「45ACP」の検索結果

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  • #93194

    返信が含まれるトピック: .22TCMについて

    ポルポル
    キーマスター

    .22TCMは趣味の射撃としては面白い弾薬ですが、実用的かといえば疑問が残ります。

    法執行機関やディフェンス目的で使用する場合、過度に貫通力が高い弾薬は貫通弾による二次被害の問題があるため好まれません。
    5.7x28mmは軽量高速弾により着弾時のタンブリングによるストッピングパワーが高く、軽量なため貫通弾による二次被害を抑える設計になっていますが、.22TCMはそのような設計ではありません。

    ディフェンス用途では口径、弾頭重量、マズルエナジー等を考慮すると.357SIGの方が有効だと思われますし、コスト、入手しやすさ、弾頭のバリエーションを見ても9mmや.357SIGが勝ります。

    ハンティング用途では小動物ハンティングに利用可能ですが、コストや性能を考慮すると.22TCMより優れる弾薬が他に多く存在するため、.22TCMでなければならない理由がありません。

    軍用としては弾道性能は5.7x28mmの方が優れ、射程距離やストッピングパワーの面で.22TCMは劣ります。

    ターゲットシューティング用途ではコストや入手しやすさという点で9mm~.45ACPといったポピュラーな弾薬に劣ります。

    いずれの場合でも.22TCMで可能なことは他の弾薬でも可能なため用途が限られますが、マズルフラッシュが大きく低反動なこともあり、「射撃の楽しさ」という意味では評判の良い弾薬です。

    関連トピック:
    短銃身から高初速で撃ち出すことについて
    .450 SMCについて

    セラミド
    ゲスト

    管理人さん夜分に失礼します。

    下記URLのPKO-45という銃の説明の”Before I had a chance to handle the PKO-45…”に続く文章で
    「閉鎖機構無しで45ACPを撃つのにもかかわらず恐ろしく強いリコイルスプリングを使用しておらず、簡単にスライドを引ける」
    「薬室の閉鎖とスライドの遅延に十分な強度を持った小径のきつく巻かれたリコイルスプリングを使用している」
    とあるのですが、小径のきつく巻かれたスプリングだと強度が十分でもスライドが簡単に引ける理由とはどのようなものなのでしょうか?

    https://www.personaldefenseworld.com/2017/08/heizer-pko-45-pistol/

    #90896

    返信が含まれるトピック: .300BLK弾について

    ポルポル
    キーマスター

    >短銃身の銃ばかり見かけますが長銃身だと相性が悪いのでしょうか?

    .300BLkは近距離に特化された弾薬のため長銃身で利用する利点がありません。
    弾速は16インチでほぼピークに達するため、10~16インチの銃身長で使用されるのが一般的です。
    特にサプレッサーを使用する場合は弾速を抑えて亜音速にする必要があり、長銃身によって弾速が向上するのは不都合になります。

    >軍の採用はあまりないのはデメリットがあるのでしょうか

    .300BLk(7.62x35mm)の性能はAK等で使用される7.62x39mmに近い弾薬です。
    元々AR15でボルトやマガジンを交換することなくサプレッサーに適した.30口径弾を発射することを目的に開発され、7.62x39mmよりBC(弾道係数)が大きいため減速が少なく7.62x39mmと同等かそれ以上の弾道性能を持ちます。
    しかし弾道曲線が大きく300ヤードを超えると命中精度が低下するため、長い有効射程を求める軍の要求を満たすことができません。

    英軍など一部で採用されていますが、あくまで近距離での使用を想定されています。
    弾頭が持つエナジーが大きいため9mmや.45ACPのサブマシンガン(PDW)の代替となりますが、5.56mmNATOや7.62mmNATOの代替にはなりません。

    >近々更新される6.8mm弾よりも性能が良さそうですが比較するとどちらが優れているのでしょうか?

    正確には将来採用される可能性がある6.8mmの性能が不明なため一概に判断できませんが、6.8mmは長距離における性能が重視されており、近距離でのサプレッサー使用を想定する.300BLKとは使用目的が異なります。
    そのため一概にどちらが優れているとはいえず、使用される場面によって向き不向きがあります。

    #90660

    返信が含まれるトピック: 旧9ミリ拳銃は何が劣っていたのか?

