皆さんからいただいた、「銃の疑問」に回答します。
AKシリーズの構造についての質問です。AKシリーズは度々、拡張性の低さが問題になりますが、AKのコッキングレバーをホールドオープンできるようにすることは、構造的に無理なのでしょうか?
AKを手軽にホールドオープンさせる方法を2つ紹介します。
ボルトのホールドオープンが可能になることで、射撃しないときに薬室を開放できるようになり、銃の安全性が向上します。
専用マガジンフォロアーを使用する
マガジンフォロワーとは、マガジン内でスプリングの反発力を弾薬に伝えるパーツです。
マガジンフォロアーが弾薬を押し上げることでボルトが弾薬を薬室内に装填可能になります。
そのため、マガジンフォロアーの上に「出っ張り」を追加すると、最終弾発射後にボルトが出っ張り部分に衝突し、ボルトがホールドオープン状態で保持されます。
こうした「ボルトホールドオープンフォロワー」は複数メーカーから販売されており、このフォロアーをマガジンに組み込むだけで最終弾発射後にホールドオープンするAKライフルが完成します。
(ボルトホールドオープンフォロアーが備わったマガジン本体も販売されています)
旧ユーゴスラビア製のツァスタバM64やM70Aはマガジン側面にスリットがあり、スリットから飛び出したフォロアーがボルトキャッチを上昇させてホールドオープンさせる構造を採用していました。
しかし、後に製造コスト削減を理由に廃止され、マガジンフォロアーが直接ボルトをホールドオープンさせる方法が採用されました。
専用セレクターレバーを使用する
上部にスリットが設けられたセレクターレバーに交換すると、手動でスリットにボルトハンドルを引っ掛けてホールドオープンさせることができます。
最終弾発射後に自動的にホールドオープンさせることはできませんが、銃を使用しないときに安全上の理由から薬室を開放しておきたい場合に有効です。
ただし、AKのセレクターレバーは異物の侵入を防ぐダストカバーの役割もあるため、スリットを設けるとダストカバーとしての機能が低下するのが難点です。
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