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シリンダーギャップからガスが漏れても問題ない?

faq_q回転式拳銃についての構造についての質問なのです、銃に詳しい方なら当たり前の事なのかもしれないのですがご容赦ください。

自動式拳銃の排莢機構は、いかに火薬による圧力を有効に弾丸の射出速度に変換するか苦心された跡が見えるのですが、回転式拳銃では、弾倉と銃身の間にどう考えても隙間がありますよね?この隙間から火薬の爆発圧は逃げていかないのでしょうか?

自動式拳銃であれだけガス圧の有効利用に苦心しているのをみますと、かなりの無駄が発生しているように思えてなりません。

 

faq_a仰るとおりです。漏れたガスは無駄になりますが、妥協できる範囲といえます。

リボルバー(回転式)では、シリンダー(弾倉)と銃身(バレル)の間のシリンダー・ギャップから発射ガスが必ず漏れます。(1830年頃からイギリス、フランス、ベルギーなど、ヨーロッパで登場したペパー・ボックス・ピストルは、リボルバーのシリンダーが延長されたような形をしており、シリンダーが弾倉とバレルを兼ねた構造でした。しかし、これらはリボルバーとは呼べません。)

リボルバーが誕生して以来、これまで多くのガン・スミスや設計者が挑戦してきた難題ではありますが、リボルバーの構造上、機能性や簡略化を無視してこれを解決することは難しいと思います。しかし、現在では工作技術や弾薬性能の向上により発射ガスの漏れも小さくなり、目的にあったパワーを出せるリボルバーとなっています。

過去、リボルバーは軍や警察機構の最前線で活躍する主要なハンドガンでした。しかし、オートマチック・ピストルの信頼性、確実性が向上すると、リボルバーはやがて第一線から姿を消していき、今では狩猟や標的射撃の場で活躍しています。

発射ガスの漏れによる圧力低下は妥協できる点といえます。これも、オートマチックでは簡単に実現できない、リボルバーの命中精度の高さと、作動不良を起こさない確実性、作動を気にせずに使用する弾頭や弾薬が自由に選べる点など、様々な利点によるものです。もし、ガス漏れが大きな問題であれば、メーカー側もリボルバーの販売を現在より大幅縮小しているかもしれません。

 

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