
ミニガンは、映画やゲームで頻繁に描かれる回転式の機関銃です。
一方で、その名称や分類は正しく理解されていないことが多くあります。
「ミニガン」とは正式な銃名なのか。
ガトリングガンやバルカン砲、マイクロガンと同じ兵器なのか。
本記事では、ミニガンと基本構造を整理します。
あわせて、混同されやすい各兵器との違いを順に解説します。
ミニガンの結論まとめ|名称・分類・違い

- ミニガンはM134の通称で、正式名称ではありません
- ガトリングは銃の種類ではなく、回転式多銃身という方式名です
- バルカン砲は20mm弾を使用する航空機用機関砲です
- マイクロガンは5.56mm弾を使う試作兵器で、正式採用されていません
ミニガンの定義と基本的な考え方
ミニガンは正式名称ではない
「ミニガン」という言葉は、軍の正式な銃種名ではありません。アメリカ軍の公式分類に「ミニガン」という銃種は存在せず、あくまで俗称として広まったものです。
「ミニ」という名称の由来

現在「ミニガン」と呼ばれるものの多くはM134です。
- 開発者: ゼネラル・エレクトリック社(1960年設計)
- 採用開始: 1963年から米軍で運用開始
- 構造: 電動式の六銃身ガトリング機関銃
- 弾薬: 7.62×51mm NATO弾
ミニガンという名称から、小型の武器を想像する人もいます。しかし、「ミニ」はサイズを意味しません。
この呼称は、アメリカ空軍の航空機用に開発された20mm M61バルカン砲と比較して「小口径」であることを示すものです。つまり「ミニ」は、20mmバルカンの縮小版という意味合いで付けられた名称です。
実際には7.62×51mm NATO弾を使用し、航空機や車両に搭載される火器であり、「小型銃」ではありません。
ミニガンは搭載兵器である

現実の軍事運用ではヘリコプター、車両、艦艇に搭載して使用されます。ミニガンは歩兵が携行する兵器ではなく、外部電源を必要とする搭載型の制圧火器として設計されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 起源 | 1860年代のリチャード・J・ガトリングによる手動式ガトリング銃が原型 |
| 電動化 | 1960年代ベトナム戦争で現代版ミニガン(M134)が開発・実戦投入 |
| 初期運用 | ベトナム戦争で米軍ヘリコプター(UH-1など)や車両に搭載され、圧倒的な制圧力を発揮 |
| 戦歴 | グレナダ侵攻、パナマ侵攻、湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争などで使用 |
| 改良 | 1990年代以降、ディロンエアロが改良型(M134D-T、M134D-H)を開発 |
| 現在 | 米軍のヘリコプター(UH-60、CH-47など)、艦艇、車両に搭載。イギリス特殊部隊もヘリ搭載用に使用 |
では、なぜ映画のように手で持って撃つことができないのでしょうか。
ミニガンは手持ちできるのか
映画やゲーム表現との違い

映画やゲームでは、人物がミニガンを肩に担ぎ、手で構えて撃つ場面が描かれることがあります。しかしこれは演出上の表現であり、現実の兵器運用とは大きく異なります。
M134ミニガンは本体だけで約38kg、給弾装置や電源を含めると100kgを超える場合もあり、人間が単独で持ち歩いて撃つことは現実的ではありません。
実際の運用方法と搭載例

ミニガンは歩兵用の携行火器ではなく、外部電源を必要とする重火器です。そのため、主に以下のような用途で使用されます。
- ヘリコプター搭載: UH-1、UH-60、CH-47などに搭載され、地上制圧や護衛任務に使用
- 車両搭載: ハンヴィーや特殊作戦車両に搭載し、火力支援を担当
- 固定銃座での運用: 基地防衛や艦艇搭載用として設置され、持続的な火力を提供
このように、ミニガンは「手持ち兵器」ではなく、搭載型の制圧火器として設計されています。
M134ミニガンの構造と性能

M134ミニガンは、外部電源で駆動する回転式多銃身機関銃で、高い発射速度と信頼性を特徴とします。
ミニガンの3つの特徴
一般的に「ミニガン」と呼ばれる銃には以下の共通点があります。
- 電動で作動する: 外部電源(通常は電動モーター)で銃身を回転させる
- 複数の銃身が回転する: 6本の銃身が連続的に回転し、冷却と連射を両立
- 小口径弾を高速で連射する: 毎分2,000〜6,000発の発射速度を誇る
口径と使用弾薬

M134が使用する弾薬は7.62×51mm NATO弾です。これは一般的なフルサイズのライフル弾であり、世界各国の軍隊で標準的に採用されています。
発射速度と電動駆動方式
M134は外部電源によって作動します。
引き金を引くと、モーターが銃身と内部機構を回転させ、連射が始まります。
このような構造により、高い発射速度と信頼性を実現しています。
なぜ銃身が回転するのか

高速連射を行うと、銃身は急速に加熱します。
M134は6本の銃身を回転させながら順番に使用することで、1本あたりの発射負荷を分散しています。

例えば、米軍のM240機関銃は毎分650~950発で作動しますが、毎分3,000発を発射するM134では、6本の銃身が分担するため、1本あたりの発射数は毎分約500発に抑えられます。その結果、M134の各銃身にかかる負荷は、一般的な単銃身機関銃よりも低くなります。
この構造によって冷却効率が向上し、長時間の連続射撃が可能になります。
さらに、回転式ガトリング機構は給弾不良の発生を抑え、全体の信頼性を高める効果があります。
仮に不発弾が生じても作動は停止せず、回転によって不発弾が強制的に排出されます。

筆者がアメリカでミニガンを実射した際、射撃途中でトリガーを離すと銃身の回転が止まるまで惰性で未発射の弾薬が5発ほど排出されました。最新のミニガンはカットオフ機能(フィーダーがバレルクラスターから切り離される)が追加されているため、トリガーを離すと新たな弾薬がローターに供給されなくなり、弾薬の損失が最小限に抑えられます。
M134ミニガンの主要仕様と技術的特徴

M134の技術的特徴は、多銃身構造による冷却効率の高さと、電動駆動による高い発射速度にあります。
基本構造:
- 7.62×51mm NATO弾を使用する6銃身回転式機関銃
- 電動モーターで駆動し、毎分2,000〜6,000発の高発射速度を誇る
- 多銃身構造により過熱を防ぎ、発射・排莢・装填を並行処理
技術的進化:
- 初期型はリンク解除装置が必要 → 改良型では効率的な給弾方式へ
- M134Dでは28Vモーターとバッテリーで駆動
- 発射速度は実用上毎分3,000〜4,000発に制限
- 過熱や弾詰まりが少なく、信頼性が高い
バリエーション:
- M134(陸軍)
- GAU-2/A・GAU-17/A(空軍・海軍)
- M134D(軽量化・改良型)
- XM196
主要諸元:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 口径 | 7.62×51mm NATO |
| 銃身数 | 6 |
| 作動方式 | 電動式回転ガトリング |
| 発射速度 | 毎分2,000〜6,000発 |
| 全長 | 約802mm |
| 重量 | 約39kg(軽量型は19kg) |
| 初速 | 約853m/s |
| 最大射程 | 約1,000m |
ガトリングガンとは何か
ガトリングガンの定義

ガトリングガンは、19世紀にアメリカの発明家リチャード・J・ガトリングによって開発された多銃身火器です。1861年に発明され、1862年に特許を取得しました。
元祖のガトリングガンは手動式で、ハンドルを回すことで複数の銃身が回転し、連続射撃を行う仕組みでした。「ガトリング」とは、銃身を回転させて連射する構造方式そのものを指す言葉です。
この方式は、銃身の加熱を分散し、連射性能を高めるという利点を持っています。
ガトリングガンの主な用途

ガトリングガンは19世紀から20世紀初頭にかけて、歩兵支援用の機関銃として使用されました。
- 南北戦争で初投入され、その後ズールー戦争、スペイン・アメリカ戦争などで使用
- 米国以外にもアルゼンチン、ペルー、エジプト、ロシア、日本、朝鮮などで採用
- 複数の銃身を回転させることで冷却効果を高め、装填・発射・排莢を同期的に行う
- 手動クランクで銃身を回転させ、ホッパーから重力で弾薬を供給
技術的進化:
- 初期は紙薬莢を使用したが、後に金属薬莢へ移行し射撃速度が向上
- 1881年にブルース型給弾システム導入
- 1893年には電動クランクによる改良も試みられた
- 画期的な初期機関銃だったが、自動化が進みマキシム機関銃などに取って代わられ、米軍では1911年に廃止
現在では、ガトリング方式を再現した民間向け製品も存在しますが、軍用兵器としての役割は終えています。

