皆さんからいただいた、「銃の疑問」に回答します。
FN Five-seveNはスライド内部にハンマーを内蔵した自動拳銃ですが、一般的なハンマー式や反動制御に優れたストライカー方式等と比較してどういった差異があるでしょうか?
内蔵型ハンマー方式の特徴
内蔵型ハンマー(インターナルハンマー)は、外部に露出されたハンマー(エクスターナルハンマー)と異なり、ハンマーが内蔵されているため外部から見えない状態です。
これによる大きな差異は主に2つです。
ハンマーが露出していると銃を抜く際にハンマースパー(ハンマーの指を掛ける部分)が衣服に引っ掛かりやすいため、隠匿携帯時に支障がある場合があります。
その点、内蔵型ハンマーの銃は抵抗が少ない「スナッグフリー」のため、スムーズに銃を抜くことができます。
しかし、一方でハンマーが外部から見えない内蔵型ハンマーでは、ハンマーが起きている状態なのか視認できません。
撃ちたいときに弾が発射されないという状況を避けるためには、ハンマーの状態が確認できる方が良い場合もあります。
ストライカー方式とハンマー方式の違いは他の記事でも解説していますが、内蔵型ハンマーを露出型ハンマーやストライカー方式と比較したとき、機能的に優劣があるということはありません。
性能は各モデルによって異なり、「ロックタイム」や「ボアアクシス」等の違いも、一概に言えるものではありません。
射手はそれぞれの機能的特徴を理解し、使用目的ごとに使い分けることが望ましいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
もしご質問やご意見がありましたら、お気軽にX(旧ツイッター)やYoutubeチャンネルでお知らせください。