    ゆうた
    ゲスト

    ポルさん、わざわざ追記ありがとうございました。
    そうなんですよね、「9ミリ拳銃」で検索しても大半はトイガンの情報なんですよね。
    それと自衛隊装備しか知らない人に自衛隊装備を語ってもらってもあまり意味はないかもしれませんね。
    旧9ミリ拳銃が本来のSIG P220の性能を発揮していなかったとしても、元のSIG P220の性能を知らなければ比較のしようがありませんもんね。
    自衛隊は秘密主義といいますか、20式小銃にしても一般販売がされるわけではないので、実際に他国の小銃との性能比較ができないのが残念です。
    今のところは旧9ミリ拳銃を惜しみつつ、SFP9Mに期待するしかないんでしょうね。
    旧9ミリ拳銃のデザインは個人的には好きでした。
    ポルさんが仰ってたように9ミリのシングルスタックにしてはグリップの前後幅が大きく感じましたけど、P220は45ACPの使用を考慮に入れていたため仕方がない部分なんですよね。
    (トイガンでの感想です)
    個人的には「これで本来の性能を発揮できていたのなら十分御役を務めあげたのではないか?」と感じています。
    (調達価格の事は置いといて)
    とにかく、次のSFP9Mの時代に入ったのですから、「旧9ミリ拳銃は恰好はよかったなあ」と思い返すくらいにしておきます。
    今回はどうもありがとうございました。

    Mr.Smith
    ゲスト

    お久しぶりです。またポルさんの知識をお借りしたいです。よろしくお願い致します。
    早速お聞きしたいのですが、現在米軍では、兵士個人や部隊等の規模に関わらず、M1911系ピストルはどの程度使用されているのでしょうか?過去に70年以上も米軍の制式拳銃であったことから、米軍の歴史を代表する伝説的な拳銃だとは思うのですが、1985年にベレッタM9に制式拳銃が切り替わって以降は主要な一般部隊で使用されている例は殆どなく、陸軍のグリーンベレーやデルタフォース、海軍のNavy SEALsといった特殊部隊でも、最近ではM9やグロックの使用が目立っていますし、唯一M45A1などのM1911系ピストルを主力部隊で大々的に使用していた海兵隊も、いずれは後継のM17などに置き換えられるようです。
    米軍では全体的に.45ACPを使用するM1911系ピストルが淘汰されているように思えるのですが、そんな現在でも使用している部隊(または兵士個人で使用しているケースが多い部隊)は海兵隊の他にあるのでしょうか?

    M1911A1

    #87138

    返信が含まれるトピック: ショットシェルのガンパウダーについて

    ポルポル
    キーマスター

    装薬には様々な種類が存在し燃焼速度も異なりますが、ハンドガンとショットガンは同じ装薬を共用されることがあります。
    例を挙げると以下の装薬は9mm、.45ACP、ショットシェル等に使用されます。

    Hodgdon Longshot
    Hodgdon HS6
    Hodgdon Clays
    Hodgdon Universal Clays
    Hodgdon 700-X
    Hodgdon PB
    Hodgdon 800-X
    Winchester WST

    ハンドガンやショットガンの弾速は初速1700fps以下が殆どですが、ライフルは2000~3000fpsといった高速で発射されるものが多く、ライフル弾には安全な腔圧を維持したまま弾を加速させるために遅燃性の装薬が使用され、一方でハンドガンやショットガンでは速燃性の装薬が使用されるのが一般的です。

    #86272

    返信が含まれるトピック: .450 SMCについて

    ポルポル
    キーマスター

    1911ピストルで使用可能な、あまりメジャーではない弾薬では以下のようなものがあります。

    .22 TCM
    9x23mm win
    .400 Cor-Bon
    .460 Rowland
    .50 GI

    .45ACPより高圧で1911にパワーを持たせることは趣味として楽しむには面白い分野で一定のニーズがありますが、実用性があるかといえば疑問です。
    1911は本来.45ACPを使用することを前提に設計されているため、他の弾薬を使用すると作動の確実性、耐久性、速射性などに問題があることが多く、特に高圧な弾薬は一般向けとはいえず、特性やリスクを理解したうえで使用される玄人向け商品です。
    また弾薬コストが高く、入手しにくい傾向があります。

