
この記事の要約
- GunBroker.comの2025年新品販売では、SIG P365、Glock G19、G43Xがセミオート・ピストル部門の上位を占めました。
- コンパクトな9mmピストルが目立つ一方、TX22のような.22 LRモデル、P226のような金属製ハンマー式、Kunaのような大型フォーマットも支持されています。
- 本記事ではGunBrokerの2025年通年販売データを基準に、2026年時点の現行仕様や世代変更も確認しながら人気モデル10丁を紹介します。
セミオート・ピストルには、軍・警察向けのフルサイズから、携帯性に優れたマイクロコンパクト、スポーツ射撃向けの.22口径まで幅広いモデルがあります。
本記事では、米国の大手オンライン市場GunBroker.comの販売情報を参考に、販売実績が確認できる10モデルをタイプ別に紹介します。2025年の新品販売ではSIG P365、Glock G19、G43X、トーラスTX22、SIG P320、Glock G17などが上位に入っています。
なお、GunBrokerの集計は米国市場全体の販売順位を示すものではないため、本記事は1位から10位までを決めるランキングではありません。
| モデル | 分類 | 主な弾薬 | 装弾数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| SIG P365 | マイクロコンパクト | 9mm | 10発~ | 小型サイズと多弾数を両立した人気シリーズ |
| Glock G19 | コンパクト | 9mm | 15発 | 携帯性とフルサイズに近い操作性を両立 |
| Glock G43X | スリムライン | 9mm | 15発 | 薄型フレームと長めのグリップを組み合わせたモデル |
| トーラスTX22 | フルサイズ系リムファイア | .22 LR | 16~22発 | センターファイア型の操作感を持つ.22口径 |
| SIG P320 | モジュラー | 9mmなど | 17発など | 着脱式FCUを中心としたモジュラー設計 |
| Glock G17 | フルサイズ | 9mm | 17発 | Glockシリーズの原点となった定番モデル |
| スプリングフィールド Kuna | 大型フォーマット | 9mm/.40 S&W | 30発 | ローラーディレード式を採用するPDWスタイル |
| SIG P226 | フルサイズ | 9mmなど | 15発など | 金属製フレームとハンマー式を採用する長寿モデル |
| H&K CC9 | マイクロコンパクト | 9mm | 10/12発 | 米国市場向けに開発されたH&Kの小型ピストル |
| ルガー LCP MAX | ポケットピストル | .380 ACP | 10/12発 | 非常に小型なボディに多弾数マガジンを採用 |
コンパクトモデルで人気のピストル
SIG P365(SIG Sauer P365)

小型・多弾数を両立したマイクロコンパクトの代表格
SIG P365は、SIG SAUERが2018年から販売しているコンシールドキャリー向けのポリマーフレーム・ストライカー式ピストルです。基本型は9mmを使用し、ショートリコイルとロックドブリーチを採用しています。その後は.380 ACP仕様も追加されました。「P365」という名称は、365日の日常携帯を意識した製品コンセプトに由来します。
登場当時に注目されたのが、小型サイズとマガジン容量の両立です。標準型は全長約147mm(5.8インチ)、幅約26mm(約1インチ)、重量約500gで、グリップから大きく突出しない10連マガジンを使用できます。12連以上の拡張マガジンにも対応し、小型ピストルでありながら十分な装弾数を確保できる設計が特徴です。
シリーズは用途に応じて拡大しており、グリップを延長したP365X、スライドとバレルを延長したP365XL、17連クラスのマガジンを使用するP365-XMACROなどが展開されています。さらにP365-FUSEでは4.3インチバレルと17連マガジンを基本とし、21連マガジンにも対応するなど、マイクロコンパクトを出発点としながらフルサイズに近い射撃性能と装弾数を備えるモデルまで選択できます。
P365シリーズの特徴は、単に小型であることだけではありません。スライド、グリップ、マガジン、サイトなどの組み合わせによって、携帯性を重視した構成から射撃性や装弾数を重視した構成まで、同じシリーズ内で幅広く選べます。こうした設計は、小型ピストルでも装弾数と実用性を確保する近年の市場傾向を象徴しています。
GunBrokerの2025年通年集計では、新品セミオート・ピストルでP365が1位、中古でも3位に入りました。新品だけでなく中古市場でも高い販売実績が確認されており、現在ではマイクロコンパクト市場を代表するとともに、SIGを代表するピストルシリーズの一つとなっています。
Glock G19

