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ブラックタロンとはどんな弾ですか?

銃の画像
ブラックタロン Photo via Wikipedia

ブラックタロンは、1991年からウィンチェスター社が製造販売していたホローポイント弾のひとつです。

弾頭には6つのスリットが入っており、着弾時に弾頭先端が裂けることで人体に大きなダメージを与えます。

弾頭はリュバロックス(Lubalox)とウィンチェスター社が呼んでいる同社独自の潤滑系コーティングが施され、このコーティング色が黒いことからブラック・タロン(Black Talon = 黒い鉤爪)と名付けられました。

ブラックタロンの背景

Photo via guns.com
Photo via guns.com

ブラックタロンは他のホローポイント弾と比較して特別な性能を持つものではありませんが、1993年にサンフランシスコで発生した乱射事件でTEC-9ピストルを使用し9人が殺害(犯人含む)された事件をキッカケに、メディアで騒動となったため店頭から商品が消え、2000年に完全に生産終了しました。

ある意味、KTWと似た境遇を持つ弾と言えます。

現在でもブラックタロンは合法であり、生産終了後はプレミア価格で取引されています。

ブラックタロンの後継

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レンジャーSXT Photo via midwayusa.com

当初はブラックタロンSXTとして市場に登場しましたが、その後、コーティングを施されないレンジャーSXTや、レンジャータロンの名で販売されました。

これはブラックタロンにネガティブなイメージが定着したためです。

弾頭はカッパー・ジャケットで、ブラックタロンの特徴である黒い弾頭は廃止されました。