    高圧な弾薬を使用するにはスライドやフレームなどに強度を持たせる必要があり、パーツが肉厚になれば銃の重量が増加することで反動が軽減され撃ちやすくなります。
    しかし、1911のフレームやスライドは.45ACP以上の高圧弾では軽すぎるためマズルジャンプが大きくなり、フレームに掛かる負荷が大きくなると同時にパーツの消耗が激しくなります。

    パワーの強い弾薬には、そのパワーに合わせて設計された銃を使用するとトータルバランスで優れ、作動性、耐久性、速射性などに優れた性能を持ちます。

    #86244

    返信が含まれるトピック: .450 SMCについて

    .mamorun
    ゲスト

    非常にニッチな弾薬のようですが詳細に解説して頂きありがとうございます。
    他にも45口径の銃での使用を想定した強力な弾薬は存在しますか?
    また、以前にも45ACP以上のパワーが必要であれば10mmを選択するのが一般的だと教えていただきましたが既存の45口径の銃を用いて、より高威力の弾薬を発射出来るようにするというのは余りニーズは無いのでしょうか?
    素人考えでお恥ずかしい質問ですがよろしくお願いします。

    #86196
    .mamorun
    ゲスト

    以前はコチラの質問への回答をしていただきありがとうございました。

    45スーパーは対応した銃でなければ危険であるという事を教えていただきましたが、類似(亜種?)した弾薬である.450 SMCではプライマーの変更によりケース底部の強度を増すことで高い圧力に対処しているようです。

    調べてみたところ一般的に.45ACP +P相当の圧力に対応した銃であれば問題無いと謳われているようですがそれは事実なのでしょうか?実際の運用において懸念などはありますか?

    以前と似たような質問で恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

    #85939
    ポルポル
    キーマスター

    .22LR、9mm、10mm、.40S&W、.45ACPなどで使用可能です。

    #85901

    返信が含まれるトピック: 初めての実銃の購入

    ポルポル
    キーマスター

    >拳銃は見た目は少年の心をくすぐるものがありましたが撃つのは面白くなかった。おそらくこれは実銃でも同じなのではないでしょうか。

    ライフルは手、頬、肩の3点で保持することで安定し、比較的にターゲットに命中させやすいため爽快感が得られやすいと思います。
    しかし拳銃も奥が深いため、機会があれば是非挑戦していただきたいです。
    最初のうちはグリップや筋肉の使い方に慣れず、リコイルの処理が難しいためストレスを感じることもありますが、次第に銃が体の一部となって日々のトレーニングが結果に反映されるのは何とも言えない快感や達成感があります。

    >Rimfireの.22LRは不発が多い上、威力も9mmどころか、38SPLにも劣るというのは承知しております。しかし至近距離では家のドアや成人男性の胴を貫通する威力はあるという認識です。それでも、Home defenseとしては役不足でしょうか?

    私の考えでは「リムファイアカートリッジの不発率が多い」という一点のみで護身用やホームディフェンス用としては失格という認識があります。
    襲い掛かってくる相手の行動を止めるために要する時間は決して長くはなく、ジャムや不発の処理を行う時間は無いものとして、そういったリスクは始めから除外しておきたいところです。

    ストッピングパワーについて解説すると長文になるため要点のみ触れたいと思いますが、攻撃者(アタッカー)の行動をストップさせるには口径と貫通力が重要になります。

    FBIの研究によれば、脳に命中しないかぎり人体は被弾しても一定時間行動を継続することが可能で、たとえ心臓にダメージを負わせたとしても脳内に残る酸素によって10~15秒間行動可能です。特に薬物、アルコール、アドレナリンなどの影響により、被弾しても痛みに対して鈍感になることがあります。
    10~15秒の時間があれば武器を使用して人を殺傷することが可能なため、攻撃者の生死を問わず短時間に行動を止める必要があります。

