pc356はなぜ、9mなのに、ストッピングパワーがあるほど高威力なのですか?
S&W PC356は競技用ピストルとして誕生し、使用弾薬の.356TSW(タクティカル・スミス&ウェッソン/チーム・スミス&ウェッソン)は1994年に設計された強力な9mm弾です。
S&W PC356が高威力な理由とは?
通常の9mmルガー弾(9x19mm)は薬莢の全長が19mmですが、.356TSWの薬莢は全長が21.5mmと長く、容量が大きいのが特徴です。
この容量アップにより発生するマズルエナジーは、9x19mm弾より約30~40%増(弾薬によって異なる)となっています。
(使用される弾頭は9x19mmと同じ)
しかし弾薬の口径や全長は9x19mmとほとんど同じ大きさという設計のため、通常の9x19mm弾用マガジンが使用可能です。
PC356には9mmと.356TSWの二種類の銃身が用意され、銃身交換により使用弾薬の変更が可能でした。
.356TSWは競技用として誕生したものの、ルール変さらにより競技で使用できなくなったため生産が終了し、現在ではレアで高価な弾薬となっています。
スペックは以下の通り。
.356TSW (9×21.5mm) |
.356TSW (9×21.5mm) |
比較用 9x19mm |
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弾薬メーカー | フェデラル | ウィンチェスター | フェデラル |
弾頭の種類 | FMJ | FMJ | FMJ |
弾頭重量 | 147 グレイン | 124 グレイン | 115 グレイン |
初速 | 1,220 fps (372m/s) | 1,446 fps (441m/s) | 1,180 fps (360m/s) |
マズルエナジー | 486 ft-lbf | 576 ft-lbf | 356 ft-lbf |
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