銃剣(バヨネット)はどうやって銃に着剣されているのでしょうか?
今回は銃剣の構造について解説します。
銃剣(バヨネット)の固定構造
現代の着脱式の銃剣(バヨネット)のほとんどは着剣ラグ(バヨネットラグ)とマズルリングによって固定されています。
銃によってバヨネットラグの形状や場所は様々ですが、着剣には銃剣を固定する機能を持つパーツが装備されているのが一般的です。
下の動画では着剣の様子を解説しています。
バレルの下に着剣ラグが装備されており、銃剣の柄の溝とラッチが着剣ラグにスライドして固定される構造です。
マズルリングはマズル(銃口)やバレルに固定されます。
着剣ラグは軍用ライフルに装備されていますが、法律で着剣が規制されている地域もあるため、民間モデルでは着剣ラグが削り取られたり、最初から装備していないモデルも存在します。
一部を除き着剣ラグがないモデルでは着剣できません。
下の図は米軍のM7バヨネットの分解図です。
部品番号7番と8番を左右から摘むとラッチが開放され、銃側の着剣ラグに差し込むことができます。このラッチによって銃剣が勝手に抜けるのを防いでいます。
着剣による影響
着剣や銃剣突撃による影響は銃や条件次第ですが、着剣により命中精度に影響がでることがあり、バレルに重量物を載せると着弾(POI)が下がるなど、長距離射撃(精密射撃)で悪影響があります。
しかし、アサルトライフルの有効射程距離は300~600メートルといった中距離が多く、実際の交戦距離は100~300メートルであることが多いため、運用に影響がでるレベルではありません。
銃剣突撃による衝撃の影響も同じく、場合によっては命中精度が低下することがあります。
どの程度の影響が出るかは条件次第ですので、個別に判断するしかありません。
私は着剣したSKSライフルの銃剣で地面を突いたあとに100ヤードを射撃したことがありますが、命中精度の低下は確認できませんでした。
運用に支障がでるほどの影響は、かなり強い衝撃を与えなければ難しいかもしれません。
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