世界の警察が使用する拳銃一覧|主要国の採用モデル

世界の警察が採用する銃イラスト

この記事の要約

  • 世界の主要な警察機関では9×19mmの自動式拳銃が主流で、Glock 17/19/45、SIG P320、H&K SFP9、ワルサー P99Q NLなどが使用されています。
  • 「その国の警察は全員が同じ拳銃を使う」とは限らず、米国やドイツ、オーストラリアのように機関・州・部門ごとに採用モデルが異なる国もあります。
  • カナダやデンマーク、スウェーデンなどで新型拳銃への更新が進み、旧型と新型が併用される移行期の警察機関もあります。

世界の警察では、どのような拳銃が使用されているのでしょうか。

現在の主流は9×19mm弾を使用する自動式拳銃で、Glock、SIG SAUER、H&K、ワルサー、FN、ベレッタなどの製品が各国で採用されています。

ただし、「国ごとに標準拳銃が1種類だけ存在する」ということはありません。米国では警察機関ごとに装備が異なり、ドイツでは州警察ごとに別の拳銃を採用しています。英国では一般的な警察官が一律に拳銃を携帯するわけではなく、武装警察官を中心に配備されています。

目次

世界の警察が使用する拳銃一覧

各国の警察が採用する銃一覧

以下は代表国と採用モデル一覧です。

国・地域警察機関主な拳銃状況
日本都道府県警察S&W M360J SAKURA、ニューナンブM60、S&W M37などM360Jが主力とする専門資料がある一方、警察庁は現行配備モデルの完全一覧を公開していません。
中国公安機関92式/92G式拳銃、05式警用リボルバーなど2026年の公安機関による訓練や装備調達でも92式/92G式の使用が確認できます。地域・部門ごとの配備状況を含む全国の完全な現行拳銃一覧は公開されていません。
米国NYPDGlock 17、Glock 19、SIG Sauer P226Glock 17/19は2026年の市調達でも継続。旧S&W 5946は既認可者のみ継続可能です。
米国LAPDFN 509 MRD-LE2021年に新しいデューティーピストルとして採用され、2022年から新規隊員などへの配備が開始されました。
カナダRCMPGlock 45 MOS72026年に新拳銃システムの契約が成立。旧型からの更新が進む移行期です。
ブラジルPolícia FederalGlock 17 Gen5 MOS、Glock 19 Gen5 MOS、Glock 43、Glock 43X2023年契約で大量調達。2026年にもG17/G19用ホルスターなどの調達が確認できます。
英国Metropolitan Policeなどの武装警察Glock 17、17M、19、19M、26通常警察官全員の標準装備ではありません。MetのARVではGlock 17が標準的な拳銃として使用されています。
フランスPolice NationaleSIG SP 2022、Glock 17/26/18、S&W 340PD、ベレッタ 92IGPNの公式報告が個人装備として使用可能な拳銃を列挙しています。使用申告ではSIG SP 2022が最も多く確認されます。
ドイツ各州警察・連邦警察H&K SFP9-TR、P30、P2000、ワルサー P99系、Glock 46など州ごとに異なります。バイエルン州ではSFP9-TRが標準拳銃です。
イタリアPolizia di Statoベレッタ 92 FS公式教材で個人装備の自動式拳銃として採用が確認できます。最新の全在庫内訳は公開されていません。
オランダPolitieワルサー P99Q NL2013年以降のサービスピストル。2026年の警察公式記事でもP99Qが現用装備として確認できます。
デンマークRigspolitietSIG Sauer P320、H&K USP CompactP320へ更新中。USP Compactからの全面移行は2027年末までの予定です。
スウェーデンPolismyndighetenGlock 45、Glock 17/43/43Xなど、旧SIG SauerGlock 45を新標準として更新中。2025年公式年次報告もサービス武器の交換が進行中としています。
オーストラリアNSW Police Force9mm Glock公式採用情報ではGlockが標準装備。2024–25年次報告では新しい9mm Glock全体の検査完了が記載されています。
ニュージーランドNew Zealand PoliceGlock系拳銃通常は非武装を原則としますが、必要時にGlockを使用します。Glock 17の使用実績が長く確認されています。
シンガポールSingapore Police ForceGlock 19 Gen5Taurus M85リボルバーからGlock 19へ移行。公式資料でGen5の前線配備が確認できます。
南アフリカSAPS9mm自動式拳銃、Vektor Z88/ベレッタ系など9mm拳銃の大規模な保有・運用が確認できますが、2026年時点の全国単一標準モデルは公開資料から明確に確認できません。

同じ国でも一般警察、捜査部門、武装警察、特殊部隊で異なる拳銃が使われることがあります。

モデル特徴
ベレッタ 92 / 92 FS金属製フレームとDA/SA方式を採用する大型9mmピストルで、長期間にわたり軍・警察で使用されてきました。
FN 509 MRD-LE法執行機関向けのストライカー式9mmピストルで、レッドドットサイトの装着を前提とした仕様です。
Glock 17フルサイズの9mmストライカー式ピストルで、大きめのグリップと標準的な17発マガジンを備えます。
Glock 17 Gen5 MOSGlock 17の第5世代をベースに、光学照準器の装着に対応したフルサイズモデルです。
Glock 17M法執行機関向け仕様として開発されたGlock 17系モデルで、後のGen5につながる改良点を備えています。
Glock 18Glock 17を基礎とし、セミオートフルオートを切り替えられる特殊用途向けモデルです。
Glock 19Glock 17を小型化したコンパクト9mmモデルで、携帯性と装弾数のバランスを重視した設計です。
Glock 19 Gen5 MOSGlock 19の第5世代をベースに、光学照準器への対応を加えたコンパクトモデルです。
Glock 19MGlock 19をベースとした法執行機関向け仕様で、コンパクトサイズを維持しながら操作系などが改良されています。
Glock 26Glock 19よりさらに小型のサブコンパクト9mmピストルで、秘匿携行やバックアップ用途に適したサイズです。
Glock 43薄型・小型化を重視したシングルスタック系の9mmサブコンパクトピストルです。
Glock 43XGlock 43の薄いスライドに長めのグリップを組み合わせ、扱いやすさと携帯性を両立したモデルです。
Glock 45Glock 17サイズのグリップとGlock 19サイズのスライドを組み合わせた「クロスオーバー」型9mmピストルです。
Glock 45 MOS7Glock 17相当のフルサイズグリップとGlock 19系の短いスライドを組み合わせ、光学照準器にも対応した9mmモデルです。
Glock 46ドイツ警察向けに開発された特殊なGlockで、一般的なGlockとは異なる回転式バレルロックを採用しています。
H&K P2000P30以前の世代にあたるコンパクトなポリマーフレーム式サービスピストルです。
H&K P30ポリマーフレームとハンマー式機構を採用し、交換式グリップパネルなどで握りやすさを調整できる9mmピストルです。
H&K SFP9-TRポリマーフレームのストライカー式9mmピストルで、TRはドイツ警察の技術要件に対応した仕様です。
H&K USP CompactUSPを小型化したハンマー式サービスピストルで、堅牢性と携帯性を両立したモデルです。
ニューナンブM60日本で開発された警察用の5連発.38スペシャル・リボルバーで、長期間にわたり配備されてきました。
05式警用转轮手枪中国公安向けに採用された9mm警用リボルバーで、92式系列と並行して使用されてきました。
92式/92G式手槍中国の公安機関で広く使用例が確認できる半自動式サービスピストルで、92G式も2026年時点で訓練・装備調達に使用されています。
SIG Sauer P226金属製フレームとハンマー式機構を採用したフルサイズのDA/SAピストルです。
SIG Sauer P320トリガー機構を含むFCUを中心に構成を変更できる、モジュラー式のストライカー式ピストルです。
SIG SP 2022ポリマーフレームとハンマー式DA/SA機構を組み合わせた9mmサービスピストルです。
S&W M360J SAKURA日本警察向けに採用された小型・軽量な5連発リボルバーで、.38スペシャルを使用します。
S&W M37アルミ合金フレームを採用した軽量なJフレーム系5連発リボルバーです。
S&W 340PDスカンジウム合金などを用いて軽量化した小型5連発リボルバーです。
Taurus M85小型の5連発リボルバーで、シンガポール警察ではGlock 19導入以前に使用されていました。
Vektor Z88南アフリカで生産されたベレッタ 92系を基礎とする金属製フレームの9mmサービスピストルです。
ワルサー P99ストライカー式とポリマーフレームを採用した9mmピストルで、複数のトリガー仕様が存在します。
ワルサー P99Q NLオランダ警察向けに仕様を調整したP99系9mmサービスピストルです。

