この記事では銃の種類をカテゴリー別に紹介します。
ハンドガン
ハンドガン(拳銃)は、「片手で使えるように設計された銃器」です。
ハンドガンは有効射程が短く、ストックが備わったライフルやショットガンと比較して命中の難易度が高いといえます。
初期のハンドガンはシングルショット(銃に一発しか装填できず、手動装填が必要な銃)が主流でしたが、現代ではリボルバーとセミオートマチックピストルが多くを占めています。
かつては量産できず高価だったため、ハンドガン所持が身分の象徴とされていた時代もありました。
しかし、現在では低価格から高価格まで、様々な価格帯のハンドガンが流通しています。
ピストル
ピストルとは、ハンドガンの一種です。
「ピストル」という言葉は、16世紀頃の小型銃器を意味するフランス語(pistolet)が語源で、のちに英語として広まりました。
拳銃とピストルの違い
「拳銃」と「ピストル」は、どちらも片手で扱える小型銃器です。
一般的に「拳銃」「ハンドガン」「ピストル」はどれも同じもので、呼び方が異なるだけです。
「ピストル」という呼び名は16世紀から存在し、セミオートマチック・ピストルが1891年に発明される以前から存在しました。
アメリカ西部開拓時代に活躍した人々も、リボルバーを「ピストル」と呼んでいた記録があります。
しかし、現代では「ピストル」は「銃身内に薬室がある小型銃器」を指す場合があり、この場合は「リボルバーを除く小型銃器」を意味します。
薬室とは「弾薬が装填されて発射される場所」で、シングルショットピストル(単発式銃)やオートマチックピストル(自動拳銃)では、銃身の後方にあります。
リボルバーでは、回転式弾倉(シリンダー)のなかに装弾数と同数の薬室があります。
ピストルとリボルバーの違い
ピストルはリボルバーを含む小型銃器を指します。
リボルバーは小型銃器のなかで回転式弾倉(シリンダー)が備わっている銃を指します。
セミオートマチック・ピストル
セミオートマチック・ピストル(自動拳銃)は、自動的に空薬莢の排出や次弾装填を行うピストルです。
この機構を持つピストルは「オートマチック・ピストル」「セミオートマチック・ピストル」「セルフローディング・ピストル」などと呼ばれます。
トリガーを1回引くと、1発だけ発射されます。
弾薬が収まった弾倉を取り換え可能な着脱式弾倉(デタッチャブル・マガジン)が備わったモデルや、銃内部の弾倉に直接装填する必用がある固定式弾倉(フィクスド・マガジン)が備わったモデルがあり、仕組みは各モデルによって異なります。
マシンピストル
マシンピストル(機関拳銃)は、フルオート(連射)が可能なピストルです。
しかし、欧州でマシンピストルは「サブマシンガン」も含みます。
マシンピストルには、ストックが付属するモデルとストックが付属しないモデルの両方が存在します。
第一次世界大戦中にオーストリアが世界初のマシンピストルとしてSteyr Repetierpistole M1912/P16を開発し、ドイツは実用的なサブマシンガン開発へと移行しました。
第二次世界大戦後は高性能で扱いやすいサブマシンガンが主流となり、性能に劣るマシンピストルは徐々に廃れています。
シングルショット・ピストル
シングルショット・ピストル(単発式拳銃)は、1発だけ弾を装填可能なピストルです。
弾倉が無く、発射後に毎回手動で装填する必用があります。
歴史的には14世紀に中国で誕生、18世紀前半までは銃口から弾薬を込める前装式が利用されました。
シングルショット・ピストルは、現代でも狩猟や競技で使われています。
リボルバー
リボルバー(回転式拳銃)は、回転するシリンダー内に弾を込める構造のハンドガンです。
シリンダー(回転弾倉)に5~6発の弾薬を装填可能なモデルが多いですが、8発装填可能なモデルも増えています。
ハンマー操作、またはトリガー操作によってシリンダーが回転し、シングルショットの銃よりも素早く次弾を発射可能です。
自動装填式リボルバーも存在したものの普及せず、自動装填式ハンドガンではセミオートマチックピストルが主流になっています。
オートマチック・リボルバー
オートマチック・リボルバー(自動回転式拳銃)は、発射時に自動でシリンダーを回転させて連続発射を可能にしたリボルバーです。
トリガーを1回引くと1発だけ発射されます。
