「セミオートライフルはボルトアクションライフルより命中率が低い」と、よく聞くのですが、なぜですか?
セミオート・ライフルとボルトアクション・ライフルのどちらか一方が命中精度に優れるとはいえません。一般的にボルトアクション・ライフルの方が命中精度が優れるとされがちですが、それは単純にアクションタイプの違いが原因ではありません。命中精度はアクションタイプの違いではなく、個々のモデルによって異なると言って良いでしょう。
オートライフルでも一般的なボルトアクションライフルを凌ぐアキュラシーを持ったモデルも存在します。高いアキュラシーを実現するために重要なのはバレル(銃身)と弾薬であり、高精度なバレルと弾薬の組み合わせは、セミオートライフルであろうとボルトアクションであろうと、高いグルーピング(集弾)を出します。
しかし、現実にセミオートライフルより優れたボルトアクションが多いのは事実です。これは単にアクションタイプの違いではなく、その構造上の問題があります。
アサルトライフルなどオートライフルから発展したスナイパーライフルと比較すると、ボルトアクションライフルには発射時の振動による影響や外部からの力を受けにくいフローティングバレルやブルバレルが使用される傾向がありますが、一方でオートマチックライフルはガス作動であるため、一般的なフリーフロートバレルが使用できません(例外あり)。
シンプルな構造のボルトアクションライフルは、より高い精度を出しやすい優位性があります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
もしご質問やご意見がありましたら、お気軽にX(旧ツイッター)やYoutubeチャンネルでお知らせください。