ご質問を頂きました。
「オートマチック方式リボルバー」というのはどういった銃なのですか?
オートマチック式リボルバーは火薬の力で作動するリボルバー(回転式拳銃)です。
オート・リボルバーの原点と言えるのはイギリスのオート・リボルバー、”ウェブリー・フォスベリー(Webley Fosbery)”でしょう。
ウェブリー・フォスベリーは通常のリボルバーとは若干構造が異なり、発射の反動によって自動的にハンマーを起こしシリンダーを回転させることからセルフ・コッキング・リボルバーとも呼ばれます。
1896年にイギリスのG.V.フォスベリー大佐によって開発され特許が取得され、フォスベリー大佐本人も所持していました。口径は.455口径(実際には、.441インチ)です。
構造は非常に珍しいもので、発射の反動によってバレルやシリンダーが後退します。

シリンダーにはジグザグの溝が彫られており、この溝が銃のフレーム部分と接しています。
接している溝部分がレールとなってシリンダーの後退によってシリンダーを1/12回転させ、同時にハンマーを起こします。

後退し終えると今度は前進を始め、前進の際にまたシリンダーを1/12回転させることで合計でシリンダーが1/6回転し次弾を撃てる状態となります。
ウェブリー・フォスベリーはリボルバーでありながらオートマチックと同様の動作をすることで常にシングル・アクションでの射撃が可能となっており、速射が容易にできます。
ところが、銃本体質量の大半が素早く後退するため、そのリコイルは増大され、知覚する反動が強い銃となりました。
銃口初速は約180~200m/秒(600~650fps)と、現在の.45ACP弾の約250m/秒(830fps)と比べても遅いのがわかります。
また、しっかりと銃を保持しなければ確実な作動が行われず、常に不安定な作動に悩まされ、ユニークな構造ながらメリットの見られないリボルバーです。
陸上で使用するにはシリンダーのジグザグ溝に泥が付いただけでジャム(作動不良)が起きるため、主にイギリス王室空軍パイロットに支給されました。
空軍ではシングル・アクションの利点を活かしてコックピットから敵航空機を狙うために使用されましたが、結果として目的は達成されず失敗に終わっています。