某映画を見ていて思ったのですが、車に寒冷地仕様があるように、銃にも寒冷地仕様があると思います。
通常の設定とどのように変更されているのでしょうか?
とりわけ使用する地域が極寒と想定しているロシアなどの国々では採用銃の設計段階から寒さに強い銃を考えられています。
材質については、金属部分は地肌に張り付く恐れが有るために、ストックは木製かグラスファイバーと言ったプラスチックが好ましいでしょう。
そして、トカレフの様にグリップを通常より細身にして、分厚いグローブを装着すると手にピッタリ合う様にされたり、指を入れるトリガーガードを大きめに、あるいはトリガーガードを外せる様にグローブ装着時でもトリガーを引きやすくさせる工夫もされています。
また、近代では心配する事も少なくなった潤滑油の凍結の問題があります。第二次世界大戦当時のドイツ軍はロシア侵攻時にこの問題に直面し、苦労をする結果に終わりました。極寒で使用するには、潤滑油を必要としなくても確実に作動する銃が求められます。
現在世界で使用されているアサルトライフル、特に寒冷地では軍が採用する前に耐寒耐熱の過酷なテストが行われています。
また、高山地帯などで使われる銃なども、特別な仕様と言う物があるのでしょうか?
山岳地帯での使用に適したライフルとは、堅牢なのはもちろん、軽量で持ち運びやすいのが理想です。山岳地帯の多いスイスを例に取ってみれば、この国は、stgw90(輸出名:SIG SG 550)を採用しています。
プラスチックを多用して軽量にし、極寒や衝撃にも耐える強度を備えています。
また、ロープを使って崖を降下(ラペリング)するにも、ストックを折り畳める為に邪魔になりません。
ただ、この様なライフルは世界中に存在しており、使用を山岳地帯に限定した特別なライフルではありません。
山岳地帯に向いた性能を持つライフルは多く存在します。
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