弾薬はメーカーによって質が異なりますか?

FAQ Q弾薬のメーカーは多数(American Eagle,PMC,Herter’s,Winchester,Fiocchi等)ありますが、まったく同じ仕様の弾薬を比較した時、品質(不発率、排莢不良率、保管性など)に違いは見られますか?

 

 

FAQ A品質に違いがありますが、有名ブランドではその差は僅かです。

流通する弾薬は種類が多すぎて科学的な統計が存在せず、ユーザーの経験によって評判も異なりますが、一定の傾向が見られます。特に、「価格が安い弾薬」や「途上国で製造された弾薬」は品質が悪いことがあるので注意が必要です。

 

新品の弾とリロード弾

市場に流通している弾薬には大きく分けて工場で製造された新品の弾薬(ファクトリー・ロード)と、使用済みの薬莢を再利用して工場で製造された弾薬(ファクトリー・リロード)があります。

 

factoryreloadammo1000発の9x19mmファクトリー・リロード



ファクトリー・リロードは比較的エラーが見られ品質が落ちやすいですが、安さが魅力です。個別に箱詰めされていないのでアモ缶や樽に入れて販売されることが多いでしょう。私の体験では1000発購入して数発分のエラーが見つかる時があれば、1000発全て問題無いこともあったので、不良率の程度は運次第かもしれません。エラーの内容は、弾頭が前後逆に装填されていた、弾頭が薬莢に対して斜めにロードされていた、薬莢の先端(ケース・マウス)が変形しているといったものです。この様な状態の弾を使用すれば異常腔圧が発生し事故に繋がるため、使用時にチェックした方が良いでしょう。

 

factoryload2000発の9x19mmファクトリー・ロード

ファクトリー・ロードは有名ブランドでは信頼性が高いといえますが、メーカーやロットによって品質が異なります。上から数えてトップ10に入るような有名ブランドであれば高い品質を維持しているので問題ありません。

一方、途上国で製造された安い弾薬は多量のカーボンを放出したり、弾頭の長さや薬莢の成形が必要スペックを満たさないものがあります。

 

762r1m1南アフリカ製7.62x51mmR1M1とウィンチェスター .308 Win

具体的に私の体験では南アフリカ製サープラスアモの7.62x51mmR1M1は不発こそ無いものの、命中精度が劣悪でした。同じ弾でありながら発射毎に弾道が安定せず、通常の3倍以上着弾が散る有様です。ロシア製軍用トカレフ弾では弾道は許容範囲であるものの、不発と排莢不良が見られましたが、これは使用する銃による相性問題である可能性も考えられます。いずれにせよ途上国の軍用弾に精度は求められません。

 

コロッシブ弾薬とノン・コロッシブ弾薬

コロッシブとは「腐食性」という意味ですが、昔の弾薬に使用されているプライマー(雷管)には塩素酸カリウムや過塩素酸ナトリウムが使用されており、これらの物質は鉄を腐食させるので使用後のクリーニングが必須でした。1920年に非コロッシブ弾薬が誕生し、1950年代から殆ど使用されなくなったので、現在では有名メーカーの弾薬を使用している限り心配無用です。しかし、倉庫に眠っていた古い軍用弾が市場に流出することは珍しくないため、サープラス・アモや古い弾薬には要注意です。

 

汚れやすさの問題

ロシアのWOLF、イスラエルのIMIは精度はまずまずであるものの、銃が汚れやすいといったデメリットがあります。弾薬は発射時に不完全燃焼のパウダーやカーボン、鉛、銅、アンチモン、バリウムなど様々な物質がパウダー状の粉末として銃に付着します。これらの弾薬はカーボンの量が多く、場所によっては室内射撃場で使用を禁止しているところがあるほどです。射撃を繰り返していると、チャンバー周辺はもちろん、ガスポートやマガジン、ボルト、エキストラクター、ファイアリング・ピン、ガスピストンなど、あらゆる場所にカーボンが溜まり、これが銃の作動を阻害して装填不良や排莢不良といったジャムを発生させます。

品質の良い弾薬はカーボンが少なく、長時間安定して射撃を継続できるため信頼性が高いといえます。よく「中国製のAK-47は作動に不具合が多い」という話がありますが、これは現地で調達できる質の悪い弾薬が原因となっていることが多く、クリーニング無しで撃てる限界の弾数は弾薬の質に影響されます。私はSKSライフルのメンテナンス中にガスピストンの汚れが特に大きいことに気づくと同時に、使用弾薬によって想像以上にカーボンの溜まり具合が違うことに驚かされたことがあります。

 

不発率、排莢不良率、保管性

不発の可能性は有名ブランドの方がリスクが低いといえます。リムファイヤー・カートリッジの場合は、有名ブランドでもセンターファイヤー・カートリッジより不発のリスクが高いかもしれません。

銃に問題がある場合を除き、排莢不良の原因は前述したカーボンの量で差が出やすいでしょう。チャンバー内が汚れると薬莢が張り付きやすくなるため、エキストラクターが引き抜きに失敗することがあります。

保管性は百年前の弾薬が現在でも使用できるケースがあることから金属カートリッジの長期保存は殆ど問題ないと思われます。メーカーやブランドで比較した資料が無いため具体的な詳細は不明ですが、理論上差は殆ど無いと思われます。

 




 
 
 
 
 
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