以下の差異があります。
【P226】
スタンダードフレームのフルサイズピストル
銃身長:4.4インチ
口径バリエーション:.22LR、9mm、.40S&W
装弾数:10+1(.22LR)/10+1~15+1(9mm)/10+1~12+1(.40S&W)
【P227】
P226の.45ACPバージョン
装弾数:8+1~10+1
【P229】
ショートスライドとショートフレームを組み合わせたコンシールドキャリー向きのコンパクトピストル。
銃身長:3.9インチ
口径バリエーション:9mm、.357SIG、.40S&W
装弾数:10+1~15+1(9mm)/10+1~12+1(.357SIG)/10+1~12+1(.40S&W)
ゆうたゲスト
何度もすみません、今回は9x19mm弾と40S&W弾、今でも「どちらがいいか」を議論され続けている2種の弾薬をポルさん視点でどちらを選ぶべきかお訊ねしたくて質問させて頂きます。
FBIの研究結果では9x19mm弾の改良が進んだために9x19mm弾、40S&W弾、45ACP弾のどれも大差はない、なら射手や銃に負担が少なく装弾数も多い9x19mm弾にしたほうがいいのではないか、という結果になったようですが、9x19mm弾の改良が進んだと同時に40S&W弾の改良もまた進んだと思うのです。
実際のエネルギーも40S&W弾の方が上です。
普段40s&W弾を撃ち慣れている方は「確かに9x19mm弾よりリコイルは少しきついけどそれほど大差はない」と仰っていました。
9x19mm弾の確実に言えるメリットといえば40S&W弾より多く装弾できることですが、グロック17で17発、40S&W弾のグロック22で15発と2発の違いがあるだけです。
40S&W弾なら一発で済む状況が9x19mm弾だと二発かかるということはないでしょうか?
もしそういう状況なら9x19mm弾を一発当てたとしても反撃される可能性は捨てきれません。
普通の鉄砲好きなら40S&W弾を使う銃でも使い潰すところまではいかず、細かい部品を交換したりする程度で一生使える可能性が高いと上に書いた方が仰っていました。
それでもやはり9x19mm弾を選ぶメリットは大きいのでしょうか?
少し前までは40S&W弾がオート用弾薬を席巻するのではないか、などと言われていましたが、今ではFBIの調査結果を受けてのこともあるかもしれませんがあちこちで9x19mm弾への回帰が進んでいると聞きます。
私は比較的大口径が好き(あくまでトイガンでの話ですが)なので40S&W弾に期待を持ちたいのですが…。
どうかこの難しい問題をわかりやすく解説してください。
拳銃弾とライフル弾についての質問です。
拳銃弾をリロードする場合に2回装薬を詰めてしまうダブルチャージをしてしまい、拳銃を破損させたり怪我をする事故が起きると聞いています。
ライフル弾をリロードする場合は装薬の種類にもよりますが、一回でカートリッジの半分以上を埋めてしまいますのでダブルチャージが起こりようがありません。
なぜ拳銃弾にはカートリッジに半分以上の空間が必要なのか?
