スイスのブルッガー&トーメ(B&T)社からTP9/MP9のコンパクトバージョンであるTP380が登場するようです。TP9はすでにコンパクトですが、さらにコンパクトになりました。
作動方式はTP9/MP9はリコイルオペレーテッドでロータリーボルトロッキングのディレードブローバックですが、TP380は情報不足で不明です。
B&T MP9-NとTP380
上がMP9-N、下がTP380です。こうしてみると小さいですね。
MP9-NはMP9の改良版で、MP9はセレクターがセイフティ兼プッシュボタン式セレクターでしたが、MP9-Nでは回転式レバーに変更されています。
TP380はセミオートオンリーで使用弾薬は.380ACPとなっています。この画像では右側へ折りたためるサイドフォールディング・ストックと30連マガジンを装備していますが、アメリカではストック無しのピストルとして流通し、マガジンは15連が付属するのではないかと思います。(勿論、ストック付でもSBRとして登録すれば所持可能)
サプレッサー装着用スレデッドバレルと30連マグはオプションになるかな?
最初にこの画像を見たときはフォアグリップ付かと思いましたが、折畳んだストックでした。
クリアマガジンはデモだと思われます。製品版はMP9と同じく黒の半透明になると予想。
セイフティはプッシュボタン式で、インターナルセイフティとしてグロックタイプのトリガーセイフティと、ファイアリングピン・セイフティが装備されています。
機構はクローズドボルトです。
ボルト右側に丸い穴が開いていますが、これはジャムの際にカートリッジのリムを引っ掛けてボルトを引くためのものだそうです。珍しいデザインですが、チャージングハンドルはボルトと連動しないので、ボルトを直接操作できるのは便利ですね。イザというときはボルトをガチャガチャと前後に動かせそうです。コンパクトが売りなので、ボルトハンドルを付けると邪魔になるでしょう。
チャージングハンドルとマガジンキャッチはアンビなので利き手を選びません。
ストックの固定はシングルポイント。
B&T社は1991年にカール・ブルッガー氏とハインリッヒ・トーメ氏によって設立され、サプレッサー製造を行う企業でしたが、2001年にステアーTMPの権利を取得しMP9を製造、その後2004年から自社オリジナルの銃器を生み出しています。これまでLE向けの製品が多かったB&Tですが、このTP380は民間市場を狙った製品です。
SIG P226と大きさを比較。フルサイズのピストルより少し長い程度で、非常にコンパクト。
重量はP226が980グラムなのに対し、TP380は929グラムです。P226より軽い!
30連マガジンにフルロードすればTP380の方が重くなるでしょう。
TP380の全幅は41mmです。(P226は38mm)
MP9/TP9ではチャージングハンドルは後方配置ですが、TP380は前方配置です。
レシーバートップのレイルは短いものの必要最小限。
アンダーレイルも装備されているので、ウェポンライトやダットサイトなど、アクセサリーの搭載は問題なさそうですね。
オプションとしてブラスキャッチャー(薬莢受け)、30連マガジン、専用ホルスター、フォールディング・ストックが用意されています。ホルスターはマズルとトリガーガードで固定するようです。
まだTP380すら発売前なのに、私はすでにフルオート版のMP380の登場が待ち遠しいです。
TP380 | MP9 | TP9 | Steyr TMP | Steyr SPP | |
セレクター | セミオート | セミ・フル | セミオート | セミ・フル | セミオート |
口径 | .380ACP | 9x19mm | 9x19mm | 9x19mm | 9x19mm |
全長 | 250mm | 523/303mm | 523/303mm | 282mm | 282mm |
銃身長 | 127.5mm | 130mm | 130mm | 130mm | 130mm |
重量 | 929g | 1,560g/1,530g | 1,560g/1,530g | 1,300g | 1,300g |
装弾数 | 15/30 | 15/20/25/30 | 15/20/25/30 | 15/20/30 | 15/20/30 |
発射速度 | NA | 1,100発/分 | NA | 900発/分 | NA |
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