銃のレートリデューサーとは何ですか?

faq_q拳銃ながらにフルオート機能を持ったソビエトのスチェッキン。 『フェイス/オフ』でトラボルタが撃っていたので印象に残っているのですが、この拳銃、フルオートの弱点である命中度の悪さを補うレート・リデューサーという機構があると聞きました。 これはどんな機構なのでしょうか?

 

faq_aレート・リデューサー(Rate Reducer)とは、日本語では、”回転抑制器”と訳せます。これは、銃の回転速度(連射速度)を抑制する働きを持ち、フルオート射撃時に銃をよりコントロールしやすくする機能があります。連射機能を持つハンドガン(マシンピストル)は多く存在しますが、これらの多くは連射スピードが非常に速く、毎分1,000発を越えることは珍しくありません。特に、ハンドガンのような小さく軽い銃は、フルオートの激しい反動を受けて暴れるため、レート・リデューサーはマシンピストルでは非常に有効です。



スチェッキンは、毎分700~850発まで連射速度を抑えることに成功しました。構造は、スチェッキンの場合、グリップ内部に細い筒状のパーツとスプリングが内蔵されており、ハンマースプリングと隣り合っています。このパーツはシアーを通じてハンマーにテンションをかけており、連射中はピストン運動を繰り返します。これにより、スライドの後退に若干の遅れが発生し、連射速度を抑制します。また、スチェッキンはレート・リデューサーの他にも回転を抑制する設計がなされており、重量があり後退量の大きいスライドや、9×18mmマカロフという、現在では威力不足といえる弾薬を使用する相乗効果により、回転速度を抑制しています。チェコのVz61に見られるような、外部からスピードを調整する機能はありません。

レート・リデューサーを持つコンパクトな銃には、スチェッキン以外に、チェコのVz61(通称:スコーピオン)や、スペインのアストラ M902などがありますが、レート・リデューサーという機能そのものは珍しいものではありません。スライドやハンマーに抵抗をかけて動きを鈍くする(後退を遅らせる)という単純構造のため、特に、AR15や、AK、イングラムといった、民間市場でも人気のある銃にはカスタムパーツとして流通しています。また、今後も銃器メーカーから、レート・リデューサーを内蔵した銃器が誕生する可能性もあります。

スチェッキン(Stechkin APS)は、1951年にロシアで開発され1975年まで軍で使用された、スライドのセレクター操作によってフルオート射撃が可能なハンドガンです。任務上、小銃を装備できない工兵や車両要員に支給され、一部の一般兵にも支給されました。また、スチェッキンはAPSモデルの他、サイレンサーとワイヤー・ストックを装備した、APBモデルも誕生しています。しかし、AKSUといった小型アサルト・ライフルが誕生し、その役目を終えました。また、設計者であるスチェッキン氏は、2002年に79歳で死去されました。

 




 
 
 
 
 
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