北米・中南米の警察拳銃

北米の警察拳銃

米国:NYPDとLAPDでも採用モデルは異なる

米国には全国の警察官が共通して使用する「国家標準の警察拳銃」はありません。連邦・州・郡・市など多数の法執行機関が、それぞれの規定や調達制度に基づいて拳銃を選定します。そのため、同じ州内でも警察機関によって装備が異なることがあります。

グロック45 Gen6画像
グロック45 Gen6 画像出典:eu.glock.com

ニューヨーク市警察(NYPD)の公開パトロールガイドでは、9mmサービスピストルとしてGlock 19、Glock 17、SIG Sauer P226が列挙されています。S&W 5946 DAOは新規認可の対象ではありませんが、以前から認可を受けている警察官は継続して使用できます。さらにニューヨーク市は2026年8月、Glock 17とGlock 19を対象とする複数年調達契約の更新を公示しており、両モデルが現在も主要装備であることを確認できます。

Glock 17の解説

Glock 17は、オーストリアのGlockが1980年代初頭に開発したフルサイズ9mmピストルで、同社を代表する基本モデルです。ポリマーフレーム、ストライカー式撃発機構、外部の手動セーフティレバーを必要としないセーフアクション(Safe Action)システムを組み合わせた構成は、登場当時としては特徴的でした。標準マガジンは17発で、約114mmの銃身を備え、Glock 19や26など後に登場した小型モデルのベースにもなっています。操作部品が比較的少なく、同じ系統の操作感を維持しやすいこと、金属フレームの従来型サービスピストルより軽量化しやすいことなどから、各国の軍・警察市場で広く普及しました。「17」という名称は装弾数に由来するものではなく、創業者ガストングロック(Gaston Glock)が取得した特許の番号に由来するとされます。今日ではストライカー式ポリマーピストル自体が一般的になっていますが、その市場を大きく拡大したモデルの一つがGlock 17です。

Glock 19の解説

Glock 19は、フルサイズのGlock 17を一回り小型化した9mmコンパクトピストルです。標準マガジンは15発、銃身長は約102mmで、G17より短いスライドとグリップによって携帯性を高めながら、デューティーピストル(勤務用拳銃)としても十分なサイズと装弾数を確保しています。Glock 17と同じくポリマーフレーム、ストライカー式のセーフアクション(Safe Action)システムを採用し、基本的な操作方法や構造を共有するため、同一組織内でフルサイズとコンパクトを併用しやすいことも特徴です。大型のGlock用マガジンを利用できるなどシリーズ内での互換性にも利点があります。制服勤務用、私服捜査員用、バックアップ用途、軍用など幅広い目的に使用されており、Glockシリーズの中でも特に汎用性の高いモデルです。フルサイズとサブコンパクトの中間という寸法が、携帯性と射撃時の扱いやすさのバランスにつながっています。

SIG Sauer P226の解説

SIG Sauer P226は、金属製フレームとハンマー式機構を採用するフルサイズのサービスピストルです。1980年代に米軍の新制式拳銃選定、いわゆるXM9トライアルへ向けて開発され、最終的に米軍全体の制式拳銃には選ばれなかったものの、その性能が評価されて軍・警察市場で広く普及しました。代表的な仕様は9×19mmのDA/SA方式で、初弾はダブルアクション、スライド作動後はシングルアクションとなり、デコッキングレバーによってハンマーを安全な位置へ戻せます。アルミ合金フレームとスチール製スライドを組み合わせる構成は、後のポリマーフレームピストルより重量がありますが、その重量とフルサイズ寸法は安定した操作感にも寄与します。米海軍特殊部隊で使用されたMK25はP226の著名な派生型です。現在では光学照準器対応やSAO仕様など多数の派生型がありますが、P226の基本的な評価を築いたのは伝統的なDA/SAサービスピストルとしての長い実績です。

FN 509ピストル画像
FN 509 画像出典:fnamerica.com

一方、ロサンゼルス市警察(LAPD)はFN 509 MRD-LEを新しいデューティーピストルとして採用しました。FN Americaによると、選定は複数候補を比較した試験を経て行われ、2022年から新規採用者や教官への配備が始まっています。米国の警察拳銃を「Glockが標準」と一括りにすることはできず、FN 509のような別系統の拳銃を採用する大規模警察も存在します。

FN 509 MRD-LEの解説

FN 509 MRD-LEは、FN Americaが法執行機関向けに展開する9mmストライカー式サービスピストルです。FN 509自体はFNS-9を発展させ、米陸軍のモジュラーハンドガンシステム(Modular Handgun System)選定試験に向けた開発経験を反映したシリーズで、MRD-LEでは特に光学照準器との組み合わせが重視されています。独自のロープロファイル・オプティクスマウンティング・システム(Low-Profile Optics-Mounting System)により複数の小型レッドドットサイトへ対応し、コールドハンマーフォージド・バレル、アンビの操作性、ストライカー方式など、現代の警察用拳銃に求められる要素をまとめています。2021年にはロサンゼルス市警察(LAPD)が新たな制式拳銃として選定しました。FNによればLAPDの評価では2万発規模の耐久試験が行われ、その後も米国内の複数の警察・保安官組織で採用されています。「市販509に光学照準器用の溝を追加したモデル」というより、最初から警察勤務とMRDS(Miniature Red Dot Sight:小型レッドドットサイト)運用を念頭に構成された509系列です。

