Petty Officer 1st Class William Carlisle, Public domain, via Wikimedia Commons
マシンガン(機関銃)とサブマシンガン(短機関銃)は、どちらもフルオート射撃が可能な火器として知られていますが、その役割、使用弾薬、運用方法には大きな違いがあります。
この記事では、それぞれの基本的な定義から歴史、弾薬の種類、作動機構、そして代表的なモデルまでをわかりやすく解説します。
マシンガンとサブマシンガンの定義
まずは、マシンガンとサブマシンガンがそれぞれどのように定義されているのかを明確にしましょう。
項目 | マシンガン (機関銃) | サブマシンガン (短機関銃) |
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主な用途 | 継続的な自動射撃による制圧 | 近接戦闘と高い機動性 |
使用弾薬 | ライフル弾を使用 | 拳銃弾を使用 |
大きさ・重量 | 大型かつ重量がある | 小型で軽量 |
有効射程 | 長距離(1,000m以上の場合もある) | 短距離(通常150〜200m以内) |
運用形態 | 据え置き型や分隊運用が多い | 歩兵個人が単独で使用 |
マシンガンとサブマシンガンはどちらも自動火器ですが、用途や設計に大きな違いがあります。
マシンガンとは
M240マシンガン 画像出典:SGT. TIERNEY P. NOWLAND, Public domain, via Wikimedia Commons
マシンガン(機関銃)は、ライフル弾を使用し、引き金を引いている間は連続して発射が行える自動火器です。
多くのマシンガンは重量とサイズが大きく、1,000メートルを超える長距離射撃が可能な火力を備えています。主な役割は、持続的な射撃によって敵部隊の行動を抑制・妨害することであり、戦術上の制圧効果が重視されます。
運用形態には、三脚などに据え付けて設置する方法のほか、分隊単位で携行し、歩兵に対する火力支援を行う方法があります。
発射速度は非常に高く、毎分数百発に達するモデルもあり、短時間で広範囲にわたる火力投射が可能です。
マシンガンは、その重量、全長、運用目的に応じて、以下のように分類されます。
種類 | 説明 | 代表モデル例 |
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ライトマシンガン 軽機関銃 (LMG) | 携行可能で通常はバイポッド(二脚)装備。 分隊レベルでの支援射撃に使用。 | Bren Mk.I(イギリス) RPD(ソ連) RPK(ソ連 / ロシア) M249 SAW(米国) FN Minimi(ベルギー) 九六式軽機関銃(日本) |
ミディアムマシンガン 中機関銃 (MMG) | バイポッドまたは三脚に装着、高耐久。 持続的な支援射撃やエリア制圧に用いられる。 | ホッチキス M1909(フランス) シュワルツローゼ M.7(オーストリア=ハンガリー帝国) フィアット レベリ M1914(イタリア) ブローニング M1919(米国) |
ジェネラルパーパスマシンガン 汎用機関銃 (GPMG) | ミディアムマシンガンから派生した現代分類。 三脚・車載・分隊支援用途すべてに運用可能。 | FN MAG(ベルギー) MG3(ドイツ) PKM(ソ連 / ロシア) M240(米国) |
ヘビーマシンガン 重機関銃 (HMG) | 固定設置型、大口径(例:12.7mm)。 重火力支援、対車両・対空、要塞防御に使用。 | M2 ブローニング(米国) DShK(ソ連) NSV(ソ連 / ロシア) QJG-02(中国) Kord(ロシア) |
各種類のマシンガンは、その特性を活かして様々な戦術的役割を担います。
例えば、ライトマシンガン(LMG)は歩兵分隊の機動力を損なわずに火力を増強し、ヘビーマシンガン(HMG)は要衝の防衛や装甲車両への対処に絶大な効果を発揮します。
ミディアムマシンガン(MMG/中機関銃)とジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)の違い
ミディアムマシンガン(MMG)とジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)は、現代では、GPMGの多くがミディアムマシンガンの役割を兼ねるため、実質的に同義として扱われることが多くなっています。
MMGはもともとフルパワーライフル弾を使用する中重量の機関銃を指し、主に歩兵支援や持続射撃用途で運用されてきました。
一方ジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)は、軽機関銃・中機関銃・車載機銃など複数の用途に対応できる汎用性を重視した設計です。
- ミディアムマシンガン(MMG/中機関銃)
- フルパワーライフル弾を使用するベルト給弾式機関銃として分類された
- 軽機関銃と重機関銃の中間に位置する火力・重量・運用目的を持つ
- 初期は空冷式が主流だが、水冷式も存在
- 運用には複数名の操作要員を必要とする
- 主に三脚での持続射撃用だが、二脚での機動運用も可能
- ジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)
- 20世紀中盤に登場した多目的運用向けの機関銃
- 軽機関銃、三脚搭載、車両搭載など多様な運用に対応
- 空冷式で、クイックチェンジバレルを装備
- 使用弾薬はフルパワーライフル弾(7.62×51mm NATO等)
- 歩兵支援から車載・陣地防御まで幅広く使用される汎用性が特徴
ジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)は「多目的に使えるミディアムマシンガン」と理解するとわかりやすいでしょう。
- ミディアムマシンガン(中機関銃): 機関銃のサイズと火力(軽・中・重)による分類の一つ。
- ジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃): 機関銃の設計思想と運用上の多用途性による分類。
項目 | ミディアムマシンガン (MMG) | ジェネラルパーパスマシンガン (GPMG) |
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使用弾薬 | フルパワーライフル弾 | フルパワーライフル弾 |
給弾方式 | ベルト給弾 | ベルト給弾 |
冷却方式 | 空冷または水冷 | 空冷 |
搭載・設置方法 | 二脚または三脚 | 二脚・三脚・車載・航空機搭載など |
運用の焦点 | 歩兵支援・持続射撃 | 軽・中機関銃運用、車両搭載などの汎用運用 |
代表例 | ホッチキス M1909 シュワルツローゼ M.7 フィアット レベリ M1914 ブローニング M1919 | FN MAG MG3 PKM M240 |
フルパワーライフル弾とは?
フルパワーライフル弾とは、主に第二次世界大戦以前から使用されている高威力・長射程の小銃弾を指します。これらは軍用ライフルやマシンガン向けに設計された弾薬であり、反動が大きく、射程と貫通力に優れています。
- 代表例
- 7.62×51mm NATO(汎用機関銃やバトルライフル向けの標準的フルパワー弾)
- 7.62×54mmR(ロシア製)
- .30-06スプリングフィールド(米軍旧制式)
- 8×57mm IS(ドイツ製)
これらはアサルトライフルに用いられる中間弾薬(例:5.56×45mm NATOや7.62×39mm)よりも強力で、通常はバトルライフルや狙撃銃、汎用機関銃で使用されます。
ライトマシンガンは重いのに、なぜ「ライト(軽)」と呼ばれるのか?
ライトマシンガン(軽機関銃)が「ライト」と呼ばれるのは、従来の重く大型のマシンガンと比べて大幅に軽量で携行性に優れ、通常は一人で運用できる設計だからです。
初期のマシンガンは三脚設置で100ポンド(約45kg)以上あり、複数人で運搬運用する必要がありましたが、ライトマシンガンは歩兵分隊での個人運用を想定しており、二脚で射撃可能で、弾薬も標準ライフル弾(例えば5.56×45mm NATOなどの小銃弾)かやや軽めの弾薬を使用して機動性を保っています
「ライト」という名称は、絶対的に軽いという意味ではなく、従来のミディアムマシンガンやヘビーマシンガンに比べて軽量で、一人で運用できることを示しています。
ライトマシンガンは進撃する歩兵に追随し、機動的に火力支援を行う役割を担っています。
マシンガン(機関銃)の定義は、「一般的な用法」と「法的定義」で異なります。
一般的な用法では、マシンガンは全自動で連続射撃が可能な火器を指します。特に軍用で使用される大型の自動火器を意味することが多く、7.62mmや.50口径など拳銃弾より大きな弾薬を使用し、制圧射撃に用いられます。
一方、米国連邦法上の定義では、マシンガンはトリガーを一度引くだけで複数発が自動的に発射される銃を指します(NFAおよびGCAによる定義)。この定義には、フルオート射撃が可能な銃本体だけでなく、セミオート銃をフルオート化する改造パーツや、組み合わせることでフルオート化できる部品も含まれます。1986年5月19日以降に製造されたマシンガンの民間所持は原則禁止されており、無許可での所持や製造には最高10年の禁錮刑が科されます。
一般的な用法において、サブマシンガンやマシンピストルはマシンガンではありませんが、米国法律上はどれもマシンガンに分類され、国によって法的定義が異なります。
サブマシンガンとは
画像出典:U.S. Army TSAE by Georgios Moumoulidis, Public domain, via Wikimedia Commons
サブマシンガン(短機関銃 / SMG)は、拳銃弾を使用する軽量かつ小型の自動火器です。
主に150~200m程度の近距離戦闘に適しており、歩兵が個人で携行して迅速に動けるのが大きな特徴です。そのため、市街戦や狭い場所など、高い機動性が求められる場面で特に活躍します。
サブマシンガンはマガジン給弾式で、近接戦闘に特化した設計がされています。
サブマシンガンの主な特徴は以下の通りです。
- 使用弾薬: 9mmパラベラム、.45ACP、.40S&Wなどの標準的な拳銃弾を使用。近距離で効果を発揮する。
- 作動方式: 多くのモデルでシンプルなブローバック方式を採用。発射の反動エネルギーで動作する。
- サイズ: 短銃身でコンパクトに設計されており、都市部や狭い場所での取り回しに優れる。
- 有効射程: おおむね150〜200メートル以内の交戦に適している。
- 用途: 近接戦闘(CQB)向けに最適化されており、軍隊、警察、特殊部隊、装甲車搭乗員、狭い空間での高機動性を必要とする場面で使用される。
- 「サブマシンガン」という名称は、トンプソン・サブマシンガンの発明者ジョン・T・トンプソンによって命名されました。
- 「サブ」はライフル弾を使う従来のマシンガン(機関銃)に対して、より小型な弾薬で威力が低いことを示しています。
米国と欧州で「サブマシンガン」と「マシンピストル」の定義や呼称が異なる
米国では、サブマシンガンは拳銃弾を使用するストック(銃床)が備わった全自動火器を指し、トンプソンやウージーが代表例です。マシンピストルは、グロック18やベレッタ93Rのようなピストル型でフルオート射撃が可能なものを意味し、ストックを持たないことが多いです。
一方、欧州では、マシンピストルという用語がピストル型フルオート火器(例:グロック18)を指すことが多く、またドイツ語圏などでは「Maschinenpistole」の直訳としてサブマシンガン全般(例:MP5)を指すこともあり、米国ほど厳密な区分はされていません。
EUや国連の文書では両者が同じ分類として扱われることが多く、公式には明確な区別がないことが示されています。
米国は形状や用途で厳密に区別しますが、欧州では言語伝統上、より柔軟に呼称しています。
日本でサブマシンガンが「機関けん銃」と呼ばれる理由
日本でH&K MP5などの銃器が「機関けん銃」と呼ばれるのは、主に日本独自の呼称体系と、外国語の翻訳事情、そして歴史的経緯に由来します。
- 歴史的な呼称の継続
- 「機関けん銃」は、サブマシンガン(短機関銃)の別名として、日本軍、自衛隊、そして警察で古くから用いられてきた呼び方です。
- 自衛隊の前身である警察予備隊の時代からサブマシンガンは「短機関銃」と呼称され、その後の自衛隊・防衛庁(当時)もこの呼称を継承しました。
- ドイツ語からの影響と機能的特徴の強調
- 「機関けん銃」という名称は、ドイツ語の「Maschinenpistole(マシーネンピストーレ / マシンピストル)」を直訳した表現でもあります。
- 日本軍内部でも「自動短銃」「機関短銃」「機関拳銃」など複数の名称が使われていました。
- 警察がこの呼称を採用した背景には、実際に拳銃弾を用いる自動火器(小型機関銃)という機能的特徴が強調されたためという理由があります。
- 「拳銃弾」を連射できる火器=機関拳銃、という概念が根付きました。
- 公用文書における表記
- 「拳」の字は、2010年まで常用漢字ではなかったため、公的な文書ではしばしば「けん銃」と表記されることがありました。
- 例えば、『武器等製造法施行規則』(昭和28年通商産業省令第43号)や、『法律第百十五号(平成13年11月2日)自衛隊法の一部を改正する法律』においては、「機関けん銃」と表記されています。
- 自衛隊・警察間での呼称の共通性
- 自衛隊でも、1999年に導入された「ミネベア社製サブマシンガン」は「9mm機関けん銃」という制式名で採用されています。
- 自衛隊と警察の双方で「機関けん銃」と「短機関銃」は同義で使われています。
まとめると、英語やドイツ語由来の「サブマシンガン」「マシンピストル」に相当する日本独自の訳語として「機関拳銃」や「短機関銃」が生まれ、さらにこれらが行財政上、警察や自衛隊で正式な呼称として用いられてきた歴史的経緯があるため、現在でも「機関けん銃」という呼び方が使われています。
歴史の比較
次に、それぞれの銃器がどのような歴史的背景を持ち、いかにして現在の形に進化したのかを見ていきましょう。
開発された当時の戦場のニーズが、その後の銃器の方向性を決定づけました。
項目 | マシンガン | サブマシンガン |
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登場時期 | 19世紀後半(例:マキシムマシンガン、1880年代) | 20世紀初頭(例:MP18、第一次世界大戦期) |
初の本格運用 | 第一次世界大戦の塹壕戦で広く使用 | 第一次世界大戦で登場し、第二次世界大戦で主力化 |
開発目的 | 長射程で弾を継続的に発射できる火力を提供するため | 歩兵が携行可能で弾を継続的に発射できる火力を得るため |
発展 | 軽機関銃・中機関銃・重機関銃へと派生 | 機動戦、都市戦、特殊部隊向けに改良 |
戦争での役割 | 陣地防御や制圧射撃で重要 | 近接戦闘、特に市街地戦で重要 |
マシンガンは19世紀後半にマキシムマシンガンなどが登場して以来、第一次世界大戦の塹壕戦で広く使われるようになりました。
