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簡単にバレル交換できるAR-15の構造

Photo via windhamweaponry.com

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米国メイン州ウィンダムのウィンダム・ウェポンリー社は、工具を使用せずに短時間にバレル交換可能なAR-15(RMCS)を市場に投入しました。

このライフルは、マシンガンに利用される回転式ロックに似た機構を利用してバレルの着脱を可能としています。これにより1丁のライフルで5.56mm、7.62x39mm、.300ブラックアウト、9mmといった異なる口径を楽しむことができます。

また、ロアレシーバーを分割してマグウェルをまるごと交換できるのも興味深いところです。

 

モデル 付属バレルの口径 メーカ希望小売価格(MSRP)
RMCS-2 .223 Rem/.5.56mm NATO
.300 Blackout
1,738ドル(約203,000円)
RMCS-3 .223 Rem/.5.56mm NATO
.300 Blackout
7.62 x 39mm
2,391ドル(約280,000円)
RMCS-4 .223 Rem/.5.56mm NATO
.300 Blackout
7.62 x 39mm
9mm
2,971ドル(約348,000円)

セット価格なので、さすがにバレル数本が付属すると良いお値段ですが、口径ごとにライフルを揃えるよりは若干お買い得かもしれません。

 

バレルの交換方法

交換方法は簡単です。

まずテイクダウンピンを抜いてレシーバーを分割し、ボルトキャリアーを引き抜きます。

次にアッパーレシーバーを裏返し、コの字型のバレル・リテイニング・ベイルを引き上げてバレル・リテイニング・ブロックを銃口方向へスライドさせます。

そして二本の回転式バレル・リテイニング・アームを外側へ90度回転させるとバレルを引き抜けます。

 

マグウェルの交換方法

Photo via LegallyArmedAmerica

Photo via LegallyArmedAmerica

【03:11】トリガーガードピンを押し込んでトリガーガードを外し、マガジンキャッチを押してマグウェルをスライドさせると分割できます。

非常にシンプルですね。

ただし、動画で注意されているように、ロアレシーバーを分割したおかげでマグウェルとレシーバーの間の壁が薄くなったため、空撃ちしてハンマーを落とすとダメージを受けやすいので注意が必要のようです。

 

異なる口径の弾薬を楽しめるのは勿論、大げさな工具を使用せずに分解できるのはメンテナンス性が高く、日常のクリーニング時間を短縮できるでしょう。

バレルにブラシを通すのも楽になりますし、レシーバー内のクリーニングも細かくできそうです。

 

MGIクイックチェンジバレル

Photo via mgi-military.com

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RMCSを見て少し気になるのが、構造がMGI社のクイック・チェンジ・バレル・システムとそっくりな点です。

MGI社の製品もマグウェルを分割でき、ロックや分割方法が同じです。

この二社はどちらもメイン州にあるので、系列会社か同じ会社が異なるブランドで販売しているのかもしれません。

 

ARES-16

着脱式バレルのARといえばアレスディフェンス社のARES-16も有名です。

ARES-16のバレル交換はロックを押すだけなので、RMCSの方がロック機構が確実のような印象を受けます。

 

Photo via aresdefense.com

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TNW SGP-QCB

Photo via tnwfirearms.com

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クイック・チェンジ・バレル・システムを持つARでは、TNWフィアーアームズ社のSGP-QCBもそのうちの一つです。

こちらは両サイドのロックを外側へ展開することでバレルを引き抜くことができます。

 

これもシンプルで短時間にバレル交換できますね。

RMCSやMGIより簡単で、ARES-16より一手間必要です。

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