ミニガンとの違い(ガトリング)
- ガトリングガン: 起源は手動式。必ずしも電動ではなく、構造方式を指す広い概念。歴史的兵器。
- ミニガン: 電動モーターで作動する近代的ガトリング機関銃。代表例はM134 7.62mmミニガン。
両者は混同されがちですが、ガトリングガン=方式の名称、ミニガン=特定の兵器の通称という違いがあります。
バルカン砲とは何か
バルカン砲の定義

バルカン砲とは、アメリカで開発された航空機用多銃身機関砲のシリーズ名称です。代表的なものがM61 Vulcanで、ゼネラル・エレクトリック社が1940年代後半に設計し、1959年から米軍で運用されています。
- 構造: 6銃身回転式ガトリング砲
- 駆動方式: 電動または油圧式
- 発射速度: 毎分4,000〜6,000発
- 使用弾薬: 20×102mm弾
バルカン砲の主な用途

主に戦闘機に搭載され、空対空戦闘や対地攻撃に用いられます。F-15、F-16、F/A-18など多くの米軍戦闘機が標準装備として採用しています。
開発背景:
- 第二次世界大戦後、ジェット戦闘機の高速化に対応するため開発
- 1946年「バルカン計画」で試作開始、20mm弾仕様のM61として標準化
- 多砲身設計により砲身寿命を延長し、信頼性を向上
戦歴:
- ベトナム戦争で初実戦投入、多数の敵機撃墜に成功
- 1966年6月29日、F-105戦闘機がMiG-17を撃墜したのが初の公式戦果
- 近接戦闘やミサイル不足時の信頼性ある兵器として継続採用
- 日本の三菱F-1にも採用
運用上の特徴:
- 高発射速度ゆえ弾薬消費が激しく、通常は2〜50発のバースト射撃で使用
- F-15戦闘機では940発を搭載可能、約6.4秒で弾切れになる
- 有効射程は約1,000〜2,000メートル
- 電気雷管(エレクトリックプライマー)を使用し、航空機(Gが影響する環境)での不発を防止

M61バルカンは、艦艇用近接防空システム(CIWS)の基礎技術としても発展しました。
ミニガンとの違い(バルカン)
バルカン砲とミニガンは同じ「ガトリング方式」を採用していますが、口径と用途が大きく異なります。
- バルカン砲: 20mm口径。戦闘機や爆撃機に搭載され、対空・対地攻撃を目的とする。航空戦闘の主兵装。
- ミニガン(M134): 7.62mm口径。主にヘリコプターや車両に搭載され、地上制圧や近距離火力支援に使用される。地上支援火器。
つまり、バルカン砲は航空戦闘用、ミニガンは地上支援用という役割分担があります。
マイクロガンとは何か
結論から言えば、マイクロガンは実用化に至らなかった試作兵器です。
マイクロガンの定義

マイクロガンは、M134ミニガンを小口径化することで軽量化を狙った試作兵器です。
使用弾薬は5.56×45mm NATO弾で、一般的なアサルトライフル(M16やM4など)に用いられる弾薬と同じです。設計思想としては、ミニガンの「高発射速度・回転銃身構造」を維持しつつ、口径を小さくすることで軽量化と携行性の向上を狙ったものでした。
マイクロガンの主な用途
マイクロガンは試作段階でいくつかのモデルが開発されましたが、大規模な正式採用には至っていません。
XM214マイクロガン(GE開発): XM214は、M134を小型化・軽量化した試作型で、航空機用として開発された後、携帯型「GEシックスパック」システムへ発展しました。
- 総重量38.5kg(弾薬1,000発含む)、銃本体は12.2kg
- 発射速度は400〜4,000発/分に調整可能、試験では最大12,000発/分に到達
- 航空機用ポッド型も開発され、1,500〜3,500発搭載可能
開発経緯と課題:
- アメリカで限定的に試作され、特殊用途を想定した研究が行われた
- 小口径化による威力不足、外部電源の必要性、重量の問題が残り、歩兵用としては不適
- 一部で試験的に使用された例はあるものの、広範な軍事運用には結びつかなかった
- 歩兵用として再提案されたが、米陸軍の関心を得られず1990年代に消滅
そのため、マイクロガンは「実験的兵器」としての位置付けに留まり、現在ではほとんど実用例が存在しません。
XM556マイクロガン(2016年、Empty Shell社):
2016年にはエンプティーシェル社からマイクロガンが発表されました。