以降、ライトマシンガン(軽機関銃)、ミディアムマシンガン(中機関銃)、ヘビーマシンガン(重機関銃)と発展し、陣地防御や制圧射撃で重要な役割を果たしてきました。
対して、サブマシンガンは20世紀初頭の第一次世界大戦時にMP18が登場し、特に第二次世界大戦でその利便性が注目されました。
歩兵が携帯できる火力として、機動戦や都市戦、特殊部隊の戦闘で改良・発展してきました。
マシンガンの歴史
ガトリングガン 画像出典:Max Smith (Megapixie), Public domain, via Wikimedia Commons
マシンガンの起源は19世紀中頃にあり、連射や高速連射が可能な火器の開発が模索されていました。
マシンガンの歴史
1718年
初期の連発銃
1718年のパックルガンなど、初期の欧州では多銃身のボレーガンや回転式メカニズムがありました。信頼性の低い点火方式や操作の煩雑さが課題でした。
1862年
ガトリングガン
リチャード・J・ガトリング博士が発明したガトリングガンは、手動クランクで複数銃身を回転させ、機械的に薬莢を装填する、実用的な高速射撃武器の初の例でした。南北戦争で限定的に使用され、その後の戦争で影響力を増しました。
1884年
マキシムマシンガン
ハイラム・マキシム卿によって発明されたマキシムマシンガンは画期的な武器でした。発射の反動を利用して自動で作動し、単一の引き金操作で連続射撃が可能になりました。この設計は信頼性が高く持続射撃が可能で、現代マシンガンの基本形となりました。
1914年
第一次世界大戦での普及
マキシムマシンガン以降、反動やガス圧を利用した新モデルが急速に開発され、水冷・空冷方式やベルト給弾・マガジン給弾が採用されました。第一次世界大戦では、水冷式のクルー装備マシンガンが戦場を支配し、塹壕戦を形成しました。
1939年以降
20世紀の改良と現代
世界大戦間には、軽量で空冷式の携行可能なモデルが開発され、ブレンガンやMG34などが登場。第二次世界大戦ではジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)が普及しました。1945年以降はさらなる軽量化、信頼性向上、多様な用途(歩兵支援、車両搭載、航空機搭載)に対応する方向に進み、現在も軍隊で中心的役割を担っています。
サブマシンガンの歴史
ビラール・ペロサM1915 画像出典:Atirador, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
サブマシンガンは第一次世界大戦末期の塹壕戦で近接火力を求める必要から開発されました。
サブマシンガンの歴史
1915年
ビラール・ペロサM1915
イタリアのビラール・ペロサM1915は、最初期のサブマシンガンの一つとされます。二連銃身で9mmグリセンティ弾を発射し、当初は航空機搭載用として開発されましたが、後に地上運用に転用されました。
1918年
MP18
ドイツのヒューゴ・シュマイザーとテオドール・ベルグマンが開発したベルグマンMP18は、最初の実用的なサブマシンガンと広く認識されています。9mmパラベラム弾を32連ドラムマガジンから発射し、ストックを装備していました。第一次世界大戦末期、ドイツ突撃兵が浸透戦術で効果的に運用し、その携行性と高い連射速度は革命的でした。
1920年
トンプソン・サブマシンガン
米国ではジョン・T・トンプソンがトンプソン・サブマシンガンを設計し、特許を取得しました。「トミーガン」の愛称で知られ、強力な.45ACP弾を使用し、第二次世界大戦以降も象徴的な存在となりました。
1939年
第二次世界大戦と大量採用
第二次世界大戦中、サブマシンガンは全主要軍で採用されました。その簡易性、信頼性、コンパクトさから、突撃部隊、空挺部隊、車両搭乗員、レジスタンスに至るまで広く装備されました。特に製造が容易で安価なステンやPPSh-41などが大量配備されました。
1945年以降
冷戦期以降と現代
1945年以降もサブマシンガンは進化を続け、新素材やモジュラー設計が導入されました。9mmパラベラム弾など新口径への対応も進み、対テロ部隊、法執行機関、特殊作戦向けのコンパクトモデルが開発されています。
弾薬と口径の比較
ピストル弾とライフル弾 画像出典:Grasyl, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
マシンガンとサブマシンガンで使用される弾薬の違いを比較します。
項目 | マシンガン | サブマシンガン |
---|
使用弾薬 | ライフル弾 (例:5.56mm、7.62mm) | 拳銃弾 (例:9mm、.45 ACP) |
威力と射程 | 高初速かつ長射程 | 低初速で有効射程は短い |
弾薬サイズ | 大きく重量がある弾薬 | 小さく軽量な弾薬 |
貫通能力 | 遮蔽物や装甲を貫通可能 | 貫通力は限定的で軟目標向け |
代表的弾薬 | 5.56×45mm NATO 7.62×51mm NATO | 9×19mmパラベラム .45 ACP |
マシンガンの弾薬と口径
5.56mm NATO弾
画像出典:Clément Dominik, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
機関銃種別 | 代表的な使用弾薬 | 口径 (インチ) | 口径 (mm) |
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軽機関銃(LMG) | 5.56×45mm NATO | 0.224 | 約5.56 |
中機関銃(MMG) | 7.62×51mm NATO | 0.308 | 約7.62 |
汎用機関銃(GPMG) | 7.62×51mm NATO | 0.308 | 約7.62 |
重機関銃(HMG) | .50 BMG (12.7×99mm NATO) | 0.50 | 12.7 |
マシンガンは、ライフル弾を使用します。
- 軽・汎用マシンガンで主に使用される弾薬(中間弾・小銃弾クラス)
- 5.56×45mm NATO
- 使用例:M249 SAW、FNミニミ、HK MG4、IMIネゲフ
- 特徴:軽量・低反動・高初速
- 7.62×51mm NATO
- 使用例:FN MAG、M60、HK MG5、M240
- 特徴:高威力・長距離射程に優れる。多くのジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)で標準弾薬
- 7.62×39mm(旧ソ連・ロシア)
- 使用例:RPK、RPK-74(後者は5.45×39mm)
- 特徴:AKシリーズと共用。中間弾道性能
- 5.45×39mm(ロシア)
- 使用例:RPK-74、PKMの軽型改修型など
- 特徴:5.56mm NATOに近い性能
- 7.62×54mmR(ロシア)
- 使用例:PK、PKM、ドラグノフSVD(狙撃銃)でも使用
- 特徴:リム付き弾。高威力かつ長射程で旧ソ連系ジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)に広く用いられる
- ヘビーマシンガン(重機関銃)で使用される弾薬
- .50 BMG(12.7×99mm NATO)
- 使用例:M2ブローニング、M3M、XM806
- 特徴:非常に高い貫通力と射程を持つ大型弾薬。航空機・車両用機銃にも使用
- 12.7×108mm(ロシア)
- 使用例:NSV、Kord