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カナダ:RCMPはGlock 45 MOS7へ更新

グロック45画像
グロック45 画像出典:us.glock.com

カナダでは2026年に大きな更新がありました。政府調達サイトCanadaBuysには、王立カナダ騎馬警察(Royal Canadian Mounted Police RCMP)などを対象とする拳銃更新契約が2026年3月13日にRampart International(カナダの軍・警察・政府機関向けに銃器や装備品を供給する企業)へ授与されたことが掲載されています。契約額は約3,897万カナダドルです。

RampartとAimpointの発表では、新システムの中心はGlock 45 MOS7で、Aimpoint ACRO P-2、ウェポンライト、デューティーホルスターなどを組み合わせた構成です。RCMPは長年S&W 5946などを使用してきましたが、2026年は新旧装備が切り替わる移行期に当たります。RCMPの更新は、拳銃本体だけではなく光学照準器やライト、ホルスターまでを一体の「拳銃システム」として調達する近年の流れを示しています。

Glock 45の解説

Glock 45は、Glock 17と同等のフルサイズグリップに、Glock 19系の短いスライドと銃身を組み合わせた9mm「クロスオーバー」モデルです。2018年に登場し、Glock 19Xで提示された「長いグリップ+短いスライド」という構成を、より法執行機関向けの仕様へ発展させています。標準容量は17発で、Gen5世代のグロック・マークスマン・バレル(Glock Marksman Barrel)、左右両側から操作できるスライドストップ、フィンガーグルーブのないグリップ、フレア形状のマガジンウェルなどを備えています。短いスライドは取り回しやホルスターからの携行性に利点がある一方、フルサイズグリップによって握りやすさと通常のG17相当のマガジン容量を維持しています。この組み合わせは警察用デューティーピストルとの相性がよく、後にはMOS仕様や特定機関向けのMOS7など、光学照準器を前提とした派生型も展開されています。

Glock 45 MOS7の解説

Glock 45 MOS7は、フルサイズのG17系グリップとG19系の短いスライドを組み合わせたG45を基礎に、勤務用レッドドットサイトの運用を強く意識した法執行機関向け仕様です。一般的なMOSモデルがアダプターなどを利用して複数の光学照準器へ対応するのに対し、MOS7はAimpoint ACRO系との組み合わせで知られています。2026年にはカナダ連邦警察向け新拳銃システムとしてGlock 45 MOS7が選定され、約3,200万カナダドル規模の基本契約と追加オプションを含む調達が発表されました。このシステムではG45 MOS7本体だけでなく、Aimpoint ACRO P-2、Streamlight TLR-7X、AmeriGloサイト、サファリランドホルスターなどを組み合わせています。

ブラジル:連邦警察はGlock Gen5系を大規模調達

グロック17 Gen5画像
グロック17 Gen5 画像出典:eu.glock.com

ブラジル連邦警察(Polícia Federal)はGlockを大規模に導入しています。公式契約では、2023年にGlock 17 Gen5 MOSを2,000丁、Glock 19 Gen5 MOSを1,300丁、Glock 43を120丁、Glock 43Xを120丁調達しています。これとは別に2022年にもGlock 19とGlock 17の大量調達が行われました。

さらに2026年にはGlock 17/19用ホルスターなどの契約も公開されており、両モデルが継続して運用されていることを裏付けています。フルサイズのG17、コンパクトなG19、小型のG43/43Xを用途に応じて併用する構成です。

Glock 17 Gen5 MOSの解説

Glock 17 Gen5 MOSは、フルサイズのGlock 17に第5世代の改良とモジュラー・オプティック・システム(Modular Optic System)を組み合わせたモデルです。Gen5では従来のグリップ前面にあったフィンガーグルーブを廃止し、左右どちらからでも操作できるアンビデクストラス・スライドストップ、拡大されたマガジンウェル、グロック・マークスマン・バレル(Glock Marksman Barrel)、nDLC表面処理などが導入されました。MOS仕様ではスライド上部を機械加工し、対応するプレートを介して小型レッドドットサイトを搭載できます。このため通常のG17がアイアンサイトを基本とする汎用サービスピストルであるのに対し、Gen5 MOSは光学照準器をデューティーピストル(勤務用拳銃)へ導入する警察組織などにも適した構成です。標準的な17発マガジンとフルサイズフレームによる扱いやすさは従来のG17から継承されており、世代更新による操作性・耐久性の改善と、現代的なオプティクス対応を両立したモデルと位置付けられます。

Glock 19 Gen5 MOSの解説

Glock 19 Gen5 MOSは、コンパクトなGlock 19にGen5世代の改良と光学照準器への対応を加えたモデルです。従来のG19が持つ約102mmの銃身と15発を標準とするコンパクトな基本構成を維持しながら、フィンガーグルーブを廃したグリップ、交換式バックストラップ、左右両側から操作可能なスライドストップ、グロック・マークスマン・バレル(Glock Marksman Barrel)、nDLC処理などGen5特有の変更が加えられています。MOS仕様ではスライド上面に設けられたカットとアダプタープレートを利用して、小型レッドドットサイトを搭載できます。G17 Gen5 MOSより全体が短いため、携行性を確保しつつ勤務用オプティクスを導入したい用途に適した位置付けです。G19自体の汎用性と、近年の警察・軍用拳銃で一般化した光学照準器への対応を組み合わせたモデルといえます。

Glock 43の解説

Glock 43は、携帯性と薄さを優先して設計された9×19mmのSlimlineモデルです。従来のGlock 26がダブルカラム系の太いグリップを維持したまま短くしたサブコンパクトであるのに対し、G43は6発の薄型マガジンを採用することで幅を抑えています。銃身長は約86.5mmで、Glockの9mmモデルの中でも小型・軽量な部類に入り、コンシールドキャリー(秘匿携行)や警察官のバックアップ用途を強く意識した設計です。基本機構は他のGlockと同様にストライカー式のセーフアクション(Safe Action)であり、大幅に小型化しても操作体系を変えていません。2015年の登場後、Glockによれば短期間で100万丁を超える販売実績を記録し、その成功を受けて後にG43XやG48へ「スリムライン(Slimline)シリーズ」が拡張されました。G43は装弾数よりも薄さと最小限の外形を優先したモデルであり、G43Xとはグリップ長と容量の考え方が異なります。

Glock 43Xの解説

Glock 43Xは、G43の短いスリムラインスライドに、より長く握りやすいグリップを組み合わせた9mmモデルです。G43ほど極端にグリップを短くせず、手全体を掛けやすい寸法とすることで、携帯性を大きく損なわずに操作性と容量を高めることを狙っています。2019年にG48とともにスリムラインシリーズへ加わり、当初の純正マガジン容量は10発でした。G43より幅はわずかに増すものの、一般的なダブルカラムGlockより薄く、コンシールドキャリー用途で高い人気を得ています。なお2026年にはGlockがG43X/G48用の新しい純正15発ダブルスタック金属製マガジンを発表し、同年5月以降のG43XとG48は15発マガジンを標準装備するとしています。このため「G43X=10発」という従来の説明は、2026年以降の現行仕様については更新が必要です。

ヨーロッパの警察拳銃

ヨーロッパの警察拳銃

英国:武装警察官を中心にGlockを使用

英国、とくにイングランド、ウェールズ、スコットランドでは、一般の警察官が一律に拳銃を常時携帯する制度ではありません。銃器使用資格を持つ武装警察官(AFO)が、必要な任務で銃器を携行します。

ロンドン警視庁(Metropolitan Police)の情報公開資料では、9×19mm拳銃としてGlock 17、17M、19、19M、26などが確認できます。また、武装警察官が乗務する緊急対応車両(Armed Response Vehicle ARV)の武装警察官について、Glock 17が標準的な拳銃として示されています。

フランス:SIG SP 2022を中心に複数モデルを認可

SIS SP2022画像
SIS SP2022 Augustas Didžgalvis, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

フランス国家警察(Police Nationale)はSIG SP 2022でよく知られています。IGPN(国家警察総監察局)の2024年年次報告では、個人装備として認められる拳銃にSIG SP 2022、Glock 17、Glock 26、Glock 18、S&W 340PD、ベレッタ 92が列挙されています。

同報告の2024年の使用申告ではSIG SP 2022が40件、Glock 26が7件、Glock 17が3件でした。ただし、これは配備数ではなく「使用申告」の件数です。使用件数をそのまま保有数や配備比率と読み替えることはできません。 一覧ではSIG SP 2022を代表的なモデルとして扱いつつ、複数の拳銃が正式に認められている点を併記しています。

SIG SP 2022の解説

SIG SP 2022は、SIG Sauerの「SIG Pro」シリーズに属するポリマーフレーム式サービスピストルです。SIG SauerといえばP220、P226、P229など金属製フレームのハンマー式拳銃で知られていましたが、SIG Proは同社が初めて本格的に展開したポリマーフレーム式半自動拳銃系列でした。SP2022もその基本設計を受け継ぎ、ストライカー式ではなく従来のSIGらしいハンマー式DA/SA機構とデコッキングシステムを採用しています。9mm仕様では一般的に15発マガジンが用いられ、交換可能なグリップ部品やアクセサリーレールなど、当時のサービスピストルとして現代的な要素も備えています。後のP320ほど高度なモジュラー構造ではありませんが、「SIGの伝統的なDA/SA操作系をポリマーフレームへ移したモデル」という点がSP2022の特徴です。金属製P226系とストライカー式P320の間に位置する、SIG Sauerの拳銃設計史上重要な世代といえます。

Glock 26の解説

Glock 26は、Glock 17・19よりさらに小型化された9mmサブコンパクトモデルで、1990年代から「Baby Glock」と呼ばれてきたシリーズです。標準マガジンは10発で、銃身は約87mm。グリップも短いため、服の下へのコンシールドキャリー(秘匿携行)やバックアップピストルとして使いやすい寸法になっています。一方でG43のような薄型シングルスタック系ではなく、G17・19と同系統のダブルカラム構造を採用しているため、厚みはあるもののシリーズとしての操作感や部品設計を受け継いでいます。またGlock 17や19用の容量が大きいマガジンも使用可能です。警察官のバックアップ用、私服勤務、民間のコンシールドキャリーなど、小型化を優先する用途で長く使われてきました。小ささを追求したG43系とは異なり、「サービスピストル系Glockを可能な限り短くしたモデル」という位置付けがG26の特徴です。

Glock 18の解説

Glock 18は、Glock 17を基礎としてセミオートとフルオートの選択機能を加えた9mmピストルです。外観や基本的なレイアウトはGlock 17系列に近いものの、スライド側に発射方式を切り替えるためのセレクターを備える点が大きな違いです。一般的な警察官の制式拳銃として多数配備することを目的としたモデルではなく、軍・法執行機関などの限定された用途を対象としています。民間市場には販売せず、法執行機関および軍向けに限定しています。

S&W Model 340PDの解説

S&W Model 340PDは、スミス&ウェッソン(Smith & Wesson)のJフレームを極端に軽量化したエアーライト(AirLite)系列の5連発リボルバーです。スカンジウムを添加したアルミ合金製フレームとチタン合金製シリンダーを組み合わせ、従来のスチール製リボルバーから大幅な軽量化を実現しています。重量約11.4オンス(約323g)で、.357 マグナムおよび.38 スペシャル +Pに対応する小型拳銃です。外部に露出したハンマースパーを持たないセンテンニアル(Centennial)型の構造で、作動はダブルアクション・オンリーです。寸法だけなら一般的なJフレームと大きく変わりませんが、素材の選択によって携行時の重量を減らしたことが最大の特徴です。なお日本警察向けM360J SAKURAとは同じ軽量Jフレーム世代に属するものの、340PDは別モデルであり、外部ハンマーの有無や対応弾薬、シリンダー材質などが異なります。

ドイツ:州ごとにSFP9、P99、P30などを採用

Photo by ProductOfSpain / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons
Heckler & Koch SFP9 Photo by ProductOfSpain / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

ドイツは「国内で1種類の警察拳銃」という考え方が特に当てはまりにくい国です。州警察ごとに調達が行われるため、Heckler & Koch SFP9-TR、P30、P2000、ワルサー P99系、Glock 46などが並行して使用されています。

Photo by Unknown / CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons
H&K P7 Photo by Unknown / CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons

バイエルン州警察は2018年にH&K SFP9-TRを新しい標準サービスピストルとして導入し、それまでのH&K P7を更新しました。H&Kが2022年に公表したドイツ警察拳銃の資料では、ベルリン、ブランデンブルク、ニーダーザクセン、ザクセンなどでもSFP9-TRが採用される一方、ノルトライン=ヴェストファーレンではワルサー P99 DAO、ザクセン=アンハルトではGlock 46など、州ごとの差が示されています。

H&K SFP9-TRの解説

H&K SFP9-TRは、ヘッケラー&コッホ(Heckler & Koch)のSFP9をドイツ警察向け技術指針(Technical Specification / TR)の要求に対応させた9mmサービスピストルです。SFP9はP30までのハンマー式とは異なり、フルプリコック式ストライカーとシングルアクション系のトリガーを採用しており、H&Kが現代的なストライカー式デューティーピストル市場へ本格参入したモデルにあたります。ポリマーフレーム、交換式のバックストラップとサイドパネル、左右から操作できるコントロールなど、P30で培われた人間工学的な設計も受け継いでいます。TR仕様では、ドイツ警察が求めるトリガー、安全装置、落下安全性などの技術条件への適合が重視されます。SFP9-TRはドイツの複数州警察で採用されており、従来のP2000やP30と比較すると、ハンマーを廃してストライカー方式へ移行した点が最大の世代的変化です。米国市場で「VP9」と呼ばれる系列とも基本設計を共有しています。また、SFP9は陸上自衛隊の制式拳銃としても知られています。

H&K P30の解説

H&K P30は、ポリマーフレームとハンマー式撃発機構を組み合わせた9×19mmサービスピストルです。P2000の設計をさらに発展させ、とくに人間工学を重視したグリップが特徴で、バックストラップだけでなく左右のサイドパネルも交換できるため、使用者の手の大きさや形状に合わせて細かく調整できます。左右から操作できるコントロール類やピカティニーレールも備え、警察・軍用拳銃として幅広い装備環境に対応します。H&KはP30をドイツ警察の技術指針(Technical Specification / TR)に適合するサービスピストルとして位置付けています。トリガーにはCDA方式のV1/V2のほか、伝統的なSA/DA方式のV3など複数仕様があり、V3ではハンマーを安全に戻すためのデコッキングレバーを備えます。ストライカー式が主流となった現在でも、ハンマー式サービスピストルを求める組織に適した代表的な現代H&Kモデルです。