携帯性と射撃性を両立したGlockの定番コンパクト
Glock G19は、オーストリアのGlockが1980年代後半に投入した9mmコンパクトピストルです。フルサイズのG17を一回り小さくしたモデルで、基本構造は共通しています。ポリマーフレーム、ストライカー式のセーフアクション、ショートリコイル式ロックドブリーチを採用し、G17よりスライド、バレル、グリップを短くすることで携帯性を高めています。
代表的なG19は4.02インチバレルと15連マガジンを使用します。G17の17発より装弾数は2発少ないものの、全長と全高を抑えられるため携帯しやすく、それでいてサブコンパクトほど小さくないため、グリップやバレルには十分な余裕があります。このフルサイズと小型携帯用ピストルの中間にあたるサイズが、G19の大きな特徴です。
長い生産期間のなかで複数の世代が登場し、フレーム形状、グリップテクスチャー、マガジンキャッチ、リコイルスプリング、バレル、スライドなどが段階的に改良されてきました。2026年1月にはG19 Gen6の販売が始まり、パームスウェルを含む新しいグリップ形状、RTF6テクスチャー、フラットフェイス・トリガー、新型オプティクスレディシステムなどが採用されています。
G19は単なる「G17の小型版」ではなく、携帯性と射撃性のバランスを重視したモデルです。極端に小型化されていないためサービスピストルに近い操作感を保ちやすく、軍・警察用途からコンシールドキャリーまで幅広く対応します。そのためGlockシリーズのなかでも特に用途の広いモデルとなっています。
GunBrokerの2025年通年集計では、新品セミオート・ピストルで2位、中古では1位でした。長期間生産されてきた旧世代と最新世代の双方が流通していることから、新品市場と中古市場の両方で高い販売実績を持つモデルです。
Glock G43X

薄型ボディと握りやすさを両立したスリムライン
Glock G43Xは、Glockのスリムライン・シリーズに属する9mmストライカー式ピストルです。小型のG43をベースにグリップを延長し、薄いフレームを維持しながらマガジン容量と保持性を高めています。同時期に登場したG48とはフレームが近く、G43Xが短いスライドを使用するのに対し、G48はG19に近い長さのスライドを備えます。
従来型G43Xは全長約165mm、幅約28mm、バレル長3.41インチで、G19より薄いことが大きな特徴です。短いスライドと、3本の指で保持しやすい長めのグリップを組み合わせることで、コンシールドキャリー向けの携帯性と操作性を両立しています。2020年にはMOS仕様も追加され、マイクロ・レッドドット用のスライドカットと、ライトなどを装着できるスリムレールを備えました。
2019年の発売時には10連マガジンが標準でしたが、2026年5月からGlock純正の15連スリムライン・マガジンが導入され、G43XとG48の標準容量も15発へ拡大されました。新型マガジンは金属製のダブルスタック構造を採用し、標準のマガジンキャッチを維持したまま使用できるため、外形を大きく変えずに装弾数を増やしています。
G43Xは、P365などと同じく携帯性を重視するカテゴリーに属しますが、極端に短いグリップではなく、薄さを保ちながら握りやすい全高を確保している点が特徴です。G19とは異なる方法で携帯性と射撃性の両立を狙った、Glockを代表するコンシールドキャリー向けモデルの一つです。
GunBrokerの2025年通年集計では、新品セミオート・ピストルで3位、中古でも10位に入りました。
H&K CC9(Heckler & Koch CC9)

