ライフル

H&K PSG-1とはどんな銃ですか?

faq_qPSG-1 について教えてください。

faq_aPSG-1は1980年代初頭、法執行機関向けに対テロ用を意識して設計されたH&K社のセミオートマチック・スナイパーライフルです。

これは同社G3シリーズの流れを受けていますが、内容は精密射撃用に改良され、性能に違いが見られます。

スポンサーリンク

銃身(バレル)

フリー・フローティングバレルが採用され、これはバレルとハンドガードとの接点がなく、浮いた状態になっているバレルです。このおかげで外部からバレルに加わる力が遮断され、高い命中精度を持ちます。

またバレルは一般的なアサルトライフル等とは異なり、太く肉厚になっています。

発射時に弾は銃身内を加速し、その際に銃身に振動が発生します。この振動が大きければ命中精度に悪影響を及ぼしますが、銃身を肉厚にすることで振動を軽減し、精度を維持することが可能になります。

また銃身は弾頭通過に摩擦熱や発射ガスの熱により加熱し、冷えた銃身と熱した銃身では着弾点にズレが生じますが、肉厚な銃身を利用することで熱による命中精度への影響を小さくすることが可能になります。

 

レシーバーと作動

銃側面(レシーバー)にはスチールプレートが溶接されており、肉厚バレルと同じく発射時の振動を軽減し、高い剛性を持ちます。

M16やAK47といったガス作動方式のライフルではガスチューブなどが銃身に連結されていますが、PSG1にはそれが存在しません。

これはH&K社のお家芸ともいえるローラーロッキングシステムによるディレイドブローバック方式を採用しているためで、これにより先に述べた銃身の振動を抑える効果があり、高い命中精度を維持します。

また、H&K G3ライフルではローラーディレードブローバックのローラーに回転式ローラーを採用しているのに対し、PSG-1では非回転式ローラーを採用することで射撃毎のローラーの接触面が一定となり、摩耗の差が生じにくく、耐久性と作動の信頼性が向上しています。

 

スコープ

6×42倍の光学スコープが銃本体に溶接されており、取り外しできません。

このスコープではレティクルをバッテリーで発光させ、このスイッチはスコープ左側にあり、スイッチを入れると20秒間オンになりますが、20秒経過後自動でオフになります。

スコープの調整は一般的なスコープと同様に、上部のエレベーションノブで高さを、右側面のウィンデージノブで左右を調節します。

上部のノブには1~6の数字が書かれていますが、1は100m、2は200mを意味しており、距離に応じて素早いゼロインが可能です。

 

グリップとトリガー

汗を吸収すウォールナット木製グリップを装着し、G3のプラスチックグリップよりも手にフィットするデザインです。

グリップの上には親指で操作できるセレクターがあり、0~1の刻印があり、0の位置がセイフティ、1の位置でセミオートとなります。

トリガー・グループの内部構造はG3シリーズと異なり、大きな違いとしてはロックタイムの差があげられます。

ロックタイムとは引き金を引いてから発射されるまでの時間の事ですが、ハンマーがシアーに掛かる位置が浅いなど、時間差の無い射撃が可能です。

 

ストック

木製ストックとは違い、外界の気温差などによって伸縮したりしないグラスファイバー製(プラスチック)ストックが採用され、調節可能なチークパッドやバットストックが付属しており、射手の体格によって調節可能です。これによって無理のない射撃が可能となります。

 

まとめ

PSG-1は一般の警察が使用するようなボルトアクションライフルとは違い、複数のターゲットを効率よく倒せる高性能セミオート・ライフルです。

重量は8kgと重く、軍用には向きません。

価格は1万ドルといった高価な銃ため、警察など法執行機関では簡単に大量購入できるものではありません。

しかしながら、性能は競技用ライフル並みの豪華な仕様で、相当の効果が得られるライフルだといえます。

 

メーカーHK(ヘッケラー&コッホGmbH.)
モデルHK・PSG-1
口径7.62mm×51
全長1208mm
全高(スコープ含む)258mm
重量(空5発マガジン含む)8Kg
銃身長650mm
ライフリング4条右回り(ポリゴナル)
装弾数5+1 or 20+1
スコープ6×42倍(ヘンゾルドZF6×42PSG-1)
トリガープル約1.6Kg
作動方式ローラーロッキング/ディレードブローバック
価格(米ドル)約1万ドル

 

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました