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レミントンM700SPS .308win

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ハリス・バイポッドを装着したM700SPS

 

レミントンM700 SPS(スペシャル・パーパス・シンセティック)を購入し、初シューティングとなった。

M700といえば、ベトナム戦争以来軍や警察で活躍し、.308win(7.62x51mmNATO)口径は対人用として特に好まれた。もちろん現在でも現役だし、改良されM24SWS等にも発展している。そして、今回使用したM700も.308win口径モデル。スコープにリューポルド製VX-I 3-9×40を載せている。

 

.308winという弾

第二次大戦中から米軍は.30-06スプリングフィールド口径弾に代わる新型弾薬を探し求めていた。そして1950年代にT65と呼ばれる弾薬が開発され、開発に加わったウィンチェスター社は.308ウィンチェスターの名で1952年に製造を開始。1955年から米軍に採用されることとなった。

初速2800fpsの.30-06に比べ、2600fpsの.308winはリコイルが若干少なく撃ちやすい。しかし、それでいてパワーは十分であり、ベトナム戦争中も米兵にとって5.56x45mmのM16より、7.62x51mmを使用するM14ライフルは絶大な信頼を得ていた。ブッシュの濃いジャングルは草木が遮蔽物となるが、それらをものともしない貫通力は魅力だったろうと思う。

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ボルトを外してクリーニング

 

実射

以前から7.62x39mmを使用するSKSライフルを撃っているし、少し火薬が増えたぐらいでは問題ないと思っていた。しかし、いざ撃ってみるとそのパワーに驚く。ガツンと肩を殴るようなリコイル。一度だけ少しストックがずれて鎖骨でリコイルを受けてしまい、赤いアザを作ってしまった。のど元を殴られたような感覚で少し咳き込みそうになる。しかし、痛みを感じながらパワーの大きさに興奮し、痛がりながらも笑みがこぼれる。コイツは凄い!・・・と。興味のない人から見たら変態かドMだ。

過去、.308winは何度か経験がある。FN FALやM14(M1A)をマガジン数本分撃った(M134ミニガンやM60E4は固定だったので数に入れない)。ところが久しぶりに撃ってみると、身体がリコイルを受けきれていない。こればかりは机上の論理で処理できない。数をこなして身体で覚え、慣れるしかないと思う。

SKSライフルを射撃後に、7.62x51mmNATOを撃つと、そのパワーに驚く。100ヤード先のターゲットを貫き、土の壁にぶち当たると大きな砂煙を上げた。砂や石ころの飛び散るスピードからパワーを視覚的に体感でき、なぜこの弾薬が実戦で信頼されるのか、その人気も分かる気がする。これは対人用として適していると感じる。

 

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リコイルでスコープが前進

 

スコープのゼロイン

レンジ到着前にゼロインは済ませていた。ブッシュネル製ボアサイターを使用し、実際の着弾もスコープの視界に入っており問題ない。しかし、100ヤードで10cmほど左にずれていたので、再度調整。5cmぐらいに集弾するようになった。

ところが、この際レティクルを左右に移動させるためのウィンテージ・ノブの回転方向を勘違いしてしまい、着弾箇所を見失ってしまった。あわててノブを逆回転させるがすでに遅し。撃ってもターゲットのどこに穴が空いたのか確認できない。このときターゲットはすでに穴だらけで、テープで穴を塞ぐ必要があった。手元にスポッティング・スコープもない。再度ボアサイターを使用しようと考えたが、自宅に忘れてきた。撃てば撃つほど分からなくなり、60発撃ち終えてサジを投げた。

 

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ターゲットまで100ヤード、この間を何度も往復した

 

ガンケースに目をやると、ベレッタ92FSがあった。これで100ヤードに挑戦しようと考えていたが、もう気力を失っていた。ターゲットを回収した後、やけくそで狙わずに土手に向かって乱射。やっぱりこれが気持ち良い。自分はライフルに向いていないかもしれないと思った。

とは言っても、スコープで何かを狙って撃つのは面白い。映画「プライベートライアン」のジャクソン二等兵狙撃手になりきることができる。今度はジャクソンらしく左肩で撃ってみよう。

 

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直径約15cmの黒丸ターゲット

 

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