銃のカテゴリーについて、いくつか疑問があります。
一般的にSMGは拳銃弾を使うものを指しますし、Wikipediaやこちらのサイトの「銃のカテゴリー」のページにもそのような記述がありますが、HK53やAKS-74U、K1はライフル弾を使用するにもかかわらずSMGとして扱われることがあります。
また、PDWもSMGと呼ばれることもありますが、SMG=拳銃弾とは限らないのでしょうか?
もうひとつ、HK417やSCAR-Hはアサルトライフルであり、バトルライフルでもあると思うのですが、このふたつがバトルライフルと呼ばれることは少ないような気がします。
7.62x51mmを使いフルオートにも対応していますし、M14やG3との違いが思いつきません。
比較的新しい銃はバトルライフルとはいわないのでしょうか?
また、HK417はドイツ軍でDMRとして採用されていたそうですが、SCAR-HはDMRに含まれますか?
サブマシンガン(SMG)

OVP 1918 Photo via wikipedia.org
時系列を追って解説すると、第一次世界大戦時に拳銃弾を使用するコンパクトなフルオート火器(サブマシンガン/SMG)が登場しました。
当時ドイツではSMGを「マシンピストル」と呼びましたが、現在ではフルオート射撃が可能なピストルがマシンピストルと呼ばれています。

FN P90 Photo via military-today.com
そして1980年代の終わりにNATOにて従来のSMGで使用される9x19mmよりも長射程の弾薬とSMGが必要とされ、拳銃弾と小口径ライフル弾の中間的性能を持つ5.7x28mmとFN P90 PDWが登場しました。
しかし、PDWの概念は浸透しなかったため現在ではSMGのカテゴリーに入っています。
ご指摘のHK53、AKS-74U、K1はショートバレル・ライフルであり、拳銃弾を使用しないためSMGではありません。
アサルトライフルとバトルライフル

MP 43/1 Photo via wikipedia.org
アサルトライフルの概念が登場したのは第二次世界大戦時で、着脱式ボックスマガジンを持つセミオート射撃とフルオート射撃が可能なライフルを「アサルトライフル」と呼びました。
そして1990年代に入り、5.56x45mmなどの小口径高速ライフル弾を使用するアサルトライフルと、7.62x51mmといったフルサイズカートリッジを使用するアサルトライフルを分類するために「バトルライフル」の概念が登場します。

FN FAL Photo via rockislandauction.com
一例を挙げると、7.62x51mmを使用するFN FALは、登場した当時はアサルトライフルでしたが、現在ではバトルライフルであってアサルトライフルではありません。
しかし、「バトルライフル」は新しい概念のため、FN FAL、HK417、SCAR-Hがアサルトライフルとして扱われることも珍しくありません。
「アサルトライフルとバトルライフル」という見方と、「アサルトライフルのカテゴリーの中のバトルライフル」という見方があります。
>SCAR-HはDMRに含まれますか?

FN SCAR-H Photo via fnherstal.com
DMRはセミオート射撃が可能なライフルで、600メートル以下といった中距離における狙撃で使用されます。
アイアンサイトのSCAR-HはDMRとして使用できませんが、スコープやバイポッド等を搭載するとDMRとして使用できます。