H&Kが米国市場向けに開発した新世代マイクロコンパクト
H&K CC9は、H&K USAが2024年10月に発表した9mmマイクロコンパクト・ピストルです。「CC」はコンシールドキャリーを意味し、米国市場向けに米国内で設計・製造されています。USPやVP9など従来のH&K製ピストルとは異なり、輸入モデルではなく米国拠点で新規開発されたシリーズです。
全長は約153mm(6.03インチ)、幅約25mm(0.99インチ)、バレル長3.32インチ、重量は空マガジン込みで約19.7オンスです。ストライカー式で、ショートリコイルとブローニング系のティルトバレル式ロックドブリーチを採用しています。マガジンはグリップに収まる10連と、グリップを延長する12連を使用できます。
装備面では、左右両側から操作できるスライドストップとマガジンリリース、交換式バックストラップ、2スロットのピカティニーレールを備えています。スライドにはRMSc/Holosun K系フットプリントに対応するオプティクスカットが設けられ、マイクロ・レッドドットを直接装着できます。また、フレーム内部にはファイアコントロール部品をまとめたシャーシを採用しています。
H&KはCC9の開発試験で75万発を超える射撃を実施したと説明しており、小型の携帯用ピストルでありながらデューティーピストルに近い試験基準が適用されています。薄型フレーム、オプティクス対応、両利き操作系など、現在のコンシールドキャリー用ピストルに求められる要素をまとめたモデルです。
GunBrokerの2025年通年集計では、新品セミオート・ピストルで9位に入りました。発売から間もない新型ながら年間上位に入っており、今回の10選では特に注目度の高いモデルです。
ルガー LCP MAX(Ruger LCP MAX)

ポケットサイズに10発以上を収める超小型.380ピストル
ルガー LCP MAXは、.380 ACPを使用する小型のポケットピストルです。LCPシリーズは2008年に登場した初代LCPから始まり、「LCP」はライトウェイト・コンパクト・ピストルを意味します。初代は6連マガジンを使用する薄型モデルで、2016年にはトリガーや操作系を改良したLCP II、2021年には装弾数を増やしたLCP MAXが追加されました。
LCP MAXは、LCP IIに近い外形を維持しながらダブルスタック・マガジンを採用し、標準10発、拡張12発まで装弾数を増やしています。幅は約0.81インチ、バレル長は約2.8インチで、9mmマイクロコンパクトよりさらに小さく、携帯性を最優先したカテゴリーに属します。
内部にはルガーがセキュアアクションと呼ぶファイアコントロールを採用しています。外観はストライカー式に近いものの、内部には保護されたハンマーを備えます。トリガーにはブレード式セーフティがあり、分解時にトリガーを引く必要がない構造です。
サイトも初代LCPから改良され、現行LCP MAXではスチールサイトとトリチウム・フロントサイトを使用できます。LCP MAXの特徴は、射撃性能をフルサイズへ近づけることではなく、ポケットサイズというシリーズ本来の携帯性を維持しながら、装弾数と操作性を現代的に高めた点にあります。
GunBrokerの2025年通年集計では、新品セミオート・ピストルで10位に入りました。上位の多くを9mmモデルが占めるなか、.380 ACPのLCP MAXがトップ10に入っており、極端な小型化を重視するポケットピストルにも安定した需要があることを示しています。
フルサイズと定番モデルで人気のピストル
SIG P320(SIG Sauer P320)

FCUを核にサイズを変更できるモジュラー・ピストル
SIG P320は、SIG SAUERが2014年に発売したポリマーフレームのストライカー式ピストルです。ハンマー式のP250を発展させたモデルで、P250がダブルアクション・オンリーのハンマーを使用するのに対し、P320ではストライカー式へ変更されています。
最大の特徴は、取り外し可能なファイアコントロールユニット(FCU)を中心としたモジュラー設計です。トリガーやシアなど主要なファイアコントロール部品を金属製ユニットにまとめ、このFCUをポリマー製グリップモジュールから取り外せます。グリップモジュールやスライドなどを交換することで、フルサイズ、キャリー、コンパクトなど異なるサイズや仕様へ変更できます。

2017年にはP320を基礎としたモデルが米陸軍のモジュラー・ハンドガン・システム選定で採用され、フルサイズ仕様がM17、コンパクト仕様がM18となりました。ただし、軍用モデルにはマニュアルセーフティなど市販P320と異なる仕様が含まれるため、P320とM17/M18が完全に同一というわけではありません。
同年には、落下時の作動に関する問題を受けて自主アップグレード・プログラムも実施されました。SIG SAUERによると、2017年8月8日以降に製造されたP320には、軽量化したトリガー、シア、ストライカーやメカニカル・ディスコネクターなどの変更が反映されています。このため中古個体では、製造時期やアップグレードの有無も仕様を判断する要素になります。
シリーズには標準的なデューティーモデルのほか、Xシリーズや競技向けXFiveなど多数のバリエーションがあります。P365が小型携帯用ピストルを中心に展開するのに対し、P320はFCUを核として幅広いサイズと用途へ対応するモジュラー・サービスピストルです。
GunBrokerの2025年通年集計では、新品セミオート・ピストルで5位、中古で4位に入り、2026年7月の中古部門では1位となりました。米軍のM17/M18の基礎にもなっていることから、市販市場と公用市場の双方で広く知られるシリーズです。
Glock G17

