の.45 ACP弾を使用するピストルと比較すると浅く彫られています。
これは、低速な.45口径リボルバーで利用される特徴で、軍用の厚いジャケットを持つフルメタルジャケット弾※を使用する際に摩擦抵抗を軽減し、弾速を維持する目的で浅いライフリングが利用されています。
最初に浅いライフリングを利用し始めたモデルは、S&W M1917といわれています。
フルメタルジャケット弾(FMJ)とは、弾頭のコアを銅合金などの金属ジャケットで包んだ構造を持つ弾頭です。

- ジャケット(被甲):弾頭を覆う金属製の外装です。変形を抑え、貫通力や給弾安定性を高める役割を持ちます。
- コア(弾芯):弾頭内部の主要部分です。質量を担い、標的へエネルギーを伝達します。
- パウダー(装薬):弾薬内部に充填された火薬です。燃焼によってガス圧を生み、弾頭を前方へ押し出します。
- ケース(薬莢):弾頭や装薬を保持する容器です。発射時には薬室内でガス圧を受け止めます。
- プライマー(雷管):撃針によって打撃され、装薬へ着火するための小型起爆部品です。
また、.45 Auto Rim弾にはジャケットは使用されず、鉛のみの弾頭(レッドブレット/Lead bullet)を使用しています。
この理由は、溝の浅いライフリングとの摩擦を軽減し、銃身の寿命を延ばすために「ジャケット不使用」の設計となっています。
.45 Auto Rim弾は低速弾のため、ジャケット不使用でも問題が少ないです。
しかし、高速弾でジャケット不使用の場合、摩擦で溶けた鉛がライフリングの溝を埋めて固着する「レッディング」が起こるため、ジャケットやガスチェック※を使用するなど、何らかの対策が必須です。
ガスチェックとは、高圧の弾薬で発生するガス漏れを防ぐための金属製部品です。主にジャケットを持たない鉛弾で使用され、銃身内への鉛の堆積を抑え、精度向上に寄与します。
- 構造
銅や亜鉛、アルミニウムなどで作られた薄いカップ状、またはディスク状の部品です。弾頭の底部に装着されます。 - 目的
高圧によって生じるガスカットは、鉛の削れや付着を引き起こします。ガスチェックは弾底に硬い金属層を形成し、ガス漏れを抑制します。 - 用途
.44 Magnumや.357 Magnum、10mm Autoなどの高圧カートリッジで用いられます。高初速・高圧条件下でも、銃身の鉛汚れを防ぐ目的があります。
同一規格の弾薬では、一般的にフルメタルジャケット弾(FMJ)よりも、鉛弾の方がわずかに大きい弾頭直径が採用されます。
例として、.45 ACPではFMJが直径0.452インチ(約11.48mm)、鉛弾が0.453インチ(約11.51mm)とされるのが一般的です。
このような寸法差が設けられる主な理由は、以下のとおりです。
- シール効果
銃身内を確実に密閉することで、発射ガスの漏れを防ぎます。鉛弾は柔らかいため、直径をやや大きくすることで銃身に密着し、ガスによる弾頭損傷や不安定化を防ぎます。 - レッディングの抑制
弾頭と銃身の隙間が大きいと、高圧ガスによって鉛が削られ、銃身内に付着します。直径を大きくすることで、この鉛付着を軽減できます。 - 精度の向上
銃身に適切にフィットした鉛弾は、回転が安定しやすく、結果として良好な命中精度につながります。 - リボルバー特有の事情
リボルバーにはシリンダーギャップが存在します。弾頭が小さいとガスが先行しやすく、精度に悪影響を与えます。そのため、鉛弾では十分な直径が重要となります。
.45口径弾の種類

.45口径には様々な種類の弾薬が存在します。
同じ.45口径でも、種類によって弾頭重量や弾速が異なり、威力も異なります。
以下は.45口径弾の比較です。(数値は目安です)
| 弾薬 | 弾頭重量 | 銃口初速 | マズルエナジー |
|---|---|---|---|
| .450 Adams (19世紀の英軍リボルバー用) | 225 gr | 700 fps | 250 ft-lbf |
| .45 Schofield (19世紀のリボルバー用) | 230 gr | 750 fps | 300 ft-lbf |
| .45 ACP (多用途ピストル用) | 230 gr | 830~850 fps | 350~368 ft-lbf |
| .45 Auto Rim (リボルバー用) | 230 gr | 850 fps | 370 ft-lbf |
| .45 Colt (リボルバー用) | 255 gr | 855 fps | 400 ft-lbf |
| .45 GAP (警察・護身ピストル用) | 185~230 gr | 950~1,100 fps | 450 ft-lbf |
| .45 Super (護身・狩猟用) | 185~230 gr | 1,100~1,300 fps | 500~700 ft-lbf |
| .45 Win Mag (狩猟用拳銃弾) | 260 gr | 1,200 fps | 800 ft-lbf |
| .45 Auto Mag (狩猟用拳銃弾) | 135~230 gr | 1600~1800 fps | 1000~1300 ft-lbf |
| .454 Casull (大型獣狩猟用) | 240~300 gr | 1,500~1,900 fps | 1,600~2,000 ft-lbf |
| .45-70 Gov’t (大型獣狩猟用) (旧軍用ライフル弾) | 300~500 gr | 1,250~2,350 fps | 1,405~3,678 ft-lbf |
| .460 S&W Mag (大型獣狩猟用) | 200~300 gr | 2,000~2,300 fps | 2,400 ft-lbf |
| .450 Bushmaster (大型獣狩猟用) | 250~300 gr | 1,900~2,200 fps | 2,405~2,794 ft-lbf |
| .45 Raptor (大型獣狩猟用) | 230~325 gr | 2,200~2,500 fps | 2,300~3,500 ft-lbf |
| .458 SOCOM (軍・狩猟用ライフル弾) | 300~500 gr | 1800~2200 fps | 2500~4500 ft-lbf |
| .458 Winchester Magnum (大型獣狩猟用) | 450~510 gr | 1,950~2,250 fps | 4,000~5,300 ft-lbf |
| .460 Weatherby Magnum (大型獣狩猟用) | 450~500 gr | 2,500~2,700 fps | 6,000~7,500 ft-lbf |
このデータから、.45口径の弾薬にはさまざまな種類があり、それぞれ威力や用途が大きく異なることがわかります。
例えば、.45 ACP弾は比較的扱いやすく、軍や警察、護身用などに使用されます。
一方で、.454 Casullや.460 S&W Magnumなどの弾薬は、強力な運動エネルギーを持ち、狩猟に適しています。
なかでも特に強力な.460ウェザビーマグナムなどは、アフリカで象狩りに使用されます。
同じ「.45口径」でも、弾薬の種類によって性能が異なるため、用途に応じて選ぶ必要があります。
.45口径弾と口径バリエーション

.45口径弾を使用可能な銃には、モデルによって.45口径弾以外の「口径バリエーション」が展開されていることがあります。
例えば、強力なリボルバーである「マグナムリサーチBFR(Magnum Research BFR)」は、以下の弾薬に対応しています。
| .45口径弾 | その他の対応弾薬 |
|---|---|
| .45 Colt/.410 .45-70 Government .450 Marlin .460 S&W Magnum .454 Casull | .30-30 Winchester .350 Legend .360 Buckhammer .444 Marlin .500 S&W Magnum .50 Beowulf .500 Bushwhacker .22 Hornet .357 Magnum .44 Remington Magnum .480 Ruger/.475 Linebaugh .50 Action Express .500 JRH .500 Linebaugh |
これらは同じモデルでもシリンダーやフレームの大きさが異なり、それぞれの弾薬に対応する強度が備わっています。
例えば、シリンダーの全長が短い「ショートシリンダー」のモデルでは、.357マグナム弾や.44マグナム弾を使用できます。
一方、シリンダーの全長が長い「ロングシリンダー」のモデルでは、.30-30 ウィンチェスター弾や.350 レジェンド弾を使用できます。

.45 ACP弾を使用することで有名な1911ピストルも、以下の弾薬に対応するモデルが存在します。
銃を選択する際には、こうした口径バリエーションが存在することを知っておくことが重要で、それにより以下のメリットがあります。
- 用途や経験に応じて自分に合った最適な弾薬を選べる。
- 目的に応じて護身用や練習用などに適した弾薬を選ぶことができる。
- 弾薬の価格や入手しやすさを考慮できる。
- 異なる弾薬を試すことで、射撃の楽しさが広がる。
- 目的に応じて適切な反動の銃を選べるようになる。
- 自分に合った銃を選ぶことで、安全に使用できる。
例えば、用途別には弾薬コストが安い.22LR弾を射撃練習用として使用したり、強力な10mm Auto弾を鹿やイノシシなどの狩猟に使用するといった使い分けが可能です。
.45 ACP(オートマティック・コルト・ピストル)の概要

.45 ACP(オートマティック・コルト・ピストル)は、1904年にジョン・モーゼス・ブローニングによって設計された強力なハンドガン用カートリッジです。
元々はコルトのセミオートマチック・ピストル用に開発され、後にM1911ピストルの標準弾薬として採用されました。
- 主な特徴
口径は11.43mm(0.45インチ)です。
弾頭重量は185~230グレインが一般的です。
銃口初速は、230グレインで約850~1,000フィート毎秒、185グレインで約1,000~1,200フィート毎秒となります。
マズルエナジーは、230グレイン弾で約350~500フィート・ポンドです。
- パフォーマンス
大きな弾頭直径により、広い創傷を生みやすく、対人用途で高い効果を発揮します。
多くの装弾は亜音速域に収まり、サプレッサー使用時にソニックブームが発生しません。
反動は比較的穏やかで、多くの射手がコントロール可能な範囲に収まります。
精度面では、25ヤードで2~3インチ程度の集弾が期待できます。
- 弾道性能
長距離では落下量がやや大きく、実用的な射程は概ね50ヤード以内です。
重い弾頭による深い貫通性能が特徴。
ターゲットに効率良くエネルギーを伝達し、高い制圧力を発揮します。
筆者有効射程距離は銃の各モデルによって異なります。私はベレッタ92FS(9mm)と1911ピストル(.45 ACP)を使用して100ヤード(約91m)の距離を実射してみたのですが、弾道がフラットな9mmよりも.45 ACPの方が命中率が高くなりました。弾道性能的に9mmの方が命中させやすいはずですが、1911ピストルの優れたシングルアクション・トリガーによって高い命中率が発揮されました。もし異なる銃で試せば、結果も異なるでしょう。
.45 ACP弾の歴史年表
| 西暦 | 出来事 |
|---|---|
| 1899年 – 1902年 | 米比戦争で.38ロングコルト弾のストッピングパワー不足が判明。 |
| 1904年 | トンプソン=ルガードテストで.45口径の必要性が結論付けられる。 |
| 1904年 | ジョン・モーゼス・ブローニングが.45 ACP弾の開発開始。 |
| 1905年 | コルト社がM1905ピストルを発表し、新弾薬を試験。 |
| 1906年 | アメリカ陸軍が新型ピストルと弾薬の採用試験を開始。 |
| 1910年 | コルトM1911が試験を通過し、制式採用決定。 |
| 1911年 | M1911ピストルと.45 ACP弾が正式採用。 |
| 1911年8月 | フランクフォード造兵廠で最初の生産が開始。 |
| 1917年 | M1917リボルバー(.45 ACP対応)が開発される。 |
| 1940年 – 1945年 | 第二次世界大戦中、アメリカおよび連合国で広範に使用。 |
| 1942年 | .45 ACP弾の軍用パッケージが50発入りカートンに変更。 |
| 1943年 | M12(T23)ショットシェルが開発されるが、湿気対策でM15に更新。 |
| 1956年 | オーストラリア軍が.45 ACP(.450-inch, ball Mk IIz)を使用開始。 |
| 1985年 | アメリカ軍がM1911A1に代わり9mmのM9ピストルを制式採用。 |
| 1990年代 | 特殊部隊や法執行機関で使用が続く。 |
| 2000年代以降 | ホローポイント弾やサプレッサー対応弾薬が開発され、人気が持続。 |
| 2012年 | アメリカ海兵隊がM45A1 CQBPを採用。 |
| 2022年 | 9mmピストル(M17/M18)への変更により、アメリカ軍での.45 ACP弾の使用が終了。 |

.45 ACP弾を使用する代表的なピストル
.45口径のピストルは多種多様ですが、代表的なモデルを一部紹介します。
Glock 21(グロック21)

Glock 21は、.45 ACP弾を使用するフルサイズのセミオートマチックピストルです。
信頼性、精度、大容量のハイキャパシティー・マガジンが特徴。
法執行機関用や民間での護身用など、幅広い用途で人気があります。
Glock 21には以下の特徴があります。
最新のGen5バージョンでは、実用性と操作性を重視した改良が施されています。
- グロック・マークスマン・バレル(GMB)
新設計のバレルにより、従来モデルより命中精度が向上しています。 - nDLC表面処理
スライドおよびバレルに施された新コーティングにより、耐摩耗性と耐食性が高められています。 - フィンガーグルーブ廃止
グリップ形状が見直され、手の大きさを問わず自然に保持しやすくなりました。 - フレアード・マグウェル
マグウェル後部が拡張され、素早く確実なマガジン交換が可能です。 - アンビ対応スライドストップレバー
左右どちらの手でも同様に操作でき、利き手を選びません。 - MOS(Modular Optic System)
専用プレートを使用することで、ドットサイトなどの光学照準器を搭載できます。
関連情報については、以下のページも参考になります。

Glock 21は、.45 ACP弾の強力な威力を持ちながらも、反動は比較的抑えられており、長期運用でも快適に使用できます。また、メンテナンスが簡単です。
派生モデルのGlock 21SF(ショートフレーム)モデルでは、トリガーからグリップ後部までの距離が2.5mm短縮され、手の小さい射手でもグリップしやすくなっています。
筆者Glock 21は2000年代に耐久性の問題やリコールがあり、初期のモデルで排莢不良が指摘されていました。しかし、それも改善され信頼性の高いモデルとなっています。長年、複数の法執行機関で採用された実績があり、.45 ACPファンから高い評価を得ています。映画「イレイザー」ではアーノルド・シュワルツェネッガーが使用していました。
Glock 30(グロック30)

Glock 30は10mmオートのGlock 29をベースに.45 ACP弾仕様にしたバージョンです。
携帯しやすく、.45口径でありながら装弾数10発を誇るサブコンパクト・ピストルで、コンシールドキャリー(隠匿携行)用として高く評価されています。
搭載されたデュアルリコイルスプリング・アッセンブリーにより、反動吸収に優れます。
Glock 30には以下のバリエーションが存在します。
筆者Glock 30はダブルスタックで.45 ACPの反動吸収能力に優れます。他のGlockモデルとマガジンの互換性が高いのも人気の理由です。しかし、フルロード状態で重量955 gとなり、携帯用としては重さが気になるところです(フルサイズのG17はフルロードで915 g)。アニメ「カウボーイビバップ」でフェイ・ヴァレンタイン(CV:林原めぐみ)が所持していたことでも有名なモデルです。
Glock 36(グロック36)

Glock 36は、コンシールドキャリー用に設計された、コンパクトなシングルスタック※の.45 ACPピストルです。
携帯性と信頼性を兼ね備えたモデルとして、多くのユーザーから高く評価されています。
シングルスタックとは、マガジン内部で弾薬が一列に並ぶ構造を指します。
.45口径ピストルは弾薬径が大きいため、この方式が採用されやすい傾向にあります。
- メリット
銃の厚みを抑えやすく、グリップが細くなるため携帯性に優れます。
- デメリット
ダブルスタック(複列)方式と比較すると、装弾数は少なくなります。
ダブルスタックマガジンとの違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

Glock 36には以下の特徴があります。
Glock 36は信頼性が高いピストルですが、装弾数(6+1発)は、Glock 30やFN FNX-45 Tacticalなどの他のモデルに比べると少ないというデメリットがあります。
また、.45 ACP口径のため、反動はやや強く感じられ、マズルジャンプが激しくなりがちです(個人差にもよる)。
筆者Glock 36は同社初のシングルスタック・マガジンを採用したモデルです。そのため他のGlockモデルのマガジンと互換性がありません。サブコンパクトモデルのGlock 30と比較されることが多く、評価は装弾数が多いGlock 30の方が高い傾向があります。.45口径ピストルではグリップが太い方が反動をマイルドに受け止められるため、スリムなグリップが仇となる場合があります。
FN FNX-45 Tactical

FN FNX-45 Tacticalは、タクティカル用途、ホームディフェンス、そして射撃場での使用を目的に設計された、フルサイズの多機能.45 ACPピストルです。
FN FNX-45 Tacticalには以下の特徴があります。
FNX-45 Tacticalはフルサイズ(全長8.6インチ、全高6.5インチ)のピストルで重量も重いため、コンシールドキャリーには適していません。
法執行機関やホームディフェンス用に適しています。
筆者反動を処理しやすく.45 ACP弾でも撃ちやすいピストル。1300ドルという高価なピストルですが、高性能で高く評価されています。亜音速弾である.45 ACP弾はサプレッサーの効果を引き出せます。FPSゲームに登場することが多いため、知名度が上昇しています。
SIG SAUER P220 LEGION

P220 LEGIONは、.45 ACP弾、または10mmオート弾を使用するSIG社のピストルです。
オリジナルのP220は9mm口径として開発され、日本の自衛隊では「9mm拳銃」として採用されましたが、現在、SIG社のP220 9mm口径モデルは生産終了しています。
LEGIONは「ローマ軍団(3000~6000名)」を意味する言葉で、日本語では「レギオン」、英語発音では「リジョン(liːdʒ(ə)n)」と呼ばれます。SIG社は特別仕様という意味を込めて命名しました。
LEGIONはP220を進化させたモデルで、以下の特徴があります。
LEGIONモデルは、これらのアップグレードにより価格が高くなっていますが、高性能を求めるユーザーには魅力的な選択肢となっています。
筆者P220 LEGIONはオリジナルよりもエルゴノミクスが進化し、扱いやすいモデルとなっています。しかし、.45 ACPモデルは1400ドル、10mmオートモデルは1900ドルという価格で、安くはありません。中古のP220 .45 ACPモデルであれば数百ドルで購入できるため、かなり高価に感じます。また、現代ピストルの水準では大き目のサイズに当たるため、小柄なユーザーはグリップに注意が必要でしょう。映画「ヒート」ではロバートデニーロがP220を使用しており、ルックスの良いピストルです。
Colt M1911A1(1911シリーズ)

M1911ピストルは、20世紀初頭にジョン・モーゼス・ブローニングが設計したピストルです。
1911年にアメリカ陸軍正式採用となったことからモデル1911が命名され、二つの世界大戦から朝鮮戦争、ベトナム戦争まで長きにわたりアメリカ軍のサイドアームとして活躍しました。
1930年代に特許が失効したため、ブラジル、スペイン、メキシコ、アメリカなどで、数多くのメーカーによってライセンス契約なしで製造されています。
M1911A1は1924年に制式採用され、オリジナルのM1911を基に、実用性向上を目的とした改良が加えられました。
- サイト
M1911A1ではフロントサイトが厚くなり、視認性が向上しています。 - メインスプリングハウジング
M1911はフラット型、M1911A1はアーチ型を採用しています。 - グリップセーフティ
M1911A1ではハンマースパーが延長され、ハンマーバイトの発生を抑えています。 - トリガー
M1911A1はトリガーが短縮され、手の小さい射手にも配慮された設計です。 - フレーム
トリガー後方にくぼみを追加し、指を掛けやすくしています。 - ハンマー
M1911A1ではハンマースパーが短縮されています。 - グリップパネル
M1911はダイヤモンドチェッカー入りの木製です。
M1911A1はシンプルなプラスチック(ベークライト)製を採用しています。 - フロントストラップ
M1911A1では滑り止め目的のセレーションが追加されています。
※ハンマーバイトとは、射撃時に親指付け根の皮膚を、ハンマーとグリップセーフティの間に挟んでしまう現象を指します。
ハンマーバイトの詳細については、以下の記事で解説しています。

