アメリカでは韓国製マガジンは「ゴミ」や「ジャンク」と呼ばれ、トラブルが多いことで有名です。
そこで今回は、実際にどんな問題があるのかご紹介します。
粗悪なマガジンスプリングを使用する韓国製グロック用マガジン
先日、YoutubeチャンネルのFire Mountain Outdoorsが「バーゲンかゴミか?」というタイトルで韓国製グロックマガジンを紹介しました。
グロックマガジンを使用するケルテックSUB2000で試射したところ、初弾撃発後、次弾の装填に失敗し、弾がケースの奥に押し込まれた状態となりました。
初弾撃発後、ボルトが後退し次弾をチャンバーに送り込むところで、ボルトに押されたカートリッジがマガジンの前面に衝突しストップしています。
これは、後ろから押された際に弾頭部分がマガジン内に下がったためで、原因はマガジンスプリングが弱さや、マガジンフォロアーの欠陥が考えられます。
弾頭がケース内に押し込まれた状態で撃発すると圧力が高まり過ぎて危険です。私も経験がありますが、この状態になったらブレットプラーで弾頭を抜いて処分するのが適当です。
動画では、韓国製マガジンで何度も失敗した後、グロック純正マガジンに取り換えると快調に作動することを確認しました。
割れて広がる韓国製FN FAL用マガジン
AR15.comで紹介されたFN FAL用マガジンはマガジンリップの根元部分が割れて左右に広がり、「ダブルカラムマガジン」が「ダブルフィードマガジン」と化しています。
画像左側が問題のマガジンで、画像右側が正常なマガジンです。
これではまともに作動しません。AKの樹脂マガジンでは度々起こることですが、メタルマガジンでは珍しい事例でしょう。
29発しか入らない韓国製31連マガジン
rhk111 firearms blogが紹介したグロック用マガジンは、31連マガジンなのに29発しか入らないと憤慨しています。
マガジンの後面には残弾確認用の穴がありますが、そこには29発まで穴があります。しかし、マガジンボトムプレートには「31-RDS」と31連マガジンであることを示しています。
実際にはマガジンの容量は31発分あるようですが、マガジンスプリングが硬すぎて29発装填するのが限界のようです。
そして実射性能の方も、マガジンスプリングは硬いくせに弾が上がってこないという問題があり、装填不良が多いとのことです。
マガジンボトムにも問題があり、簡単に外れてはいけない場所なのに簡単に外れます。
また、マガジンのボディを押すと簡単に変形してしまい、通常のマガジンではあり得ないことが起きています。
サイズがおかしい韓国製(KCI)H&K MP5用マガジン
HKProでは、韓国製H&K MP5用マガジンの問題が指摘されています。
画像右側のKCIブランドが韓国製マガジンです。
投稿ではマガジンの良い点と悪い点が指摘され、良い点として「韓国製マガジンは純正よりサイズが小さいのでマグウェルに挿入しやすい」とあり、無理やりな利点に思わず笑ってしまいました。
これは裏を返せば「マガジンがガタつく」ということです。
また、マガジンのロックが確実ではないため、マガジンを挿入してから少し後ろへ引き寄せてロックさせているようです。
ユーザーも苦労しますね・・・。
そしてこちらはマガジンリップ幅の比較です。韓国製は純正より少し狭い幅となっています。
マガジンスプリングが硬すぎて弾を最後まで装填できず、それでも無理やり30発装填すると、今度はボルトが閉鎖している状態でマガジンを銃に装填するのは困難とのことです。
HKProのフォーラムでは、これまでに何度も「韓国製マガジンはジャンクだ」と議論されてきたので、今では広く認知されるようになりました。
韓国製AK用マガジンの改善方法
YouTubeチャンネルのGrubkatは、「厄介な韓国製AK用マガジンを加工して使えるようにする方法」を紹介しています。(動画は削除されました)
このマガジンはマガジンフォロアーが規定より上がりすぎてしまい、弾を装填する際に引っ掛かって降りないという問題があります。
また、フィーディングにも問題が生じるため、ヤスリでマガジンリップとマガジンの角を削って調整しました。
まとめ
韓国製マガジンのすべてに問題があるとはいえず、問題が起こっていないと報告しているユーザーもいます。
しかし、それにしても報告される問題が多すぎます。今回紹介したケースは、ほんの一部に過ぎません。
アメリカでは「安い」という理由だけで売れている韓国製マガジンですが、信頼性を求めるユーザーは韓国製を避ける傾向があります。
ホームディフェンスやコンシールドキャリー用として使用してはいけないのは当然ですが、プリンキングで使用するにしても折角の楽しい射撃でストレスを溜めてしまい、精神衛生上良くないでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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