セミオート射撃は命中率が高い、反動をコントロールしやすい、複数のターゲットに対するスピードも早い、弾の無駄な消費を抑えることができる、銃身のオーバーヒートを防ぎやすい・・等々の利点があります。
バースト射撃は緊急時やサイトを必要としない近距離において有効ですが、バーストが必要な状況はかなり限られています。
また屋内戦闘のように近距離でバーストが有効な場合も、敵と民間人が混在する状況ではセミオートの方がコントロールしやすく、より安全です。
米軍でもM16A2が採用されておりバーストで射撃されることもありますが、バーストやフルオートの訓練の機会や時間は少ないと言われています。
スピードに関しては、仮に3つのターゲットABCが存在するとき、バーストでAAABBBCCCという順番で撃つよりも、セミオートでABCBABCと撃つ方が有効な場合もあります。
また10メートル先のターゲットと100メートル先のターゲットを連続して撃つ場合も、バーストだけを使用、またはバーストからセミオートに切り替えて射撃するよりも、セミオートだけで対応する方が早く正確に撃てます。
状況次第ではありますが、殆どの状況ではセミオートが有効と言えます。
関連トピック:M16や89式小銃の3点バーストは必要か