Glockシリーズの原点となったフルサイズ9mmピストル
Glock G17は、Glockが最初に量産したフルサイズの9mmピストルです。1980年代初頭にオーストリア軍の新型サービスピストル選定に向けて開発され、1982年に採用されました。「G17」の17はマガジン容量ではなく、創業者ガストン・グロック(Gaston Glock)の特許番号に由来するとされています。標準マガジン容量も偶然同じ17発です。
当時のサービスピストルでは金属製フレームとハンマー式が一般的でしたが、G17はポリマーフレームとストライカー式を組み合わせました。スライドとバレルは金属製で、ショートリコイル式ロックドブリーチを採用しています。また、大型のマニュアルセーフティやデコッキングレバーを持たず、トリガーセーフティ、ファイアリングピンセーフティ、ドロップセーフティからなるセーフアクションを採用したシンプルな操作系も特徴です。
G17はGlockシリーズの基本形となり、コンパクトなG19やサブコンパクトのG26など多数の派生モデルへ発展しました。長い生産期間のなかでは、フィンガーグルーブ、アクセサリーレール、交換式バックストラップ、左右対応の操作系、バレルなどが世代ごとに変更されています。2026年発売のGen6ではグリップ形状が大きく見直され、フラットフェイス・トリガーと新しいオプティクスレディシステムも採用されました。
フルサイズ9mm、ポリマーフレーム、ストライカー式、多弾数マガジンという現在では一般的な構成を早期から採用し、その後のGlockシリーズ全体の基礎となったモデルです。
GunBrokerの2025年通年集計では、新品セミオート・ピストルで6位、中古では2位でした。G19も新品2位、中古1位に入っており、40年以上にわたって生産されてきたGlockの定番モデルが、新品・中古の双方で現在も高い販売実績を維持していることが分かります。
SIG P226(SIG Sauer P226)

40年以上支持される金属フレーム・ハンマー式の名機
SIG P226は、SIGとJ.P. Sauer & Sohnによって1980年代前半に開発されたフルサイズのサービスピストルです。P220を基礎としながらダブルスタック・マガジンによって装弾数を増やし、米軍がM1911A1の後継を選定したXM9トライアルへの参加を目的として開発されました。
アルミ合金フレームと金属製スライドを使用するハンマー式で、現在主流のポリマーフレーム・ストライカー式とは異なる構成です。標準的なP226は初弾をダブルアクション、2発目以降をシングルアクションで作動させるDA/SA方式を採用し、デコッキングレバーによってハンマーを安全に下ろせます。派生型にはシングルアクション専用モデルも存在します。
作動方式はショートリコイル式ロックドブリーチで、標準的な9mmモデルでは4.4インチバレルと15連マガジンを使用する仕様が長く代表的でした。XM9トライアルでは最終的にベレッタ92系がM9として採用されましたが、P226もその後さまざまな軍・警察機関で使用されています。米海軍特殊部隊で使用された仕様を基礎とする市販モデルMK25も、P226を代表するバリエーションです。
40年以上続く基本設計を持ちながら、現在もMK25、Legion、XFiveなど多数の仕様が販売されています。P226 XFiveのような競技性を重視したモデルや、ドットサイトに対応する仕様もあり、従来のハンマー式サービスピストルを現代的な装備へ対応させながらシリーズ展開が続いています。
GunBrokerの2025年通年集計では、新品セミオート・ピストルで8位、中古でも6位に入りました。ポリマーフレーム・ストライカー式が主流となった市場でも、長期生産されてきた金属フレーム・ハンマー式ピストルとして高い販売実績を維持しています。
.22口径と大型フォーマットで注目されるピストル
トーラスTX22(Taurus TX22)

