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少女前線のドルフロでも人気のCz52ピストル(実銃)を実射テスト

7.62x25mmトカレフ弾を使用するCz52を実射したので感想を述べたいと思います。

射撃の感覚が伝われば幸いです。

少女前線のドルフロでも人気のCz52ピストル(実銃)を実射テスト

銃の画像

注文していた7.62x25mmトカレフ弾がやっと届いた。

弾のない銃なんてモデルガン同然で、毎日スライドを引いたりトリガーフィーリングを楽しむぐらいしかできなかった。やはり銃は道具である以上、撃てなければ面白くない!

 

銃の画像

・・・ということで弾が届いた今、シューティングレンジへ!

カリフォルニアの青い空の元、レンジのカウンターで使用料を払おうとすると、「今日はサービスだ」といって2人分でトータル5ドル負けてくれました。ありがとうレンジマスター!

さすがに日曜日ということもあって、馴染みのレンジは盛況だった。

家族連れや友人同士、恋人同士で賑わっている。

なかには、一人で黙々と撃ちつづける「シリアスシューター」も居た。

アジア系のある男性は、ひたすらSIG P226を撃ちつづける。彼はよく見かけるシューターの一人だ。
まだ話しかけたことはないが、また見かけたら話しかけてみようかと思う。

そして、その隣の白人の大男はデザートイーグルの.44MAGをスペアマガジン3本付で持ち込んでいた。
彼は私の左隣で撃っていたので、排莢された.44MAGカートが私の足にコツン、コツンと何度もヒットした。

この日は珍しく2丁のデザートイーグルを見かけたが、やはりデザートイーグルは高価なので、周囲のシューターにも気になる存在だ。

何人かが彼に、「リコイルは大きい?」「どこで買ったの?」といった質問をし、「リコイルはシャープな.45ACPみたいなものだよ。」といったやりとりがあった。
そして、そのままシューティングの様子を見た。ドゴーン!ドゴーン!ドゴーン!と3発発射。

しかし、ターゲットのどこにも穴が空かない。そして4発目にしてターゲットの端に命中。
固定バレルで命中精度に定評があるデザートイーグルはきっと泣いている。

 

080104cz52d

スタンディングで15ヤードからの結果。中央の黒丸の直径は約20cm。最初の1マガジンは散ってしまったが、慣れてくると集弾するようになった。練習次第で2~3インチは狙えそう。

さて、肝心のCz52はどの程度のアキュラシーを見せてくれるのか?

雑誌のレビューを見るより、自分で撃った方がその理解度は全く違う。今回の実射は楽しみにしていた。

今回使用した弾は、ウィンチェスターの7.62x25mmトカレフ弾だが、製造はメイド・イン・チェコリパブリックだ。

弾頭重量は85グレインのFMJ。

ネックダウンされたケースを使用し、非常に高速で撃ち出される。

悪名高いトカレフ・ピストルに使用する弾なので日本の裏社会でもポピュラーな存在かもしれない。

 

銃の画像

TT33 Photo via Wikipedia

たまたま、この日となりで撃っていたシューターがトカレフTT33を使用していた。
彼の弾はノリンコ製で、星のマークがスタンプされている。

 

銃の画像

Cz52のマガジンには8発入る。
月刊GUN誌2004年3月号でもレポートされていたが、あともう少しで9発入りそうで入らない。

ここで意外に感じたのは、そのマガジン・スプリングの柔らかさだった。
全く固く無く、力を必要とせず簡単に弾を込めていける。
単にヘタっているのかと思ったが、スペアマガジンも同様だった。

Cz52はスタームルガーMKⅡやワルサーP38、またはSIG P220のようにマガジン・キャッチ・レバー(ヒールマガジンリリース)を採用しているため、素早いマガジンチェンジはやりづらい。
片手でマガジンを抜けず、おまけに挿入時もスムーズにいかない。
しかし、半世紀も昔の銃なのでしょうがない。

 

マガジンを挿入しスライドを引くとカシャンと高い音をたてた。そしてトリガーを引き第一弾を撃発。

イメージ的にズガーンと抜けるような音で、ベレッタ 92FSより大きく迫力を感じた。

スライドの後退スピードも速く、リコイルも92FSより鋭い。

また、トップライトで跳ね上がりも大きい。
エネルギー量を見ても9mmLUGERより大きいだけのことはある。

そして何より、排莢されたケースがよく飛ぶ。
カートの飛距離はトカレフほどではないが、ケースが軽いこともあって斜め後方45度方向へ5メートルも飛んだ。
92FSやM1911では1メートル程度なので、その違いがよく分かる。

1箱50発撃ち終える前にジャムが発生した。

閉鎖不良で、あと一歩というところでエキストラクターがリムに掛からない。

スライドの後ろから軽く叩いてやる程度で閉鎖するのだが、リコイル・スプリングがあともう少し強ければ快調作動すると思う。

また、もうひとつ意外な欠点があった。
それは、リコイルを受ける際にトリガーの先が人差し指の腹に刺さる感覚があるというもの。
100発も撃つと指の腹に痛みを感じ、グリップに気を付けた方が良いのかもしれない。
これはまた次回にも色々試して確認してみたいと思う。

なにわともあれ、銃声も派手でケースが勢い良く飛び、撃っていて気持ちの良い、スカッとする銃だ。

 

銃の画像

ジャムったCz52。リコイルスプリングがヘタっているのか、スライドが完全に閉鎖されていない。

あともうちょっとで閉鎖なのに・・・。

 

Cz52オートマチックピストル【前編】
旧チェコスロバキアの名銃、Cz52についてご紹介します。 Cz52の背景と歴史 1991年、旧ソ連の崩壊によりソ連のコレクターや戦後の帰還兵が所有していたロシア製火器が大量に流出するようになりました。同時にアメリカにも数多くの火器が流入し、冷戦時代には謎に包まれていた火器も現在では世界中のガン・ショ...