M1911シリーズには以下の特徴があります。
現代の1911ピストルは、オリジナルの1911A1デザインを基にしつつ、性能や操作性、信頼性を高める多くの改良が加えられています。
- 材料と構造
現代の1911はステンレス鋼や各種合金を使用しています。
オリジナルの1911A1は主に炭素鋼製です。
現代モデルではCNC加工により、公差管理と信頼性が向上しています。 - サイト
現代の1911はトリチウムナイトサイトや調整式ターゲットサイトを装備します。
1911A1は固定式のシンプルなサイト構成です。 - エルゴノミクス
現代の1911はグリップ形状やテクスチャーが改良されています。
アンビセーフティなど左右両用操作に対応したモデルも存在します。 - 安全機構
現代の1911にはファイアリングピンブロックを備えるモデルがあります。
1911A1はグリップセーフティとサムセーフティのみを装備します。 - カスタマイズ性
現代の1911はアクセサリーレールを備えるモデルがあります。
グリップや仕上げの選択肢も豊富です。 - 性能面の改良
現代の1911では、バレルやトリガー、フィードランプが改良されています。
一部モデルではリコイル軽減機構も採用されています。 - 口径の選択肢
1911A1は.45 ACP専用でした。
現代の1911では9mm、.40 S&W、10mmなども選択可能です。 - 装弾数
オリジナルの装弾数は7発です。
現代の1911では8発仕様や、ダブルスタックによる多装弾モデルも存在します。
筆者私が1911ピストルを所有し学んだことのひとつに、「どんなに高性能な銃でも、マガジンの品質が悪ければ性能を発揮しない」があります。ジョン・ブローニングが1911を設計した時代には、現代のホローポイント弾は存在しませんでした。異なる弾頭形状の弾薬を確実に薬室に装填するには相応の再設計が必要で、正常動作にはマガジンの役割が大きいといえます。射撃場で使用するだけなら問題ありませんが、護身用とする場合は、信頼性の高い1911ピストルであっても、マガジンと使用弾薬の相性確認が必須です。

H&K HK45

ヘッケラー&コッホ(H&K)社のHK45は、.45 ACP弾を使用するセミオートマチックピストルで、軍や法執行機関の要求を満たす設計がされています。
また、民間市場でも販売され、その信頼性と耐久性から高く評価されています。
HK45には以下の特徴があります。
HK45は、2010年に第三者機関による5万発の耐久テストをクリアし、その堅牢な設計と長寿命を証明しました。
HK45コンパクトタクティカルは、2011年にアメリカ海軍特殊戦コマンド(SEALs)によって「MK 24 MOD 0」として採用されています。
H&Kの技術と現代的なエルゴノミクスを融合させたモデルであり、軍や法執行機関での使用の他、民間での護身用からスポーツシューティングに至るまで広く使用されています。
筆者作動不良の平均間隔(MRBS)が2万5千発という信頼性の高いピストルです。ノンクリーニングで1万発を超える発射が可能だったというテスト結果もあります。しかし、一方で「蓄光サイトが低レベル」「マガジンが高価」「DAトリガーが重い(14ポンド)」「組立が難しい」といった厳しい評価もあります。映画「ザ・ウォーカー」ではデンゼル・ワシントンが使用していました。
S&W M&P 45

スミス&ウェッソン社のM&P 45は、.45 ACP弾を使用するポリマーフレームのセミオートマチックピストルです。
信頼性、エルゴノミクス(人間工学)、および汎用性に優れ、軍や法執行機関、民間で広く使用されています。
M&P 45には以下の特徴があります。
筆者命中精度や信頼性に定評があり、グリップも比較的評価が高いモデルです。改良版のM2.0が登場したことで悪評が多かったトリガープルの評価が高くなりました。9mm版のM&P9と比較すると.45 ACP弾は反動が大きいため、人を選ぶモデルといえます。法執行機関ではマサチューセッツ州警察が採用していますが、ほとんどの機関はM&P9やM&P40を採用しているため、M&P45を採用しているのはレアといえます。メディアへの露出も滅多に見られません。

各ピストルの大きさと重量
以下は各モデルの大きさと重量です。
全て.45 ACP弾を使用するモデルです。
| モデル名 | 全長 | 幅 | 高さ | 銃身長 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| Glock 21 | 205 mm | 34 mm | 140 mm | 117 mm | 830 g |
| Glock 30 | 177 mm | 35 mm | 122 mm | 96 mm | 745 g |
| Glock 36 | 177 mm | 30 mm | 120 mm | 96 mm | 635 g |
| FN FNX-45 Tactical | 218 mm | 40 mm | 165 mm | 135 mm | 944 g |
| SIG SAUER P220 LEGION | 196 mm | 34 mm | 140 mm | 111.76 mm | 862 g |
| Colt M1991A1 | 216 mm | 34 mm | 140 mm | 127 mm | 1,100 g |
| H&K HK45 | 204 mm | 39 mm | 144 mm | 113 mm | 770 g |
| S&W M&P 45 | 201 mm | 33 mm | 142 mm | 117 mm | 845 g |
.45口径のハンドガン一覧

.45口径に対応したハンドガンには、以下のようなモデルが存在します。
9mm口径や10mm口径として開発されたモデルでも、.45口径弾の口径バリエーションが展開されています。
ピストル
- ALFA Defender: チェコ製のコンパクトピストル。
- ALFA Combat: 高精度なパフォーマンスを持つチェコ製のセミオートピストル。
- AMT Backup: 小型で携帯しやすいアメリカ製のバックアップピストル。
- AMT Hardballer: .45 ACP弾を使用するアメリカ製のフルサイズピストル。
- AMT Skipper: 高い信頼性を持つアメリカ製のコンパクトなピストル。
- Astra A-80: スペイン製の多機能セミオートピストル。
- Ballester–Molina: アルゼンチン製の.45 ACP弾を使用するピストル。
- Beretta 8000: ベレッタ社製、コンパクトなセミオートピストル。
- Beretta Px4 Storm: 高い耐久性と精度を誇るイタリア製のピストル。
- BFD 1911: アメリカ製の.45 ACP弾を使用する1911スタイルのピストル。
- Bren Ten: 10mmオート弾を使用するアメリカ製のセミオートピストル。
- Colt Double Eagle: ダブルアクション機構を持つアメリカ製のピストル。
- Colt Officer’s ACP: コンパクトな1911スタイルのアメリカ製ピストル。
- Colt OHWS: コルト社製のUS SOCOM用ピストル。
- Continental Weapons Griffon: 南アフリカ製の.45 ACP弾対応のセミオートピストル。
- CZ 97B: チェコ製の.45 ACP弾を使用するセミオートピストル。
- DOSS SH.A.R. Psh-45: ウクライナ製の.45 ACP弾使用ピストル。
- FitzGerald Special: コルト社製のカスタム1911ピストル、コンパクト化されたモデル。
- FN FNP: ベルギー製の高精度なピストル。
- FN FNX: 多機能な.45 ACP弾ピストルで、アメリカ製もある。
- FP-45 Liberator: 第二次世界大戦中にアメリカが製造した低コストのピストル。
- Glock 21: グロック社製の.45 ACP弾対応フルサイズピストル。
- Glock 30: コンパクトな.45 ACP弾ピストル。
- Glock 36: 薄型の.45 ACP弾ピストル。
- Glock 41: 長い銃身長を持つ.45 ACP弾ピストル。
- Heckler & Koch HK45: 高耐久性を誇るドイツ製の.45 ACP弾ピストル。
- Heckler & Koch Mark 23: ヘッケラー&コッホ製の軍用ピストル。
- Heckler & Koch USP: ドイツ製で、多機能なセミオートピストル。
- Hi-Point Model JHP: アメリカ製で、手頃な価格の.45 ACP弾ピストル。
- HS2000: クロアチア製のコンパクトで精度の高いピストル。
- IWI Jericho 941: イスラエル製の多機能セミオートピストル。
- Kahr P series: アメリカ製のコンパクトなピストルシリーズ。
- Kahr PM series: 小型で信頼性の高いアメリカ製ピストルシリーズ。
- Kimber Custom: アメリカ製の1911スタイルのピストル。
- LaserAim 45: アメリカ製の.45 ACP弾を使用するコンパクトなピストル。
- Lewis Automatic Pistol: アメリカ製の第一次世界大戦時の自動ピストル。
- M15 pistol: アメリカ製の軍用ピストル。
- M1911: 世界的に有名なアメリカ製の.45 ACP弾ピストル。
- Malinnov 1911: マレーシア製の1911スタイルのピストル。
- Metro Arms SPS: スペイン製の.45 ACPピストル。
- MEU(SOC) pistol: 米海兵隊特殊部隊が使用するカスタム1911ピストル。
- M.R. M1911: アメリカ製のカスタム1911ピストル。
- Obregón pistol: メキシコ製の.45 ACP弾ピストル。
- P10, P12, P14, LDA: カナダ製のさまざまな弾薬に対応するピストル。
- Pardini GT45: イタリア製の競技用.45 ACPピストル。
- Revol Arms DL45: アメリカ製の.45 ACPピストル。
- RIA 1911: フィリピン製の1911スタイルのピストル。
- Ruger P90: アメリカ製の.45 ACPピストル。
- Ruger P97: アメリカ製の.45 ACP弾ピストル。
- Ruger SR45: アメリカ製のコンパクトな.45 ACPピストル。
- Semmerling LM4: アメリカ製のコンパクトな.45 ACPピストル。
- Semmerling XLM: セミオートマチック機構を持つ.45 ACPピストル。
- SIG Sauer P220: スイス製の.45 ACP弾使用ピストル。
- SIG Sauer P227: .45 ACP弾を使用するSIG Sauer製のピストル。
- SIG Sauer P250: モジュラー設計のアメリカ製ピストル。
- SIG Sauer P320: アメリカ製のモジュラーシステムピストル。
- Smith & Wesson M&P: 多機能なアメリカ製のセミオートピストル。
- Smith & Wesson 4506: アメリカ製のフルサイズ.45 ACPピストル。
- Star Megastar: スペイン製の10mmおよび.45 ACP弾対応のピストル。
- Star Model PD: スペイン製の軽量.45 ACPピストル。
- Taurus Millennium series: コンパクトで手頃な価格のブラジル製ピストル。
- Taurus PT24/7: さまざまな弾薬に対応するブラジル製ピストル。
- Taurus PT1911: .45 ACP弾使用のブラジル製1911スタイルのピストル。
- Walther PPQ: 高精度で信頼性の高いドイツ製のピストル。
- Zastava PPZ: セルビア製の.45 ACP弾対応のセミオートピストル。
リボルバー
- Colt New Service: さまざまな弾薬に対応するアメリカ製のリボルバー。
- Colt Single Action Army: アメリカ西部劇で有名なシングルアクションリボルバー。
- M1917: .45 ACP弾を使用するアメリカ製のリボルバー。
- Ruger Redhawk: .45 ACP弾に対応するアメリカ製のリボルバー。
- Smith & Wesson Governor: 複数の弾薬に対応するアメリカ製のリボルバー。
- Smith & Wesson Model 22: .45 ACP弾使用のアメリカ製リボルバー。
- Smith & Wesson Model 25: .45 ACPおよび.45 Coltに対応するアメリカ製リボルバー。
- Smith & Wesson Model 625: .45 ACP弾に対応するアメリカ製リボルバー。
- Taurus Judge: .410ボアおよび.45 ACPに対応するブラジル製のリボルバー。
.45口径弾に関する質問と回答