サービスピストル感覚で扱える多弾数.22口径モデル
トーラス TX22は、トーラスが2019年に発売した.22 LRセミオート・ピストルです。ポリマーフレームとアルミ製スライドを組み合わせ、作動方式には.22口径ピストルで一般的なブローバック式を採用しています。初期の標準型では4.1インチバレルと16連マガジンを使用しました。
TX22の特徴は、小口径ピストルでありながら、センターファイアの現代的なサービスピストルに近い外観と操作系を備えている点です。グリップ形状やマガジンキャッチ、スライドキャッチなどは一般的なセミオート・ピストルに近く、フレーム前方にはライトなどを装着できるピカティニーレールも備えています。
シリーズはその後拡大し、ロングバレルとドットサイト用マウントを備えるTX22 コンペティションや、小型のTX22 コンパクトなどが追加されました。現行のGen 2標準型では4.1インチと4.6インチのバレルが用意され、地域や仕様によって10連、16連、22連マガジンを選択できます。
.22 LRは9mmなどのセンターファイア弾薬より反動や弾薬コストを抑えやすく、標的射撃やトレーニングに適しています。TX22はこうした.22 LRの利点を維持しながら、一般的なサービスピストルに近い操作感を持たせたモデルで、低コストで基本的なピストル操作を練習しやすいことが特徴です。
GunBrokerの2025年通年集計では、新品セミオート・ピストルで4位に入りました。上位10モデルの多くを9mmと.380 ACPが占めるなか、.22 LRのTX22が上位に入っており、小口径ピストルにも大きな市場があることを示しています。
スプリングフィールド・アーモリー Kuna(Springfield Armory Kuna)

ローラーディレード式を採用した異色のPDWスタイル
Kunaは、クロアチアのHS Produktが開発し、米国ではスプリングフィールド・アーモリーとの協力によって2025年4月に発売された大型セミオート・ピストルです。開発は2020年ごろに始まり、製品ラインには9mmと.40 S&Wが用意されています。一般的なハンドガンとは形状や操作方法が大きく異なり、サブマシンガンやPDWに近い構成を持つことが特徴です。
最大の技術的特徴はローラーディレード・ブローバックです。一般的な大型9mmブローバック式では、発射時のボルト後退を抑えるため重いボルトを使用しますが、Kunaではローラーによってボルトの後退開始を遅らせる方式を採用しています。
9mm仕様では6インチのコールドハンマーフォージド・フィクスドバレルと30連の半透明マガジンを使用します。アッパーはアルミ製モノリシック構造で、左右にM-LOKスロットを装備しています。チャージングハンドルは左右を入れ替え可能で、射撃時に往復しないノンレシプロケーティング式です。セーフティ、マガジンリリース、ボルトリリースも左右両側から操作できます。
こうしたフィクスドバレル、30連マガジン、独立したチャージングハンドルなどの構成から、P365やG43Xのようなコンシールドキャリー向けピストルとは用途もサイズも大きく異なります。ただし、米国ではセミオート・ピストルとして販売され、GunBrokerでも同カテゴリーに分類されているため、本記事ではピストル市場の一例として扱っています。
2025年4月に発売された新型モデルでありながら、同年のGunBroker新品セミオート・ピストルで7位に入りました。従来型ハンドガンとは単純比較できませんが、2025年の米国市場で特に目立った新製品の一つであり、セミオート・ピストル市場にPDWスタイルの大型モデルも含まれていることを示しています。
人気モデルから見えるピストル市場の傾向

2025年のGunBroker販売データで最も目立つのは、コンシールドキャリー向け9mmピストルの強さです。P365、G19、G43Xが上位3モデルとなり、CC9も発売から間もない段階で上位10モデルへ入りました。小型化だけではなく、小さなフレームのなかで装弾数やグリップの大きさを確保する方向へ各社が競争していることが分かります。
一方、フルサイズ系ではP320、G17、P226が残っています。P320とG17は現在のストライカー式サービスピストルを代表する構成ですが、P226は金属製フレームとハンマー式という異なる設計です。新しい設計だけに販売が集中しているわけではありません。
さらに.22 LRのTX22が4位、大型フォーマットのKunaが7位となっている点も注目です。この2モデルは用途も構造も一般的な9mmハンドガンとは異なります。それでも同じ「セミオート・ピストル」カテゴリーの上位に現れており、価格、トレーニング用途、趣味性、特殊な構造といった複数の需要が共存しています。
現在の人気ピストル市場では、P365やG43Xに代表される小型・多弾数モデルが中心となる一方、G17やP226のような長年の定番、.22 LRのTX22、PDWスタイルのKunaまで異なるカテゴリーが同時に支持されています。
よくある質問
- 一番人気のピストルは何ですか?
-
GunBrokerの2025年通年新品セミオート・ピストル集計ではSIG P365が1位でした。ただし、これはGunBroker上の販売データであり、米国市場全体の絶対的な販売順位ではありません。
- 人気のGlockはG17とG19のどちらですか?
-
GunBrokerの2025年集計では新品・中古ともG19がG17より上位でした。G19はG17よりコンパクトですが、どちらも長期間販売されている代表的な9mmピストルです。
- SIG P365とP320の違いは?
-
P365はコンシールドキャリー向けの小型シリーズ、P320はフルサイズからコンパクトまで構成変更しやすいモジュラー式シリーズです。どちらもストライカー式ですが、サイズと製品コンセプトが異なります。
- Glock G43Xの装弾数は何発ですか?
-
発売時の純正マガジンは10連でしたが、Glockは2026年5月からG43X用の純正15連マガジンを導入しました。旧型や州法対応製品では仕様が異なる場合があります。
- 初心者の練習に向いた人気ピストルは?
-
.22 LRを使用するトーラスTX22は反動と弾薬コストを抑えやすく、一般的なセンターファイア・ピストルに近い操作系を備えています。GunBrokerの2025年新品セミオート・ピストルでも4位でした。
- P226は古い設計なのになぜ現在も販売されていますか?
-
P226の基本設計は1980年代に登場しましたが、現行製品ではサイト、トリガー、オプティクス対応などが更新されています。金属製フレームとハンマー式を好む層にとって、現在も選択肢となるシリーズです。
- Kunaは普通のハンドガンと同じですか?
-
いいえ。GunBrokerではセミオート・ピストルに分類されていますが、6インチバレル、30連マガジン、チャージングハンドルを持つPDWスタイルの大型モデルで、P365やG19とはサイズも操作方法も大きく異なります。
まとめ
| 重視する特徴 | 代表モデル |
|---|---|
| GunBroker新品販売で特に上位 | SIG P365、Glock G19、G43X |
| マイクロコンパクト | SIG P365、Glock G43X、H&K CC9 |
| 定番コンパクト | Glock G19 |
| フルサイズ・サービス系 | SIG P320、Glock G17、SIG P226 |
| 低反動の.22口径 | トーラスTX22 |
| ポケットサイズ | ルガー LCP MAX |
| 大型PDWスタイル | スプリングフィールド・アーモリー Kuna |
GunBrokerの販売データを見ると、人気セミオート・ピストルの中心は9mmのコンパクトモデルです。特にP365、G19、G43Xは2025年の新品販売で上位3モデルとなり、小型化と装弾数を両立したピストルへの需要の大きさが表れています。
しかし、市場全体が同じ方向へ統一されているわけではありません。G17やP226のような長年の定番も新品・中古の双方で支持され、TX22のような.22口径やLCP MAXのような超小型.380 ACPにも需要があります。Kunaのような大型フォーマットまで含まれることを考えると、「人気ピストル」は一種類の最適解ではなく、携帯性、装弾数、操作方式、射撃用途によって複数のカテゴリーに分かれているといえます。
参考資料
- Gun Genius / GunBroker.com
The Top Selling Handguns of 2025 - GunBroker.com
Top Used Gun Category Leaders on GunBroker – July 2026 - Wikipedia
SIG Sauer P365 / SIG Sauer P320 / SIG Sauer P226 - Wikipedia
Glock / Glock 19 - Wikipedia
Taurus TX22 - Wikipedia
Ruger LCP - Wikipedia
HS Produkt Kuna - SIG SAUER
P365 Series / P320 Series / P226 Series - GLOCK
G17 / G19 / G43X、Gen6発表資料、15-Round SLIMLINE Magazine発表資料 - Taurus USA
Taurus TX22 Gen 2 Instruction Manual - Springfield Armory
Springfield Armory Launches Roller-Delayed Kuna 9mm Pistol - Heckler & Koch USA
CC9 / CC9 Operator’s Manual - Sturm, Ruger & Co.
LCP MAX / LCP MAX Instruction Manual




