陸軍では「ひと、にー、さん、よん」、海軍では「ひと、ふた、さん、よん」と数えるのが原則のため、十四年式も「ひとよんねんしき」になります。
ですが、実際に十四年式を「ひとよんねんしき」と呼称したかはわかりません。
通達や設計図など現存する文書では「十四年式」となっています。
「年」についてもう少し詳しく解説すると、年代によって呼称方法が異なり、帝国陸軍では名称が以下のようになります。
明治5年~明治30年:「~年式」
明治31年~明治45年:「~式」
大正元年~:「~年式」
昭和元年~:「~式」
このことから、大正14年に仮制定された十四年式拳銃は「十四式」ではなく「十四年式」となります。