QDサプレッサーはオートマチックの銃(ピストル、ライフル、マシンガン)で多く使用されます。
通常、サプレッサーは銃身のネジに直に接続されますが、QDサプレッサーではQD対応フラッシュハイダーやアダプターを利用してサプレッサーを装着する構造になっています。
そのためQDサプレッサーでは5.56mmの銃に7.62mmのサプレッサーを装着可能といった互換性の利点があります。
(通常のサプレッサーでは5.56mmと7.62mmではネジの方向が逆である場合が多いため、専用のサプレッサーが必要になります)
またQDサプレッサーはオートマチックの銃で多用されることから、通常より耐熱性に優れた設計になっており、振動によるネジの弛みも生じにくいというメリットがあります。
一方、QDサプレッサーのデメリットとしては、命中精度の低下があります。
簡単に取り付けられる構造上、パーツには公差が設けられており、大げさに表現すると「ぐらつき」が生じやすくなります。
そのため精密射撃を必要とするスナイパーライフルでは銃身にサプレッサーを直付けされるのが一般的です。
しかし精度に関してはメーカーや製品によって異なり、QDサプレッサーでも精度の低下が体感できないほど高精度なものも存在します。