H&K P2000の解説

H&K P2000は、ヘッケラー&コッホ(Heckler & Koch)がUSP Compactの設計経験を基礎として2000年代初頭に展開したコンパクトなポリマーフレーム式サービスピストルです。後のP30ほど外観やグリップ形状が大胆に人間工学化されてはいませんが、交換式バックストラップによって手の大きさへ合わせられる構造や、左右どちらからでも操作しやすいマガジンリリースなど、P30へつながる設計思想が見られます。撃発方式にはハンマーを使用し、一般的なDA/SA仕様のほか、H&K独自のLEM(Law Enforcement Modification)トリガーを採用した仕様も存在します。従来のUSP系より小型で日常携行しやすく、それでいて警察用サービスピストルとして必要な耐久性や安全性を維持することが設計の中心です。P2000は「USPからP30へ移る中間世代」と見ると理解しやすく、H&Kがサービスピストルの操作性とグリップ調整機能を発展させていった過程を示すモデルです。

Glock 46の解説

Glock 46は、ドイツ警察の技術要件を意識して開発された特殊な9mm Glockです。最大の特徴は、Glock 17や19などで一般的なティルトバレル式ではなく、発射時に銃身が回転してロックを解除するローテーティング・バレル方式を採用していることです。外形はGlock 19 Gen5に近いコンパクトサイズで、交換式バックストラップ、左右操作に配慮したコントロール、nDLC処理などGen5世代に近い特徴も備えます。またドイツの警察用拳銃規格に対応するため、通常のGlockとは分解手順や内部構成にも相違があります。ザクセン=アンハルト州警察は老朽化したSIG Sauer P6(P225)の後継としてG46を採用し、州警察の標準的な勤務用拳銃として配備しました。Glockの量産モデル群の中では例外的な機構を持つため、「Glock=ティルトバレル」という一般的なイメージから外れる興味深いモデルです。

ワルサー P99の解説

ワルサー P99は、ドイツのWaltherが1990年代に開発したポリマーフレーム式サービスピストルです。従来のP5など金属製・ハンマー式のワルサー拳銃から大きく設計を転換し、内部ストライカーと交換可能なバックストラップを採用するなど、後のサービスピストルに一般化する要素を早い時期に取り入れました。特に特徴的なのが複数のトリガー方式を展開したことで、P99 AS(Anti-Stress)は初弾DAと後続SAを組み合わせた独特の方式、P99 QA(Quick Action)はプリセットされたストライカーによる一定したトリガー特性、P99 DAOは毎回ダブルアクション相当となる方式です。ストライカー式でありながら、仕様によってスライド上にデコッカーを持つ点もP99系列の特徴です。後に警察向けP99Qなどへ発展し、ドイツ国外の警察にも採用されました。現代のストライカー式ポリマーピストルへ移行する1990年代を代表する設計の一つです。

イタリアとオランダ:ベレッタ 92 FSとワルサー P99Q NL

92FS画像
Beretta 92FS 画像出典:beretta.com

イタリア国家警察(Polizia di Stato)の公式教材では、個人装備の自動式拳銃として9mmパラベラムのベレッタ 92 FSを採用したことが説明されています。

ベレッタ92の解説

ベレッタ92は、イタリアのベレッタが1970年代に開発したフルサイズの9mmサービスピストルです。アルミ合金製フレームとスチール製スライドを組み合わせ、撃発機構には初弾をダブルアクション、以降をシングルアクションで作動させるDA/SA方式を採用しています。外観上の大きな特徴は、銃身上部を大きく露出させたオープントップ型スライドで、作動にはロッキングブロックを利用するショートリコイル方式が用いられます。92FSは92シリーズを改良した代表的モデルで、左右から操作できるセーフティ兼デコッキングレバーや15発を標準とするダブルカラムマガジンを備えています。米軍のM9も92系列をベースとしており、長年にわたり各国の軍・警察で採用されました。現在のポリマーフレーム拳銃と比べると大柄で重量もありますが、長いサイトレディアス、安定した射撃特性、実績の長さが92シリーズを代表的なサービスピストルにしています。

Photo by http://www.rijksoverheid.nl / CC0 via Wikimedia Commons
ワルサー P99Q Photo by http://www.rijksoverheid.nl / CC0 via Wikimedia Commons

オランダ警察(Politie)はワルサー P99Q NLをサービスピストルとして使用しています。警察資料では2013年以降の装備として説明され、2026年1月の警察公式ニュースでも、使用拳銃を示す画像情報にワルサー P99Qが明記されています。P99Q NLは、旧ワルサー P5を更新した9mm自動式拳銃です。

ワルサー P99Q NLの解説

ワルサー P99Q NLは、P99系列をオランダ国家警察の要求に合わせて仕様変更した9×19mmサービスピストルです。「NL」が示す通りオランダ向けの専用仕様で、一般市場向けP99の一バリエーションというより、大規模な警察装備更新のために調整されたモデルです。オランダ政府は2012年にP99Q NLの調達契約を進め、約4万9,000丁を含む規模で旧ワルサー P5の更新を実施しました。警察資料では2013年からP99Q NLが勤務用拳銃となったとされ、旧P5の8発に対してP99Q NLは15発マガジンを使用します。導入後の訓練で得られた知見を受け、2016年にはトリガー周辺など一部部品の改修も行われましたが、警察はその後もP99Q NLを標準装備として運用してきました。P99系列のポリマーフレーム、ストライカー式という基本構成を維持しつつ、一国の国家警察の安全・訓練・装備基準に合わせて体系的に採用された代表例です。

デンマークとスウェーデン:新型拳銃への更新が進行中

SIG P320画像
SIG P320 画像出典:Wikipedia

デンマーク国家警察は2023年、SIG Sauer P320を新しいサービスピストルに選定しました。従来のH&K USP Compactは1998年から使用されており、P320への切り替えは段階的に進められています。デンマーク国家警察(Rigspolitiet)は拳銃と新カービンの全面移行を2027年末までに完了する予定としているため、2026年時点ではP320とUSP Compactが併存する移行期と考えるのが適切です。

グロック比較図

スウェーデン警察でもSIG Sauer系からGlockへの更新が進んでいます。警察側の調達情報を取材したスウェーデン警察(Polismyndigheten)によると、Glock 45が新しい標準モデルで、Glock 43/43Xは主に秘匿携行を必要とする部門、Glock 17は一部の特殊・高危険度部門に割り当てられる構成です。スウェーデン警察の2025年年次報告も「進行中のサービス武器交換」に言及しており、2026年に入っても更新過程にあることが確認できます。

