ダムダム弾とは何ですか?:ホローポイント弾の歴史と別名

faq_qダムダム弾という弾があったそうですが、どういう物かおしえてください。

 

faq_a19世紀、インドのカルカッタ近く(現在の西ベンガル州)に存在した「ダムダム兵器工廠」で製造されたソフトポイント弾頭の.303ブリティッシュ弾を「ダムダム弾」と呼んだことが由来となっています。

ダムダム弾がホローポイント弾の元祖ということでは無いのですが、ホローポイント弾を意味するスラングとして「ダムダム弾」と呼ばれることがあります。

Photo via wikipedia.org

ドイツによるダムダム弾のプロパガンダ Photo via wikipedia.org

従来の軍用ライフル弾は弾頭を銅のジャケットで覆うフルメタルジャケット弾でしたが、ダムダム弾では弾頭の先端からジャケットを排除し、鉛が剥き出しとなったソフトポイント弾頭に改良しました。これにより着弾時に弾頭が大きく潰れて拡張し、人体に対して大きなダメージを与えます。

ところが、ダムダム弾は弾頭の底(ベース)をジャケットで覆っていなかったため、発射時に鉛のコアだけが銃口から発射され、ジャケットが銃身内に残されるというトラブルが起こりました。そのため、弾頭の底をジャケットで覆い、弾頭の先端に穴を開けてホローポイント弾に改良された弾薬(マークIV)がイギリス本国で製造されました。しかし、この弾薬はダムダム兵器工廠で製造されていないにも関わらず「ダムダム弾」と呼ばれ、「着弾時に拡張される弾頭=ダムダム弾」というイメージが広がっていました。

.303ブリティッシュ弾を使用するリー・エンフィールドNo1 MkIIIライフルの構造

そして1898年、ドイツがイギリスに対して「ダムダム弾(マークIV)は非人道的である」と異議を申し立て、1899年のハーグ陸戦条約において使用が禁止されることとなりました。

その後イギリス軍は使用弾頭をフルメタルジャケットに変更し、「ダムダム弾」の在庫は射撃練習用として消費されました。

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