射撃場とか銃を撃つ前に銃に異常がないか調べる時に、どんな確認をすれば良いですか?
トリガープルを確認するぐらいしか思いつきません。
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安全のため弾が薬室に装填されていないことを確認するために、オートマチックの銃ではマガジンを抜いてスライドやボルトを引き、リボルバーではシリンダーをスイングアウトして薬室内を後方から確認します。
スライドやボルトを引く際に不自然な抵抗を感じた場合は、フィールドストリッピング(簡易分解)して各パーツに変形や破損が無いか目視確認すると問題が発見できることがありますが、発見できなくてもそのまま組み直すと正常動作することもあります。
また空撃ち(ドライファイア)によってトリガーやハンマーが正常に動くことを確認することができますが、実際に弾が発射されるかは銃だけでは目視確認できません。
ハンドガンでこれを確認したい場合は、弾が装填されていない状態で銃口を上に向け、銃口から鉛筆を挿しこんで空撃ちします。
このとき、鉛筆が跳ね上がればファイアリングピン(撃針)が正常に機能していると判断できます。
この確認方法は中古の銃を購入する際に有効ですが、実際に射撃する際は実弾を装填して弾が発射されなければ分かることですので、射撃場では通常は不要です。
また銃の異常と共に弾の異常を知ることも重要ですので、弾頭が薬莢内に深く沈み込んでいる弾や、薬莢の先端に凹みがある弾など、何らかの異常が確認できたらその弾は使用せずに廃棄します。
私の経験では銃の異常よりも弾の異常に遭遇する確率の方が高いので、弾の異常に注意することをお勧めします。