銃弾に鉛を使用する理由とは?

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Q
銃弾というのはなぜ鉛で出来ているのですか?
また、他の素材で銃弾を作ることは出来るのでしょうか。
A

鉛を利用する一番のメリットは、価格が安い、加工が容易、比重が重いといった点です。

プラスチックの弾頭を発射しても空気抵抗によって飛距離が伸びず、弾頭が持つエネルギーが格段に低いため必要なパワーを維持できません。

ピンポン球よりゴルフボールの方が遠くまで飛ぶように、弾頭には質量による慣性力が必要とされます。

そのため比重の重い鉛は弾頭の素材として最適です。

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また、鉛は融点が低く加工しやすいため、歴史的に古くから弾の素材として適した金属とされています。

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他に鉛の柔らかさも重要で、弾薬メーカーは弾薬の種類によっては着弾時に弾頭がマッシュルーミング(マッシュルーム状化)するように設計します。

これは弾頭の先が潰れるとターゲット(人や動物など)に大きなダメージを与えられるためであり、柔らかくマッシュルーミングしやすい鉛の弾頭は必要とされる効果を得られます。

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一方で鉛以外の素材で弾を作ることも可能です。

鉛害など環境への配慮から鉛を使用しない弾も増えており、銅100%や銅合金100%の散弾も製造販売されています。

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また、比重の重いタングステンの粉を固めて造られたフランジブル弾(トレーニングや非殺傷用途)など、非致死性の特殊な弾薬も法執行機関で利用されています。

しかし、強度の高い鉄などの金属を弾頭に使用すると貫通力が高くなりボディーアーマーを貫通しやすくなるため、硬い金属の弾頭は民間市場では規制される傾向があります。

アメリカでは1968年の銃規制法(GCA/ガンコントロールアクト)にて、ハンドガンに使用される弾頭において「タングステン合金、スチール、真鍮、ブロンズ、ベリリウム、銅、劣化ウランを使用する弾、または.22口径以上でジャケットの重量が総重量の25パーセントを超える弾を禁止する」と法規制されています。

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