    そこで効果的なのは出血量を増やし血圧を下げる状態にすることで、臓器に対し大きな口径で貫通力の高い弾薬を命中させることが有効といわれています。

    拳銃弾の一定の装薬量では口径を大きくすると貫通力が低下し、逆に口径を小さくすると貫通力を高まるといった「口径と貫通力のバランス」が問題となりますが、銃創学的には9mm~.45ACPといったポピュラーなディフェンス用弾薬では軽微な差のため、いずれの弾薬でも高い効果が得られると考えられており、統計的にもこれらの弾薬には信頼性があります。

    .22LRはハードターゲットやソフトターゲットのいずれでも9mmより貫通力が低い傾向がありますが、バリスティックジェルのテストでホローポイント弾を使用したときFBIが要求する11インチを超える貫通力を得ることが可能で、貫通力の点では要件を満たしています。
    しかし口径が小さいため短時間の多量出血は期待できず、9mm~.45ACPなどと比較して短時間で行動を停止させる能力は確率的に低いといえます。
    同じ22口径でも.223remのようなライフル弾の圧倒的な弾速で着弾と同時に弾頭のフラグメンテーションやタンブリングによって臓器にダメージを与える効果がある場合は有効ですが、.22LRにはそういった能力はありません。

    しかし、想定するシナリオや考え方次第では.22LRを選択すると良い場合もあり得ると思います。
    例を挙げると、たまたま両親不在で子供だけが在宅のとき強盗に遭い、子供の力だけで自衛する必要が生じた場合は、反動が小さくコントロールしやすい.22LRが有効かもしれません。
    命中させられない9mm~.45ACPより、命中する.22LRの方が有効なのは間違いありません。
    両親不在で子供だけ在宅というのは良いことではありませんが、実際に子供が強盗を銃撃し撃退した事例があります。

    #85481
    ポルポル
    キーマスター

    1911やグロックに使用可能なコンバージョンキットが販売されています。
    しかし.45スーパーはリローダーにとっても人気のある弾薬とはいえず、キット自体入手しやすいものではありません。

    .45ACPよりパワーが欲しいというユーザーは、10mmオートなど他のポピュラーな弾薬を選択するのが一般的です。

    #85427
    ポルポル
    キーマスター

    原則として.45ACP対応の銃で.45スーパーを使用しない方が良いです。
    実際に発生する圧力は弾薬メーカーやブランドによって異なり、場合によっては高圧な.45スーパーに耐える可能性もありますが、そのようなリスクを取るぐらいなら.45スーパー対応の銃を使用する方が安全です。

    銃の画像

    .45ACPの薬室に.45スーパーを使用した場合、薬室の下側でケースの側面が露出した部分に穴が空き、薬室が割れるリスクがあります。

    関連記事:ピストルカスタムの基礎知識(1911ピストル)

    >バレルやリコイルスプリング、ファイアリングピン等のパーツ変更により、使用に際しての危険性を緩和する事は可能ですか?

    ピストルの場合、.45スーパー対応バレルを使用すれば問題ありません。
    バレルを.45スーパー対応にした場合、.45ACP用より強いリコイルスプリングに交換する必要があります。

    .mamorun
    ゲスト

    コチラの投稿に関連する質問となります。
    .45スーパーと.45ACPの違いとは?

    >.45ACPの銃で.45スーパーは使用できないため、使用には.45スーパー対応の銃が必要です。
    (.45ACPの銃でも物理的に撃発可能ですが、危険を伴います)

    上記の事からSAやColtといった一般的な45口径1911系での使用も危険な物になるのでしょうか。
    また、バレルやリコイルスプリング、ファイアリングピン等のパーツ変更により、使用に際しての危険性を緩和する事は可能ですか?