- 特徴:.50 BMGに相当するソ連・ロシア系重機関銃用弾薬
- 14.5×114mm(ロシア)
- 使用例:KPV重機関銃
- 特徴:重装甲目標や航空機迎撃にも使用可能な超大型機関銃弾
これらの弾薬は高い初速とエネルギーを持ち、数百メートルから1000メートルを超えるような長射程での制圧射撃や、軽装甲目標への攻撃を可能にします。
広範囲の敵を足止めしたり、車両を無力化したりする能力に優れています。
サブマシンガンの弾薬と口径
7.62x25mm 9x18mm 9x19mm .45ACP
画像出典:Grasyl, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
サブマシンガンは、拳銃弾(ピストル弾)を使用します。
- 世界で広く使用されている標準的な弾薬
- 9×19mm パラベラム(9mmルガー / 9mm NATO)
- 使用例:H&K MP5、Uzi、CZ スコーピオン Evo 3、SIG MPX、Glock 18 など
- 特徴:世界で最も普及しているサブマシンガン弾薬。命中精度とコントロール性に優れる
- .45 ACP(.45オート)
- 使用例:トンプソンM1A1、Uzi .45バージョン、KRISS Vector、MAC-10
- 特徴:低速・大口径でストッピングパワーに優れるが、反動が大きめ
- .40 S&W
- 使用例:H&K UMP40、SIG MPX .40バージョン
- 特徴:9mmと.45ACPの中間に位置する性能。法執行機関向け
- 10mm Auto
- 使用例:MP5/10、KRISS Vector 10mmモデル
- 特徴:高威力で貫通力が高いが、反動と銃本体の耐久性に制約あり
- ロシア/東欧圏で使用される弾薬
- 9×18mm マカロフ
- 使用例:PMマカロフ、APS、PP-19 Bizon(一部)
- 特徴:9mmパラベラムよりやや低威力。旧ソ連・ロシア圏で広く使用
- 9×21mm Gyurza(SP-10 / SP-11)
- 使用例:SR-2 Veresk サブマシンガン
- 特徴:ボディアーマー貫通力を重視したロシア製高威力弾
- 7.62×25mm トカレフ
- 使用例:PPSh-41、PPS-43、Type 85
- 特徴:旧ソ連時代の高速弾。サブマシンガンとしては長射程で貫通力に優れる
- 特殊用途・限定使用の弾薬
- 5.7×28mm(FN)
- 使用例:FN P90、Five-seveN
- 特徴:高初速・低反動・ボディアーマー貫通力に優れる。PDW(個人防衛火器)向け弾薬
- 4.6×30mm(H&K)
- 使用例:H&K MP7
- 特徴:極小口径で高速・低反動・高貫通力を実現。5.7mmに類似するPDW弾薬
- .357 SIG
- 使用例:一部のカスタムサブマシンガン(極めて限定的)
- 特徴:.40 S&Wケースをネックダウンして9mm弾頭を装填した高速弾。貫通力重視
- .380 ACP(9×17mm Short)
- 使用例:MAC-11(.380バージョン)、スコーピオン vz. 61
- 特徴:短距離向け・コンパクト向けで威力は控えめ
これらの弾薬はライフル弾に比べて初速と射程が限定的ですが、その分反動が小さく、連続して射撃しても銃のコントロールが容易という利点があります。
狭い空間や短距離での戦闘において、素早く正確な連射が可能となります。
ライフル弾と拳銃弾の違い
ライフル弾と拳銃弾には以下の違いがあります。
項目 | ライフル弾 | 拳銃弾 |
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火薬量・威力 | 多く、威力が高い | 少なく、威力は控えめ |
弾速 | 高速(初速が高い) | 低速(初速が低い) |
弾の形状 | 細長く尖った弾頭で空力と精度に優れる | 短く太く、丸頭や平頭で給弾性・コントロール性重視 |
弾頭長 | 一般的に長い | 一般的に短い |
使用距離 | 中~長距離(高い精度と貫通力) | 近距離(ストッピングパワーと携行性重視) |
銃身との関係 | 長銃身で火薬を完全燃焼させ弾速を高める | 短銃身でも使用可能なよう設計されている |
主な用途 | 長距離射撃、軍用、狩猟など | 自衛、警察、近接戦闘 |
一般的な弾薬例 | .223レミントン .308ウィンチェスター 30-06 | 9mm .40 S&W .45 ACP |
弾頭の設計目的 | 長距離の貫通力と精度を重視 | 近距離でのストッピングパワーを重視 |
戦術的役割の比較
マシンガンとサブマシンガンの戦術的役割の違いを比較します。
項目 | マシンガン | サブマシンガン |
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主な役割 | 中長距離戦闘での制圧射撃と支援射撃 | 近接戦闘および迅速で機動的な対応 |
戦闘環境 | 開けた戦場、固定陣地、防御配置 | 市街戦、狭所、室内戦闘 |
機動性 | 限定的。バイポッドや三脚、車両搭載が多い | 高機動。歩兵個人が携行・操作可能 |
運用形態 | 分隊や支援チームによる運用が多い | 個人兵士や特殊部隊向けに設計 |
マシンガンの戦術的役割
Gertrud Zach, U.S. Army, Public domain, via Wikimedia Commons
マシンガンは、主に分隊や小隊レベルの支援火器として運用されます。
主要な役割は、制圧射撃によって敵を抑え込み、味方部隊の進撃や防御を支援することです。
長射程と高い火力を活かし、開けた戦場での陣地防御、敵の突破阻止、広範囲の敵に対する射撃制圧に威力を発揮します。
サブマシンガンの戦術的役割
HK UMP 画像出典:The press office of the Central Investigation Bureau of Police, Public domain, via Wikimedia Commons
サブマシンガンは、近接戦闘(CQB:Close Quarters Battle)に特化した役割を持ちます。
市街地戦闘、塹壕戦、建物制圧、あるいは車両内での使用など、狭い空間や短距離での素早い戦闘に適しています。
軽量性、コンパクトさ、低い反動から、空挺部隊、特殊部隊、車両搭乗員、警察など、機動力を重視する場面で重宝されます。
設計と作動機構
マシンガンとサブマシンガンの設計と作動機構を比較します。
項目 | マシンガン | サブマシンガン |
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作動機構 | 主にガス圧作動またはリコイル作動 | ブローバック作動が多い |
設計の重点 | 連続射撃、熱対策、高耐久性 | 軽量かつコンパクトな機動性重視の設計 |
冷却システム | 空冷や交換式銃身を装備することが多い | 発射負荷が軽いため冷却は最小限で済む |
射撃速度 | 中〜高速度で連続射撃を想定 | 高サイクルで近距離の短いバースト射撃 |
耐久性 | 長時間の射撃と過酷な戦闘環境に対応 | 短期戦闘向けで操作性重視 |
マシンガンの設計と作動機構
マシンガンの作動方式は、発射時の燃焼ガスの一部を銃身から取り出して利用するガス圧作動や、銃身自体が後退する反動を利用するショートリコイル作動が一般的です。
これらの方式は、強力なライフル弾を安定して連続射撃するために適しています。
この動画はM249 SAW(分隊支援火器)の構造を表しており、サブマシンガンとは異なる点として以下の特徴があります。
- ベルトリンク給弾機構
- M249はベルトリンク式給弾機構を装備し、100~200発の連結弾帯(M27リンク)を使用します。
- この機構は、フィードトレイとフィードカバーによって弾帯を正確に給弾位置へ導き、ボルトの動作と同期して弾薬を装填します。
- → サブマシンガンは通常、ボックスマガジン給弾であり、ベルトリンク給弾には対応していません。
- クイックチェンジバレル
- M249の銃身はワンタッチで交換可能な「クイックチェンジ式」が採用されています。
- これは連続射撃による銃身過熱を回避するための設計です。
- → サブマシンガンは短時間の射撃を前提としており、銃身交換機構を装備することはありません。
- オープンボルト発射方式
- M249はオープンボルト方式を採用しており、発射時にはボルトが後退位置から前進しながら装填・撃発します。
- サブマシンガンにも一部オープンボルト方式のものはありますが、現在主流のサブマシンガンはクローズドボルト方式です。
- 命中精度を重視する近年の設計ではクローズドボルトが一般的であり、分隊支援火器のように冷却と連射性能を重視した目的とは異なります。これにより、薬室内に弾薬が長時間滞在することがなく、「クックオフ(暴発)」を防ぎます。
- ガス作動式・ロングストロークピストン
- M249はガス圧利用によるロングストロークガスピストン方式を採用しており、作動の確実性と耐久性に優れています。
- → サブマシンガンは基本的にストレートブローバック方式を使用しており、ガス圧利用式ではありません。これは、拳銃弾を使用するため作動に大きなガス圧を必要としないからです。
- ガスレギュレーター機構
- M249にはガスレギュレーターが装備されており、汚損や過酷な環境下でも作動を安定させるために、ガス流量を切り替えることができます(通常/悪条件モード)。
→ サブマシンガンはシンプルな構造が前提であり、このような作動調整機構は備わっていません。
- バイポッド装備・持続射撃支援設計
- M249は折りたたみ式バイポッドを標準装備しており、伏射時の安定性を確保します。
- これは持続射撃を前提とした運用思想によるものです。
- → サブマシンガンは近接戦闘用であり、伏射・長時間射撃を目的としないため、バイポッドは標準装備されません。
マシンガンに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。
サブマシンガンの設計と作動機構
サブマシンガンの主要な作動方式は、弾丸が発射される際の反動(ブローバック)だけで作動するストレートブローバック方式やディレイドブローバック方式が利用されます。
この方式は構造が単純で部品点数が少ないため、軽量かつコンパクトに設計できます。
給弾は主に箱型のボックスマガジンから行われます。
この動画はH&K MP5サブマシンガンの構造を表しており、マシンガンとは異なる点として以下の特徴があります。
- クローズドボルト発射
- MP5はクローズドボルト方式を採用しており、発射時にはボルトが前進しきって薬室が完全に閉鎖された状態から撃発されます。これにより、命中精度が向上し、射撃時の安定性も高まります。
- ボルトが発射時に動いていないため、暴発やヒートクックオフのリスクが低下します。
- → 一方、マシンガン(例:M249 SAWなど)はオープンボルト発射であり、冷却性と持続射撃性能を優先する構造です。MP5のような精密性は期待されていません。
- 精密な一体型バレル設計
- MP5の銃身はフリーフローティング構造で、機関部と一体化され、冷間鍛造された高精度銃身が使用されています。
- バレルはクイックチェンジ方式ではなく、精密射撃を重視した構造です。
- → マシンガンは銃身の過熱を前提にしたクイックチェンジバレルを採用し、精度よりも連続使用の容易さを重視しています。
- モジュール式トリガーグループ
- MP5はモジュール構造のトリガーグループを装備し、SEF(セーフ・セミ・フル)や3点バーストなどのトリガーグループに容易に換装できます。
- → マシンガンのトリガー構造はシンプルなフルオート主体であり、このような柔軟性は一般的ではありません。
- 民間・警察向け設計思想
- MP5は警察や特殊部隊による精密・短時間射撃を重視した設計であり、以下のような用途に最適化されています。
- 高い命中精度(特にセミオート使用時)
- 銃身過熱を前提としない構造
- 低反動・コントロール性重視の作動機構
- → マシンガンは広範な制圧射撃・持続火力提供を目的として設計されており、MP5とは設計思想が根本的に異なります。
- 簡易な構造と整備性
- MP5はフィールドストリッピングが容易であり、ボルト、トリガーグループ、ストックなどがピン1本で着脱可能です。
- → マシンガンは多くの部品が耐熱・耐摩耗設計となっており、構造がより複雑で重量も増します。
項目 | サブマシンガン(MP5) | マシンガン |
---|
作動方式 | ローラーディレイドブローバック | ガス作動やショートリコイルなど |
発射方式 | クローズドボルト | オープンボルト |
銃身 | 高精度・固定式銃身 | クイックチェンジ式で精度は二の次 |
精密射撃性能 | 高い(警察向け) | 制圧射撃重視、精度は限定的 |
トリガーグループ | モジュラー式で複数選択肢あり | 単純なフルオート機構 |
整備性 | 工具不要で分解容易 | 構造が大型・複雑 |
クローズドボルトとオープンボルトの違いは以下の記事で解説しています。
ブローバックについては以下の記事で詳しく解説しています。
代表的なマシンガンとサブマシンガン
歴史的・代表的なマシンガンとサブマシンガンを紹介します。
ライトマシンガン(軽機関銃)
M249 SAW
M249 FN MINIMI 画像出典:See page for author, Public domain, via Wikimedia Commons
- M249 SAW(分隊支援火器)
- 開発国:ベルギー / 米国 (1976年)
- 分類: ライトマシンガン(軽機関銃)
- 使用弾薬: 5.56×45mm NATO
- 本体重量:6.85 kg
- 給弾方式: ベルト給弾(緊急時にはマガジンも使用可能)
- 作動方式: ガス圧作動・ロングストロークピストン式・空冷
- 用途: 歩兵分隊に持続的な火力を提供。携行性に優れ、機動力の高い部隊に適する。
- 特徴: クイックチェンジバレル、二脚を装備、オープンボルト発射により熱管理性が高い。
カラシニコフ RPL-20
カラシニコフ RPL-20 画像出典:Nickel nitride, CC0, via Wikimedia Commons
- カラシニコフ RPL-20
- 開発国:ロシア(2020年)
- 使用弾薬:5.45×39mm
- 本体重量:5.2~5.5 kg
- 給弾方式:ベルト給弾(ライトマシンガン/軽機関銃)
- 作動方式:ガス圧作動
- 特徴:
- 近代ロシア軍向けに設計された軽機関銃で、800発/分の高発射速度とクイックチェンジバレルが備わっています。
- 銃身長は2種類(590mm/415mm)を用途に応じて選択可能。
SIG Sauer M250
SIG Sauer XM250 画像出典:United States Department of Defense, Public domain, via Wikimedia Commons