必要でなければなぜカートリッジを小さくして携帯量を増やす等しないのか疑問です。
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拳銃弾の装薬量(パウダー量)は一定ではありません。
装薬の種類や弾頭重量によってケース内の隙間(エアスペース)が異なり、弾頭重量が重くなるほどエアスペースが小さくなる傾向があります。
これは弾頭重量に合わせて燃焼速度の異なる装薬を使用するためです。
そのため拳銃弾であっても、弾と装薬の組み合わせ次第でエアスペースが殆どない一杯の状態で装薬が装填されることもあります。
例えば弾頭重量230グレインでFMJの.45ACP弾の場合、装薬重量は装薬の種類に応じて概ね4~9グレイン使用されます。
このように装薬の種類が異なると、スペースを占める容積も異なります。
また上記の条件と同じ弾で装薬量を増量した+Pの弾薬の場合では、装薬重量が約6~10グレインほど使用されており、+Pや+P+を使用すればエアスペースが殆ど無い状態となります。
また歴史上初めてスモークレスパウダー(無煙火薬)を使用する弾薬が登場したのは1886年のことですが、この時期以前の弾薬はブラックパウダー(黒色火薬)が使用されており、スモークレスパウダーより多くの装薬量が必要だったため、ケースの全長が長くエアスペースが殆どありませんでした。
しかし同規格でスモークレスパウダーを使用すると大きなエアスペースが生まれます。
リボルバーカートリッジの全長が長い傾向があるのは、このような歴史的な名残りですが、現在でもブラックパウダーを使用して射撃されることがあります。
ご指摘のようにカートリッジを小さくすることも原理的に可能です。
エアスペースは必ずしも必要ではありません。
しかし、既に同口径で全長の短い代わりとなる弾薬規格が市場に溢れているので、その必要性はないでしょう。
規格に余裕があるほど汎用性が高くなり、異なる弾道重量や装薬の組み合わせにより、必要な弾速を得られるようになります。
関連記事:弾薬の構造
なぜ9mm弾はこれほど人気があるのですか?
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大きすぎず、小さすぎず、ちょうど良い大きさの対人用弾薬なので人気があります。
1901年にドイツで誕生した9mmルガーは、ヨーロッパで軍用として広く流通し、コンパクトな設計で装弾数を稼げることからピストルのみならず、サブマシンガンでも重宝されました。しかし、当時のピストルの多くは現在のピストルほどの信頼性が得られず、1970年代頃までは警察でもリボルバーが多く採用されていた背景があります。そして1980年代に入ると信頼性の高いピストルが次々に登場し、次第に9mmルガーがポピュラーな存在となりました。
9mmルガーは対人用として必要な弾速やエナジーを持ち、コンパクトな設計であるため.40S&Wや.45ACPと比べて反動が小さく、命中率が高い、ジャムが少ない、使用する銃の装弾数を増加できる・・・といった様々なメリットがあります。
またこのような特徴を持つ9mmルガーは、軍や警察で採用されることが多く、大量の需要と供給というサイクルを生みました。9mmルガーを使用する銃や弾薬が大量に生産されると、一発当たりのコストが下がるため、低価格で入手しやすい弾薬となります。
「高性能」「低価格」「入手が容易」という特徴は、9mmルガー人気の重要な要素といえるでしょう。
関連記事:FBIが.40S&Wより9mmを選択した理由とは?
仮に拳銃で決して破砕も変形もしないほど硬い弾で人や厚さ数センチの鉄板を打つとどうなりますか?
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弾が変形しなければ、弾は着弾しても高い貫通力を維持します。
人体に対しては貫通する可能性が高くなりますが、軽量高速弾の場合は体内で弾が横転する「タンブリング」が発生し、体内に留まる可能性もあります。これは弾の重量バランスの他、弾速や弾頭重量によって結果が異なるため一概にいえません。
使用弾薬が9mm~.45ACPの場合は、胴体の厚みが概ね50cm以内であれば、殆どの場合は貫通する可能性が高くなりますが、弾の進入角度や骨の影響によって貫通しないこともあります。
鉄板に対しては、厚さ数センチではライフルのアーマーピアシング弾でも貫通は厳しいといえます。
.50BMGのアーマーピアシング弾では、厚さ20mmのスチールアーマーを貫通可能な弾薬も存在します。
しかし、ご質問の条件は「拳銃」ですので、大口径ライフル弾を使用する拳銃ではないかぎり、厚さ数センチの貫通は不可能です。
もし変形しない拳銃弾が存在するとして、その弾が厚さ数センチの鉄板に命中すれば、泥の中に石を投げ込んだ状態の様に、鉄板の表面にクレーターが形成されます。もし弾速が速ければ突き刺さることもありますが、拳銃弾では弾速が足りず、着弾場所に留まらずに落下する可能性が高いでしょう。これと同じ現象はライフルのアーマーピアシング弾でも起こります。
関連記事:鋼板に命中した徹甲弾はどう変形しますか?
何を基準に「成功」と呼べるのかは相対的な問題かもしれませんが、10mmオートは高圧な弾薬なため、弾薬を大量消費すると9mm~.45ACPと比較してパーツの消耗が激しいといえます。
具体的には、.45ACPが発生させる圧力は高くても23,000 PSI(SAAMI)ですが、10mmオートは37,500 PSI(SAAMI)以下です。
高圧になればパーツへの負荷も大きくなりがちです。
あくまで「相対的に高圧で消耗が激しい」という傾向があり、「10mmオート=不具合が起こる」というものではありません。
現在でも10mmオートのピストルは製造されており、キンバー、グロック、パラUSA、STI、S&W、SIG、RIA、ナイトホーク、ダンウェッソン、タンフォグリオ、ウィルソンコンバット、EAA・・・等々、優秀な10mmオートピストルは多数存在します。
代表的なモデルでは、キンバーカスタムTLEII、グロック20/29/40、パラUSA1911、SIG P220、ナイトホークカスタム1911などはメジャーではないでしょうか。
いわゆるM1911系の銃は.45ACPではなく9mmパラや.40S&Wなど他の口径に変更して製造すると作動不良が発生しやすくなるのは本当でしょうか?
月刊GUN professional誌にて投稿されている記事の中でいわゆる射撃競技に参加されているライターの方がそうした作動不良を起こす事態に陥ったことを投稿されていました。
また、かつての白人至上主義アパルトヘイト政権下の旧ローデシア(現ジンバブエ)の陸軍空挺部隊では、貧弱な重工業生産が内戦と隣国との戦争による需要に追いつかない為輸入した、スペイン製のデッドコピーモデルであるスターシリーズの拳銃支給されていたそうです。しかし、支給された兵員からかなり不評だったそうでそのことを思い出しました。
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当該記事を拝見していないので文脈が分からないのですが、1911にそのような傾向があるという話は個人的に耳にしたことがありません。
「1911は.45ACPを使用することを前提として設計されたため」という意味だと思いますが、そういった不具合の傾向を証明する証拠や統計は存在しないと思います。
しかし、そう主張される方がいても、私はそれを否定するつもりはありませんし、考え方は様々だと思います。
ジャムの原因は必ずしも一つとは限りません。当FAQコーナーではこれまでに何度もジャムの原因について説明しているので、詳細は過去の記事を参照していただきたいと思いますが、本来、弾薬と銃が設計通りであればジャムは起こりにくいものです。ジャムが起こるということは何らかの原因があり、それは「口径が異なるから」ではなく、フィードランプとマガジンの位置関係や状態、エキストラクターの状態、使用弾薬の状態など、そこには必ず具体的な原因があります。
実際、市場には何の問題もなく快調作動する9mm/.40S&Wの1911が溢れており、設計やセッティングが正しければ口径が異なっていても正常に作動するのが通常です。
ピストル競技などでも使われる小型で極低反動である22ショート弾ですが、これを護身用として使用した場合威嚇以上の効果は望めるものでしょうか?
22lrでも銃身が短い拳銃らだとかなり低威力と聞きましたが。
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.22ショートの初速は.22LRの約90%前後、マズルエナジーは約50%前後ですが、小口径のため貫通力があり、殺傷力のある弾薬です。
.22ショートは厚手の衣服を貫通可能で、至近距離では骨を砕く能力があり、頭部や脊髄など神経系に命中すれば瞬間的に行動力を奪うことができます。
しかし、筋肉や臓器へ命中した場合、瞬間的に行動不能となる可能性は低いと考えられます。
護身用として使用する場合、ターゲットが移動する可能性が高く、ストレス状況下では命中率が下がるため、確実に命中させるには頭部より胴体を狙うことになります。
これは.22口径に限らず、9mmや.45ACPでも条件は同じですが、以上の理由により胴体に命中させて相手を行動不能にするには.22ショートでは小さすぎます。
また.22ショートはリムファイアーカートリッジですが、リムファイアーカートリッジはセンターファイアーカートリッジより不発率が高いため、護身用として使用するには不向きといえます。
ただ、威嚇を目的とした場合は有効かもしれません。
関連記事:22LR
軍用一輪車ゲスト
.40Super弾について調べても国内には情報が皆無で、私の拙い英語力では海外掲示板の記述を読み解くことができませんでした。
.40Superの性能についてご存知の方がいらしたら教えていただきたいです。
具体的には、基本的なスペックと、10mmAUTO/.40S&W/.45ACP/.45GAP等の近い弾薬と比較した際の優位性やデメリットなどが知りたいです。
よろしくお願いします。
詳細情報ありがとうございます。
私の読解力が無いのかもしれませんが、つまり「少数精鋭ではなかった昔のウチのPD(アーケディアPD)ではP226を採用して混乱したが、現在は少数精鋭なので1911でも問題なく運用可能」ということでしょうか?
そうだとすれば1911の選択は理解できますし、P226で混乱した結果の対処として1911に変更したわけではないということですね。
>近距離での撃ち易さと、高い威力、これを優先すると1911.45ACP口径、という結果になる。
これはFBIが科学的に否定していますし、私もFBIの分析を支持します。
近距離の撃ち易さを優先した結果が.45ACPという説明も、ちょっと意味が分かりません。.45ACPはドロップが大きいので中距離以上は命中させずらいという説明なら理解できますが・・・。
>ポリスオフィサーは全員がガン好きというわけではないから、中には混乱してしまう者も出てくる。
こういう話は以前からよく耳にするのですが、正直、警察に向いていないので転職した方が良いのではと思ったりします。原因がトレーニング不足であれば制度の問題ですし、トレーニングした結果がこれであれば個人として適正がないということでしょう。
>だからウチのPDでは、グロックも制式認定をしている。
正しい判断だと思います。
>当たり外れのある銃
グロックは人気がありユーザー数が圧倒的に多いので、その分不具合の報告も多いのですが、他のメーカーの同クラスのピストルと比較して不良率が多いといえるのか疑問です。
確かにGen4が登場した当初はリコイルスプリング等に不具合の報告がありましたが、グロック社はそれを放置しませんでしたし、現在は大きな問題とはなっていないと思います。
もし個体差で不具合があったとしても、それはトレーニング中に発見できますから問題ないのではないでしょうか。
Mr.Smithゲスト
ポルさん、ご回答ありがとうございます。ここ2,3週間ほど、色々と忙しく、体調を崩して学校を休んでいたりしたので、しばらく返信する事ができませんでした。こちらの都合により返信が遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでした。
自分もあの記事の一文を初めて読んだ時には、思わず首を傾げてしまいました。
しかし、この前ようやく、あの記事の一文でジェイソン・デイビス氏が言いたい事がよく分かりました。前回、このトピックを作成した際のコメントで、あまりにも記事の一文を簡略化して書いていたので、改めて記事どおりにありのままに書きたいと思います。
(以下、Gun Professionals 2016年2月号「PISTOL&REVOLVER for POLICE OFFICERS U.S.ポリスオフィサーの選択」より抜粋)
「ああ、ピストルとリボルバー、どちらもしっかりと役割があるだろうな。ただ、ポリスのデューティガンとして考えた場合、リボルバーにはもうスペースは無いだろうね。その理由は、主に犯罪の凶悪化に伴って、犯罪者側の重武装化も進んでいる、という現実がある。相手がハイキャパシティオートで武装しているのに、こちらが6連発では、これは勝負にならないからね。リボルバーの長所である、威力の高さ、操作のシンプルさ、信頼性の高さ、といった部分が、現代のテクノロジーによってピストルにも備わってきている。私はインストラクターだから、教える側からの話をしよう。例えばリボルバーは、操作は簡単で装填してあれば、後は狙ってダブルアクショントリガーを引くだけだ。後はいかに上手くトリガーを引くか、練習を積めばいい。ところが以前うちのPDで採用したことのあるSIG P-226ならどうだ。先ずガンの操作を頭に叩き込まなくてはならない。初弾はダブルアクションで、次からはシングルとなる、デコッキングレバーの使い方、ジャムが起きたらいかに処理するか、と沢山ある。ポリスオフィサーは全員がガン好きというわけではないから、中には混乱してしまう者も出てくる。
こういう問題をクリアしてくれたのがグロックだ。セイフティは無い。抜いたら、トリガーを引くだけ。しかし、このシンプルさは逆の問題もはらんでいる。事故や暴発の割合が増えてしまう。ストレス下の人間は、思いもよらないことをするからね。ホルスターから抜く際に、自分の足を撃ってしまった。驚いた拍子にトリガーを引いてしまい、同僚を撃ってしまった。マガジンは抜いたが、チャンバーに残っていた弾で、隣にいた人を撃ってしまった。もうありとあらゆることが起きるんだ。
これはもう訓練で補っていくしかない問題だからね。
その点、アーケディアPDでは少数精鋭をそろえて対処している。その結果、ウチの制式ピストルが1911になったんだ。1911を制式銃にするというのは、かなりのリスクといえる。オペレーターは、とにかく1911の操作に習熟している必要があるからね。セイフティの重要性も高いし、トリガープルは軽くて短い。それでも我々の考えでは、45ACPの有効性は、その苦労を補って余りあると考えている。ポリスシュートアウトの80%以上は10ヤード(約9m)以内で起きており、5発以内で決着が付いている。近距離での撃ち易さと、高い威力、これを優先すると1911.45ACP口径、という結果になる。勿論例外もある。手の大きさや、リコイルが大きすぎるというオフィサーもいるからね。だからウチのPDでは、グロックも制式認定をしている。」
(以上、Gun Professionals 2016年2月号「PISTOL&REVOLVER for POLICE OFFICERS U.S.ポリスオフィサーの選択」より抜粋)
ここまでかなり長くなってしまいましたが、彼の言いたいことは、「ダブルアクションリボルバーの操作は簡単だが、それに比べてSIG P-226は操作に慣れないと扱いにくく、その点グロックは操作は単純だが、トレーニングをしないと事故や暴発が起こってしまう。その中間の銃として、構造上かなりのリスクがあるが、それに慣れるための苦労を補うほどの撃ち易さと威力を併せ持っている1911が制式銃になった。だが一応、手の大きさやリコイルで問題があるという人向けにグロックも制式銃にしている。」ということでしょう。ここは人によって、この考えが正しいと思う人と、この考えが間違っていると思う人に分かれるので、それはしょうがない事だと思います。
まあ確かに、ポルさんの仰る通り、アメリカの警察で質の悪い警官が多いという事については同感です。単純な構造のグロックを扱う時に事故や暴発が起こるのだって、ホルスターから抜く時にトリガーガードの中に指を入れていたり、不用意にトリガーを引いてしまったり、銃の安全確認を怠っていたりするからです。これは常日頃の教育やトレーニング不足の何物でもありません。これはLASDのスミス&ウェッソンM&Pの件についてもそうです。
ただグロックは、銃そのものの性能は優秀ですが、生産ラインの管理がしっかりできていないために、銃の個体ごとの精度にばらつきがあり、質の悪い個体が民間市場にも司法機関にも出回っているという事実から考えると、警官個人の技術だけの問題でない事だけは理解しておいたほうがよさそうですね。そんな当たり外れのある銃を、アメリカ合衆国の権益や利益を確保・維持するために極秘で活動するNavy SEALsが採用していいのかと思ったりもするのですが、そこの所はどうなのでしょうか?是非教えてください。
ここまでかなりの長文となってしまい、相当読みにくいとは思いますが、ぜひともまた知恵をお貸しください。よろしくお願いいたします。改めて、長文失礼いたしました。
当該記事を確認していないのですが、「操作方法が難しいから1911にした」というのは、採用の理由としては本末転倒ですね。
「コストと時間が掛かるトレーニングなんてしたくない」、「新しい銃の操作方法を覚えるより昔から慣れ親しんだ銃の方が楽」という本音が透けて見えます。P226は一度覚えてしまえば簡単です。アメリカの警察に質の悪い警官が多いのは、教育やトレーニングが不足している状況が少なからず影響を与えていると思います。
そもそも、本当に熟練が必要なのは.45ACPの1911の方で、9mmのP226の方が初心者にとっても扱いやすい銃なので、話が逆です。
ですが、アメリカでは各警察署が独自に決定権と権限を持ち、それぞれ署によって方針や考え方が異なるので、記事内のオフィサーの考え方がアメリカの警察の総意ではないということは踏まえておきたいところです。
SEALSがP226を使い始めて30年ほど経ちますが、ご存知の通り最近になってグロック19に変更することとなりました。
他の組織と異なってSEALSが特殊なのは、採用している銃器の種類が多く、良い製品はとりあえず採用して、他に良い製品があれば変更するという切り替えの早さがあると思います。
一般的に軍や警察では体格やスキルの違う不特定多数が使用できるピストルを選定しますが、SEALSは銃のスキルに長けており前提が異なります。特に彼らは孤立無援な地域で活動することもあるので、パーツが破損しても発射可能な状態を維持できるピストルを探す傾向があるようです。それぞれ想定している状況が異なるので、「SEALSが銃Aを採用したから銃Bは性能が悪い」と判断するのは間違いでしょう。それぞれ想定する環境や状況も異なります。
また、採用に至るまでには性能だけでなく、コストの問題や政治的判断が入ることもあるので、採用の理由は一つではなく、総合的な評価の結果で決定されています。
我々一般人には分からない部分も多いので、何かが新規採用されるとネットの議論は白熱しますね。
ただ、今回のグロック19に変更した件は、P226と比較すれば破損や水に強く軽量コンパクトという長所は理解しやすいと思います。
SMG用と拳銃用は共通か?というご質問でしょうか?
SMG用の弾薬は存在します。
通常の弾薬より高圧で、一般的な「+P」や「+P+」に相当します。
イスラエルはUZI用に高圧な弾薬を製造していましたし、イギリスもステン用に製造していました。
このL7A1はイギリスの代表例です。
https://www.google.co.jp/search?q=L7A1+ammo&newwindow=1&safe=off&biw=1680&bih=920&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwi2-bDHhaPPAhUdS2MKHZ_DAuwQ_AUIBigB
この他、東側諸国では、ロシアがSMG用の高圧7.62x25mmを製造しています。
.45ACPはSMG用としてはあまり馴染みがありませんが、高圧な弾薬はあります。
通常、SMG用として使用される弾薬は軍とメーカーの契約によって製造されるため、一般市場にはサープラス品として一部流通しています。この手の弾薬は高圧であると同時に、プライマーが硬い場合もあるため、ピストルよりオープンボルト方式のSMGと相性が良い傾向があります。
A-545ゲスト
毎度お世話になります
今回は有名なSEALsにおけるM9のスライド破断事故の原因とされる
SMG用の強装弾についてです
これについてはそもそもSMGと拳銃用は共通弾薬であるとの話も聞きますが
実際の所はどうなのでしょうか?