    #85364
    ゆうた
    ゲスト

    ポルさん、何度もありがとうございます。
    そうなんですよね、9㎜ルガー弾や45ACP弾(!)だと100ヤードを狙うには的の上を撃たないといけないので難しいと思います。
    私の理想としては光学機器の助けを借りず、普通のサイトで撃つというものなのでなおさらです。
    これができる人は本当に凄いと思ってしまいます。
    それにしてもミチュレックさんは凄いですね!
    光学機器を載せてるとはいえ1000ヤード…、動画を見せてもらうまでは信じられませんでした。
    9mmルガー弾でも射撃後から着弾まで少し間があるのがその距離の長さを感じさせてくれます。

    #85346
    ポルポル
    キーマスター

    .22WMRは低反動でありながら100ヤード地点でも超音速を維持しますし、コストが安いのも魅力です。
    .500S&Wは一発あたり約150円以上になりますが、.22WMRなら約25円程度で済みます。

    25ヤードでゼロインされた9mmピストルで100ヤードを狙う場合、ターゲットの上約25cm強(.45ACPでは50cm弱ほど)を狙う必要がありますが、フィクスドサイトではターゲットがサイトで隠れてしまい、慣れるまで時間を要します。
    しかしダットサイトなどの光学機器を搭載すると、マンターゲットのサイズなら簡単に当てられるようになります。

    参考までにジェリーミチュレックは9mmを使用し1000ヤードでスチールターゲットに命中させています。

    #85322
    ゆうた
    ゲスト

    ポルさん、何度もすいません。
    S&W648&.22WMRですか…、私には全然想像がつかない組み合わせでした。
    確かにできるだけリコイルが小さく、しかも直進性に優れた弾道を持っていて良さそうな感じがしますね。
    でもポルさんが1911で100ヤードシューティングをしてらっしゃったとは…。
    もし45ACP弾だったりしたら凄い事ですよね。
    9ミリルガー弾でも100ヤードはかなり難しいと思います。
    再度のお返事ありがとうございました。

    #84304

    返信が含まれるトピック: FBIが採用したカスタム1911について

    ポルポル
    キーマスター

    >弾が原因で他社の高精度な銃が本来の力を発揮できずに、トライアルに落ちるなんてことがあるのでしょうか?

    トライアルの際にウィルソンやコルトなどからゴールデンセイバーの精度に不満が出ていたのは事実です。
    当時コルト社はこれを不服として米国政府説明責任局(GAO)に調査を求めましたが、却下されています。

    しかし、本当に弾薬の精度に致命的な問題があるとすれば参加企業全社がパスできないはずですが、6社のうち2社はパスしました。
    大量生産の弾薬は同じ規格でも個々で微妙にサイズが異なり、それによってヘッドスペース等にも差が生まれやすいため、銃と弾薬の相性問題は常に考えられます。どんなに優れた銃でも弾薬との相性が悪ければ精度を出すことは困難になります。
    また、パスしなかったメーカーのピストルで銃身のフィッティング等の精度に差があったことも考えられ、一概に弾薬の相性だけが問題であったとはいえません。

    とはいえ、各社から5丁提出し、その中からランダムに2丁を抽出してテストされていたため、かなり条件の厳しいテストだったといえます。

    >当時支給されていたと思われるこの.45ACPは現在も支給されているのでしょうか?

    現在はウィンチェスター・レンジャーT(230グレイン)が採用されています。
    トレーニング時の弾薬はレミントンのFMJ(230グレイン)です。

    >スプリングフィールドアーモリーの銃は価格が安かったため、採用された」という記述があったのですが、これも本当のことなんでしょうか?

    生産能力の差が大きな要素ですが、価格も採用理由の一つになっています。
    銃の単価に大きな差はないものの、スプリングフィールドアーモリー社は5万発保証を付けたため、トータルコストが安くなりました。
    一方、プロガン社は経営的にそのような大きな保証を付けることができませんでした。

    #84283

    返信が含まれるトピック: FBIが採用したカスタム1911について

    Mr.Smith
    ゲスト

    こちらのトピックでは、お久しぶりです。
    最近このトピックに関することで、いくつか疑問に思うことがありましたので、ポルさんの意見をお聞かせ願いたいです。

    http://www.back-up-trading.com/FBI-SWAT-HandgunTrial.htm
    FBI SWAT Handgun Trial 
    <FBI SWATハンドガントライアル>

