テイクダウンラッチはどのような機能があるんですか?
またどのようなときに用いるのですか?
テイクダウンラッチとは、フィールドストリッピング(簡易分解 / 通常分解)する際に使用するパーツです。
テイクダウンラッチが装備されているモデルでは、これを操作することによって工具を使用することなく簡単な分解を行え、メンテナンスを容易にしています。
多くの軍用ピストルに装備されており、スライド、バレル、リコイルスプリング、リコイルスプリングロッド等を取り外すことができます。
しかし、ネジやピンなどすべてバラバラに分解する精密分解には工具が必要となります。
テイクダウンラッチの形状と操作方法は多種多様でありモデルによって異なりますが、ここではベレッタ92Fを例に解説します。
※ベレッタでは、「テイクダウンラッチ」ではなく、「ディスアッセンブリング・ラッチ」と呼んでいますが、どちらも意味は同じです。
ベレッタ92Fのテイクダウンラッチはフレームの左側に装備されており、右側(反対側)のラッチボタンを押しながらラッチを時計回りに90度回転させるとロックが解除され、スライドとフレームとに分離可能となります。
フレーム内部では「かまぼこ型」のテイクダウンラッチの軸が壁となり、スライドと共に前後に移動しようとするロッキングブロックの動きを邪魔しています。
しかし、ラッチを回転させるとこの壁が水平となり、ロッキングブロックに接するリコイルスプリングの力が加わると同時に、スライドが前へとスライドされて分離可能な状態となるのです。
銃によって内部構造はことなりますが、どれもラッチの移動によってロックが解除される構造となっています。
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