また、45ACPや他のNATO諸国ではどうなのでしょう
Mr.smishゲスト
ポルさん、ご回答誠にありがとうございます。
やっぱり1911は最高のピストルだと思います。今から100年以上前に設計されたのにもかかわらず、アメリカでは多くの人々にいまだに信頼され続けているすごい銃だという事は、現役のポリスオフィサー自身の言葉で証明されています。本当にすごい銃です。
1911はシングルアクションオンリーというオートマチックピストルとしては複雑な機構を持ち、それゆえに正しく、安全に、何の不自由もなく扱いこなすためには、かなりのトレーニングが必要だということが分かりました。銃の一連の操作に習熟している必要があるぶん、1911はそれだけのトレーニングを積み重ねることで人を育たせ、使い続ける事でその人の体に馴染んでいく、ある意味人を選ぶ銃かもしれませんが、人を育てる、人が親しみやすい銃とも言えると思います。本当に良い銃です。
ところで随分前にネットで、アメリカで現役のポリスオフィサーが1911系統の銃を携行する場合、6ヶ月間のトレーニングを受講し、テストに合格、さらにはシャープシューター、マークスマン、エキスパート、マスターとある射撃のランクのなかで、エキスパート以上を取得していなければならないという条件が書いてあるサイトを発見しました。大抵のアメリカンポリスはベレッタやグロックなどの銃を携行しているイメージがあります。これらを携帯した後で自分の好みで、1911に持ち替えるか、そのまま支給された銃を使用するかのどちらかを選択する訳ですよね。それなのにこのようなテストは本当に存在するのでしょうか?存在するのだとしたら、それは1911が設計の古い銃だからでしょうか?それともシングルアクションオンリーという複雑な機構を持っているからでしょうか?何でも少し前までは原則として、1911系統の銃を制式採用しているSWATなどの部隊に所属しているオフィサー以外、1911の携行は認められていなかったそうです。ですが現場のオフィサーからの強い要望によりこのような方式を取り、一連の条件を満たすことで携帯を許可するんだとか。これがいつまでも疑問なので、知っている範囲でいいので是非教えてください。
ちなみに私が購入した「Gun Professionals 2016年2月号」の特集「オートマチックVSリボルバー」の記事、「U.S.ポリスオフィサーの選択 ピストル&リボルバー」に登場した3人の現役ポリスオフィサー全員がベテランでしたが、ジェイソン・デイビス氏はカリフォルニア州アーケディアPDのサージャント(巡査部長)でSWATチームのスナイパー、ファイヤーアームズ インストラクター、アマラーを務め、ガンを含むタクティカルギアに対する意識がかなりのもので、長いポリス経験に基ずいた適切なコメントができることから、各銃器メーカーからサンプルがどしどし集まってくる程の大物、ディーン・カプート氏は同じくカリフォルニア州アーケディアPDに在籍し、35年の長きにわたってDEA(麻薬取締局)のアンダーカバーオフィサーを務めている超ベテランのオフィサーだったので、やはりこのようなオフィサーとしてのキャリアや技術なども重要なのでしょうか?
ちなみに話は変わりますが、「もし、1911に慣れていない人が初めてのコンシールドキャリーガンとして1911を選択するとしたら、やはりそれは避けた方が無難です。当該記事のオフィサーは1911に慣れ親しんでいるからこそ、安全かつ効果的に携帯できるのでしょうね。」と仰っていますが、ポルさんが渡米されて初めて銃を購入することができるようになった時、ホームディフェンス用やコンシールドキャリー用(CCW)として最初にどんな銃を購入されましたか?よくこのサイトで、ポルさんが実際に購入した1911関連の記事を見かけるのですが、それはどのタイミングで購入されましたか?http://hb-plaza.com/pistol/lookin-for-mil-spec-1911-a1/ http://hb-plaza.com/pistol/kimber-custom%E2%85%A1-45acp/
上記の記事ではスプリング・フィールド・アーモリーの1911をお探しのようでしたが、ポルさんはスプリング・フィールド・アーモリーの1911がお好みなのでしょうか?ここまで大変長い長文となってしまい申し訳ありませんが、さしつかえなければ是非ご回答お願いいたします。
ちなみに自分はコルトかキンバーかで迷っています・・・www
Mr.smishゲスト