- SIG Sauer M250
- 開発国:米国(2021年)
- 使用弾薬:6.8×51mm NATO
- 本体重量:5.9 kg
- 給弾方式:ベルト給弾(ライトマシンガン/軽機関銃)
- 作動方式:ガス圧作動・ロングストロークピストン
- 特徴:
- M249軽機関銃の後継として設計され、長射程と高威力、軽量な構造が備わっています。
- M-LOKハンドガードや優れた人間工学設計が導入され、2024年から米陸軍で配備が開始されました。
ミディアムマシンガン(中機関銃)
ヴィッカースマシンガン
ヴィッカースマシンガン 画像出典:York Castle Museum, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
- ヴィッカースマシンガン
- 開発国:イギリス(1912年)
- 使用弾薬:.303ブリティッシュ(7.7×56mmR)
- 本体重量:18.1 kg
- 給弾方式:250発布製ベルト給弾
- 作動方式:ショートリコイル・水冷式
- 特徴:
- 第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけてイギリス軍で広く運用された重機関銃で、高い信頼性と耐久性を誇ります。
- 水冷ジャケットによって長時間の持続射撃が可能で、歩兵支援から対航空機用途まで多用途に用いられました。
- 発射速度は約450〜500発/分で、熟練した運用により1日中連続射撃することも可能とされていました。
イギリス軍においてヴィッカースマシンガンは「ヘビーマシンガン(重機関銃)」として開発・運用されましたが、後に12.7 mm口径のマシンガンが登場したことで「ミディアムマシンガン(中機関銃)」として再分類されています。
M134 ミニガン
M134ミニガン 画像出典:Narodowe Centrum Badań i Rozwoju, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons
- M134 ミニガン
- 開発国:米国(1960年)
- 分類: 外部動力式ロータリーミディアムマシンガン(ガトリング型)
- 使用弾薬: 7.62×51mm NATO
- 本体重量:16 kg (銃本体のみ、駆動システム・弾薬を除く)
- 給弾方式: ベルト給弾
- 作動方式: 電動駆動・回転式多銃身構造
- 用途: ヘリコプター・車両・艦艇に搭載され、圧倒的な制圧力を発揮
- 特徴:
- 6本の銃身が毎分最大6,000発を発射。
- 携行は不可能であり、外部電源を要する専用兵器。
ミニガンの詳細解説はこちら
ジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)
MG42 / MG3
MG42 画像出典:Archangel12, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
- MG42 / MG3
- 開発国:ドイツ (MG42は1942年 / MG3は1959年)
- 分類: ジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)
- 使用弾薬: MG42は7.92×57mmマウザー弾、MG3は7.62×51mm NATO弾
- 本体重量:11.6 kg(MG42) / 10.5 kg(MG3)
- 給弾方式: ベルト給弾
- 作動方式: 反動利用・ローラーロック式
- 用途: 高い連射速度(最大1,200発/分)により制圧・支援火力に特化。第二次世界大戦以降も広く使用される。
- 特徴: 耐久性に優れ、素早い銃身交換機構を装備し、持続射撃に適する。
PK(カラシニコフ汎用機関銃)
PK 画像出典:https://pxhere.com/en/photo/1179914, CC0, via Wikimedia Commons
- PK(カラシニコフ汎用機関銃)
- 開発国:ソビエト連邦 (1961年)
- 分類: ジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)
- 使用弾薬: 7.62×54mmR
- 本体重量:7.5 kg(PKM)
- 給弾方式: ベルト給弾
- 作動方式: ガス圧作動・回転ボルト式
- 用途: 高い信頼性を誇り、多数の国で歩兵用および車載機関銃として使用
- 特徴:
- 堅牢で整備が容易。
- 過酷な環境下でも高い作動信頼性を発揮。
M240マシンガン
M240マシンガン 画像出典:SGT. TIERNEY P. NOWLAND, Public domain, via Wikimedia Commons
- M240マシンガン
- 開発国:ベルギー / 米国 (1977年)
- 分類: ジェネラルパーパスマシンガン(GPMG/汎用機関銃)
- 使用弾薬: 7.62x51mm NATO弾
- 本体重量:12.5 kg(M240B)
- 給弾方式: リンク式ベルト給弾
- 作動方式: ガス圧作動・オープンボルト式
- 用途: 米軍の主力汎用機関銃として、歩兵用、車載用、航空機搭載用など幅広く使用
- 特徴:
- FN MAGをベースに開発され、高い信頼性と堅牢性を持つ。
- モジュール設計により、様々な運用形態に対応可能。
ヘビーマシンガン(重機関銃)
M2 ブローニング
M2ブローニング 画像出典:Lance Cpl. Karim D. Delgado, Public domain, via Wikimedia Commons
- M2 ブローニング
- 開発国:米国(1933年)
- 分類: ヘビーマシンガン(重機関銃)
- 使用弾薬: .50 BMG(12.7×99mm NATO)
- 本体重量:38 kg
- 給弾方式: ベルト給弾
- 作動方式: 反動利用・空冷
- 用途: 対車両・対空・防御陣地制圧など、多目的に使用される。
- 特徴: 圧倒的な威力と1,800メートル以上の有効射程を有し、車両や三脚に搭載される重量級兵器。
DShK(デグチャレフ・シュパーギン 12.7mm重機関銃)
DShK 画像出典:Ministry of Defense of Ukraine, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
- DShK(デグチャレフ・シュパーギン 12.7mm重機関銃)
- 開発国:ソ連(1938年)
- 分類:ヘビーマシンガン(重機関銃)
- 使用弾薬:12.7×108mm(.50口径弾に相当)
- 本体重量:34 kg
- 給弾方式:ベルト給弾(ロータリーフィード機構)
- 作動方式:ガス圧作動・空冷
- 用途:対人・対車両・対空・固定陣地防御などに使用される
- 特徴:
- 600発/分の連射速度と最大2.4kmの有効射程を持ち、20mm装甲を500mで貫通可能。
- 第二次世界大戦から現代まで世界各国で使用され続ける堅牢な設計。
- 「ドゥシュカ(ロシア語のスラングで「かわいい娘」の意)」の愛称で知られ、車載・艦載・三脚・最近では歩兵用に改造された携行型まで存在。
サブマシンガン(短機関銃)
トンプソン・サブマシンガン(トミーガン)
トンプソンM1928 画像出典:National Park Service, Public domain, via Wikimedia Commons
- トンプソン・サブマシンガン(トミーガン)
- 開発国: 米国(1919年)