- 完全新設計のコンパクトモデル。銃身長10インチまたは16インチ
- 5.56mm弾を使用し、発射速度は毎分2,000〜6,000発
- 小型軽量ながら分隊支援火器の4倍の火力を持つ設計
開発の経緯
テキサス州に拠点を置く同社は、2021年に口径5.56mm・重量約16ポンドのマイクロガンについて量産計画を発表しました。発射速度は毎分2,000~6,000発で、当初は軍や法執行機関向け販売を想定し、数か月以内に初号機を出荷する予定とされていました。XM556は2017~2019年頃のSHOT Showで初公開され、M134ミニガンの軽量版として、M27リンクベルトと24V直流電源を使用する設計が特徴でした。
現在の状況
同社の公式ウェブサイトでは「Prototype / Still in Development(試作/開発中)」と記載されており、2025年のSNS投稿でも過去の映像が再利用されているだけで、販売や配備に関する新しい情報はありません。軍事関連の情報源にも製造、契約、実戦使用の証拠は見られず、信頼性・コスト・市場性などの課題によって開発が停滞している可能性が高いと考えられます。
ミニガンとの違い(マイクロガン)
- マイクロガン: 5.56mm口径。軽量化を狙った試作兵器だが、威力不足により実用化は限定的。
- ミニガン(M134): 7.62mm口径。実用化され、広く軍事運用されている。
マイクロガンはミニガンの派生型であり、小口径化による利点(補給効率、軽量化)を追求したものの、火力不足という欠点により正式採用には至りませんでした。
ミニガン・ガトリング・バルカン・マイクロガンの違い

構造と駆動方式の違い
同じ「回転式多銃身」という構造を持ちながらも、駆動方式や用途の前提が異なります。
- ガトリング: 銃身を回転させて連射する方式そのものを指す言葉。起源は19世紀の手動式ガトリングガン
- ミニガン: 電動モーターで作動する多銃身機関銃。代表例はM134
- バルカン砲: 航空機用に開発された多銃身機関砲シリーズ。代表例はM61 20mmバルカン。油圧や電動で駆動
- マイクロガン: ミニガンを小口径化した派生型。5.56mm弾を使用する試作兵器で、正式採用には至らず
口径と用途の違い
口径が大きくなるほど用途は「重火器寄り」となり、航空機や艦艇などに搭載されます。ミニガンはその中間的な位置付けです。
- ガトリングガン: 初期は手動式で、口径は様々。歴史的兵器
- マイクロガン: 5.56mm口径。軽量化を狙った試作兵器だが、実用化は限定的
- ミニガン: 7.62mm口径。ヘリコプターや車両に搭載され、地上制圧に使用
- バルカン砲: 20mm口径。戦闘機に搭載され、対空・対地攻撃を目的とする
混同されやすい理由
- 見た目が似ている: いずれも複数の銃身が回転する構造を持つため、外観が似通っている
- 映像作品での表現: 映画やゲームでは「ガトリング」「ミニガン」「バルカン」が混同され、厳密な区別がされないことが多い
- 俗称の広まり: 正式名称よりも通称が先行し、正確な分類が曖昧になっている
回転式多銃身機関銃の比較表
下表では、口径と用途の違いに注目すると、それぞれの位置付けが理解しやすくなります。
| 項目 | ガトリングガン | マイクロガン | ミニガン | バルカン砲 |
|---|---|---|---|---|
| 時代 | 1862年〜現在 南北戦争以降 | 1960年代〜1990年代 試作のみ | 1959年〜現在 ベトナム戦争以降 | 1946年〜現在 第二次世界大戦後 |
| 開発者 | リチャード・ガトリング | ゼネラル・エレクトリック | ゼネラル・エレクトリック | ゼネラル・エレクトリック |
| 動力 | 手動クランク (後に電動化) | 電動 | 電動 | 電動、油圧、空圧 |
| 発射速度 | 毎分約200〜900発 | 毎分2,000〜12,000発 | 毎分2,000〜6,000発 | 毎分4,000〜6,000発 |
| 口径 | .30〜.50口径 7.62〜12.7mm | 5.56mm | 7.62mm | 20mm |
| 射程距離 | 1,000m | 500〜800m | 1,000〜1,500m | 1,000〜2,000m |
| 用途 | 歩兵支援 | 実験的 | ヘリコプター搭載 地上車両搭載 | 戦闘機用機銃 CIWS |
| 標的 | 対人、対物 | 対人 | 対人、対物 | 対空、対地 |
| 撃発方式 | 撃針 | 撃針 | 撃針 | 電気式発火 |
| 重量 | 77〜170kg | 12〜38kg | 19〜39kg | 92〜112kg |
| 採用状況 | 歴史的兵器 現代は民間販売 | 不採用 | 広く採用 | 広く採用 |
よくある誤解と事実
50口径ミニガンは存在するのか?
「50口径ミニガン」という表現を見かけることがありますが、これは誤用です。実際に“ミニガン(Minigun)”と呼ばれるのは、7.62×51mm NATO弾を使用するM134のみです。
一方で、「ミニガン」ではなく「.50口径で、複数の銃身が回転するガトリング式マシンガン」という条件であれば、旧ソ連のYak-B 12.7mmや、アメリカのGAU-19などが該当します。

