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銃口に指を入れて撃つとどうなる?

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銃口に指などの異物を入れて撃つとどうなるのでしょうか?

今回は銃身内の異物による影響について解説します。

銃口に指を入れて撃つとどうなる?

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結論から述べると、銃口に入った物によりますが、指では銃に影響ありません。

しかし銃身内に異物が入ることによって銃身が裂ける状態(腔発)になることがあります。

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装薬の燃焼により高圧ガスが発生し、弾頭はガス圧に押されて銃身内を加速します。

そして銃身の途中に異物があると弾頭に急激なブレーキがかかります。

ブレーキによって銃身内の圧力が急上昇し、圧力に耐え切れなくなった銃身が裂けることがあります。

このとき弾頭の底には波動圧(リングウェーブ)が発生し、銃身が裂けなくても膨張することがあります。

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Photo via researchgate.net

しかし指を入れる行為については、指先を入れただけでは銃身に損傷は無く、指を吹き飛ばしてしまうと考えられます。

仮に銃身の耐圧限度が指による抵抗を下回るなら破裂に至る可能性がありますが、現実では考えにくいことです。

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Photo via wideopenspaces.com

また、銃身の破裂は高圧になりやすいライフルで発生しやすく、低圧なハンドガンでは発生しにくいものです。

弾頭が銃身の途中で停弾したとき、ライフルでは次弾を発射して銃身が裂けやすいですが、ハンドガンでは次弾を発射してもバレルに損傷無く2発目も停弾することがあります。

実際に、「何発撃っても弾が出ている気配無いので調べてみたら、銃身内に弾頭が連なっていた」という事例があります。

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ただしショットガンは低圧であっても銃身の肉厚が薄いため、雪や泥などが銃身内に付着すると発射時に銃身が膨張したり裂けることがあります。

また、銃口を水没させた状態で発射すると銃身内の水を外へ押し出すことができず、銃身が破裂します。

とはいえ、これは「ライフルやショットガンなら破裂するがハンドガンなら破裂しない」という単純な問題ではなく、それぞれ弾薬の圧力や銃身の耐圧性能によって結果が異なります。

まとめ

もし「敵」が自分の銃の銃口に指を入れた場合(現実世界でこのような状況はまず無いと思いますが)、そのまま撃っても問題ありません。

指で銃身を破裂に至らせるほどの強い抵抗を維持するのは困難です。

人間の指は弾薬が発生させる30,000~60,000psiという高圧に耐えられません。

30,000psiがどれほど高圧なのか分かりづらいと思いますが、例を挙げると10tトラックのタイヤの空気圧が約130psi前後になります。

恐らくトラックのタイヤに空いた穴を指で塞いで空気漏れを防ぐことすら困難でしょう。

仮にショットガンで銃身を破裂させるだけの抵抗を維持した場合、銃身が裂けても大怪我をするのは指を入れた側です。

余談ですが、「銃身に異物が入ると裂けるのであれば、なぜ銃は水中でも撃てるのか?」と疑問を持つ方もいるでしょう。

銃身内が水で満たされている場合、弾頭は加速を始める時点から抵抗を受けているため、急激なブレーキをかけることなく銃身内を通過するため破裂しにくい環境となっています。

しかし、耐久性の低い銃身や、高水圧下、銃口だけを水中に入れて発射した場合などでは、銃身が裂けたり銃の機関部が損傷することがあるため、腔圧が上昇しやすい環境では射撃しないことをお勧めします。

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