SIG Sauer P320の解説

SIG Sauer P320は、2010年代に登場したモジュラー式のストライカー式ピストルで、従来のSIG Sauer製ハンマー式拳銃とは構造思想が大きく異なります。中心となるのはファイア・コントロール・ユニット(Fire Control Unit / FCU)と呼ばれる着脱可能な機構部で、トリガー、シア、スライドキャッチなど主要部品とシリアル番号を持つFCUをグリップモジュールから取り外し、異なるサイズのグリップ、スライド、銃身などと組み合わせられることが最大の特徴です。このモジュラー構造によって、同じ基本システムからフルサイズ、コンパクトなど複数の構成を作り分けられます。米軍が2017年に採用したM17とM18もP320系列をベースとしており、P320の知名度を大きく高めました。ストライカー方式による一定したトリガー特性と、ユーザーや組織に合わせて寸法を変更できるFCU方式を組み合わせたことで、21世紀のサービスピストルにおける「モジュラー化」を代表するモデルの一つとなっています。

H&K USP Compactの解説

H&K USP Compactは、1990年代に登場したUSPシリーズを携行しやすい寸法へ縮小したサービスピストルです。ポリマーフレームを採用しながらハンマー式の撃発機構を持ち、9×19mmをはじめ複数口径で展開されました。単にフルサイズUSPの銃身とグリップを切り詰めただけではなく、コンパクト化に合わせて内部構成も調整されています。USPシリーズの特徴である複数のトリガー仕様を継承しており、SA/DA、DAO、H&K独自のCDA/LEM系など、組織の運用方針に応じた仕様を選択できます。現代のP30やSFP9と比べるとグリップの調整機能や人間工学は旧世代ですが、堅牢なサービスピストルを比較的小さなパッケージにまとめたことが特徴です。軍・警察・警護用途などで使用例があり、H&Kのポリマーフレーム拳銃史では、フルサイズUSPと後のP2000/P30をつなぐ重要なコンパクトモデルです。

アジア・オセアニアの警察拳銃

日本:M360J SAKURAなどリボルバーが現在も使用される

小型リボルバーと自動式拳銃の比較

日本の警察は、世界の主要警察と比較するとリボルバーの比率が高い点が特徴です。専門媒体や既存の公開情報では、S&W M360J SAKURAを中心に、S&W M37やニューナンブM60などが使用されているとされています。M360Jは.38スペシャル弾を使用する5連発リボルバーです。

SAKURA M360Jの画像
SAKURA M360J 画像出典:Wikipedia

一方、警察庁は全国の警察に現在配備されている拳銃の型式と数量を一覧で公開していません。そのため、日本については海外の一部警察のように調達契約だけで現行モデルを完全確定することが難しく、この記事では専門媒体を補助資料として扱っています。また、警護・特殊部門などでは自動式拳銃の使用例もあり、日本警察全体がリボルバーだけを使用しているわけではありません。

日本の警察拳銃は、9mmストライカー式自動拳銃が主流となった世界的傾向のなかでは例外的な構成です。

S&W M360J SAKURAの解説

S&W M360J SAKURAは、スミス&ウェッソンの小型Jフレーム・リボルバーM360系列を基礎として、日本警察向けに仕様を変更した5連発拳銃です。ニューナンブM60の生産終了後に導入されたS&W M37 エアウェイト(Airweight)の後継として、2000年代半ばから配備が進みました。ベースとなったM360系列ではスカンジウム添加アルミ合金による軽量フレームが特徴ですが、日本警察仕様のM360Jは.357 マグナムではなく.38 スペシャル専用とされています。日本向けには専用グリップやランヤードリングが追加され、フレームには「SAKURA M360J」や、日本側での調達・整備に関係するNMBの刻印が確認されています。従来のM60やM37と同じ5発の小型リボルバーという基本思想を維持しながら、より新しい材料とS&Wの現代的なJフレーム設計へ更新したモデルです。警察庁の公開資料でもM360J SAKURAを模した訓練用モデルガンの調達が確認できます。

S&W Model 37の解説

S&W Model 37は、スミス&ウェッソンの小型Jフレーム「チーフスペシャル(Chief’s Special)」系列に属する5連発.38 スペシャルリボルバーです。基本形となったスチールフレームのModel 36に対し、Model 37はアルミ合金製フレームを使用する「エアウェイト(Airweight)」として軽量化されたことが最大の特徴です。小型のフレーム、短い銃身、5発シリンダーという構成は制服勤務や私服での携行に向き、日本警察でもニューナンブM60の生産終了後に導入されました。日本向けのM37には警察用として細部を変更した仕様が確認され、1990年代末頃から配備が進んだとされます。その後Model 37自体の生産終了に伴い、より新しいM360系列をベースとするM360J SAKURAへ調達が移行しました。このため日本警察の装備史では、国産ニューナンブM60と現行世代のM360Jをつなぐ過渡期の拳銃として位置付けられます。構造的には古典的なJフレームですが、軽量なエアウェイト設計が警察の日常携行に適していました。

ニューナンブM60の解説

ニューナンブM60は、日本の警察用拳銃として1950年代後半に新中央工業が開発し、1960年から量産された.38スペシャル口径の5連発リボルバーです。戦後に日本警察が使用していた米国製拳銃を国産品へ更新する流れの中で開発され、スミス&ウェッソンの小型ダブルアクション・リボルバーを参考にしながら独自設計が加えられました。撃発はシングルアクションとダブルアクションの双方に対応し、主に2インチと3インチの銃身仕様が存在します。製造元の新中央工業は後にミネベアへ統合されましたが、M60の生産は1990年代まで続き、長期間にわたり制服警察官を象徴する拳銃となりました。生産終了後はS&W M37やM360J SAKURAなどが導入されたものの、M60は大量に調達されたため長く現役に残りました。高容量の自動拳銃ではなく、小型・単純な5連発リボルバーを標準装備として維持してきた日本警察の装備思想を代表するモデルです。

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中国:92式/92G式拳銃を公安機関が使用

Photo by Waqas Nawab / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons
92式手槍 Photo by Waqas Nawab / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

中国の公安機関では、ノリンコ92式(QSZ-92)とその派生型である92G式の半自動拳銃が使用されています。2026年6月には銀川市公安局が92G式拳銃の操作や射撃を含む訓練を実施し、同年7月には臨夏州公安局が92式拳銃を使用した実弾射撃訓練を公表しています。また、山東省公安庁の2026年装備調達では92G式拳銃用のレッドドットサイトや保管ケースも確認でき、92式系列が現在も実運用されていることが分かります。

一方、中国の警察用拳銃が92式系列だけに統一されているわけではありません。北京市公安局警察博物館は、現用拳銃として92式のほか05式警用リボルバーも挙げています。また、上海市公安局の規定でも、警察官の訓練対象として半自動拳銃とリボルバーの両方が確認できます。