.45口径の拳銃弾とライフル弾に関する「よくある疑問」に回答します。
.45口径の拳銃弾に関する疑問
- .45 ACP弾の問題点とは?
-
.45 ACP弾には、いくつかの問題点があります。
- 装弾数が少ない
- アメリカの民間市場では、ハンドガンの主な購入目的は護身用。
- コンシールドキャリーに適した軽量でコンパクトなピストルが好まれる。
- 9mm弾のような標準的な口径で、装弾数の多いハイキャパシティーピストルが選ばれる傾向。
- .45 ACP弾のような大口径は、コンパクト化が難しく、装弾数を増やしにくい制約がある。
- 弾薬が重い
- .45 ACP弾は、9mm弾と比べて弾頭重量が約2倍。
- カートリッジ1発あたりの重量は、.45 ACP弾が約21グラム。
- 9mm弾は約12グラム。
- このため、.45 ACP弾10発と9mm弾17〜18発が、ほぼ同じ重量。
- 装弾数が多く、軽量な装備を好むユーザーにとっては不利。
- 反動が大きい
- 十分なトレーニングを積めば、高い命中率と速射は可能だが、多くのユーザーは.45口径弾の反動を大きいと感じる。
- 軍や法執行機関では、訓練時間に限りがある。
- 低反動で効率よく命中させやすい9mm弾が好まれる。
- 弾薬コストが高い
- .45口径弾は、小口径弾に比べて価格が高い傾向。
- 平均的な価格では、9mm弾が1発約50円。.45 ACP弾や.45 GAP弾は約70円。.45 Auto Rim弾は約150円。.45ロングコルト弾は約115円。
- 軍や法執行機関のように、予算が限られる組織では大きな負担。
- 価格は時期や販売店によって変動。
- ストッピングパワーの優位性が低下
- かつては、.45 ACP弾が9mm弾より有利とされた。しかし近年は、9mmホローポイント弾の性能が大きく向上。
- 銃創学的にも、両者に大きな差は見られない。
- 本質的に高いストッピングパワーを持つのはライフル弾。
- 拳銃弾である9mm弾、.40 S&W弾、.45 ACP弾は、対人用途ではほぼ同等。
- 現在の軍や法執行機関では、総合性能に優れる9mm弾が多く採用。
- サプレッサー使用時の静穏性
- .45 ACP弾は通常、亜音速弾。サプレッサーとの相性は良好。
- 一方、一般的な9mm弾は超音速で、静音性を高めるには、サブソニック弾を使用する必要がある。
- 亜音速同士で比較すると、9mm弾は弾速低下によるエネルギー減少が大きくなる。その点では、質量の大きい.45 ACP弾が有利。ただし、銃声そのものは、口径が小さい9mm亜音速弾の方が小さくなる。
- 装弾数が少ない