- 分類: サブマシンガン(SMG)
- 使用弾薬: .45 ACP
- 本体重量:4.7 kg(M1A1)
- 給弾方式: 20発または30発のボックスマガジン、あるいは50発・100発のドラムマガジン
- 作動方式:オープンボルト・ストレートブローバック
- 特徴:
- ギャングの象徴として知られる一方、第二次大戦では米軍兵士にも広く使用されました。
- 重量はあるものの、近距離での破壊力と信頼性に優れた設計です。
トンプソン・サブマシンガン(トミーガン)のバリエーション
トンプソン・サブマシンガンは多くのバリエーションが製造されました。
【主な量産型】
- M1921:初期モデル。毎分約800発の高い発射速度。ドラムマガジン(50/100発)とボックスマガジンに対応。
- M1928:カッツ・コンペンセイター(マズルブレーキ)、放熱フィン付き銃身、着脱式ストックを装備。ドラムマガジン対応で、いわゆる「ギャング映画のトミーガン」。
- M1928A1:M1928の軍用簡略版。信頼性を高めつつ、ドラム・ボックス両方のマガジンに対応。
- M1:1942年登場。生産性重視の簡略モデル。ドラム非対応、直動式ブローバック、固定ストック、簡易照準器を採用。ボックスマガジン専用。
- M1A1:M1をさらに簡略化。ボルト内部のファイアリングピンを一体構造にし加工工程を削減。
- Model 1927:民間向けセミオート専用モデル。後に1927A1などへと近代化。
【試作・珍品バリエーション】
- M1919(アナイアレーター):初期試作。ベルト給弾型や超高速発射型など多様な試みがあった。
- Thompson Light Rifle:.30カービン弾を使用する試作軽歩兵モデル。正式採用されず。
- BSAモデル(1926年、1929年):イギリス製の試作。9×19mmや7.63×25mmなど多口径対応でライフル型ストックを装備。量産に至らず。
- M1923:.45レミントン・トンプソン弾を使用する大型試作機。銃身長と強化フレームが特徴。未採用。
【民間用・現代型】
- 1927A1、A3、A5、1928LTDなど:Auto-Ordnance/Kahr社製のセミオート民間向けモデル。外観は軍用型に類似。
MP40
MP40 画像出典:Quickload at English Wikipedia, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
- MP40
- 開発国: ドイツ(1938年)
- 分類: サブマシンガン(SMG)
- 使用弾薬: 9×19mmパラベラム
- 本体重量:3.0 kg(マガジンを含まず)
- 給弾方式: 32連発ボックスマガジン
- 作動方式: オープンボルト・ストレートブローバック
- 特徴:
- 第二次大戦中のドイツ軍で広く使用された象徴的な設計。
- 操作性と製造の容易さが高く評価され、後の多くのサブマシンガンに影響を与えました。
PPSh-41
PPSh-41 画像出典:Lposka, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
- PPSh-41
- 開発国: ソビエト連邦(1941年)
- 分類: サブマシンガン(SMG)
- 使用弾薬: 7.62×25mmトカレフ
- 本体重量:3.6 kg(マガジンを含まず)
- 給弾方式: 35発ボックスマガジンまたは71発ドラムマガジン
- 作動方式: オープンボルト・ストレートブローバック
- 特徴:
- 極めて単純かつ頑丈な構造で、毎分約900発という高い連射速度を誇ります。
- 戦時中に500万丁以上が量産され、過酷な環境下でも効果的な近接火力を発揮しました。
ウージー(Uzi)
UZI 画像出典:John Torch II, CC0, via Wikimedia Commons
- ウージー(Uzi)
- 開発国: イスラエル(1951年)
- 分類: サブマシンガン(SMG)
- 使用弾薬: 9×19mmパラベラム(他に.45 ACPや.22 LR仕様も存在)
- 本体重量:3.5 kg(空マガジン含む)
- 給弾方式: 25発・32発・40発のボックスマガジン(グリップ内に収納)
- 作動方式: 初期型はオープンボルトのストレートブローバック、後期型はクローズドボルト化
- 特徴:
- コンパクトで極めて信頼性が高く、製造と整備が容易。
- 世界中で1,000万丁以上が販売され、軍や警察において幅広く使用されました。
H&K MP5
H&K MP5A3 画像出典:Heckler_&_Koch_MP5.jpg: Samuli Silvennoinenderivative work: Hic et nunc, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
- H&K MP5
- 開発国: ドイツ(1966年)
- 分類: サブマシンガン(SMG)
- 使用弾薬: 9×19mmパラベラム(派生型に.40 S&Wや10mmも存在)
- 本体重量:2.5 kg(空マガジン含む)(MP5A3)
- 給弾方式: 15発または30発のボックスマガジン
- 作動方式: クローズドボルト・ローラーディレイドブローバック
- 特徴:
- 高い命中精度と信頼性、モジュール性が備わっており、特殊部隊や法執行機関に世界的に採用されています。
- 100以上の派生型が存在し、操作性や拡張性に優れています。
MP5は以下の記事でも解説しています。
CZ スコーピオン EVO 3
CZ スコーピオン EVO 3 画像出典:Land68, CC0, via Wikimedia Commons
- CZ スコーピオン EVO 3
- 開発国:チェコ(2009年)
- 分類: サブマシンガン(SMG)
- 使用弾薬:9×19mmパラベラム
- 本体重量:2.77 kg(EVO3A1)
- 作動方式:クローズドボルト・ストレートブローバック
- 給弾方式:20発または30発マガジン
- 特徴:
- 軽量なポリマー製フレーム、折りたたみまたは伸縮式ストック、左右対応のセーフティ・マグリリース・チャージングハンドルを装備。
- モジュール設計により各種アクセサリや光学照準器に対応可能。
- 備考:世界中の法執行機関や民間市場で高い人気を誇り、信頼性、操作性、メンテナンス性に優れた設計で、都市部や戦術用途に適したサブマシンガンとして知られています。
B&T APC9
B&T APC9 PRO 画像出典:Kusi97, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
- B&T APC9
- 開発国:スイス(2011年)
- 分類: サブマシンガン(SMG)
- 使用弾薬:9×19mmパラベラム
- 本体重量:2.4 kg
- 作動方式:クローズドボルト・ストレートブローバック
- 銃身長:約175mm(バリアントにより異なる)
- 重量:約2.4kg(空マガジン含む)
- 給弾方式:10、15、20、25、30発の各種マガジン(Glock、SIG Sauer、B&T専用に対応)
- 特徴:
- 全操作がアンビデクストラス対応されたアルミ製レシーバー(ハードコート陽極酸化処理)、M-LOK対応ハンドガード、モジュール式の伸縮・折りたたみ式ストック、戦術用フラットトリガー、非往復式チャージングハンドル、トライラグ式マズル装着口などを装備。
- 近接戦闘および法執行機関向けに最適化されたコンパクトかつ高精度な設計が特徴です。
