スミス&ウェッソンのリボルバーは、サムピースを押してシリンダーを振り出せば撃鉄が起こせない安全対策が取られています。
つまり、サムピースと連動したボルトが撃鉄に干渉して、シリンダーを戻さないかぎり撃鉄が起こせないようになっている構造だと思います。シリンダーを振り出したときも撃鉄を起こせれば、戻したとき暴発の危険がありますから。
対して、サムピースを引いてシリンダーを振り出すコルトの場合はどうなのでしょうか?
やはり構造上撃鉄が起こせないようになっているのでしょうか?
もうひとつ、「ハンマーノーズ」というのは、スミス&ウェッソンだけの撃針の呼び方なのでしょうか? 他社でもそう呼ぶことがあるのでしょうか?
仰るとおり、S&Wのリボルバーには、シリンダーをスイングアウトさせるとハンマーが起きない安全対策が取られています。
これは、シリンダーがスイングアウトされることによりスプリングで押されたボルトが前進し、ボルト後部がハンマーの動きを妨げる構造になっているためです。
スターム・ルガー社製リボルバーも同様の安全対策がされています。
しかし、コルト社のリボルバーにはこのような機構がないので、シリンダーをスイングアウトさせてもトリガーを引けばハンマーが起き、ドライファイア(空撃ち)が可能です。
ハンマーノーズの名前については、S&W、エンフィールド、ロッシではハンマー・ノーズと呼ばれ、コルト、EMF、H&Rではファイアリング・ピンと呼ばれています。
名前は異なりますが、どちらも役割は同じパーツです。
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