スカンジウムはフレームの素材としては必要な強度が備わっています。市場に登場し始めた頃よりも、現在のスカンジウムフレームは信頼性が向上しています。
フレームのガスシールドは必要なパーツで、これが無ければ高圧高温のガスによりスカンジウムフレームは損傷しボロボロになる恐れがあります。
スカンジウムシリンダーでは特に.357マグナムリボルバーで120グレイン以下の軽量弾頭を使用すると損傷が激しくなりますが、それ以外の弾薬でも長い目でみれば損傷しやすいといえます。
スカンジウムフレームの最大の利点は軽量という点で、携帯性向上のためにアルミとスカンジウムの合金を使用するわけですが、本来銃は重い方が安定した射撃が可能なため、携帯性向上以外にメリットがありません。
スカンジウムは高価で高圧ガスに触れる場所にも向いておらず、軽量フレームによりマズルジャンプやリコイルが強くなるため、射手は不快感を感じやすくなります。
ホームディフェンス用途や射撃場で撃つだけであれば、あえてスカンジウムフレームを選択するメリットはありませんが、コンシールドキャリー用途として価値があります。
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