有名なものに「ユニオン・オートマチック・リボルバー」「マテバ6ウニカ」「ウェブリーフォスベリー」などがあります。
一般的なダブルアクション・リボルバーと比較すると、「信頼性が低い」「複雑な構造」「パーツ点数が多い」「サイズが大きい」などデメリットが多いため、現在ではレアな存在となっています。
サイズに関しては、大きなピストルが多かった時代にはオートマチック・リボルバーに人気がありましたが、他のピストルやリボルバーが小型化されたり性能が向上したことでオートマチック・リボルバーの人気が低迷するようになりました。
また、同じ用語で紛らわしいのですが、自動的に薬莢を排出するリボルバーも「オートマチック・リボルバー」と呼ばれていた歴史があります。
ロングガン
日本では一般的ではありませんが、英語圏では、ライフルやショットガンなど、ストック(銃床)が備わっている全長が長い銃は「ロングガン(長銃)」と呼ばれます。
両手で保持し、ストックを肩に当てて撃つことから「ショルダー・ファイヤード・ガン」とも呼ばれます。
ライフル
ライフルは、ストック(銃床)が備わった中~長距離射撃が可能な銃です。
ライフルには装薬量の多い「ライフル弾」が使用され、大量の発射ガスを生み出すことで弾を加速させます。
ハンドガンとは異なり、「両手」「肩」「頬」の4点で保持されるため銃が安定し、精密射撃が可能。
歴史的に「ライフル」の名称はバレル(銃身)にライフリング(旋条)が備わった銃を由来としますが、ライフリングのない全長が長い銃をライフルと呼ぶこともあります。
また、一般的に「小銃」は軍用ライフルを指します。
手動、または自動で連続発射可能なライフルは、「リピーティングライフル」と呼ばれます。
リピーティング・ライフルの種類
弾倉(マガジン)が備わっており、手動、または自動で次々と連続発射可能なライフルは、リピーティング・ライフル(連発式ライフル)と呼ばれます。
- 手動(マニュアル)
- リボルビングライフル
- レバーアクションライフル
- ポンプアクションライフル
- ボルトアクションライフル
- ターンプル式
- ストレートプル式
- ボルトリリース(レバーリリース)式
- 自動(セルフローディング/オートローディング)
- セミオートライフル
- オートマチックライフル(アサルトライフル/バトルライフルなど)
手動式ライフル
手動式ライフルは、手動操作で装填や排莢を行うライフルです。
リボルビング・ライフル
リボルビングライフル(回転式ライフル)はライフル版リボルバーです。
代表的なモデルにコルト ニューモデル リボルビングライフルがあり、1855~1864年にコルト社が生産した初期の連発式ライフルです。
ポニー・エクスプレス(郵便速達サービス)や南北戦争で使用されたものの不評が多く、生産中止になった歴史があります。
発射時に火薬が隣の薬室内に引火する「チェーンファイア」が起こりやすく、弾の破片が射手の手首や手に当たることもありました。
金属カートリッジを使用する現代のリボルビングライフルは安全性が高いですが、シリンダーギャップから噴出する発射ガスが顔に近いため、射手が不快に感じるなどの問題があります。
レバーアクション・ライフル
レバーアクションライフルは、手動でレバーを上下に動かすことで装填と排莢を行うライフルです。
レバーアクション機構を持つ銃はライフルがほとんどですが、一部のショットガンやピストルにも利用されています。
ウィンチェスター社、ヘンリー社、マーリン社などのレバーアクションライフルに人気があり、スポーツ射撃や狩猟に利用されています。
銃の上から排莢されるタイプと、銃の横から排莢されるタイプがありますが、上から排莢されるタイプはスコープを搭載できないため、狩猟用では横から排莢されるタイプに人気があります。
ポンプアクション・ライフル
ポンプアクションとは、前方に伸びたハンドガードを前後にスライドさせて装填や排莢を行う機構です。
ポンプアクションは、主にライフルやショットガンに利用されています。
レバーアクションとは異なり、トリガーから手を離さずに操作できるため、高い命中率を得られます。
ボルトアクション・ライフル
ボルトアクションは、ボルトハンドルを手動で操作して装填や排莢を行う機構です。
ボルトアクションの多くはライフルですが、一部のショットガンやピストルにも使用されます。
軍用として広く使用された歴史があり、「強力な弾薬を発射可能な頑丈さ」「高い命中精度」「高い作動の信頼性」が特徴です。
現代の軍や警察ではスナイパーライフル(狙撃銃)として使用され、民間ではスポーツ射撃や狩猟で人気があります。
ダブルバレル・ライフル
ダブルバレルライフルは、銃身(バレル)が2本並んでいるライフルです。
銃身が縦に2本並んでいるタイプは、「オーバーアンダー(over under/上下二連)」や「オーバー・アンド・アンダー(over and under)」と呼ばれます。
通常、トリガーを引くと下の銃身から発射され、もう一度引くと上の銃身から発射されますが、モデルによっては発射の順番を切替可能です。
また、トリガーが2本備わっているモデルでは、それぞれのトリガーが独立して各銃身から発射されます。
一方、銃身が横に2本並んでいるタイプは、「サイド・バイ・サイド(side by side/水平二連)」と呼ばれます。
手動で銃を折ることで装填と排莢が可能になります。
コンビネーションガン
複数の銃身を持つライフルやショットガンのなかで、各銃身から異なる種類の弾を発射可能なタイプは、「コンビネーションガン」と呼ばれます。
コンビネーションガンには、ショットガン用のショットシェルとライフル弾を発射可能なモデルがあり、獲物の種類や距離に合わせて発射する弾を選択することが可能です。
シングルショット・ライフル
シングルショット・ライフル(単発式ライフル)は、発射ごとに手動で装填と排莢が必要なライフルです。
弾倉(マガジン)が無いため、連続して射撃するには時間がかかります。
歴史的にはレバーアクションライフルと共存する時代が続きましたが、信頼性の高いボルトアクションライフルが登場すると市場のシェアが減少しました。
マズルローディング・ライフル
マズルローディング・ライフル(前装式ライフル)は、銃口から火薬と弾を装填するライフルです。
このタイプの銃器は「マズルローダー」とも呼ばれます。
歴史上、銃が登場した13世紀から利用されている方式で、19世紀にブリーチローディングが発明されるまで長く活躍しました。
マッチロック式、サイドロック式、フリントロック式、パーカッション式など、様々な撃発方式が利用されます。
日本で有名な種子島銃は、シングルショットのマズルローダーで、マッチロック式(火縄式)です。
オートローディング・ライフル
オートローディング・ライフル(自動式ライフル)とは、火薬の力を利用して自動的に装填と排莢を行うライフルです。
セミオート・ライフル
セミオート・ライフルは、トリガーを1回引くと1発だけ発射される自動式ライフルです。
発射後は自動的に薬莢が排莢され、バネの反発力を利用して自動的に次弾を薬室に装填します。
トリガー操作のみで次々と発射可能です。
オートマチック・ライフル
オートマチック・ライフルは、トリガー引いている間、連続して発射可能(フルオート射撃が可能)な自動式ライフルです。
しかし、ライフルは過熱に弱いため連続射撃が苦手。
連続射撃が必要な場合は、連続射撃を前提に設計されたマシンガン(機関銃)が利用されます。
オートマチック・ライフルには、「アサルトライフル」や「バトルライフル」があります。
アサルトライフル
アサルトライフル(突撃銃)は、インターミディエートカートリッジ(中間弾薬)を使用する、セミオート(単発)とフルオート(連発)を切り替え可能な自動式ライフルです。
アサルトライフルには次の特徴があります。
- セミオートとフルオートを切り替え可能
- 着脱式マガジンを使用
- インターミディエートカートリッジ(中間弾薬)を使用
- 有効射程距離300メートル以上(米軍による定義)
バトルライフル
バトルライフルは、フルサイズカートリッジ(フルパワーカートリッジ)を使用する、セミオートとフルオートを切り替え可能な自動式ライフルです。
「バトルライフル」は、「フルサイズカートリッジ」と「インターミディエートカートリッジ」を分類する目的から90年代に作られた、比較的に新しい概念です。
バトルライフルは主に1940~1970年代に主力歩兵銃として使用されました。
M1ガーランド、SVT-40、Gew 41、Gew 43、四式自動小銃、FN FAL、MAS-49 などがあります。
ショットガン