Yak-B 12.7mmはMil Mi-24ヘリコプターの機首に搭載されました。

GAU-19は日本のかがゆき型巡視艇にも搭載されています。
回転式多銃身機関銃一覧

以下は、銃身(砲身)が回転して発射するマシンガンの一覧です。
| 名称 | 口径・弾薬 | 国 | 開発年 |
|---|---|---|---|
| ガトリングガン Gatling gun | 7.62~12.7mm | アメリカ | 1861年 |
| ホチキス・リボルビング・キャノン Hotchkiss Revolving Cannon | 37 mm | フランス | 1872年 |
| ベイリー・マシンガン Bailey machine gun | .32口径 8 mm | アメリカ | 1874年 |
| パンチェンコフ・マシンガン Panchenkov machine gun | 7.62x54mmR | ロシア | 1915年 |
| フォッカー・レイムバーガー Fokker-Leimberger | 7.92x57mmマウザー | ドイツ | 1916年 |
| M61 バルカン | 20x102mm | アメリカ | 1946年 |
| M197エレクトリックキャノン | 20x102mm | アメリカ | 1957年 |
| M134 ミニガン | 7.62x51mm | アメリカ | 1959年 |
| AK-630 | 30x165mm | ソビエト連邦 | 1963年 |
| XM214 マイクロガン | 5.56x45mm | アメリカ | 1966年 |
| GShG-7.62 | 7.62x54mmR | ソビエト連邦 | 1968年 |
| GAU-12 イコライザー | 25x137mm | アメリカ | 1971年 |
| Yak-B 12.7mm | 12.7x108mm | ソビエト連邦 | 1973年 |
| GSh-6-23 | 23x115mm | ソビエト連邦 | 1975年 |
| GSh-6-30 | 30x165mm | ソビエト連邦 | 1975年 |
| GAU-8 アヴェンジャー | 30x173mm | アメリカ | 1977年 |
| GAU-19 | .50 BMG | アメリカ | 1983年 |
| XM301 | 20x102mm | アメリカ | 1992年 |
| WLKM 12.7 | .50 BMG | ポーランド | 2010年代 |
まとめ
ミニガン、ガトリングガン、バルカン砲、マイクロガンは見た目が似ているだけで、実際には別物です。
これらは方式・口径・用途で整理すれば混同することはありません。
ガトリングは「回転式多銃身」という構造方式を指し、ミニガンはその方式を採用したM134という特定兵器の通称です。
バルカン砲は航空機用の20mm機関砲、マイクロガンは実用化されなかった5.56mm試作兵器という位置付けです。
参考文献まとめ
- U.S. Army Ordnance Museum, M134 Minigun Technical Overview
- General Electric Armament Division, History of the M134 Development
- Small Arms Review, The M134 Minigun in Modern Warfare
- Jane’s Defence Weekly, Helicopter Armament Systems: M134 Minigun
- Military History Encyclopedia, Weapons of the Vietnam War
- Richard J. Gatling, Patent for the Gatling Gun (1862)
- Smithsonian Institution, The Gatling Gun: Innovation in Firearms
- Small Arms Review, From Gatling to Minigun: Evolution of Multi-Barrel Weapons
- Jane’s Defence Weekly, Modern Applications of the Gatling Principle
- Military History Encyclopedia, Weapons of the American Civil War
- M61 Vulcan – Wikipedia
- National Museum of the USAF, M61A1 Vulcan Cannon
- Aircraft & Warplanes, M61 Vulcan Cannon Overview
- Military History Encyclopedia, Evolution of Aircraft Armament
- Small Arms Review, Experimental Variants of the M134 Minigun
- Jane’s Defence Weekly, Lightweight Rotary Weapons: The Microgun Concept
- Military History Encyclopedia, Unrealized Firearms Projects of the Cold War
- U.S. Army Ordnance Notes, Development of 5.56mm Rotary Guns
- Small Arms Review, Misconceptions About Rotary Machine Guns
- Jane’s Defence Weekly, Aircraft and Vehicle Mounted Weapons Systems
- Military History Encyclopedia,



