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日本の警察の拳銃は、なぜ38口径?

銃を構える警察官

皆さんからいただいた、「銃の疑問」に回答します。

日本の警察の拳銃は、なぜ38口径なのですか?

日本の警察の拳銃は、なぜ38口径?

銃器対策部隊の画像
Photo via Wikipedia

この質問に対する回答は、警察の内部事情が不明なため、わかりません。

実は、日本の警察では、SATや銃器対策部隊など、各部によって.38スペシャルの他に.32ACPや9mmも採用されています。

しかし、ご指摘の通り、一般的な制服警察官は基本的に38口径の.38スペシャルを使用するリボルバーを装備しています。

ニューナンブM60の画像
Photo via Wikipedia

私が知る限り、日本の警察が三十八口径を装備する理由を公式に明かしたことはないと思われますが、次のような理由が推測できます。

ひとつは、.38スペシャルは反動が軽いことから命中率が高いため、一般的な日本人の体格でも扱いやすい弾薬といえます。

もうひとつは、.38スペシャルを5発装填するリボルバーは小型軽量なため、日常的に携帯する場合でも身体への負担がちいさく、比較的快適に携帯できるメリットがあります。

もし、小口径高速弾を使用すると、貫通力が高まることで二次被害のリスクが生じる可能性があります。

また逆に、大口径を使用すると装弾数が少なくなり、装弾数を維持、または増加させるにはシリンダー径を大きく設計する必要があるため、結果として銃の重量が増加するほか、携帯性が悪化します。

そういった意味で、38口径は警察用リボルバーの弾薬として大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいい大きさといえます。