    まず上記サイトに書いてある内容についてです。
    誰がどこからの情報を元に記述したのかは分からないのですが、以下のような記述がありました。

    「仕様書の中でも特に重要視されたのは銃の精度と耐久性であった。FBIの現行の支給弾薬であるレミントン ゴールデンセーバー 230グレイン ジャケッテッド ホローポイントを使用し、銃をランサムレストに固定した状態で10発発射し、25ヤードはなれたターゲットに1.25インチ以上のグルーピングを作らず、20、000発の耐久テストを行った後でも、最初のグルーピングから15%以上大きくなってはならないというのが要求された精度と耐久性であった。その他の仕様を見ていくと、USPSAのリミテッドクラスの仕様に非常に近い、フルハウスカスタムキャリーガンそのものであることがわかる。

    このトライアルにはレスベアー、コルト、キンバー、スプリングフィールド、ウィルソン、シリンダー&スライド(ビル ラフリッジ)、マット ギッシュなど、カスタム/ファクトリーのトップメーカーが参加したが、予備テスト、集中テストの結果最終的にはスプリングフィールドの1911-A1をベースにしたカスタム”ビューローモデル”が契約を勝ち取った。スプリングフィールド社にとっても、このFBIのプロジェクトは非常に困難を極めたと同社のカスタムショップのディレクター、デイビッド ウィリアムス氏は語っている。信頼性を試す集中テストを終えるまで、ビューローモデルは20,000発を発射したが、その後も25ヤードで1.5インチの精度を保っていた。しかし、このトライアルに参加したビル ウィルソンらによるとFBIの現行の支給弾薬であるレミントン ゴールデンセ-バーは本質的に精度が低く、精度の高い銃がテストに落ちる原因となったと語っている。

    “この弾は当たらない”とビル ウィルソンは語る。”市場に有るすべてのバレルを試してみた -バースト, ナウリン, ストームレイク、エド ブラウン、そして我々のバレル(ウィルソン)- 一番良かったグルーピングでもランサムレストから撃って1.6インチにしかならなかった。フェデラルの弾を撃てば1インチ以下にまとまる銃でゴールデンセ-バーを撃つと2インチになってしまう”ウィルソン、キンバー、コルトからの2丁のすべては精度テストで不合格だった。レスベア-、ラフリッジ(シリンダー&スライド)は精度テストを行う以前の段階でテストを辞退してしまった。これについてFBIからのコメントはない。」

    以上、上記サイトより抜粋

    ここでは、「FBIの当時の支給弾薬であったレミントン ゴールデンセーバー 230グレイン ジャケッテッド ホローポイントを使用し、銃をランサムレストに固定した状態で10発発射、25ヤードはなれたターゲットに1.25インチ以上のグルーピングを作らず、20、000発の耐久テストを行った後でも、最初のグルーピングから15%以上大きくなってはならないという精度が要求され、結果的にスプリングフィールドの銃が勝ち残ったが、この弾の本質的な精度が低かったために、他の高精度な銃がトライアルで不合格となった」との記述があるのですが、これは果たして本当のことなんでしょうか?

    私はあいにく弾薬の細かい種類やメーカーなどに疎いので分からないのですが、仮にも全米で最大規模を誇る連邦政府の法執行機関であるFBIに制式採用されていた.45ACPの弾が、精度が低く質が悪いなんてことがあるのでしょうか?
    もしそうだとしても、弾が原因で他社の高精度な銃が本来の力を発揮できずに、トライアルに落ちるなんてことがあるのでしょうか?
    また、当時支給されていたと思われるこの.45ACPは現在も支給されているのでしょうか?

    他にも、上記サイトとは別のサイトで、「FBIのトライアルに提出されたカスタム1911の中でも、スプリングフィールドアーモリーの銃は価格が安かったため、採用された」という記述があったのですが、これも本当のことなんでしょうか?
    以前ポルさんに教えて頂いた通り、ビューローモデルの元になったプロフェッショナルモデルはかなり値の張る銃のようですし、FBIのトライアルに参加した他社の1911も、大体同じくらいの価格帯のように思えます。
    それにこのトライアルの内容を見ていると、かなり過酷なトライアルに見えるので、それを突破したということは他社の1911と比べても、そこまで見劣りする物でもないと思うのですが…

    かなり長文となってしまいましたが、以上の質問にお答え頂けると幸いです。
    よろしくお願い致します。

    #83862
    ポルポル
    キーマスター

    民間では.357マグナムや.44マグナムをコンシールドキャリー(隠匿携帯)に選択する人もいますが、好みの問題でもあるため必ずしも合理性が考慮されているとは限りません。

