このサイトで45acp+pという弾丸の存在を知ったのですが、この口径に対応している銃であれば撃てるのでしょうか?
それとも、これ用に耐久を強くしたようなモデルでないと撃てないのでしょうか?
使用可能かは銃によって異なるため、使用前にマニュアル等で個別確認が必要です。
.45ACPと.45ACP+Pの比較
弾薬 | 弾頭重量 | 弾種 | 弾速(15フィート地点/4.57m地点) | 限界平均腔圧 |
.45ACP | 185グレイン | JHP | 930 フィート/秒 | 21,000 psi |
.45ACP | 230グレイン | BJHP | 870 フィート/秒 | 21,000 psi |
.45ACP+P | 185グレイン | JHP | 1,130 フィート/秒 | 23,000 psi |
.45ACP+P | 230グレイン | JHP | 975 フィート/秒 | 23,000 psi |
JHP=ジャケッテッド・ホローポイント BJHP=ブラス・ジャケッテッド・ホローポイント |
.45ACP+Pは通常の.45ACPより発生する圧力が約9.5%高くなっています。
銃器メーカーが+Pの弾の使用を想定して設計しているかどうかは銃によって異なります。
現代の軍用ピストルは問題なく使用できるといえますが、それ以外では確認が必要です。
製造時期が古い銃は勿論、現代の銃でも絶対安全とはいえません。
また、「+P+」は、「+P」より高圧なので特に要注意です。
メーカーからの注意
各モデルのマニュアルには注意書きがあるので、抜粋してご紹介します。
スプリングフィールドアーモリーM1911-A1: 1911-A1ウルトラコンパクト・ピストルは通常弾を使用するよう設計されているため、スタンダード・プレッシャーの弾か、セルフディフェンス用の弾を使用してください。+Pの弾は、5インチバレルより短い銃身長での使用はお勧めしません。
スミス・アンド・ウェッソンM1911シリーズ: +Pの弾は通常弾より高い圧力が発生します。このような弾を使用するのは、いくつかのリボルバーでは危険を伴います。また、この弾は1958年以前のS&Wのミディアムフレーム(Kフレーム)リボルバーには使用しないほうが良いでしょう。1958年以前のモデルは、ヨークの裏側の刻印で確認できます。「+P+」の弾はS&Wのすべての銃でお勧めしません。
キンバー1911フルサイズピストル: 記載なし
マグナムリサーチ1911デザートイーグル: 記載なし
ロックアイランドアーモリー1911: 記載なし
スタームルガーSR1911: 記載なし
カーアームズ1911シリーズピストル: 弾頭重量230グレインの.45ACPを使用してください。
トーラスPT1911: +Pや+P+に注意。最近多くの弾薬メーカーによって発展していますが、すべてが良い弾ではありません。いくつかのメーカーは安全を蔑ろにして高圧力と初速の高さを競い合っています。常識外れの装弾は文字通り銃をバラバラにします。トーラス社で「+P」とレーティングしている弾は、SAAMI規格に沿ったものです。SAAMIでは「+P+」を規定していないため、これらの弾をトーラスの銃に使用するのは危険です。もし使用すれば、深刻なケガや死亡することがあります。また、いくつかの「+P」はSAAMI規格準拠ではありません。SAAMI規格に準拠する「+P」は4種類のみで、それは.38スペシャル+P、9mm+P、.38スーパー・オートマチック、.45オートマチック+Pだけです。これら以外の「+P」が表示されている弾はSAAMI準拠ではないため、使用しない方が良いでしょう。
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