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テープでサプレッサーによる陽炎や火傷を防げる?

ライフル画像

皆さんからいただいた、「銃の疑問」に回答します。

ライフル用サイレンサーカバーのDIYについて質問です。
連射を考えなければ市販のカーボンフェルトをテープで巻くくらいでも陽炎や火傷は防止できるのでしょうか?

テープで陽炎や火傷を防げる?

どのような理由からDIYする必要があるのかわかりませんが、可能といえば可能です。

ですが、用途によってはおすすめしません。

銃身やサプレッサーがどれぐらいの熱を持つかは、肉厚、素材、射撃間隔などの条件によって異なります。

一発撃つごとに冷えるのを待って撃ちつづけると永遠に温度は上昇しませんが、実際の射撃場では短い間隔で射撃されることでしょう。

銃身温度に関しては、外気温にもるため夏場と冬場では温度上昇が異なりますが、AR15(.223win)を15秒間隔で発射し続けた場合、20~30発発射後に銃身温度は約60度を超え、触れると火傷する温度になります。

サプレッサーは肉厚が薄く熱しやすいため、一発あたり約10度程度の温度上昇があり、短時間で500度以上に到達します。

断熱材として使用されるカーボンフェルトを巻くことで火傷防止になり、陽炎にもある程度の効果があるでしょう。

しかし、市販のサプレッサーカバーのように、耐久性や耐火性に優れ、軽量な「ケブラー」や「ノーメックス」といった素材をおすすめします。

Image courtesy of sportingservices.co.uk

陽炎を防ぐ対策としてライフルでは、ミラージュシールド(ミラージュシェード)が多く利用されます。

これは表面が平らな布やプラスチックなどで熱い空気を防いでいます。

銃身の図

一般的に銃身やサプレッサーは円形のため、熱は表面に沿って側面から直上方向に向かって流れます。

しかし、平らなシートを上に置くことで直上に熱が流れるのを防ぎ、温度差による屈折率の変化を軽減し陽炎を防止しています。

テープを巻くだけでは熱が中央へ移動しやすいため、陽炎の軽減効果は低くなる可能性があります。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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