なお、香港警察では2024年から中国製CF98-A 9mm半自動拳銃などへの更新が開始されています。

ノリンコ92式手槍(QSZ92)の解説

92式手槍(QSZ92)は、中国で1990年代に開発された軍・警察向け半自動拳銃の系列です。系列には5.8mm仕様と9mm仕様が存在しますが、公安・警察装備として言及される92式および改良型92G式では9mm仕様が重要な位置を占めています。ポリマーフレームを利用して軽量化したサービスピストルで、従来の中国製拳銃から大きく近代化された世代にあたります。92G式は、警察などから得られた運用上のフィードバックを基に92式9mm型を改良したモデルで、フレーム前部のアクセサリーレールをはじめ、マガジンや給弾系、細部の耐久性・操作性などが見直されました。中国の警察装備は地域や部門によって一様ではありませんが、2026年にも江蘇、内モンゴル、寧夏、雲南などの公安・警察組織が公開した訓練・技能試験資料で92式または92G式の使用が確認できます。そのため旧式化して完全に退役した拳銃ではなく、現在も実際の警察装備体系に残るモデルです。

05式警用回転式拳銃の解説

05式警用転輪拳銃(05式警用转轮手枪 / 05式警用9毫米转轮手枪)は、中国の公安機関向けに開発された小型リボルバーです。名称の通り設計は2005年前後に完成し、その後に公安部門の装備として正式化され、2000年代後半から各地の警察へ配備されたことが中国の公的報道で確認できます。使用するのは専用の05式9mm警用リボルバー弾系列で、通常弾のほか警察用途を想定したゴム弾などにも対応する体系が用意されています。このため、同じ「9mm」であっても一般的な9×19mm自動拳銃弾を使用する92式拳銃と異なる弾薬を使用します。自動拳銃より構造が比較的単純なリボルバーを採用し、安全性や警察の日常勤務での扱いやすさを重視したことが特徴です。中国公安では92式/92G式などの半自動拳銃も並行して用いられており、05式はそれらを全面的に置き換えるものではなく、用途や地域に応じて併用されてきました。

オーストラリア:州警察ごとに異なる

グロック17 Gen5画像
グロック17 Gen5 画像出典:eu.glock.com

オーストラリアも州・準州の警察がそれぞれ装備を選定するため、全国共通の警察拳銃はありません。ニューサウスウェールズ州警察(NSW Police Force)はGlockを標準装備としており、採用案内でも警察官の支給装備に「Glock pistol」が明記されています。

さらに2024–25年次報告では、銃器・弾道鑑定部門が「新しい9mm Glock全体」の試験を完了したと報告しています。過去には.40口径Glockも使用されてきましたが、現在は9mm Glockへの更新が進んだことが公式資料から読み取れます。

ニュージーランド:通常は非武装だがGlockを使用

グロック17 Gen4画像
グロック17 Gen4 画像出典:Photo: Steve Dock/MOD, OGL v1.0OGL v1.0, via Wikimedia Commons

ニュージーランド警察では、英国と同様に、通常の警察官が拳銃を常時携帯しているわけではありません。公式説明によると、警察官は必要な状況に応じて銃器を使用する運用となっており、警察学校の訓練ではGlock拳銃が使用されています。

ニュージーランド警察ではGlock 17が長年使用されており、2026年8月に公表された発砲事案でも、警察官が「Glock」を使用したことが確認できます。

シンガポール:Taurus M85からGlock 19へ移行

Photo by Geckcgt / CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons
Taurus M85 Photo by Geckcgt / CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons
Photo by JE at English Wikipedia / Public domain via Wikimedia Commons
Glock 19 Photo by JE at English Wikipedia / Public domain via Wikimedia Commons

シンガポール警察(SPF)は、従来のトーラス M85リボルバーからGlock 19へ移行しました。SPF Annual 2021ではGlock 19 Gen5の前線警察官への展開が進んでいることが記載され、2025年の公式Police Lifeでも、担当者がトーラス M85からGlock 19へのサービスピストル移行を主導したことが紹介されています。

日本とは対照的に、一般的な警察用拳銃の世界的な更新方向に沿った変化といえます。

Taurus Model 85の解説

Taurus Model 85は、ブラジルのトーラス(Taurus)が長年製造した小型の.38 Specialリボルバーで、一般的な仕様では5発のスイングアウト式シリンダーを備えています。スミス&ウェッソンのJフレーム系に近い用途を持つコンパクトなダブルアクション・リボルバーで、携帯性、比較的単純な構造、低コストなどから警察・警備用途でも使用されました。特にシンガポールでは警察装備として知られ、同国政府の国家奉仕関連資料でもTaurus Model 85と5発用スピードローダーが警察官用装備として掲載されています。その後シンガポール警察は勤務用拳銃をGlock 19 Gen5へ更新し、CNAの報道によれば新拳銃への移行訓練は2017年から段階的に実施されました。したがってM85は、シンガポール警察における「小型5連発リボルバーから高容量9mmストライカー式拳銃へ」という装備更新を象徴する旧世代モデルでもあります。

アフリカの警察拳銃

南アフリカ:9mm拳銃を中心とする大規模な混在装備

Photo by Winters229 / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons
Vektor Z88 Photo by Winters229 / CC BY-SA 4.0 via Wikimedia Commons

南アフリカ警察(SAPS)では、9mm自動式拳銃が長く使用されています。ヴェクター Z88はベレッタ 92系をベースとする南アフリカ製拳銃で、SAPSを代表するサービスピストルとして知られてきました。近年の議会資料でも、紛失したSAPS支給銃の記録に9×19mmのベレッタなどが含まれており、複数系統の9mm拳銃が警察資産として存在することを確認できます。

ただし、2026年時点で全国の全警察官に共通する単一の最新標準モデルを示す一次資料は確認できません。そのため、本記事では「Vektor Z88/ベレッタ系を含む9mm自動式拳銃」という範囲で記載し、特定1機種を現在の全国標準と断定しません。

Vektor Z88の解説

Vektor Z88は、1980年代の南アフリカで開発・生産された9mmサービスピストルで、基本設計はベレッタ 92系列を極めて忠実に再現しています。当時の南アフリカ軍・警察は複数種類の拳銃を使用しており、装備と補給を統一するためベレッタ 92型の国産化を目指しました。しかし国際的な制裁によって通常のライセンス生産が困難だったため、MusgraveとLyttelton Engineeringが入手したベレッタを基に設計情報を再構築し、ヴェクター(Vektor)ブランドでZ88として生産しました。刻印やグリップパネルなどを除けばベレッタ 92と非常に近く、部品にも高い互換性がありました。その後VektorはZ88を基礎に、閉鎖型スライドやフレーム側セーフティなど独自変更を加えたSP1も開発しています。

世界の警察拳銃に見られる共通傾向

欧州の警察用ピストルイラスト

9×19mmの自動式拳銃が主流

今回確認した主要警察機関では、9×19mm弾を使用する自動式拳銃が圧倒的に多く見られます。Glock 17/19/45、SIG P320、SIG SP 2022、H&K SFP9、ワルサー P99Q NL、FN 509、ベレッタ 92 FSはいずれも9mm系です。

過去には.38スペシャルのリボルバーや.40 S&Wの自動式拳銃も各国で広く使用されましたが、新規更新では9mmを選ぶ例が目立ちます。もっとも、警察拳銃の選定は弾薬性能だけで決まるものではなく、訓練、整備、携帯性、耐久性、既存装備との互換性、調達コストなどを含む総合的な判断です。

ストライカー式とポリマーフレームが増加

近年の新規採用では、Glock 45、SIG P320、H&K SFP9、ワルサー P99Q、FN 509のようなストライカー式拳銃が目立ちます。フレームにポリマーを多用する製品も一般的です。一方、フランスのSIG SP 2022、ドイツのP30、イタリアのベレッタ 92 FSなど、ハンマー式拳銃も現役で使用されています。

「世界の警察拳銃はすべてGlock型へ統一されつつある」のではなく、ストライカー式を中心とする新世代モデルが増える一方、既存のハンマー式拳銃も大量に残るのが現在の実態です。

光学照準器対応とシステム調達が進む

もう一つの変化は、拳銃用レッドドットサイトを前提とする装備です。LAPDのFN 509 MRD-LEは光学照準器への対応を選定要件の一つとしており、カナダRCMPのGlock 45 MOS7はAimpoint ACRO P-2を含むシステムとして契約されました。ブラジル連邦警察もGlock 17/19のMOS仕様を大量調達しています。

光学照準器、ライト、ホルスター、予備部品、訓練用拳銃まで含めたパッケージで評価・調達する例が増えています。

更新には数年かかり、新旧モデルが併存する

警察の拳銃は採用決定と同時に全員分が切り替わるわけではありません。大量の拳銃やホルスターを調達し、警察官ごとに再訓練を行い、整備・補給体制を切り替える必要があるためです。

デンマークはP320への全面移行を2027年末までの計画としており、スウェーデンでもSIG SauerからGlockへの更新が段階的に進められました。カナダRCMPも2026年に新拳銃契約が成立したばかりです。したがって「新型が採用された=旧型はすでに存在しない」とは限りません。

よくある質問

世界の警察で一番多く使われている拳銃は何ですか?

世界全体を同じ基準で集計した公的な保有数ランキングは確認できないため、1機種を「世界一」と断定することはできません。ただし、Glock 17/19系は多くの国・警察機関で採用例が確認できる代表的な警察拳銃です。

アメリカの警察が使う標準拳銃はGlockですか?

米国に全国共通の標準拳銃はありません。NYPDではGlock 17/19などが認可されていますが、LAPDはFN 509 MRD-LEを採用するなど、警察機関ごとに異なります。

イギリスの警察官は全員が拳銃を持っていますか?

いいえ。英国では通常の警察官が一律に拳銃を常時携帯するわけではなく、AFOなど資格を持つ武装警察官が銃器を使用します。ロンドン警視庁の武装部門ではGlock 17などが使用されています。

日本の警察は現在もリボルバーを使っていますか?

はい。公開情報ではS&W M360J SAKURAなどのリボルバーが現在も使用されています。ただし警察庁は現行拳銃の完全な型式一覧を公開しておらず、特殊・警護部門などでは自動式拳銃の使用例もあります。

なぜ警察拳銃は9mmが多いのですか?

9×19mmが現代の警察用自動式拳銃で広く採用されるのは、適切な弾頭を選べば十分な実用性能を確保しながら、比較的反動を抑えやすく、装弾数を増やしやすいためです。低反動は連続射撃時のコントロールや命中性にも有利で、弾薬が広く流通し、比較的低コストで調達できることも警察組織にとって利点となります。

新しい拳銃が採用されたら旧型はすぐ廃止されますか?

必ずしもすぐには廃止されません。数万人規模の警察では調達、教育、整備体制の切り替えに年単位の時間が必要で、デンマーク、スウェーデン、カナダのように新旧モデルが併存する期間があります。

警察拳銃にもレッドドットサイトは普及していますか?

普及が進んでいます。LAPDのFN 509 MRD-LEやカナダRCMPのGlock 45 MOS7のように、光学照準器への対応を前提とした採用例が確認できます。

まとめ

項目傾向
主流口径9×19mm
代表的なモデルGlock 17/19/45、SIG P320/SP 2022、H&K SFP9、ワルサー P99Q NL、FN 509、ベレッタ 92 FS
新規採用の傾向ストライカー式、ポリマーフレーム、光学照準器対応が増加
国ごとの差米国・ドイツ・オーストラリアなどは機関・州ごとの差が大きい
更新中の例カナダRCMP、デンマーク、スウェーデン
例外的な構成日本ではリボルバーが現在も広く使用され、英国・ニュージーランドでは通常警察官の常時武装を前提としない

2026年時点の世界の警察拳銃を見ると、9×19mm自動式拳銃が中心であり、特にGlock系の採用範囲は広いことが分かります。しかし、SIG SAUER、H&K、ワルサー、FN、ベレッタも主要警察で使用されており、単一メーカーへ世界的に統一されているわけではありません。

また、採用状況は国単位ではなく警察組織の制度によって大きく異なります。米国では機関別、ドイツやオーストラリアでは州別に装備が分かれ、英国やニュージーランドでは拳銃を常時携帯する警察官の範囲自体が異なります。

参考資料
  • New York City Police Department
    NYPD Department Manual / Required Firearms & Equipment
  • New York City City Record
    Supply of Firearms Renewal #2 – Glock 17 and Glock 19
  • FN America
    Los Angeles Police Department “LAPD” Selects FN 509 MRD-LE as New Duty Pistol
  • CanadaBuys
    M7594-224467.H Royal Canadian Mounted Police Pistol Replacement
  • Rampart Corp.
    RAMPART Awarded $39M CAD Canadian Federal Police Pistol Replacement Contract
  • Polícia Federal
    CONTRATO 52/2023 CGAD e GLOCK AMERICA S.A
  • Polícia Federal
    Contrato 31/2026 CGAD e SAFARILAND – equipamentos para GLOCK G17 e G19
  • Metropolitan Police
    Firearms used by officers / Armed Response Vehicle firearms information
  • Inspection générale de la Police nationale
    Rapport annuel de l’IGPN 2024
  • Bayerische Polizei
    Geschichte – 2018: Heckler & Koch SFP9 TR
  • Heckler & Koch / PolizeiPraxis
    SFP9 – Eine „System-Familie“ / Die Polizeipistolen
  • Polizia di Stato / Polizia Moderna
    La pistola Beretta 92 FS
  • Politie Nederland
    Dienstwapen: Walther P99Q NL / 2026 police firearms-use news releases
  • Rigspolitiet
    Politiet har underskrevet kontrakt om indkøb af ny pistol
  • Polismyndigheten
    Polismyndighetens årsredovisning 2025
  • Polistidningen
    ”I princip alla kommer ha Glock 45”
  • NSW Police Force
    Annual Report 2024–25 / Working conditions – Uniform and equipment
  • New Zealand Police
    Role of the Police / Police acknowledge IPCA findings in non-fatal Whanganui shooting
  • Singapore Police Force
    Singapore Police Force Annual 2021 / Coffee with a Commander: SAC Daniel Tan
  • South African Parliament / South African Police Service
    SAPS issued-firearm records and official firearms publications
  • アームズマガジンウェブ/ラジオライフ
    日本警察のS&W M360J SAKURA、ニューナンブM60などに関する解説

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