ショットガン(散弾銃)は、散弾 (多くの小さな鉛弾) やスラグ弾 (単一の塊弾) を発射する銃です。
滑腔銃身 (ライフリングがない銃身) のショットガンが一般的ですが、ライフリングが備わったライフルドバレル (スラグ弾用) を持つショットガンも存在します。
口径は様々で、12番 (18.53mm) ~20番 (15.63mm) が主流。
狩猟では鳥や小動物・中型獣を狙うのに適しており、軍事や法執行機関では、ドア破壊や暴徒鎮圧、近距離防衛などに使用されます。
射撃競技にも使用され、クレー射撃やトラップ射撃などがあります。
マニュアル・ショットガン
手動式のショットガンは、1発撃つごとに手動で排莢と装填を行う必要があります。
ポンプアクション・ショットガン
ポンプアクション・ショットガン(ポンプ式散弾銃)は、手動でフォアエンド/グリップを前後させて装填と排莢を行うショットガンです。
通常、弾薬(ショットシェル)は銃身下部のチューブマガジンに装填されます。
ウィンチェスターM1897、レミントンM870、モスバーグ 500/590などが有名。
レバーアクション・ショットガン
レバーアクション・ショットガン(レバー式散弾銃)は、手動でレバーを上下させて装填と排莢を行うショットガンです。
19世紀の初期の連発式ショットガンは、「レバーアクション」や「ボルトアクション」が主流でした。
なかでもジョン・M・ブローニングが開発したウィンチェスターM1887は代表的なレバーアクションです。
20世紀になるとポンプアクション・ショットガンが主流になり、レバーアクションは衰退。
当時のショットシェルは紙製など脆弱な構造だったため、レバーアクション操作中に潰れ、ジャムが発生する問題がありました。
しかし現在では信頼性の高い製品が登場し、スポーツ射撃や狩猟で人気があります。
リボルビング・ショットガン
リボルリングショットガンはリボルバーと同じ構造で、シリンダー(回転式弾倉)を使用するショットガンです。
ショットガンのなかではレアな存在で、実用性よりも趣味性の高いカテゴリー。
先述したリボルビング・ライフルと同様の問題がありました。
以下のモデルが代表的です。
- コルト M1839
- コルト M1855
- ストライカー12
- トーラス(ロッシ)サーキット・ジャッジ
- MTs255
マズルローディング・ショットガン
マズルローディング・ショットガン(前装式/先込め式散弾銃)は、銃口から火薬や弾丸を装填する構造のショットガンです。
主に14~19世紀に使用されていましたが、現在でもスポーツ射撃に使用されています。
ブレイクアクション・ショットガン
銃の中央で銃を折って弾薬の装填や排莢を行う機構を「ブレイクアクション(中折式)」と呼びます。
ブレイクアクションを利用するショットガンには、「オーバーアンダー・ショットガン」や「サイドバイサイド・ショットガン」などがあります。
オーバー・アンダー・ショットガン
バレル(銃身)が上下に2本並んでいるショットガンは、
オーバーアンダー・ショットガン(over under/上下二連散弾銃)
または、
オーバー・アンド・アンダー・ショットガン(over and under/上下二連散弾銃)と呼ばれます。
鳥撃ちやクレー射撃など、上下に移動する目標を狙うのに適しています。
サイド・バイ・サイド・ショットガン
銃身が横に2本並んでいるショットガンは、「サイド・バイ・サイド・ショットガン(side by side shotgun/水平二連散弾銃)」と呼ばれます。
狩猟やホームディフェンスなど幅広く用いられます。
オートマチック・ショットガン
オートマチック・ショットガン(自動式散弾銃)は、反動やガス圧を利用して自動的に装填と排莢を繰り返すショットガンです。
セミオート(単発)の他、自動で連射可能なフルオート・ショットガンも存在します。
軍用やハンティングで使用されることが多い機構です。
アドオン・ショットガン
アドオン・ショットガンは、ライフルに装着して使用するショットガンです。
主に軍で使用され、ドアの破壊等に使用されます。
マシンガン
マシンガン(機関銃)は、ライフル弾を使用し、トリガーを引き続ける間は連続して弾を発射(フルオート射撃)する銃です。
一般的にセミオート(単発)発射機能はありません。
ヘビーマシンガン
