
スナイパーライフルなど、ボルトアクションライフルに弾を装填する方法を解説します。
セミオートライフルの多くは着脱式マガジンを採用していますが、ボルトアクションライフルでは着脱式マガジンと固定マガジンの二通りが見られます。
レミントンM700を例とした場合、このライフルもこれら二通りのモデルが存在します。
今回は固定マガジンを内蔵したレミントンM700を例に解説します。
装填方法

レミントンM700の内蔵型固定マガジンは着脱式マガジンと同様にマガジンスプリングの反発力で弾薬を上へ押し上げる構造です。
両者の違いは着脱の可否のみで、基本構造は変わりません。
手順1

ボルトハンドルを引くと弾薬を押し上げる金属板(マガジンフォロアー)が確認できます。
手順2

ここへ手で弾薬を一発ずつ下へ押し込んでいきます。
手順3

すべての弾を装填したらボルトハンドルを前進させます。

するとマガジン内の弾が薬室内に送り込まれます。
手順4

最後にボルトハンドルを押し下げて発射準備完了となります。
7.62x51mm弾使用のM700には5発装填可能です。
M700では装填補助用クリップは使用しません。
弾薬の排出方法

マガジンに装填済みの弾を取り除きたい場合は、トリガーガードの根元に備わっているフロアープレートラッチを押すとフロアプレートが下方へ落ち、ストックの下側から内部の弾を取り除くことができる構造になっています。

フロアプレートはヒンジで固定されているので、ロックを解除するとぶら下がり状態になります。
ここで例にあげたM700はハンティングやスナイパーライフルとして使用されるライフルです。
軍用小銃で固定マガジン(非着脱式)を使用するモデル(SKSライフルや三十八年式歩兵銃など)には、素早い再装填(リロード)が要求されるため、装填用のマガジン・クリップが使用されるのが一般的です。

また、M700はオプションでトリガーガードアッセンブリーを交換することにより、着脱式マガジンを使用可能になります。