ライフル

バトルライフルとアサルトライフルの違いとは?

XM177E1 Photo via firearmcentral.fandom.com

バトルライフル、アサルトライフル、DMR、SMG、PDWの違いについて解説します。

スポンサーリンク

アサルトライフルとは?

MP 43/1 Photo via wikipedia.org

アサルトライフルの概念が登場したのは第二次世界大戦時で、ヒトラーがMP43/MP44ライフルを「アサルトライフル44(Sturmgewehr 44 / StG44)」と名付けたことに始まります。

アサルトライフルについては記事「アサルトライフルとマシンガンの違いとは?」で解説していますが、次の条件に当てはまるライフルがアサルトライフルと呼ばれます。

  • セミフル切り替え可能
  • 着脱式マガジン使用
  • インターミディエートカートリッジを使用
  • 有効射程距離300メートル以上

インターミディエートカートリッジ(中間弾薬)とは、有効射程距離300~600メートルなど、中距離射程を持つ銃で使用される弾薬です。

例:アメリカのM16/M4(5.56x45mm NATO)、ロシアのAK47(7.62x39mm)など。

バトルライフルとは?

カナダ軍 C2ライフル Photo via canadiansoldiers.com

バトルライフルは次の条件に当てはまるライフルを指します。

  • オートライフル(セミオート、またはセミフル切替が可能)
  • フルサイズカートリッジを使用

フルサイズカートリッジはアサルトライフルで使用される弾薬より高威力で射程距離も長い傾向があります。

インターミディエートカートリッジの例フルサイズカートリッジの例
5.45x39mm7x57mmマウザー
5.56x45mm NATO7.62x51mm NATO
.30カービン
(7.62x33mm)
7.62x54mmR
7.62x39mm.30-06 スプリングフィールド
(7.62x63mm)
7.92x33mmクルツ.303ブリティッシュ
(7.7x56mmR)

バトルライフルの概念が登場したのは1990年代で、インターミディエートカートリッジを使用するアサルトライフルと、フルサイズカートリッジを使用するバトルライフルを区別するために作られた新しい概念です。

フェドロフM1916 Photo via Wikipedia

例を挙げると第一次世界大戦時に使用されたロシアのフェドロフM1916は世界初のバトルライフルです。

第一次世界大戦当時にバトルライフルの概念は存在しませんでしたが、現代の基準ではバトルライフルに分類されます。

SVT38 Photo via Wikipedia

SVT38は7.62x54mmRを使用するロシア製バトルライフルです。

MAS49 Photo via historicalfirearms.info

フランスのMAS49も7.5x54mmフレンチ弾を使用するバトルライフルです。

M14 ライフル Photo via Wikipedia

アメリカのM14はセミフル切替可能な7.62x51mmを使用するバトルライフルです。

FN FAL Photo via rockislandauction.com

また、ベルギーのFN FALも7.62x51mmを使用するバトルライフルです。

しかし「バトルライフル」は新しい概念のため、FN FAL、HK417、SCAR-Hなどがアサルトライフルとして扱われることもあります。

「アサルトライフルとバトルライフル」という見方と、「アサルトライフルのカテゴリーの中のバトルライフル」という見方があります。

DMRとは?

DMR(Designated marksman rifle)とはDM(選抜狙撃手 / 分隊狙撃手)が使用するライフルを意味し、一般の兵士が所持するライフルと長距離射撃で使用されるスナイパーライフルの間の埋める中間的な有効射程距離を持つライフルです。

ライフル有効射程距離の目安
アサルトライフル300~600m
DMR600~800m
スナイパーライフル800~1000m以上

使用弾薬はフルサイズカートリッジが使用されます。(7.62x51mmNATOや7.62x54mmRなど)

セミオート、またはセミフル切替可能なライフルが使用され、スコープを搭載し600~800メートル以下の目標に対して射撃されます。

静止目標だけではなく、移動目標や複数の目標に対しても射撃されるため、長距離射撃を行うスナイパーとは異なる専門的な訓練を受けた兵士によって運用されています。

FN SCAR-H Photo via fnherstal.com

DMRに使用されるライフルの例を挙げると、アイアンサイトのSCAR-HはDMRとして使用できませんが、スコープやバイポッド等を搭載するとDMRとして使用可能になります。

サブマシンガン(SMG)とは?

B&T APC9K Photo via recoilweb.com

サブマシンガンは拳銃弾を使用する軽量コンパクトなフルオート射撃が可能な銃です。

隠匿性が高く、狭い屋内の他、車両や航空機に乗降する機会が多い場面でも活躍します。

サブマシンガンの有効射程距離は50~100m以下と短いため、近距離戦闘を想定したVIP警護用、警備用、自衛用(PDW)として利用されることが多くなっています。

第一次世界大戦時に拳銃弾を使用するコンパクトなフルオート火器(サブマシンガン/SMG)が登場し、塹壕戦用や自衛用として多用されました。

全長が短いHK53、AKS-74U、K1といったライフルは「ショートバレル・ライフル」であり、拳銃弾を使用しないためサブマシンガンではありません。

PDW(パーソナル・ディフェンス・ウェポン)とは?

FN P90 Photo via military-today.com

PDWは自衛用を目的として設計されたセミオートとフルオートが切り替え可能な銃で、その多くはサブマシンガンに分類されています。

1980年代の終わりにNATOが従来のサブマシンガンで使用される9x19mmよりも長射程の弾薬とサブマシンガンを必要とし、拳銃弾とインターミディエートカートリッジの中間的性能を持つ5.7x28mmとFN P90 PDWが開発されました。

モデル使用弾薬有効射程距離
B&T APC9K9x19mm100m
H&K MP5K9x19mm100m
H&K MP5A59x19mm200m
FN P90 PDW5.7x28mm200m
H&K MP7 PDW4.6x30mm200m
KAC PDW6x35mm300m

PDWは小口径高速弾を使用し、ボディーアーマーを貫通する能力を有しています。

通常、前線の兵士で使用されることはなく、主に兵站部隊など後方支援を行う部隊の火力向上を目的として開発されましたが、軍や法執行機関の特殊部隊でも使用されています。

サブマシンガンやPDWの違いについては記事「ライトマシンガンとサブマシンガンの違いとは?GPMG?PDWとは?」をご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました