ご質問を頂きました。
KフレームやLフレームってどこを見てそう呼んでいるの?
また、もっと種類があるのでしょうか?
これはリボルバーに関して呼ばれるフレームサイズの事で、S&W社では小さい方から順にJ、K、L、N、Z、Xといったサイズがあります。
コルト社も同様にサイズごとにアルファベットで分類した規則が異なりますが、S&W社とコルト社のフレームサイズは内容が異なります。
フレームのどこかにサイズの刻印があるのではなく、大きさや重量が違うフレームとして区別されます。
見慣れると銃を見ただけで何フレームを使用しているか判断できますが、慣れないうちは判断が難しいため、どのモデルにどのフレームサイズが使用されているかを覚える必要があるでしょう。
具体的には、フレームサイズは主に以下の要素で決まります:
- シリンダーの大きさ(弾薬を収める部分)
- グリップのサイズ
- 銃の全体的な重量とバランス
たとえば、Kフレームは中型のリボルバーに使用され、通常は.38スペシャルや.357マグナム弾を使うモデルに適用されます。
Lフレームはそれより少し大きく、より強力な弾薬(特に.357マグナム)の使用に耐えられるよう設計されています。
KフレームやLフレームがどう呼ばれるかは、これらのサイズ的特徴や設計の違いによって区別されるため、見た目や使用弾薬、サイズ感で判断されることが多いです。
S&W社のフレームサイズ (.38SPL~.357マグナム)
大きさ | フレーム | S&W社のモデルナンバー | 使用弾薬 | 装弾数 |
---|---|---|---|---|
小型 | チーフスペシャル (M36,M37,M60,M337,※M360,M637) センチネル (M40,M42,M342,M340,M442,※M640,M642) ボディーガード (M38,M49,M438,M638, ※M649) | .38スペシャル ※.357マグナム | 5発 | |
中型 | ミリタリー&ポリス (M10,M12,※M13,M64,※M65) | .38スペシャル ※.357マグナム | 6発 | |
中型 | K | コンバットマスターピース (M15,M67,M68) ターゲットマスターピース (M14) ナイトガード (M315) | .38スペシャル | 6発 |
中型 | K | コンバットマグナム (M19,M66) | .357マグナム | 6発 |
大型 | L | センテンニアル (M242) | .38スペシャル | 7発 |
大型 | ディスティングイッシュド・コンバットマグナム (M586,M686) ディスティングイッシュド・サービスマグナム (M581,M681) サービスマグナム (M619) ターゲットマグナム (M520,M620) アーロイマグナム (M386) | .357マグナム | 6~7発 | |
大型 | N | ミリタリー&ポリス (M520) ハイウェイパトロールマン (M28) ザ・マグナム (M27) 8ショットマグナム (M327,M627) | .357マグナム | 6~8発 |
大型 | Z | ガバナー | .45コルト/.410 | 6発 |
最大 | X | M500 | .500S&W | 5発 |
装弾数を増加させるには大きなシリンダーが必要となり、それには大きなフレームが必要です。
また、携帯しやすいコンパクトなリボルバーには少ない装弾数が必要です。
設計上、口径を小さくすれば装弾数を増やせますが、.38スペシャルや.357マグナムを使用する前提では装弾数を妥協してシリンダー径とフレームサイズを小さく抑えるしかありません。
ですが、必ずしも弾薬とフレームの組み合わせに法則性はありません。
大体このような使われ方をしていると考えて頂けたら良いと思います。
実際にモデルガンなどを手にして、「このモデルにはこの大きさのフレームが使われている」といった事を覚えて慣れると分かりやすいかもしれません。
さらに詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
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