ストレートブローバックの銃はリコイルスプリングが強い?

ご質問を頂きました。

ワルサーPPKやPPK/Sの.380ACP弾仕様はストレートブローバックかつスライドが小さい(軽い)ためリコイルスプリングが強く、スライドが引きにくい、リコイルがキツイという話をよく耳にします。

これはやはり他の380ACP弾のストレートブローバック中型オートに関しても同じなのでしょうか?

例えば、ベレッタM1934やSIG SAUER P230といった中型オートと比べるとどうなのでしょうか?

リコイルスプリングの重さについて解説します。

ストレートブローバックはスプリングが強い?

ワルサーPPK Photo via Wikipedia

ワルサーPPK/Sなど、閉鎖機構の無いストレートブローバック(シンプルブローバック)方式を採用するピストルはバレルとスライド(またはブリーチ)がロックされないため、ピストルのサイズに対して強いリコイルスプリングを使用したり、重いスライドを使用するなど、発射後にバレル内の腔圧が低下したあとでスライドが後退するように設計されています。

ストレートブローバック方式の銃はピストルのサイズに対してリコイルスプリングが強力である傾向があり、銃によってはスライドが引くのに通常より力を必要とする場合もあります。

しかし、必ずしも「ストレートブローバック = リコイルスプリングが強い」とは言えません。

適切なリコイルスプリングの強さは、使用弾薬やスライド重量などのバランスによって異なります。

以下のリストはそれぞれのリコイルスプリングの強さを比較したものです。

ストレートブローバック方式

モデル名リコイルスプリングの強さ
コルト 380ガバメント11 lb (.380ACP)
ベレッタ 84F14 lb (.380ACP)
ワルサー PP15 lb (.380ACP)
マカロフ17 lb (9x18mm)
ワルサー PPK/S20 lb (.380ACP)
SIG P230 / 23220 lb (.380ACP)

※ファクトリースタンダードのリコイルスプリングを比較
※単位はポンド
※()内は使用弾薬

ショートリコイル方式

モデル名リコイルスプリングの強さ
Kel-Tec P329 lb (.32ACP)
スタームルガー P8511 lb (9x19mm)
H&K USP12 lb (9x19mm/.40S&W)
14 lb (.45ACP)
ワルサー P386.5 x 2 lb (9x19mm)
ベレッタ 92FS13 lb (9x19mm)
トーラス PT-9213 lb (9x19mm)
S&W M590414 lb (9x19mm)
CZ 7514 lb (9x19mm)
SIG P22615 lb (9x19mm)
20 lb (.357SIG/.40S&W)
コルトガバメント 191116 lb (.45ACP)
ブローニング HP17 lb (9x19mm)
20 lb (40S&W)
グロック 1717 lb (9x19mm)
グロック3617 lb (.45ACP)
グロック1918 lb (9x19mm)
キンバーウルトラキャリー18 lb (.45ACP)
SIG P22020 lb (.45ACP)
パラオードナンス P1222 lb (.45ACP)
LAR グリズリー .45WinMag27 lb (.45WinMag)
ルガー P0838 lb (9x19mm)

ガスディレード・ブローバック方式

モデル名リコイルスプリングの強さ
H&K P721 lb (9x19mm)

閉鎖方式の違いについては記事「ショートリコイル?ブローバック?銃の閉鎖方式の違いを解説」をご覧ください。

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