ライフルやショットガンにはストック(銃床)が備わっています。
射手はストックを肩に当て、頬付けし、両手で銃を支えることで銃を安定させ高い命中率を得られます。
このストックには「曲銃床」と「直銃床」というデザインの違いがあります。
今回は両者の違いについて解説します。
曲銃床とは?
銃は曲銃床が利用されてきた歴史があります。
曲銃床とは、銃身に対して斜め下に伸びているストック(銃床)です。
銃を構えたとき、射手は目の高さとサイトの高さを一致させる必要があります。
しかし、銃身の直上にサイトが搭載されている場合、銃身と同軸上にストックが存在するとサイトを覗くのが困難です。
そこでストックが下方へ伸びる曲銃床デザインを採用することによってストックに頬付けしながらターゲットを狙うことが可能になります。
AK47も曲銃床が採用されていた時代がありましたが、後に直銃床へ改められました。
曲銃床は射撃時に銃が跳ね上がりやすく、連続射撃時のコントロールが難しいという問題があります。
曲銃床は強力な弾薬を使用する際に肩に受ける反動がマイルドになる利点がありますが、一方で銃が跳ね上がりやすいため頬に受ける衝撃が大きくなり、体感的に大きな反動として感じられます。
直銃床とは?
直銃床とは、銃身と同軸上にストックが後方へ伸びているストックです。
射手の目線は銃身に対して曲銃床より高い位置になるため、サイトも高い位置に配置されています。
直銃床は銃身軸上にストックが位置するため銃の跳ね上がりが少なく、連続射撃時でもコントロールしやすい利点があるため、軍や法執行機関で広く利用されています。
しかし、強力な弾薬を使用する銃では直銃床は反動が強く、不快に感じられることがあります。
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