- 備考:
- 米陸軍の特殊任務部隊で採用されており、低反動、高精度、特殊弾薬による防弾性能も評価されています。
- 近年、法執行機関での採用も拡大しています。
ベレッタ PMX
ベレッタPMXS 画像出典:beretta.com
- ベレッタ PMX
- 開発国:イタリア(2017年)
- 分類: サブマシンガン(SMG)
- 使用弾薬:9×19mmパラベラム
- 本体重量:2.4 kg(空マガジン含む)
- 作動方式:クローズドボルト・ストレートブローバック
- 発射速度:約900発/分
- 給弾方式:30発マガジン
- 特徴:
- 左右両対応のセーフティおよび操作系統、折りたたみ式ストック、光学機器やアクセサリ用ピカティニーレール(MIL-STD 1913)、旧型M12の後継として設計。
- ポリマーとスチールを組み合わせた現代的構造で、信頼性と操作性が重視されています。
- 備考:
- 2018年頃よりイタリア軍および警察で採用されており、高い発射速度と近接戦闘に適した現代的なコントロール性が評価されています。
アサルトライフルとの違い
コルトM4A1ライフル Jackolmos, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
歩兵用小銃として広く使われているアサルトライフルは、中間弾薬を使用するセレクトファイア(セミオートとフルオート切替可能)の小銃です。
マシンガンほどの持続火力はありませんが、サブマシンガンより射程と威力が高く、一般歩兵の主力火器として位置付けられています。
代表例としてAK-47やM16が挙げられます。
項目 | マシンガン | アサルトライフル | サブマシンガン |
---|
使用弾薬 | フルパワーライフル弾 (例:7.62×51mm NATO)や大口径弾 (例:.50 BMG) | 中間弾薬 (例:5.56mm NATO、7.62×39mm) | 拳銃弾 (例:9mm、.45 ACP) |
作動モード | フルオート (持続射撃) | セレクトファイア (セミオートとフルオート切替可能) | セレクトファイア (セミオートとフルオート切替可能) |
サイズ・重量 | 大型(重量級が多い) | 中型 | 小型軽量 |
有効射程 | 中距離~長距離 (最大1000m以上も可) | 中距離 (約400mまで) | 近距離 (約100m以下) |
主な役割 | 制圧射撃、分隊・車載支援 | 歩兵の汎用個人火器 | 近接戦闘、個人防護用 |
代表例 | M240、ブローニングM2 | AK-47、M16 | MP5、Uzi、トンプソン |
アサルトライフルの定義については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
マシンガンとサブマシンガンは、どちらも全自動射撃が可能という共通点を持つ一方で、使用する弾薬、設計思想、戦術的役割において違いがあります。
マシンガンはライフル弾を使用し、長距離での制圧射撃や支援射撃を目的とした大型の火器です。高い火力と持続的な射撃能力を持ち、開けた戦場や固定陣地での運用に適しています。
一方、サブマシンガンは拳銃弾を使用し、軽量かつコンパクトな設計で、近接戦闘や高い機動性が求められる場面で真価を発揮します。室内戦や市街地戦において、素早い取り回しと連射性能が重視されます。
項目 | マシンガン | サブマシンガン |
---|
定義・用途 | ライフル弾を使用し、継続的な制圧射撃を担う大型火器 | 拳銃弾を使用し、近接戦闘や高機動戦に適した小型火器 |
登場時期・歴史 | 19世紀後半に登場し、第一次世界大戦で広く活用 | 20世紀初頭に登場し、第二次世界大戦で主力化 |
弾薬・口径 | 5.56mmや7.62mmなどのライフル弾。高初速・長射程 | 9mmや.45 ACPなどの拳銃弾。軽量で射程は短い |
戦術的役割 | 中長距離での制圧・支援射撃。固定陣地や開けた戦場向け | 近接戦や室内戦闘での迅速対応。高い機動性を発揮 |
設計・作動機構 | ガス圧作動やリコイル作動。冷却機構や耐久性重視 | ブローバックや簡易リコイル作動。軽量・コンパクト設計 |
代表的モデル | M240、M249、MG42、PKMなど | MP5、UZI、トンプソン、PPSh-41など |
主な使用者・運用形態 | 軍の分隊支援・防御用。三脚や車両に搭載されることも多い | 個人携行の歩兵や特殊部隊。機動的な運用が中心 |
用語一覧
- マシンガン(機関銃): ライフル弾を使用し、継続的な自動射撃による制圧を主な用途とする大型の自動火器。
- サブマシンガン(短機関銃): 拳銃弾を使用し、近接戦闘や高い機動性を主な用途とする小型で軽量な自動火器。
- ライトマシンガン(軽機関銃/LMG): 携行可能で通常はバイポッド装備、分隊レベルでの支援射撃に使用される機関銃。
- ミディアムマシンガン(中機関銃/MMG): バイポッドまたは三脚に装着され、持続的な支援射撃やエリア制圧に用いられる高耐久の機関銃。
- ジェネラルパーパスマシンガン(汎用機関銃/GPMG): 軽機関銃、中機関銃、車載機銃など複数の用途に対応できる汎用性を重視した設計の機関銃。
- ヘビーマシンガン(重機関銃/HMG): 固定設置型で大口径(例:12.7mm)、重火力支援、対車両・対空、要塞防御に使用される機関銃。
- フルパワーライフル弾: 主に第二次世界大戦以前から使用されている、反動が大きく、射程と貫通力に優れた高威力・長射程の小銃弾。
- 中間弾薬: アサルトライフルに用いられる弾薬で、フルパワーライフル弾よりは威力が控えめだが、拳銃弾より強力なもの(例:5.56×45mm NATO)。
- 拳銃弾(ピストル弾): 拳銃やサブマシンガンで使用される弾薬で、低初速で有効射程は短いが、反動が小さくコントロールが容易。
- 二脚(バイポッド): 銃身の下に取り付けられ、伏射時に銃を安定させるための二本の脚。
- 三脚(トライポッド): 銃を設置し、安定した持続射撃を可能にするための三本の脚を持つ台。
- ベルト給弾: 弾薬がベルト状に連結された弾帯から自動的に給弾される方式。
- マガジン給弾: 箱型やドラム型の弾倉(マガジン)から弾薬が給弾される方式。
- ブローバック作動: 発射時の薬莢が後退する反動エネルギーを直接利用して作動するシンプルで信頼性の高い機構。
- ガス圧作動: 発射ガスの一部を銃身から取り出し、ピストンなどを介して機構を作動させる方式。
- リコイル作動(反動利用): 銃身やボルトが発射の反動で後退する動きを利用して作動する方式。
- ショートリコイル: 銃身とボルトが短い距離だけ一緒に後退し、その後分離して作動する方式。
- クローズドボルト発射: 発射時にボルトが前進しきって薬室が完全に閉鎖された状態から撃発される方式で、命中精度が高い。
- オープンボルト発射: 発射準備完了時にボルトが後退位置にあり、引き金を引くとボルトが前進しながら装填・撃発される方式で、冷却性や連射性能に優れる。
- クイックチェンジバレル: 銃身が簡単に交換できるよう設計されており、連続射撃による銃身の過熱に対応する機能。
- クックオフ(暴発): 薬室内に熱がこもり、弾薬が意図せず自然発火してしまう現象。
- CQB(Close Quarters Battle): 近接戦闘の略で、市街地や建物内などの狭い空間で行われる戦闘。
- アサルトライフル: 中間弾薬を使用し、セミオートとフルオートの切り替えが可能な歩兵用小銃。