先日、日本のオークションサイト、ヤフーオークションにて、自分が欲しかった雑誌である「Gun Professionals 2016年2月号」を落札しました。昨年の12月の終わり頃に書店に並んでいたので購入しようと思ったのですが、なんとボリュームアップの特別号だったので、通常よりも価格が200円程高い1400円だったため購入を断念してしまいました。しかし5月頃になってどうしても欲しくなってしまい、amazon.co.jpにて探してみたのですが、在庫があるものはどれも希少品のため、価格が2000円以上、最高で4000円ぐらいのものもありました。これも断念した私は最後の手段としてヤフーオークションで検索。そしたらなんと300円で出品されているではないですか。すぐさま落札し、5日後ぐらいに届きました。自分がなぜこの本が欲しかったのかというと、特集のオートマチックvsリボルバーの最初にうu.sポリスオフィサーの選択という記事があり、これがどうしても読みたかったためです。
さてここから銃器ネタになりますが、このu.sポリスオフィサーの選択という記事では、3人の現役ポリスオフィサー、ジェイソン・デイビス氏、デイーン・カプート氏、ビクター・ロペス氏が登場し、自身の銃について語っていました。この3人のうち、ジェイソン・デイビス氏、デイーン・カプート氏の2人が自身の勤務時携帯用拳銃に1911ガバメントを使っていました。ジェイソン・デイビス氏はcolt mkiv series70 government modelの各部のメルトダウン、フロントセレセーション、サイト交換、サムセイフティのカスタマイズなどのカスタムが施されたもの、colt オフィサーズモデル、デイーン・カプート氏はcolt government modelのサイト、ハンマーをカスタムしたもの、colt オフィサーズモデルのフルカスタムタイプを携帯していました。
ここで疑問なのは、オフィサーとしての勤務時に、1911をホルスターにコックアンドロックで携帯することは支障が出ないのかということです。もちろんホルスターから銃を抜いた時の即応性、45acp弾の有効性、オートマチックピストルとしての精度という点から言えばとても重要性が高い銃だと思いますが、こういう場合オフィサーは銃の操作に習熟している必要がありますよね。サムセイフティの重要性も高いですし、現代のオートマチックピストルのどの機種をとっても、1911のシングルアクションオンリーは時代遅れな所がありますよね。こういったところを考えると、1911を勤務時に携帯するのは危険や不便ではないのでしょうか。ぜひ教えて下さい。よろしくお願いします。
現在のMAC10系の銃はどんなバリエーションがあるのでしょうか?
何度か製造会社が倒産しているのでその度に何らかの変化があるのでしょうか?
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バリエーションが豊富で範囲が広すぎますが、口径や9mmや.45ACPがあり、レシーバー全長が異なるものからカービンモデルまで様々です。
形状は大体似ていますが、コッキングボルトやボルトの形状の違いなど、細かく分類すれば本が一冊書けるほど存在するので、機会があればいつか記事を書いてみたいです。
概要はウィキペディアに説明があります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0M10
マスターピースアームズ
https://masterpiecearms.com/cat/defender-series/
コブレイ
http://www.cobray.com/
MAX-11
http://www.max-11.com/
ゆうたゲスト
またまたすみません。
よく「オートマチックピストルはどこまで行ってもリボルバーに命中精度では敵わない」と言われていましたが、
の記事を見るとFNX-45タクティカルが25mで30mmのグルーピングを出しています。
弾道性能がいいとは言えない45ACP弾でこの数字を出している事実を考えると、現代オートはすでに命中精度でもリボルバーを凌いでいるのではないでしょうか?
弾頭重量、マガジンの材質(ポリマー/スチールetc)、マガジンのメーカー等によりますが、230グレイン弾頭の.45ACP(21グラム)がスチールマガジン(90~100グラム前後)に入っていると仮定すれば、およそ350グラムです。
165グレインのハイドラショック.45ACPだと、300グラムほどです。
アメリカゲスト
45acp+p12連マガジンの重さはいくらになるのでしょうか?