ポンプ式ショットガンは、トリガーを引きっぱなしにしてフォアエンドを引き続ければ、かなりのスピードで連射できるそうですが、rmb-93のようなものでもそのようなことは可能なのでしょうか?
トリガー・ディスコネクターを装備していなければ可能です。
近年の新しいショットガンにはトリガー・ディスコネクターという安全装置が備わっているものが多くあります。これは、フォアエンドを操作中はトリガーを不能にし、スラムファイア(薬室閉鎖と同時に撃発)を防ぐ目的があります。
もしトリガー・ディスコネクターが備わっていれば、薬室閉鎖後に一旦トリガーを元に戻してリセットし、もう一度トリガーを引かなければ発射できません。
しかし、古いポンプアクション・ショットガンにはトリガー・ディスコネクターが備わっていないため、トリガーを引いたままフォアエンドをスライドさせて連続射撃が可能となっています。
具体的には、「ウィンチェスターM1897トレンチガン」や、「イサカM37」がそれに当たります。
RMB-93
RMB-93は1990年代のロシアでKBPにより開発された軍用/民間用12ゲージ・ショットガンです。
比較的新しいことからトリガー・ディスコネクターを装備していても不思議ではありませんが、手元に詳しい資料がないので何ともいえません。
上図はRMB-93の内部構造を表していますが、トリガー・ディスコネクターらしきものは確認できないようにも見えます。
RMB-93の民間モデル(リンクス・シリーズ)にはストック・ディスコネクターが備わっており、フォールディングストックを畳んだ状態ではトリガーがロックされ引けなくなる機能があります。これは全長80cm以下のショットガンに義務付けられたロシアの銃規制によるものです。
とはいえ、RMB-93は上から装填して下から排莢するシステムなので、ストックを畳むと装填できなくなるため、いずれにせよ使用時にはストックを伸ばす必要があります。
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