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波に乗るSmith & Wesson

今、好調な銃器メーカーのひとつがスミス・アンド・ウェッソン社(S&W)。

以前は会長に強盗の前科があったと明るみになるなどスキャンダルもありましたが、ここのところS&Wの株価も上がっています。

日本でもPC945やSW500がトイガン化されるなど注目の企業ですが、こちらアメリカでも依然として精力的に新製品を送り出しています。

その中で、2005年のSHOT SHOWで発表されたSW 460XVR(エクストリーム・ベロシティー・リボルバー)が、この度見事にハンドガン・オブ・ジ・イヤーを受賞しました。

 

SW 460XVR

この賞は団体(アカデミー・オブ・エクセレンス)が主体となりメーカー幹部、ライター、ディーラーなどで構成される471人が投票によって決定する賞です。

これには素直にS&Wのマーケティング・マネージャーも喜んでいるようです。

そしてさらに!

S&Wは米軍から新たな契約を取りました。

それは、オート・ピストルのSW9VEをアフガニスタン国軍(ANA)に納入するというものです。

S&Wは過去、米軍のトライアルに参加した際にその決定を不服として訴訟を起こしましたが、ようやく嬉しいニュースとなったようです。

このニュースは先週のフォーブスやロサンゼルス・タイムスでも報道されましたが、S&Wは正確な納入価格と納入数を明らかにしていません。

しかし、時期は今年の5〜6月になることが分かっています。

 

SW9VE

SW9VEはポリマー・フレームとステンレス・スライドで構成されたDAオート・ピストルです。

グロック・コピーと言われ、グロック社から訴訟を起こされ敗訴した、あのシグマ・シリーズからそのシステムを受け継いでいます。

しかしなぜ、このモデルが採用されることになったのか?

それを考えると、答えは価格にあるように思います。

このモデルはとにかく安い。リテールで379ドルは昨今の有名ピストルの中でも低コストの製品といえるでしょう。

同じく安くて良い品であれば、スプリングフィールドのXDシリーズの方が評価されるところですが、SW9はXDよりコスト安になっており、多少の妥協もあったように思います。