アメリカに行ったことがある知人にS&Wの製品でも1980年代のものは中古で安くても手を出してはいけないと言われました。
あまり工作精度が良くないので危ないそうです。これは何が原因なのでしょうか?
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S&Wは1965~1984年にバンゴールプンタ(コングロマリット)に企業買収されており、この時代の製品は質が悪いことがあるといわれています。
いわゆる「S&Wのバンゴールプンタ時代」です。
全ての製品が悪いというわけではありませんが、度々エラーがありました。
例えば、バレルのねじ込みが甘い(フロントサイトとリアサイトが合わない)といったものや、シリンダーとバレルの軸線がズレている、フィニッシュのクオリティーが落ちるといったものです。
これらの不具合はガンスミスに依頼すれば簡単に調整できますし、S&Wに送れば無償で調整してもらうことも可能でした。
しかし、ユーザーがしっかりとした知識を持っていれば購入時にチェック可能なので、時代を気にせずに購入するコレクターは多いようです。
ただ、このようなクオリティー問題はS&Wに限ったことではなく、コルト、ベレッタ、SIGといったメジャーなメーカーでも度々起こっていますし、「S&Wはバンゴールプンタ時代でも特に問題はなかった」という意見もあります。