ヘビーマシンガン(HMG/重機関銃)は、強力なライフル弾を使用し、対人用はもちろん、車両や低空の航空機に対しても有効なマシンガンです。
1800年代後半に登場し、後に小型化されたライトマシンガンが登場しました。
へヴィー・マシンガンは専用マウントやトライポッド(三脚)に載せ、陣地に設置したり、車両や航空機などに搭載して大口径の弾を大量に連続して撃ち出すことが可能です。
有名なものに米国のブローニングM2やロシアのDShKなどがあります。
ガトリングガン
ガトリングガン(多銃身回転式速射砲/多銃身回転式重機関銃)は、1861年、リチャード・ガトリングによって設計製造された多銃身空冷マシンガンです。
このカテゴリーの銃は、複数本のバレルの束が外部パワーソース(手動クランク/油圧/電動など)により回転し、短時間に大量の弾を発射可能です。
時代と共に改良され、現在では航空機に搭載されるM61バルカン砲(20mm口径)やM134ミニガン(7.62mm口径)で採用されています。
パワーソースを火薬の力に頼る従来のマシンガンとは異なり、不発が起きても強制的に作動を継続できるメリットがあります。
専用マウントやトライボッドに載せて運用されるため、映画のように手に持って撃つことは効率的ではありません。
ライトマシンガン
ライトマシンガン(LMG/軽機関銃)は1人で携帯し運用可能なマシンガンです。
ライフル弾が使用され、 多くは分隊支援火器として使用されます。
サブマシンガン
サブマシンガン(短機関銃)は、拳銃弾を使用し、フルオート射撃が可能な軽量コンパクトな銃です。
グレネード・ランチャー
グレネードランチャー(GL/擲弾発射器)は、炸薬の入った弾を撃ち出すランチャー(発射器)です。
対人用では撃ち出された弾の中に炸薬が入っており、着弾地点や空中で炸裂し、半径3~6mの範囲の目標を破壊したり殺傷する事ができます。
弾頭の種類は様々あり、対人用榴弾の他、対装甲弾、散弾、催涙ガス弾、スモーク弾、ショットシェル用アダプターなど多種多様に存在し、警察では暴徒鎮圧用に催涙弾をメインに使用されます。
西側諸国では40mm口径、東側諸国では40mmまたは43mm口径が一般的であり、民間市場では軍用と互換性を持たせないために37mm口径が多く見られます。
シングルショット・グレネードランチャー
シングルショット・グレネードランチャーは、マガジンを備えておらず、一発ごとに手動で装填と排莢を行います。
ベトナム戦争以降大きな発展を遂げたグレネード・ランチャーですが、有名な米国のM79は1961~1971年の10年間に35万丁ものランチャーが製造され、これを装備する兵士は1人あたり20発の弾を携行しました。
アドオン・グレネードランチャー
アドオン・グレネードランチャーは、ライフルに装着して使用されるランチャーです。
西側諸国では40mm口径が一般的であり、最大1,500mの射程を持つランチャーまで存在。
マルチプル・グレネード・ランチャー
マルチプル・グレネード・ランチャー(MGL)は、回転式グレネード・ランチャーです。
リボルバーと同様にシリンダー(回転弾倉)が備わっており、グレネード弾を使用します。
トリガー操作によるダブルアクション、またはスプリングの反発力を利用してシリンダーを回転させます。
オートマチック・グレネード・ランチャー
オートマチック・グレネード・ランチャー(AGL/自動榴弾発射器)は、フルオート射撃が可能な榴弾発射器です。
グレネード・ランチャーの大きさは様々あり、個人装備用の重量1.5kg程度のものもあれば、3脚を使用して陣地に設置する重量20~30kgの大型サイズ(AGL:オートマチック・グレネード・ランチャー)も存在します。
最新の大型グレネードランチャーには、コンピューターが搭載されており、距離を計測しながら1,000~2,200mの射程で射撃する事も可能となっています。
AGLは1966年以降にベトナム戦争を経て発展し、これまでに各国で多くのAGLが開発されました。
30×28mm、40×46mm、40×53mmなどの弾薬が使用されます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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