銃に使用される金属素材とは?どんな金属が銃に適しているのか?

コルトM1911A1 Photo via Wikipedia

金、銀、鉛などで銃を製造することは可能でしょうか?

その答えは「極めて難しい」と言わざるを得ません。

これらの金属は非常に柔らかいため耐久性が無く、たとえ金色の銃が存在していても、それはスチールや合金をメッキしたものにすぎません。

銃に使用可能な素材とは?

1911ゴールデンガン Photo via laststandonzombieisland.com

1932年、スプリングフィールドアーモリーは鋳造で銃を製造する可能性について研究するため、高強度な青銅「brastil」を使用した1911A1ピストルを製造し、強度テストを行ったことがありました。

しかし、青銅は強度に問題があることが分かり、実用化されることなくテストを終了しています。

また、鉛は比重が重いため弾頭の素材として広く使用されていますが、銃の素材としては不適当です。

銃に使用される素材には、次のような条件が必要になります。

  • 価格が安く入手しやすい
  • 加工が容易である
  • 衝撃に強い
  • 折れにくい
  • 引っ張り強度や硬度に優れている
  • 熱や摩損に対して耐久性がある

これらの条件を満たす素材として、以下のものがあります。

素材分類
(SAE)
特徴
炭素鋼
カーボンスチール
1020トリガーやサイトなど多くのパーツで使用される
炭素鋼
カーボンスチール
1520トリガーやサイトなど多くのパーツで使用される
炭素鋼
カーボンスチール
3310AR15のボルトなどに使用される
炭素鋼
カーボンスチール
クロムモリブデン鋼
4130S&Wリボルバーのフレームなどに使用される
AR15のガスキーに使用される
炭素鋼
カーボンスチール
クロムモリブデン鋼
4140バレル、ボルト、レシーバーなど強度が必要な部分に使用される
炭素鋼
カーボンスチール
クロムモリブデン鋼
4150高強度で軍用ライフルのバレルに使用されるが4140よりコストが高い
炭素鋼
カーボンスチール
クロムモリブデン鋼
41V45コールドハンマー法で製造されたバレルに使用される
炭素鋼
カーボンスチール
クロムモリブデン鋼
8620鋳造レシーバーなどに使用される
M16のボルトキャリアに使用される
ステンレス316腐食に強くトリガーガードやフロアプレートなどに使用される
ステンレス410高強度でバレルに使用される
ステンレス416高強度でバレルに使用される
硫黄を含み低コストで加工しやすい
S&Wのハンドガンで利用されている
ステンレス416Rライフルバレル専用として使用されるステンレス
含まれる硫黄成分は410と416の間に位置する
ステンレス17-4バレル、ボルト、レシーバーなど強度が必要な部分に使用される
AMTハードボーラーの試作で試され、スライドには不適当と判断された
アルミ合金6061軽量でスチールとの合金は熱に強い
腐食に強くトリガーガードやフロアプレートなどに使用される
初期にAR15用レシーバーとしてテストされたが高温多湿地域では不向きとされた
AR15のバッファーチューブに使用されている
アルミ合金7075高強度でAR15のレシーバーなどに使用される
パナジウム欧州ではモリブデン綱と共にバレルに使用される
ニオブ
コルンビウム
ステンレスと似た性質だが、ステンレスより熱に強い
ステンレスより高価
チタンスチールと同等の強度を持ちながら重さはスチールの半分だが高価
カーボンファイバーステンレスのライナーを含むカーボンファイバーバレルやストックに使用される
ファイバーグラス近年バレルの補強用として使用されることが多い
安価で熱に強い
MMCメタルマトリックスコンポジット
セラミックやアルミなどと組み合わされる合金
新しく歴史が浅い
スカンジウム軽量で硬度に優れるが高価
S&Wの高級リボルバーなどで使用されているが、耐熱性が弱い
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