.45口径のライフル弾に関する疑問

Peter Gnanapragasam, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
- .45-70 ガバメント弾の長所と短所とは?
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- 長所
- 多様な弾頭を使用できる点が特徴。
- 強力な狩猟用弾として高く評価。
- レバーアクションライフルとの相性が良好。
- 中型から大型の獲物に対応。
- 条件次第では、デンジャラスゲームにも効果を発揮。
- 短所
- 有効射程距離は比較的短め。
- 目安は約200〜300ヤード、距離にして約183〜274メートル。
- 遠距離では弾道の落下が大きくなる。
- 軽量なライフルでは反動が強く感じられる場合がある。
狩猟用語の「デンジャラスゲーム / Dangerous game(危険な獲物)」とは、人間にとって危険な大型の肉食動物や強力な動物を指します。代表的な例として、ライオン、ヒョウ、ケープバッファロー、ヒグマ、アフリカ象などがあります。これらの動物は攻撃的で予測不可能な行動を取ることがあり、特別な装備と慎重な対応が求められます。
- 長所
- .450 ブッシュマスター弾の長所と短所とは?
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- 長所
- 大きな運動エネルギーを持つ弾薬。
- 高いストッピングパワーがある。
- 大型獣の狩猟に適する。
- 実用的な有効距離は約210〜220メートル。
- 短所
- 反動が大きい。
- 弾頭直径が大きく、弾道係数が低め。
- 長距離射撃には不向き。
弾道係数(BC/Ballistic Coefficient)とは、弾丸が空気抵抗をどれだけ受けにくいかを示す指標です。BCが高いほど、空気中での減速が少なくなります。その結果、弾丸はより遠くまで飛翔します。遠距離での弾道安定性や精度も向上します。
- 長所
- .45 Raptor弾の長所と短所とは?
-
- 長所
- ショートアクションカートリッジでありながら、高い威力を持つ。
- 中型から大型の獲物の狩猟に最適。
- AR-10プラットフォームと互換性がある。
- 終末弾道性能に優れる。
- 大型マグナムカートリッジと比べると、反動は抑えぎみ。
- 短所
- 市販での流通量が少ない弾薬。
- 価格は高め。
- ロングアクションカートリッジと比べると、有効射程距離は短め。
- 一般的な狩猟用カートリッジほどの汎用性はない。
終末弾道学(Terminal Ballistics)とは、弾丸が目標に命中した瞬間から停止するまでの挙動を研究する分野です。主に、貫通力や拡張性を対象とします。あわせて、エネルギーの伝達量も重要な要素です。さらに、目標物にどのような損傷を与えるか、その仕組みも分析します。
ロングアクションカートリッジとはロングアクションカートリッジとは、全長が比較的長い弾薬を指します。 これらは専用の薬室を備えた銃で使用され、一般的にマグナム弾や大口径弾が含まれます。 火薬を多く装填できるため高い威力を発揮し、長距離射撃に適している点が大きな特徴です。
ロングアクションライフルは、このような弾薬を扱うために特別な設計が求められます。 具体的には、長いボルトストロークや専用のレシーバー構造を備えることで、長尺のカートリッジを確実に装填・排出できるよう工夫されています。
ロングアクションカートリッジの代表例
- .30-06 Springfield
アメリカで長い歴史を持つ代表的な狩猟用弾薬。 - .300 Winchester Magnum
高初速と優れた遠距離性能を持つマグナム弾。 - .338 Lapua Magnum
高威力で、長距離射撃に特化した弾薬。 - 7mm Remington Magnum
精度と威力のバランスに優れた人気カートリッジ。 - .375 H&H Magnum
大型獣狩猟で使用される強力な弾薬。
- 長所
- .458 SOCOM弾の長所と短所とは?
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- 長所
- 強力なストッピングパワーを持つ。
- 大型獣の狩猟や自衛用途に適している。
- AR-15プラットフォームで使用可能。
- 亜音速弾を選べば、サプレッサーとの相性も良好。
- 静音性を重視する場面で有効。
- 短所
- 反動は大きめ。
- 銃身が短い場合、マズルフラッシュが大きくなりやすい傾向。
- 有効射程距離は約180メートル以内と短め。
- 弾薬の入手が難しい場合がある。
- 長所
- .458 ウィンチェスターマグナム弾の長所と短所とは?
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- 長所
- 適切な弾頭を選べば、非常に幅広い獲物に対応可能。
- バッファローやヒグマのような大型で危険な獲物にも有効。
- その高い信頼性から、プロのハンターも使用。
- 短所
- 反動は非常に強烈。射手によっては、扱える限界に近いと感じる場合がある。
- 長所
- .460 ウェザビーマグナム弾の長所と短所とは?
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- 長所
- 非常に強力な弾薬。かつては、市販弾薬の中で世界最強。
- 弾頭重量350グレインで約3,000fps。
- 500グレイン弾でも約2,600fpsという高速性能を持つ。
- デンジャラスゲームの狩猟に対応。
- 長距離射撃にも適している。
- .375 H&Hや.458 ウィンチェスターマグナムを大きく上回る威力。
- 短所
- 反動は極めて強烈。
- 射手への負担が大きくなる。
- 弾薬価格は高価。目安として、1発あたり約9ドル前後。
- 使用には、大型で頑丈なアクションを備えたライフルが必要。
- 多くの狩猟用途では、過剰な威力になりがち。
- 使用できるライフルの選択肢が限られる。
- 長所
- .45口径ライフル弾は軍用弾として使用可能?
-
現代の軍用ライフル弾は、射程、貫通力、携行性のバランスを重視して選定されます。
単純な威力の大きさだけで採用が決まるわけではありません。軍用ライフル弾の代表例
- 5.56mm NATO:低反動で軽量。高速弾で、歩兵用として広く使用
- 7.62mm NATO:高い貫通力を持ち、遠距離射撃に適する。主にマークスマン向け
- 6.8mm系弾薬:次世代軍用弾として研究・採用が進む口径
.45口径ライフル弾を軍用に転用する場合の課題
- 反動が非常に強く、連射時の制御が難しい
- 弾薬が大きく、装弾数が少なくなりやすい
- 有効射程が比較的短い弾種が多い
- 弾薬が重く、携行量が制限される
軍では、集団戦闘や持続的な作戦を想定します。
そのため、威力だけでなく、扱いやすさや補給効率も重要です。狩猟用として用いられる.45口径ライフル弾は、近距離での制止力を重視した設計です。
この特性は軍事用途と方向性が異なります。
結果として、.45口径ライフル弾が主力軍用弾として採用される可能性は低いといえます。 - .45口径ライフル弾の将来性はどうですか?
-
.45口径ライフル弾は、主流になる可能性は低いものの、用途が消えることはありません。
今後も特定分野で生き残る弾種といえます。将来性を支える要素
- .450 Bushmaster、.458 SOCOM、.45-70 Governmentなどは、大型獣狩猟で高い評価を得ています。
- 近距離で確実なストッピングパワーが求められる場面に適します。
- 亜音速弾との相性が良く、サプレッサー使用時の実用性も高いです。
主流になりにくい理由
- 弾道が山なりになりやすく、長距離射撃に不向き。
- 反動が強く、連射性や扱いやすさで不利。
- 弾薬が重く、携行性やコスト面で不利。
- 使用目的が限定され、汎用性が低い。
.45口径ライフル弾は「万能弾」ではありません。
一方で、明確な役割を持つ弾薬です。
パワーを重視するハンターや特定用途では、今後も一定の需要が続くでしょう。
まとめ
この記事では、.45口径弾について解説しました。
結論として、以下の点が挙げられます。
.45口径は、その多様性と特性から、特定のニーズに応える強力な選択肢であり続けると言えるでしょう。