    法執行機関では非番の警官に対して「携帯して良い銃のリスト」を各法執行機関のポリシーとして定められていることが多いですが、通常そのリストの中に.44マグナムは入りません。これは.44マグナムよりコンシールドキャリーに適した弾薬が存在するためです。

    .357マグナムのリボルバーのなかにはコンシールドキャリー向けのモデルも存在し、3インチバレルなどショートバレルのコンパクトなサイズが見られますが、.357マグナムの本来の力(初速やマズルエナジー)を引き出すには4インチ以上が必要になります。
    もちろんショートバレル用.357マグナム弾を選択するのも良いですが、9mm+Pを選択する方が同等のパワーを得られるうえ、軽量コンパクトで厚みも薄い、速射性が高く装弾数も多いなどの他の利点を得られます。
    しかし.357マグナムのリボルバーはサイズ的にもコンシールドキャリーが可能で、扱う人のスキルによってはコントロールしやすいレベルの反動のため、有効な集弾率も期待できます。

    一方、.44マグナムは多くの人にとってコンシールドキャリーに適した弾薬ではなく、いくつかの問題があります。

    【携帯性】
    .44マグナムを使用するリボルバーは重く大型で、携帯性に優れているとはいえません。
    大多数の人が護身目的で発砲する機会が一生に一度もないにも関わらず、1kgオーバーの大きな銃を毎日携帯するのは多くの人にとって苦痛です。
    巨漢のアメリカ人にとってはさほど苦痛にならないとしても、一般的には好まれるものではありません。

    【隠匿性】
    コンシールドキャリーは基本的なルールとして衣服の中に隠れて外見から銃を所持していることがわからない状態にする必要があります。これは州によっては法律で定められており、露出すると違法となる可能性があります。
    .44マグナムを使用する大きな銃はそれだけ露出しやすい状態となり、注意が必要です。

    【速射性と命中率】
    .44マグナムは反動が大きく、大きく跳ね上がった銃口を再びターゲットに向ける「リカバリー」が遅くなります。
    そのため速射性が悪く、多数の弾を素早く撃つことが困難です。
    もし銃撃戦の相手が反動が小さく速射性が高い銃を所持していれば、こちら側が撃ち負ける可能性が高くなります。

    一般的に初弾を相手に命中させて無力化することは稀で、アドレナリンが出るストレス状況下では命中率が普段より低下し、それによって多数の弾を発射する傾向があり、その多くはターゲットに命中しません。銃撃時に発射された7割の弾がターゲットに命中していないという法執行機関の統計も存在します。

    【貫通力】
    .44マグナムは人体に対して貫通力が高く、ターゲットの背後に第三者が居れば二次被害の恐れがあります。
    貫通弾や流れ弾によって人的被害や物損が生じた場合は射手に責任があるため、その損害に対して懲役刑を受けたり賠償責任が生じるリスクがあります。

    【コスト】
    一般的にマグナム弾は高価です。
    もし銃で身を守るなら使用する銃に慣れておくことがベストですが、9mm~.45ACPなどと比べると射撃トレーニングに掛かる費用も多くなり、コストパフォーマンスが良いとはいえません。

    ここまで.44マグナムのデメリットについて述べましたが、メリットもあります。
    それは対人用としてではなく、熊などの危険な野生動物から身を守るために携帯する場合です。

    国立自然公園のパークレンジャーが.44マグナムを携帯するように、ハイキング、キャンプ、ハンティングなどの場面で.44マグナムは有効です。
    大抵こうした場面ではコンシールドキャリーよりオープンキャリーされることが多く、携帯中に銃が露出していないかと心配する必要もありません。

    関連記事:トレイルガンとはどんな銃ですか?

    >逆にマグナム弾を使用したことで、威力が大きすぎるなどして万が一訴えられた時に不利に働きそうな気もします。

    裁判で相手側の弁護士からその点を突かれる可能性もないとはいえませんし、実際過去に事例がありますが、パワーが問題だとすると.44マグナムより強力なライフルやショットガンをホームディフェンスに使用することができないことになるため、その点は心配する必要はないと思われます。

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